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小児科看護師に働いた時の体験談や仕事内容をインタビュー

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小児科看護師に働いた時の体験談や仕事内容をインタビュー

都内の大学病院で7年間小児科に勤務した看護師の「こまき」さんに、働いた時の体験談や仕事内容をインタビューしました。小児科の看護師に興味がある方、転職や就職を考えている方は是非確認してみてください。

現場で働いた看護師のリアルな体験談です。

小児科看護師こまき看護師紹介:「こまき」さん
神奈川県/35歳。正看護師資格保有。都内大学病院にて特別病棟(全科)に4年勤務後、小児科病棟で3年間勤務。結婚を機に退職。約10ヶ月休職し、国立病院へ再就職。第二子出産とともに市外への転居も決まり退職。現在2人の子育てをしており休職中。子どもが就学したら復職したいと、今からウズウズしている看護師さん。
執筆中の記事一覧 (注)写真は素材となります
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Q1.小児科看護師の仕事内容は他の科と違いますか

基本的に、小児科看護師の仕事内容は一般病棟と行う内容は基本的には同じです。

小児科で働く看護師の仕事内容は、全身管理(バイタルサイン)・内服管理・点滴管理・清拭などではありますが、対象が子どもということで同じ業務でも月齢や年齢、発達の状態に合わせた看護が必要になります。

 

Q:大人と子どもの看護の違いってありますか?

大人に対する看護では、説明して患者が理解してスムーズにケアができるのが当たり前ですが、子どもは言ってもわかりません。

理解出来る歳に達している子であっても、疾患を患っていれば当然痛いことや怖いことは嫌だというのが子どもです。

小児科の子ども

自己抜針、転落・転倒、与薬拒否・・・、これらは日常茶飯事です。

そのために、自己抜針や転倒・転落防止対策は、小児科看護師の仕事として重要な仕事になります。

まず、点滴を入れた小さな手にはシーネをつけ、テープで固定。

子どもの点滴

この時、テープでただガッチリ止めるのではなく、子どものデリケートな肌を傷つけないように、ガーゼを噛ませたり、2日に1度交換をしたり。

これが結構時間がかかります。

成人病棟から異動してきたばかりの頃は、「なぜこんなにも面倒くさいことを・・・」と思っていましたが、後にこのテープ固定が自己抜針を予防するのに重要となること、身をもって感じることになりました。

転落転倒に関しても、「その患児はベッド柵必要か?」や、「天蓋付きベッドが良いか?」など、入院時に判断し、状態に合わせて(術後や、症状が悪化した時など)その時々でアセスメントするというのも小児科での仕事になります。

 

Q:小児科ならではの特殊な仕事ってありますか?

一般病棟と小児科の看護師が一番異なるのは、「子どもと遊ぶ」ということが仕事の中にあることです。

子どもと遊ぶ

私の勤務していた大学病院の小児病棟には、保育士もいたのでメインで遊んでくれるのは保育士ですが、時間が合えば看護師もあそびに参加するので、看護をしているというよりも一緒に楽しむ感覚で楽しかったです。

子どもが対象ですが、その家族のケアもしていくのも小児科の看護師の仕事になります。

一般病棟の看護師でも、患者家族のケアは行いますが、小児科病棟では対象が小児なだけあって子どもと密にかかわっている親とのコミュニケーションや、精神的フォローは看護師の重要な役目になっていました。

 

Q2.小児科看護師の仕事は忙しいですか

はっきり言って忙しいです。

忙しい小児病棟の看護師

私は看護師として特別病棟・小児科・外科・外来と経験したことがありますが、小児科が一番忙しいと感じた病棟です。

小児科では、1部屋受け持つと4人くらい(月齢や重症度によっても受け持ち人数は異なりましたが)の小児患者を受け持つので、

  • それぞれの子どもの要求に応えつつ
  • 処置を行い
  • 清潔ケアを行い
  • 子どもと遊び
  • 検査に付き添い
  • 親への対応・説明

・・・などを行っていると、あっという間に1日が終わります。

それに加え食事・排泄もお手伝いが必要な子どももいるので、看護計画や記録などは、勤務時間内にできず、いつも夜勤者が働き始めた頃からボチボチ始めるという感じでした。

 

Q:緊急な入院なども多かったのではないですか

そうですね、大学病院ということもあり、緊急入院も多いのは小児科の特徴だと思います。

その為、日勤帯で緊急入院が立て続けにやってくると、

  • 看護計画の立案
  • ベッドは何を使用するかアセスメント
  • 点滴挿入があればテープ固定を看護師2人がかりで行い
  • 家族への説明など行っている

と始終バタバタ忙しく小児科の看護師は駆け回っていました。

始終バタバタ忙しく走る小児科の看護師

そして、子どもといっても幅が広いので食事の分類も多種で、医師からのオーダーとともに家族へ普段食べている食事の形態(離乳前期・中期・後期)やミルクの回数・食事のアレルギーの有無などの確認と栄養課への連絡・実際上がってくる食事に間違えがないかなどの確認も小児科看護師の仕事であり、忙しかったです。

 

「急に病状が悪化するので忙しかった」

子どもは、よくなるのも早いですが、状態が悪くなることもあっという間です。さっきまで元気だったのに、急に悪化ということもしばしばありました。

そのため、気が抜けない精神的にも肉体的にもハードな病棟であることは間違いないです。

 

Q3.小児科看護師として大変だったことはありますか

子どもへ、小児科の看護師として分かりやすい言葉で説明をし、理解してもらうことは大変です。

プレパレーション(病気や治療について患児がわかりやすい形で伝え、不安や恐怖を最小限にする)なんて言葉をよく小児科では使うのですが、これが大人の世界(成人病棟)から異動したての私には難しく、テクニックもないので大変でした。

 

「成人病棟での経験が何も役に立たなかった」

小児科病棟へ勤務して、成人病棟での看護知識や経験が、何も役立たず、小さな子どもが時に頑固なお爺さんやお婆さんに見えるほど、看護師のいうことを聞いてもらえませんでした。

看護師のいうことを聞かない子供患者

入院している子どもに、検査も薬も受け入れてもらえるまでに相当な時間がかかり、不安をあたえてしまうことがあり、すごく悩みました。

 

Q:どのように悩みを解決、対処したのですか?

悩みを対処、解決ですか・・・私は小児看護の参考書を買いあさり、読みまくり、実践・・・ですかね。

実践では参考書のように成功することもあれば、「あれれ?」という結果もあり、失敗も成功もたくさんの経験をして、「体験が子どもとのプレパレーションを成功させていく秘訣かな」と感じました。

 

Q4.小児科の看護師を辞めたい時はありましたか

移動して初めの3ヶ月くらい「正直辞めたい!」と思っていました。

小児科を辞めたいと思う看護師

というのも、子どもが好きで小児科への異動希望を出し異動したものの、成人病棟とのギャップの大きさと、今までの経験が全然役に立っていないような気がしたのが辞めたい理由です。

自分の中で看護師としての自信がついた頃、異動をして更に成長しようと思って異動をしたはずなのに小児科の業務では「小児では、こうやってやるので」や「成人から来たからわかりませんよね?」など、小児科のベテラン看護師に言われる言葉に、いちいち傷ついていました。

しかし、3ヶ月も経つとベースに今までの看護師としての経験と小児科での看護が一致することもあり、自分の経験が役に立っていることも感じ始め「辞めたいよりも、楽しいかも」と思うようになっていたのを覚えています。

 

Q5.小児科の看護師の「やりがい」はなんでしょうか

一般病棟の看護師で働いていた時は、患者から感謝の言葉をもらうことで「看護師のやりがい」を感じていましたが、小児科だと子どもは看護師にストレートに感情を出してきます。

笑顔の小児患者

そのため、自分が行った子どもへのケアに対して、成人患者より正直な感想・表情が評価として目に見えて返って来ます

「もう、看護師さん嫌い」なんて言われることも多いのが実際です。

それでも、子どもが元気になっていく姿や、嫌いだと言われても子どもたちに「看護師さんありがと」と言われるとやっぱり嬉しいものです。

また、くり返し入退院をする子どもの成長を見ると、親のような気持ちになっていました。

そんなときに「小児科看護師でよかった」とやりがい感じていました。

 

Q6.忘れられないエピソードを教えてください

生後2ヶ月で入院してきた胆道閉鎖症の男の子、入退院をくり返し1歳2ヶ月で亡くなった短すぎる命は忘れることが出来ません。

生後2ヶ月で入院してきた胆道閉鎖症の男の子

私はプライマリーナースとして関わり、入退院も多く、入院してくるたびに私が受け持つことが多かった為、その小児患者に対しては特別思い入れが強かったのだと思います。

成長を近くでみることも出来、だんだん顔も覚えてくれて、ほかの看護師だと大泣きなのに、私の抱っこだと落ち着いてくれる、笑ってくれる。

「いつの間にかおすわりも出来たのね。」

なんて、もう完全にお母さんみたいな気持ちでした。

小児患者に胆道閉鎖が発見されたときには、もう手術をしても遅い時期に入っていましが手術を行うことに。

術後、肝硬変も出てきており、両親の希望があれば肝移植という段階。

その小児患者は肝移植しか助かる方法はなかったのです。

  • 「肝移植は成功するかどうかもわからないし、もし成功したとしても術後の重篤な副作用との闘い。」
  • 「一生続く肝機能のコントロールのため検査や内服制限された生活。」

など肝移植を受けるにしろ受けないにしろ、待ち受ける課題は大きかったのです。

ですが、肝移植をしなければ確実に終わってしまう命。

こんな重大な選択肢を親が決めなくてはならないのも小児科の特徴です。

何度も、医師・看護師を含めたカンファレンスが行われ、意見がぶつかり、時には感情が入りすぎて涙がでたことを思い出します。

そんなカンファレンスが何度も行われ、その子の親御さんは肝移植を拒否されました。

「もう子どもの苦しい姿を見たくない」

との理由です。

その選択をするにあたり説明・相談をする医療従事者の一言ひとことには責任があり、そこに関わった私は未だに正解が見つからないのです。

短い人生であってもたくさんの愛情に溢れ、一生懸命に生き、かわいい笑顔をたくさん見せてくれたあの子のことは忘れることができず、「今生きていればこのくらいかな?」と、小学生を見かけるたびに重ねてしまいます。

私達の職業は患者・家族に対して的確な情報を伝え、アドバイスを行い、答えを導くためのお手伝いをすることは出来るが、無理やり自分が思う方向へ持っていくことは出来ない。

どんな答えが出ても正解はないのだ。

ということを1歳2ヶ月の男の子に教えてもらった気がします。

そして悔いなく1日1日を大事に過ごさなくてはいけない。

ということを小さなあの子から教わり、ただなんとなくこなす忙しい毎日の業務が、意味を持って行える仕事に変化したように思います。

 

これが私の忘れられない小児科看護師としてのエピソードです。

 

「小児科でのお別れは看護師として辛い」

一般病棟にいたときのも幾度となく亡くなっていく人を看てきました。

「亡くなることに慣れる」というのはおかしいかもしれませんが、成人・老年患者の死に対しては頭のなかで整理がつき、看護師として落ち着いて対応はできていました。

しかし、小児科での子どもとのお別れは「これからたくさんやりたいこと、楽しいことがあったはずなのに・・・」と残されていた未来が長すぎて無念な思いになりました。

 

Q7.小児科の看護師に向いている方の特徴を教えてください

「子どもが好きな看護師は向いています」

やっぱり一番は、「子どもが好きかどうか」ということです。

子どもが好きかどうか

子どもは、大人の行動・言動をよくみています。そしてすべてお見通しです。子どもが苦手な人は、子どももそれを察知して警戒することもあります。

しかし、看護師は人を相手にして働くプロなので相手が子どもであっても、上手に関わることが出来ます。

 

「逆に子どもが苦手な看護師は向いていません」

向いている逆で、子どもと関わることが苦手な看護師だと思います。

どうしても、子どもとうまく話せない、遊べない看護師もいますよね。

子どもが苦手な方にとっては困難な病棟です。

 

「器用な看護師も向いていると思います」

対象が小さな身体です。貼付するテープ、使用する器具全て小さいサイズです。

小さな手に張るテープ、胃管を固定する鼻に貼付するテープ、採血に使用するスピッツどれも小さいのです。

これを操作するためには慣れも必要ですが、器用さも重要になります。

 

「細かいことが苦手な看護師は注意してください」

細かいことが苦手な看護師は注意してください。

小児科はとにかく細かいです。

テープの張り方、点滴には点滴表というものまであります。

私のいた病棟ではその点滴表を時間ごとにチェックし時間通りに点滴が投与されているかチェックし、その都度輸液ポンプの速度を変更し、刺入部のチェックを行うということを行っていました。

 

「忙しさに対応できる気の長い性格の方もおすすめです」

忙しい看護師

点滴も微量で投与することが多く、輸液ポンプは使用しますがよくつまります。

ポンプアラームがあちらこちらで鳴り響いています。これに加えて、子どもの鳴き声、ナースコールと非常に賑やかな病棟なのも小児科の特徴です。

この賑やかさ(騒がしさ)に対応できる気の長さも重要かもしれません。

 

最後に小児科に興味がある看護師へメッセージを

小児科への興味がある看護師の方は、ぜひ転職や移動でチャレンジしてみると良いかと思います。

子どもが好き・なんとなく小児科で看護師として働いてみたい。

小児科で働く看護師

「まずはそんな動機から小児科の門をたたき、入ってみたら結構大変!」と感じることも多いですが、小児科は関わっていくほどに楽しくなる病棟です。

成人病棟にはない、賑やかな雰囲気・いつも誰かしら泣いているけど、笑い声も聞こえる。

退院のときには、嬉しい半面寂しさもあり、外来などで久しぶりに入院していた子どもに会ったりすると成長を感じる。

など、他の科では味わえない経験がたくさんあります。

看護師として小児科やってみたいという気持ちさえあれば大丈夫です。

私も「看護師5年目に入る時、今異動しよう」と、なんの根拠もなく勢いだけで決めた小児科への異動希望でしたがやりたいと思ったときであれば、どんな困難なことでも乗り切れるものなのだとも感じました。

成人病棟からの異動であった為、初めは何か自分の中での想像と違うことや、自分の力が微力に感じ悩むことも多かったですが、苦労した分今では小児から成人・老年まで幅広く看護できるという自信につながりました。

「小児科に興味があるのに勇気がでないからやめておこう」と言うのはもったいないです。

ぜひ看護師としてチャレンジしてみてください。


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看護師転職サイトには複数社インタビューに行き、転職を考える看護師の方の調査や、エージェントの実態など幅広く記事を執筆しています。
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カテゴリー:看護師インタビュー

(公開日:)(編集日::2018年03月19日)

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