働いて感じた大変さ。療養型病院へ転職した看護師にインタビュー!

療養型病院へ看護師転職インタビュー

「ゆっくりと働きたい!」そんな思いで、療養型病院で働く看護師の方は多いのではないでしょうか。

今回は、急性期病棟に勤務しており、その後真逆の療養型病院へ転職を行った看護師のmakoさんに体験談インタビューを行いました。

実際に療養型病院へ転職したときは20代後半だったそうです。転職を考えている、または療養型病院に興味を持っている看護師の方は是非チェックしてみてください。

看護師makoさん看護師紹介:「mako」さん
東京都 /33歳、正看護師。看護短大にて看護師資格を取得後、大学病院に1年、2か所の総合病院に7年勤務し、急性期病棟と療養型病棟を経験。看護師として経験を積んだ他、派遣看護師として様々な仕事を行う。現在は2時の母で職場復帰を模索中。
→ 執筆中の記事一覧 (注:写真は素材となります)


スタッフ

スタッフ:「初めに、makoさんが療養型病院へ転職したきっかけを教えてください。」


看護師makoさん

makoさん:「はい、私が療養型病院へ転職したきっかけは、東日本大震災がきっかけです。」


スタッフ

スタッフ:「それまでは、一般病棟などで働いていたのですか?」


看護師makoさん

makoさん:「はい、実家近くの急性期病院で看護師として働いていたのですが、東日本大震災で実家・病院共に被災し、当時勤めていた病院は診察継続が困難となり、解散となりました。」


スタッフ

スタッフ:「なるほど、それは大変な体験でしたね。でも急性期病院から療養型病院って大きく違いますよね?」


看護師makoさん

makoさん:「そうですね、あまりに突然に日常が変わってしまったため、心身ともに疲労が強く、他の急性期病院などで仕事を覚え直し、追われるような日々を送ることは厳しいと感じました。」


スタッフ

スタッフ:「それで療養型病院を選んだということですね。」


看護師makoさん

makoさん:『ええ、「定時にほぼ必ず帰れて、比較的穏やかに仕事ができる職場へ、一刻も早く就職したい」という希望を看護師転職サイトに依頼したところ、紹介されたのが、当時思ってもみなかった療養型病院で、そのまま転職しました。』


スタッフ

スタッフ:「makoさん、転職したきっかけ、ありがとうございます。療養型病院の看護師求人を探す場合は、看護師の皆様が選ばれた「看護師転職サイト口コミ評価ランキング」を確認してみてください。それでは気になる急性期病院に詳しくついて聞いてみます。」

 

【目次】を表示する▼

Q1.看護師の役割や仕事内容を教えてください


看護師makoさん

『私が就職した療養型病院では、看護師は「患者さんに体調の変化がないかを観察するとともに、安全に毎日を過ごしていただくためのサポーをする」という役割でした。』

特にその療養型病院では、認知症をお持ちの患者を多く受け入れていました。

療養型病院 認知症患者

そのため、療養型病院で働くスタッフは、看護助手の割合が高く、看護師の人数よりも看護助手が多いため、看護師は看護助手さんに様々な指示を出しながら仕事をする、という状況でした。

 

Q.療養型病院で他の病院と違う特徴的な看護師の仕事ってありますか?


看護師makoさん

「そうですね、特徴的なのは患者への健康観察、入浴介助、食事介助などが印象的でした。」

当時、私が担当していた患者のほとんどは認知症をお持ちでしたが、基本的に身体面では症状が落ち着いていました。

そのため、入浴をする予定である方、そして内服薬が変更になったなどから、医師よりバイタルを毎日測るよう指示がある方を除いて、基本的にバイタル測定は曜日によって振り分けられた方のみを測りました。

看護師のバイタルチェック

バイタルを毎日測らないことについて、全ての療養型病院が同じなのかはわかりませんが、入職当時、「療養型病院ってバイタルも測らなくていいんだ」と驚きました。

 

Q.入浴介助の仕事は1日どれぐらいだったのですか?


看護師makoさん

「1日あたり平均20人ぐらい患者の入浴介助を行なっていました。」

私が勤めていた療養型病院では平日のうち4日は入浴があり、看護師1人と看護助手1人がペアとなって、機械浴装置を使い入浴を行っていました。

入浴介助の仕事

入院患者さん全員が入浴時は、ほぼ全介助の状態だったため、更衣にも多くの時間がかかりました。

入浴介助のときは、ほぼまる1日、ひたすら入浴介助を行っていました。

 

Q.食事介助での仕事は何か違いましたか?


看護師makoさん

「一般病棟とは違いましたね、食事介助は一番神経を使う時間でもありました。」

食事介助が必要な患者さんは認知症の進行により、食事をご自身で召し上がれない、あるいは飲み込みに見守りが必要な患者さんの割合が非常に高かったです。

食事介助も看護師として大切な仕事の一つ

だから、食事介助も看護師として大切な仕事の一つでしたし、症状の進行に伴って少しずつ介助の仕方も変えていく必要がありました。

また、私が勤務していた療養型病院は、人手が足りず看護師1人につき平均3~4名の食事介助を担当しなくていけない状態でした。

 

Q.その他の仕事で違うな、または驚いたことはありますか?


看護師makoさん

「私が療養型病院の仕事で一番驚いたのは、様々な行事の仕事でした。」

療養型病院では、比較的症状が落ち着いている患者さんがほとんどであり、多くの方にとって病院がそのままご自身の生活の場となり単調になりやすい日々となります。

そのため、少しでも患者さんたちへ四季を感じ取っていただき、日々の生活に変化をつける目的で、月ごとに様々な病院全体で行うイベントが企画されていました。

私も春のお花見では、他の職員といっしょにダンスの出し物を行い、患者さんから拍手を受けました。

職員と一緒にダンスの練習

仕事が終わった後に職員と一緒にダンスの練習をしていた時は、「これって仕事?それともプライベート??」と思ってしまったこともありましたが(笑)、これも今ではいい思い出のひとつです。

 

Q.仕事内容を踏まえて療養型病院に向いている看護師さんってどんな方ですか?


看護師makoさん

「協調性のある看護師さんが向いていると思います。」

療養型病院では、少ない看護師の人数で多くの患者さんを対象とし、看護を日々提供しなくてはいけないので、より看護師間でのチームワークが重要となります。

看護師間でのチームワーク

そんな中、協調性のなさから1人で黙々と仕事を続け、自分の仕事だけをこなしていくような看護師は、療養型病院には不向きです。

みんなで声をかけあい、人手が足りない部分はお互いフォローしながら共に仕事をしていくことができる看護師。

そんな方が療養型病院には向いていると思いますし、一緒に仕事をしたいと感じます。

 

Q2.療養型病院での看護師のやりがいって何でしょう?


看護師makoさん

『私が感じたやりがいは、認知症の進行によって表情が乏しくなってしまった患者さんが、ケアを通して表情が穏やかになり、「ありがとう」と笑顔で言われた時です。』

もともと認知症専門病棟で働いていたこともあったので、認知症看護には興味がありました。

認知症患者のありがとう

療養型病院の中でも特に認知症に特化した病棟へ配属されたことで、認知症看護について感心がより深まり、また「どうすればもっと表情が豊かになるだろうか」とあれこれケア方法を変えることに対し、やりがいを感じることができました。

私の場合は、たまたま以前の経験と療養型病院での勤務先が重なったためにやりがいを感じやすかったと思いますが、療養型病院の中では、自分でなんらかのやりがいを見つけることができないと、働き続けることは難しいのではないかと思います。

 

Q3.療養型病院へ看護師として転職して感じた違いは?


看護師makoさん

「私が転職した療養型病院で感じた違いは、あまり自分から患者さんの疾患や看護について勉強しよう、という看護師がいなかったことです。」

私が以前勤めていた急性期病院では、先輩後輩関係なく、勉強していかなければ仕事に追いつくことが難しくなりますが、療養型病院ではそういったことはあまりありませんでした。

勉強する看護師

看護師の仕事もルーチン化されていることが多いことから、新たになにかを学ぼうという意欲を持っている看護師よりも、仕事は仕事としてきっちり行い、その分仕事が終わったらプライベートを充実させている看護師さんが多い、という印象を持ちました。

 

Q.経験が浅い看護師や新卒看護師が療養型病院へ転職する事についてどう思いますか?


看護師makoさん

「選択肢のひとつとして良くないこと、とまでは思いませんが、オススメはできません。」

療養型病院は、原則として状態が落ち着いた方が入院されています。

そのため、看護師が行う仕事はどうしてもルーチン化しやすい、というデメリットを抱えています。

特に新卒看護師の場合、新卒として過ごす1年間は、看護師として一番成長できる期間です。

そして、看護師として自分を成長させるためには、より多くの刺激を受けることが必要だと思います。

そういった刺激が療養型病院は少ないと思うので、私は療養型病院よりも、急性期病院でまずは経験を積んだほうがよいのではないか、と思います。

 

Q.療養型病院へ転職後に悩んだことも多かったですか?


看護師makoさん

「そうですね、ずっとこのまま療養型病院で働き続けて良いのか、と悩んでいました。」

療養型で働き始めた時、私は20代後半でした。

今後まだ続く看護師人生の中で、ずっと療養型病院で働いていたら、将来もし急性期病院へ転職したいと考えた時、あまりの違いについていけず、療養型病院でしか働けなくなってしまうのではないか、と感じたのです。

同じ職場で働く看護師さんは全員私よりも年上でした。

それも、子育て中である、家族の介護をしながら働いている、将来留学するための資金作りのために働いており、仕事終わりは勉強漬けの方など、仕事中心ではなく、プライベートと両立させたいという理由から、療養型病院を職場としている方がほとんどでした。

悩んでいた看護師

この悩みを持ち始めた時、体調も震災前までに回復しており、もう一度看護師として一から学び直したいという思いが出てきていました。

そのため、「私はまだ20代なのに、いつまでもここで働いていていいのか」という不安が、ずっとつきまとっていました。

 

Q:振り返ってまた、療養型病院で働いてみたいと思いますか?


看護師makoさん

「うーん、また働きたいと思いますね。」

現在、0歳と2歳という2人の幼い子供達がいるので、もし現場復帰するのであれば、療養型病院のように、定時で帰りやすい職場が良いかなと思います。

療養型病院で働くまで、私は療養型病院に対し、正直にいって「急性期病院よりも楽に仕事ができる」と思っていました。

 

最後に:メッセージをお願いします

療養型病院で看護師として実際に働いてみると、スタッフの人数が少ない中で患者さんの安全をまもらなくてはいけないことがどれだけ大変かを私は知りました。

看護師として働く職場で、仕事が楽というところはないと言い切って良いと思います。

そのため、看護師として療養型病院への転職を「仕事が楽そうだから」という理由だけで選ぶことはお勧めできません。

自分がなぜ療養型病院へ転職したいのか、それをよく考えた上で転職されることを、強くお勧めします。


スタッフ

スタッフ:「看護師のmakoさん、ありがとうございました。療養型病院への転職を考えている看護の方へ少しでも役に立ってもらえれば嬉しいです。」

看護師転職サイト口コミランキング

1位  ‣看護のお仕事
【全国対応】【求人12万件以上】
2位  ‣ナースではたらこ
【全国対応】【担当質高・求人数高】
3位  ‣マイナビ看護師
【全国対応】【担当者質高】

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

運営会社 ・記事等に関する問い合わせ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。