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( 看護師 保健師 )

訪問診療の看護師体験談インタビュー!仕事内容から時間外・休日対応とお給料事情まで。

公開:、更新:2018年09月12日
訪問診療の看護師体験談インタビュー!

みなさんは看護師の求人広告などで、「訪問診療」という言葉を見たことがあるでしょうか。

訪問看護ならなんとなく想像がつくけれど、「訪問診療とは一体どんなものなのだろう?」と疑問に思っている看護師は少なくないと思います。

今回は訪問診療クリニックを経験した「よしの理子さん」に実際の仕事内容などをインタビューしました。

【看護師紹介:よしの理子さん】
看護師 よしのさん大手総合病院の病棟で2年間勤務し、その後訪問診療クリニックを3年間体験。現在は育児をしながら小児科クリニックに勤務中。

  • 資格:正看護師(准看護師)
  • 看護歴:13年
  • 勤務地:北海道

執筆中の記事はこちら (※写真はイメージです。)

【目次】を見る

Q1.そもそも訪問診療って?


スタッフ

スタッフ:「訪問診療って往診とは違うんですよね?」


看護師よしのさん

よしの理子さん:「はい、訪問診療は医師と看護師が月に数回、定期的に通院が困難な高齢者などの自宅や施設に出向いて診察を行います。」


スタッフ

スタッフ:「なるほど。何かあった時にだけ出向のではなく、定期的に訪問が決まっている点が違うわけですね。」


看護師よしのさん

よしの理子さん:「そうですね、今回は実際の経験をもとにできる限り具体的な内容をお話したいと思います。」


スタッフ

スタッフ:「よろしくお願いします。それでは、訪問診療の具体的な内容からお聞きしていきますね。」

 

(Q)訪問診療でのルールってありましたか?

看護師よしのさん
『「訪問診療」は計画的な月数回の定期訪問以外にも、何かあれば24時間365日サポートする決まりになっていましたね。』

そのため、施設のスタッフや家族から「次の訪問は来週の予定だが、昨日から熱が続いていて、喘鳴が聞こえるようなので診察して欲しい」と連絡があれば、その日訪問する予定になくても訪問しなくてはなりませんでした。

もちろん、それには看護師も同行します。私が勤務していたクリニックでは、結局、毎日誰かは臨時で訪問していました。

 

(Q)何人ぐらいのスタッフで訪問するのですか?

看護師よしのさん
「私の勤務していた訪問診療クリニックでは、医師1名、看護師2名、ドライバー1名でチームを組んで動いていました。」

医師も看護師もその日によってメンバーは変わりますが、クリニックなので看護師は全体で5名程度しかおらず、医師も2名で担当の施設を割り振っていました。

また、訪問診療とは別にクリニックでは「外来」も行っていましたので、訪問診療に出向いていないスタッフは外来をまわしていました。


スタッフ

スタッフ:「外来も行っている訪問診療クリニックだったんですね。」


看護師よしのさん

よしの理子さん:「そうです、訪問診療クリニックでは基本的に外来も行っている場合が多いと思います。」


スタッフ

スタッフ:「ちなみに白衣を着て訪問するのでしょうか?」


看護師よしのさん

よしの理子さん:「はい(笑)。白衣で行きます。冬も上からコートを羽織って白衣で行きます。ナースシューズはクリニックの中で使っているものとは別のものに履き替えます。また、休日や時間外の場合には、私服に白衣用のエプロンを装着して出向いていました。」

 

 

(Q)訪問診療での移動はどのように移動するのですか?

看護師 よしのさん「私が勤務していた訪問診療クリニックでは、移動はワゴンタイプの往診車に乗っていきます。」

札幌市内全域回っていましたので、中には片道40分かかる場所もありました。

車の中で書き物の作業をすることもあり、私は車酔いする体質なので酔い止めをいつも内服していました。

 

(Q)何人ぐらいの患者を訪問診療で診るのですか?

看護師よしのさん「私が勤めていた訪問診療クリニックでは常時300~400人程度の訪問診療患者を抱えていました。」

もちろん病院によって様々ですが、施設訪問の場合、100人診る必要がある施設もあるので、そういった場合は1つの施設の患者を数日に分けて訪問していました。

訪問診療は、1日で、施設と個人宅を合わせて5か所回る日もありましたね。

 

(Q)訪問診療する患者さんの重症度はどれぐらいなんでしょうか?

看護師よしのさん「私たちが訪問診療を行っていた患者さんは、主に介護付き有料老人ホームやグループホーム、高齢者専用賃貸住宅などの入所者が多かった為、状態が安定した方ばかりでしたね。」

ですから、点滴が繋がれっぱなしの患者はいませんでしたし、尿バルーンが挿入された方もごくわずかしかいませんでした。

どの患者さんもコミュニケーションが普通に取れましたので、月に2回私たちが訪問するのを楽しみにしてくれている方もいました。

時には、施設のスタッフの方が「〇〇さんはね、先生が来る日だけ、お化粧をするのよ」と教えてくれたこともありましたよ。

 

Q2.訪問診療での看護師の仕事内容って何?


スタッフ

スタッフ:「まず、訪問診療に行くときの準備ってどのような準備をされるんですか?」


看護師makoさん

よしの理子さん:「訪問診療に行く前は、当日診る患者さんの情報収集をします。朝一番で出発する場合には前日に情報収集しておくこともありました。」


スタッフ

スタッフ:「具体的にはどのような情報を収集する必要があるのでしょうか?」


看護師makoさん

よしの理子さん:「はい、検査の有無や定期薬の内容と処方日数の計算、かかりつけ病院はどこかなど必要な情報を拾います。例えば病棟勤務の場合、その日の受け持ち患者の情報を朝拾う作業がありますが、訪問診療の場合、それを当日の朝に30~50名分行う様なイメージです。」

 

(Q)具体的な看護師の仕事内容はどのようなものですか?

看護師 よしのさん「訪問診療の看護師は、医師が患者さん一人ひとりの診察を行う際のサポートをします。」

実際の現場では、看護師は患者の血圧、脈、体温などのバイタルサインを確認して医師に伝えることが仕事でした。

看護師が報告した内容を医師はカルテに記録して、前回の情報や施設の方に最近の様子を聞いた後、聴診します。

聴診が終わったら、今回処方する薬を、患者や施設、家族の方と相談しながら決めます。

 

(Q)訪問診療で看護師が行う処置は何ですか?

看護師よしのさん「訪問診療で看護師が行う処置で一番多いのは採血でした。」

訪問診療で伺う患者さんには、高脂血症や糖尿病、貧血などの持病を持つ方も多くおり、そういった方には定期的に採血が実施されます。

何せ高齢者の採血ですから、なかなか血管がでにくい方もいて思った以上に時間がかかってしまうこともありましたね。

また、認知症の患者さんに採血する時は、あばれない様に施設のスタッフが身体を押さえてくれました。

 

「点滴を実施することもありました。」

発熱が続く患者さんや、胃腸炎の患者さんには、看護師が点滴を実施することもありました。

しかし、看護師が常在している施設であっても、その施設の決まりで医療行為はできないと言われることが多く、点滴をした際にはこちらが抜針まで行う必要がありました。

そのため、点滴をしている間に他の施設の訪問診療をして、点滴が終わる頃に抜針をしに戻るという方法をとっていました。

 

「たまに爪切りを依頼されることもありましたね。」

訪問診療先の真菌症(水虫)患者に足の爪切りを依頼されることもありました。

この時は、ゴーグルとグローブも忘れずに装着して、市販の爪切りではカットできないので、医療用のニッパーのような爪切りを持参してカットしていました。

 

(Q)個人宅と施設への訪問診療では何か違いがありますか?

看護師 よしのさん「そうですね。違いと言っていいのか分からないですけど、個人宅へ訪問するときは、家族の方がみなさん暖かく迎えてくれて、とても歓迎されました。」

みなさん介護疲れもあり、我々医療スタッフにはかなり色々聞いて欲しい話もあるようでつい長居してしまうことが多かったですし、お茶菓子まで用意してくれて、とても優しい家族の方ばかりでした。

そのため、個人宅への訪問診療はいつもとても楽しみでした。

 

Q.訪問診療での看護師の時間外・休日対応とお給料事情


スタッフ

『訪問診療は「24時間365日サポートする決まり」とお聞きしていましたが、看護師としての休日や時間外の対応って実際にありましたか?』


看護師よしのさん

「はい、ありましたね。看護師はクリニックから携帯電話を支給されていました。時間外や休日に訪問診療クリニックへ電話があると、当番の看護師の携帯電話に転送される仕組みなっていました。」

看護師は訪問先の施設職員などから連絡があった場合、医師に連絡をとり、指示を仰ぎます。

医師から指示を受けて、ドライバーを要請して訪問先へ向かい、点滴などの処置をすることも多々ありました。

 

「自宅には点滴や薬品などの備品を常備していました。」

心筋梗塞や脳梗塞などの、よほどの急変時は施設のスタッフも救急車を呼ぶので、夜中に看護師が呼び出されることはほとんどありませんでしたが休日に処置を行う為に施設へ出動することは結構多かったです。

私は休日や時間外にいつでも自宅から出動できるように、自宅には点滴や薬品などの備品を常備していました。

 

(Q)休日対応などもしてお給料は良いのでしょうか?

看護師 よしのさん「私が在職していた頃は訪問診療の診療報酬が今よりかなり高めに設定されていたので、病院の利益も多く、お給料も良かったです。」

平均的な基本給に休日当番手当が8万円くらいついていました。

クリニックですがボーナスも総合病院に負けないくらいの額をもらっていました。

ただし、今は訪問診療の診療報酬がかなり下がってしまったようなので、もしかするとそれに伴って給料の相場も下がっているかもしれません。

 

最後に:メッセージをお願いします。

訪問診療は少し複雑そうな部分もあるように思えますが、私は結構楽しく働くことができました。

外来のみのクリニックとは違い、訪問診療の場合は患者一人ひとりしっかりと情報収集をして施設のスタッフや家族と連携していくことが重要になります。

たくさんの施設スタッフと関わるので社会人としてのマナーも磨かれますし、長期で関わる患者さんへのコミュニケーション力も必要になってきます。

夜間や休日の対応は少し大変ですが、その分やりがいもあります。「看護師がいないと、自分ひとりでは回りきれない」と、医師からもとても頼りにされる仕事です。

これから転職を考えている方は訪問診療もぜひ視野に入れてみてはいかがでしょうか。


スタッフ

『ありがとうございました。訪問診療への看護師転職は「体験から語る!訪問診療への看護師転職6つの注意点」を合わせて確認してみてください。』

都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・養護教諭第二種
出身/年齢 ・東京都/28歳
職務経験 ・総合病院 ・大学保健室 ・保育園 ・デイサービス ・イベントナース ・ツアーナース
診療科経験 ・整形外科 ・小児科


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