看護師の円満退職方法!転職先が決まり退職するためのポイント6つ

看護師の円満退職方法!転職先が決まり退職するためのポイント6つ

退職をどのように進めるかで、看護師として円満に退職出来るかどうか決まります。

円満退職するためのポイントは以下の通りです。

(1)退職の計画を立てること ・出来れば6カ月前からの準備
・最低でも3カ月前から行動に移すこと
(2)準備を怠らないこと ・退職する、転職する準備は円満退職にはかかせません
(3)退職は書面で直属の上司に伝えること ・退職願を書いて上司に伝えよう
・直属の上司にはしっかり時間を取ってもらおう
(4)相手の気持ちも理解しておくこと ・残された看護師や病院の気持ちを理解しておく
(5)円満退職するための行動 ・初めから退職を引き止められない行動をする
・退職するマナーは守る
(6)退職理由を考えること ・退職理由に嘘はつかないこと
・引き止めに合いにくい退職理由を考えること

以上がこのページで説明する看護師の円満退職、その後の転職に欠かせないポイントです。

流れに沿って以下の内容を詳しく確認していきましょう。

<初めに>円満退職できたAさんの事例

円満退職できたAさんの事例
  • 体験談提供:看護師のくくるさん

Aさんは、私が勤務している病院に来てから5年目の看護師で、数回の転職を経て、この病院にやってきました。

主にAさんは内視鏡検査室や処置室を担当することが多く、採血業務に関してはAさんは本当に頼りになり、誰かが採血に失敗することや、血管確保が難しそうな人にあたると、皆迷わずAさんを呼びにいく信頼がありました。

また、Aさんは嫌がることなくあっという間に細い血管に針を刺してしまいます。

いつもニコニコして人柄もよく、本当に信頼できる看護師でした。

ニコニコして人柄もよく、本当に信頼できる看護師

しかし、Aさんは何年も前から、産婦人科で働きたい(転職したい)と希望を出していました。もともと赤ちゃんが大好きで、いつか子育てが落ち着いたら夜勤のある産婦人科病棟か、お産を扱う産科クリニックへの転職を望んでいました。

私はAさんの希望を聞き、看護部長に伝えましたが、かなり強い引止めがあり、一度は転職を断念しました。

Aさんは夢をあきらめずに、タイミングを図り、ついに条件の良い転職先を見つけることが出来ました。

私たちは非常に残念でしたが、これはAさんの人生です。また部署の看護師全員が何度か転職を経験してもいるので、Aさんの気持ちはよくわかります。今回は誰も引き止めることなく喜んで送り出すことにしました

Aさんが円満退職できた理由とは?

このAさんが勤務している病院を円満退職出来た理由としては、

  • 仕事の上でAさんを皆が信頼していたこと
  • 一度、退職意志を示しタイミングを図っていたこと
  • Aさんは産婦人科に転職したい希望が強かったこと
    (私の勤務している病院には産婦人科はなかった)
  • 退職する3ヶ月前に部署長(直属の上司)に報告していたこと
  • 周囲のスタッフも退職が円滑に進むように協力的だったこと
  • 退職するマナーを守ったこと

などが挙げられます。

Aさんは院内の規定に沿って、退職予定の3か月前に口頭で退職意志を部署長(直属の上司)に伝えました。また決められた通りに文書でも退職届を提出しました。

年休も3週間分ほど余っていましたが、Aさんは他のスタッフと調整しながら、皆に迷惑にならない範囲で有休消化していきました。

私たちスタッフもAさんの退職が円滑に進むように協力しました。Aさんはいろいろな手続きのために役所や銀行に行く必要がありましたが、平日にその時間が取れるようにAさんと休みを交換したりもしました。

そしてささやかながらAさんの送別会も行い、無事に退職の運びとなりました。(Aさんは現在産婦人科クリニックで、毎日赤ちゃんに囲まれて楽しく仕事をしているそうです。)

1.余裕を持って退職計画を立てること

余裕を持って計画を立てること

看護師として円満退職を行う上で一番重要になるのが計画になります。

病院に勤務していた場合は、自分が抱えている業務の引き継ぎや整理をする必要があるため、通常は2ヶ月~3ヶ月の計画で行う場合が多いといえるでしょう。

しかし、円満退職する場合は自分の準備期間も含めて6ヶ月程度は余裕を見ておきましょう。

 

(1)退職日の設定は慎重に行うことが円満の秘訣

円満退職を行いたいと思うのであれば、退職日の設定は慎重に行う必要があります。

  • 病院の繁盛期
  • 看護師が不足しがちな時期

などの退職はなるべく避けることをお勧めします。

新しい転職先の病院等が決まっている場合は特に、はやる気持ちもありますが、退職日の設定をどの月に設定するかで円満な退職になるのか、退職トラブルに発展するかが決まります。

 

補足説明!

ポイント

すでに退職日が決定している場合は、なるべく早めに退職の意思を伝え、業務を引き受けない体制を作ってもらうようにお願いする気持ちが重要となります。

 

(2)転職先を決めてから退職を伝えるタイミングとは?

転職先を決めてから退職を伝えるタイミングとは

転職先を決めてから退職したい場合は、タイミングに悩むケースがあり以下のような流れで確認していく必要があります。

(1)転職先を決定する ・いつ転職するかを具体的に決める
・転職先の面接を受ける
(2)上司へ報告する ・転職する3ヶ月前になったら上司に報告する
・転職先が決まっていることも合わせて報告
(3)退職届の提出 ・2ヶ月前になったら退職届を提出する
・一部のスタッフに退職を伝えて良いか確認する
・スタッフに伝える場合、引継ぎに協力してもらう
(4)書類や手続きを行う ・退職する1ヶ月前になったら退職するための書類や手続きをする
・周囲のスタッフに伝え、引継ぎを行う
(5)退職 ・退職日を迎える
・感謝の気持ちは言葉に表して伝える

転職先を決めてから退職を申し出たい場合は、次の勤務先である病院・施設などが待ってくれる期間が2ヶ月~最大6ヶ月程度が一般的です。
(看護師が不足している施設などは、交渉次第で待ってくれる場合もあります。)

そのため、転職先には3ヶ月後に退職する旨を伝え、現在の勤務先には内定後すくに退職の意志を伝えましょう。

 

【ポイント】上司には業務時間外で退職を伝えるようにしよう

退職を伝えるタイミングとしては、業務時間外に直属の上司に伝えましょう。なるべく、座った状態(立ち話にならないように)で時間を取ってもらい伝えましょう。

座った状態で話を切り出すのは退職する話の重みを直属の上司にも分かってもらうためです。

 

2.退職の記録は書面(退職願)で残すことが重要

退職の記録は書面で残す

民法上の観点からも退職日の記録は書面で残すことが重要になります。「何年の何月に退職を申し出た」という記録を残すこと、つまり「退職願」を書面で渡すことが非常に重要になります。

民法 第627条:取決めなどがない限りは退職を申し入れてから2週間で雇用関係が解消されます。つまり退職願を提出してから病院側が取り合ってくれなければ、民法では最低2週間(14日間)で辞めることができます。しかし、これだと円満退職は難しいといえますので、知っている程度にとどめておきましょう。

退職は伝えにくい事の1つとして上げられますが、後々トラブルにならないためにしっかりと記録は残しておきましょう。

 

(1)退職願の作成と提出のタイミングについて

退職願の作成と提出のタイミング

退職届と退職願の違いについては「看護師の退職届と退職願の書き方と例文」を確認しましょう。看護師の場合、書面を出す前に師長などの上司に相談しているケースが一般的で、どちらを出しても意味は一緒ですが、退職願の方が「下からお伺いを立てる」というソフトな印象になるため、退職願と書いて提出するのが無難なようです。

まずは、下記の画像のようにシンプルな退職願の参考事例を置いておきますので、確認をしましょう。

退職願 封筒 看護師 退職願

上記に掲載した内容でしっかりと記載し、提出を行いましょう。

 

退職願と退職届の違いについて

退職願 【目的】看護師が、自分と病院の意思を持って退職することを認めてほしいというもの
【効力】退職願は入職や退職に対して責任がある人が受理することで効力を発揮します
退職届 【目的】病院の意思など関係なく、自分の都合のみで退職したいと申し出るもの
【効力】退職届は病院側に提出した時点で効力が発生します。(撤回が基本できません)

円満退職を考える上では、当たり前ですが「退職願」を提出することをお勧めします。

 

退職願は直属の上司に提出しよう

退職願の提出相手は、基本的には直属の上司に提出することが一番になります。

当たり前ですが、師長と看護部長がいる中で、いきなり看護部長などに提出をしてしまうと、師長の管理不足を問われるケースがあります。そのため、直属の上司に退職願を提出しましょう。

 

(2)同時に病院の就業規則も確認をしよう

同時に病院の就業規則も確認をしよう

病院によっては就業規則で2ヶ月前や3ヶ月前の申し入れを義務付けているケースが多く存在します。そのため、退職願を提出する前に、自分が働いている病院の就業規則をチェックすることは必要といえます。

基本的に就業規則は、職員に就業規則の配布(または閲覧できる状態の維持)が義務付けられています。ただ、渡していない病院も数多く存在しますので、しっかりと自分で確認してください。また、従業員数が10名満たない病院の場合は、就業規則がない場合もありますので注意しましょう。

 

3.退職を申し出る前に準備したいこと

退職を申し出る前に準備したいこと

退職を申し出た際に色々なトラブルが起きる場合が多いといえるでしょう。

トラブルとなった場合、円満退職を行うのに支障が出るため、以下のことを確認しておきましょう。

 

(1)退職を申し出る前の準備スケジュール

退職を申し出る前の準備スケジュール

円満退職を考える場合は、6ヶ月ほど前から準備することが重要といえます。退職を申し出る前の、「心の準備」と「冷静に対応するための準備」が必要になってきます。

6ヶ月前 ・上司などの退職を見合わす言葉を伝えておく
・上司などに、自分が行いたいことやチャレンジしたいこと伝える
・将来の希望なども話しておく
・断れることが明らかなのであれば、一度やんわり伝えておく
(5カ月前~3カ月前までのことを行う)
5ヶ月前 ・転職する場合は転職先を探しておく
・行いたい看護の分野なども決めておく
4ヶ月前 ・退職理由を明確にし、人に伝える準備をする
・転職する場合は、「転職する」という意志を持つ
3カ月前 ・上司に時間をもらい、退職について話し合う
・自分の気持ちを明確に説明する
2ヶ月前 ・転職先での働き方や気持ちの整理をしておく
1ヶ月前 ・次の転職先のことを考え準備する
(もちろん、引継ぎも行う)

あなたが、病院に退職を伝えた時に、今までお世話になった同僚や上司がどのような反応をするのか、非常に不安になる看護師が少なくありません。(誰でも不安になりますし言い出しにくいことです。)

お世話になった上司がどのような対応をしてきたとしても、「退職をする」という決意をもって冷静に対処することができる心構えが必要になります。

 

(2)退職理由を明確にしておく

  • 病院を辞めた後にどのような希望を持って退職を決意しましたか?
  • 病院に残ることは本当に正しい選択ですか?

などを、再度自分の中で問いただすことで、自分の退職理由を明確にしておきましょう。まず、自分自身の中で退職理由を明確にしておくことが円満退職では大事になります。

 

退職理由が職場の不満である場合、円満退職できないため注意

退職すると言う事は、今の職場に少なからず不満があると言うことになります。しかし、退職理由を聞かれた際に不満ばかり退職理由にしていては円満退職へとはつながりません。

もし、転職先が決まっているのであればなおさらです。

「自分のスキルアップのために退職したい」などプラスの方面を理由に退職した方が円満退職へと近づけます

 

(3)何を伝えられても対応は冷静に

何を伝えられても対応は冷静に

看護師の退職を止める方法として、優しく引き止めるのではなく、厳しくしかりつける上司がいます。これは、あなた(看護師)の感情を引き出し退職したい本音を探りたいからです。

退職したいのに感情的になるということは、現在の職場に不満があり、まだ希望を持っていることになります。そのため、上司も退職を止めることが出来ると感じます。

何を伝えられても冷静に対応する気持ちは必須と言えるでしょう。

 

(4)退職は職員の権利であることを知っておく

退職を認めない行為は労働基準法で厳格に禁止(民法)」されています。

看護師は強引な引き止めに合うケースが良く見られます。

色々な理由を伝えられますが、退職を認めない行為は法で罰せられるため、経営側も運営側も上司も部下にも禁止されている好意であることを強く持っておきましょう。

 

4.退職の引き止め理由とは?相手の気持ちを理解する

退職の引き止め理由と対処法

上司や雇用主である病院などが、退職や転職を引き止めるのは、なぜなのでしょうか。円満退職を行うのであれば、相手の気持ちも理解することが大切です。

人手が足りない現場だから ・とにかく今は人手を減らしたくない上司は多い
・仕事を任せて置ける人材を失いたくない
・人手がなくなり業務が増えれば医療ミスも起こるから
採用・育成に時間がかかるから ・後任が来ても使える看護師か分からないから
・育成には時間と労力がかかるから
・看護師の採用は人材不足で難しいと知っているから
・採用にはコストもかかるから
優秀な人材を手放したくないから ・自ら判断して動ける看護師は手放したくない
・同僚などの模範になるから
自分の評価にもつながるから ・退職する場合は上司の責任となる場合が多いから
・退職が続いている場合は責任を取らされるから

以上が理由で退職を引き止めようとします。良い理由もあれば、自分本位や病院本位な理由もありますが、引き止めに合うことは決して悪いことではありません。

 

良くある引き止め事例:退職する意志はありますか?

良くある引き止め事例:退職する意志はありますか?

引き止めに合った場合に、引き止め事例を頭の中に入れておきましょう。

金銭的や労働環境を改善するアプローチなどは、退職を決意した看護師にとっては頭を悩ませることが多くあります。

昇進や金銭による引き止め ・「給与が不満なら昇給する」
・「来期は昇格を考えていたのよ」
・「労働環境なら私も改善しないと、と思ってたのよ」
・「今辞めたら退職金でないわよ」
・「あなたは必要な人材なのよ」
情に訴える引き止め ・「新しい新人が入るまで待ってくれない」
・「●●さんが育つまで待ってほしい」
・「ちょっと待ってね、今度おごるから話を聞くわ」
・「その不満は、一緒に頑張って改善しようよ」
・「今までお世話になったでしょ、私の言うことも聞いてくれないかな」
・「残された看護師の気持ちを考えたことある」
強めの引き止め ・「人手が足りないこと知ってるでしょ」
・「そんな考え方ではどこへ行ってもやっていけないわよ」
・「そんな急に退職の申し出が受けられない」

退職を決意し、退職意志を上司に伝えているのであれば、退職すべきです。

例えば、「必要な人材」と認められたいのであれば、退職は必要ないですし、「給与に不満」があるのであれば、退職ではなく給与について話し合えば良いだけです。

上司はあなたよりベテランの場合が多いため、ある程度のことを言われることを覚悟しておきましょう。

 

5.初めから引き止めに合わない退職方法とは?【体験談】

看護師退職時の引き止めに合わない方法
  • 体験談提供:看護師のazukiさん

しつこい引き止めに合って辞めたいのに辞めることができないと、ほとほと困り果てている看護師の方は多く、泣き寝入りしている方が大半です。

そこで、執拗な引き止めを回避するための方法を私の実体験からご紹介します。

 

(1)病院の待遇や環境に対する不満を退職理由にしないこと

病院の待遇や環境に対する不満を退職理由にしないこと

休みが少ない、夜勤が多い、給与が少ないといった待遇や環境に対する不満を理由に退職したい旨を伝えると、多くの場合、

  • 「看護師を増やす予定なので休みがとりやすくなる」
  • 「日勤常勤で構わない」
  • 「昇給について検討しよう」

といった待遇の改善を条件に引き止めにあう可能性が高くなります。

もし、実際にそれ以外に不満がないのであれば、その言葉で退職の気持ちが揺らいでしまうかもしれません。

 

ポイント!

ポイント

多くの場合、実際に待遇が改善されることはありません。一時的に改善されたように見えても、時がたてばまた元の状況に戻ってしまうことがほとんどなのです。

 

(2)あからさまな退職の嘘はつかないこと

退職したいがあまり、ときどき「あからさまな」嘘をつく人もいますが、見破られてしまう可能性が高いです。

遠い県外にでも引っ越すなら別ですが、意外と看護業界は裏でつながっているケースが多いので何を言われるかわかりません。

 

ポイント!

ポイント

退職後研修などでばったり行き会うことも可能性としてあります。後々気まずい思いをすることを避ける意味でも「あからさまな」嘘は良くありません。

 

(3)日ごろから辞めたいなら「辞めたい」を口癖にしない

日ごろから辞めたいなら「辞めたい」を口癖にしない

看護師なら誰でも「あー辞めたい」と思うことが何度もあるはずです。でも中には「もう辞めたい!もう辞める!」が口癖のようになっている看護師がいます。

常日頃から「辞めたい、辞めたい」と繰り返して言っていると、本当に退職したいときに誰からも信用されませんし、「退職したい」という言葉の重みがなくなります

心で思うことはあっても、軽々しく口にするのはやめましょう。

 

(4)退職時のマナーは守ること

どんな理由があっても、退職のマナーのなっていない辞め方では、円満退社は難しいです。そのため最低限、退職したい看護師もマナーを守らなければいけません

引き止めに合った場合に、喧嘩別れしてしまうのは非常に悲惨な結末です。

そのため以下のような点は、必ず守るようにしましょう。

  • 余裕をもって3ヶ月前には退職を伝え認めてもらう
  • 場合によっては次の転職先の勤める日時も正確に伝えておく
  • むやみに人に退職の話をしない
  • 最低でも、退職予定の1ヶ月半前には上司から職場に人に伝えてもらう
  • 引継ぎは自分から率先して行う
  • 感謝の気持ちを忘れず「感謝しています」と言葉に出す

雇用され、お世話になったことは変わりません。感謝の気持ちを持ってマナーを守りましょう。

 

(5)自分を第一に考えること

まずは自分のことを第一に考え、残された人に少しでも迷惑が掛からないよう、残作業の整理や引き継ぎをしっかり行うことだけを心がけるようにしましょう。

  • 「あなたが辞めるとほかの看護師に負担がかかる」
  • 「病院の運営が成り立たなくなる」

などという理由で引き止めに合うケースもあります。

職場の人間関係が良好であったり、長くお世話になった病院だったりすると、こういった引き止めに心が揺らいでしまうこともあるかもしれないため、自分のことだけを考えましょう。

退職する場合、「良い人」には、なれないのです。

 

(6)もし引き止められた場合の対処法

もし引き止められた場合の対処法

退職・転職を本気で考えているのなら、引き止められた時の態度が大切です。心が揺らいでいるような態度は、どうしても見ぬかれてしまいます。(経験も年齢も先輩だと思うので。)

そのような状態では、「あ、本気じゃないな」「ちょっと引き止めれば働き続けてくれるな」と、思わせてしまうことにもなりかねません。

あなたの真剣な気持ちが伝われば、きっと相手にもその本気度が伝わるはずです。

 

「少しだけ考えさせてください」と間を置く

引き止めに合った際には、焦る気持ちもありますが、いったん検討することも重要です。ここで検討をすることで、話は直属の上司以上に行くことが多くありますし、直属の上司の顔を立てることもできます。

2日~3日おいてから再度話すようにしましょう。

「お世話になりましたし、皆さんのことを考えると思い直したくもなりましたが、私の将来のために退職させてください」と申し出ることが一番スムーズです。

 

上司に断り、さらに上の上司の受理してもらう

看護師の現場ではいくら上司に話をしても認めてもらえないケースが存在します。

その場合は、

「●●さん(さらに上の上司)と一度相談させていただけませんか?良かったら●●さん(直属の上司)からお伝えいただけませんか?」

など、直属の上司に伝えてから、さらに上の上司に相談をしておきましょう。

このような話をすることで受理してくれるケースが多いので、まずは直属の上司に断ることが円満に退職する方法です。

 

6.円満退職になりやすい退職理由とは?

引き止め対策!知っておきたい使えるセリフ
  • 体験談提供:看護師のazukiさん

本来、退職をする際には、退職理由を伝える義務はありません。

ただ、「どうして転職したいの?」「どうして辞めるの?」と聞かれるケースがほとんどで、答える必要があるのが一般的です。そのため、聞かれた場合に引き止めにくい退職理由を説明します。(先ほど説明したように嘘はいけません。

私が実体験した引き止めに合いにくい退職理由は以下の通りです。

  • 「引っ越し」が退職理由
  • 「結婚」が退職理由
  • 「出産」が退職理由
  • 家族の「介護」をしなければならないので働けない
  • 「体の不調」で続けるのが難しい
  • 家庭の状況が変わったので、働き続けるのが難しい

このような家庭の事情であれば上司は介入できませんので、それほど引き止められることはないでしょう。

また、

  • (病院にない)違う診療科で仕事をしてみたい
  • 他の病院で働き、経験を積んでいきたい
  • 将来的に〇〇の現場で働きたいので、勉強したい

などの現在の職場にないスキルアップ退職理由も効果的です。

 

(1)家庭の事情を理由に退職する場合

家庭の事情を理由に退職する場合
結婚 ・病院側も受け入れやすい
「結婚して彼の実家に引っ越すことになった」
「田舎の実家の稼業を継ぐことになった」などが効果的
家族(家庭)の事情 ・病院側は引き止めにくい
「夫が転勤のため」
「親の介護のため」などが効果的

家族を退職理由にすることは退職しやすいメリットがありますが、たとえば、実は転居の予定がない場合や、転居はするものの本当は病院から転居先が近く、近所には病院関係者が住んでいるという場合などは注意する必要があります。

退職理由に嘘を付かない程度の事情を考えてみてください。

 

(2)スキルアップを理由に退職する場合

スキルアップを理由に退職する場合

スキルアップを理由に退職する一番の利点は、退職後も病院と良い関係が築ける可能性が高いことです。

「学べる環境に転職したい」 ・病院側も好感を持つ場合が多い
・スキルを磨きたいという気持ちは応援したくなる
「もっと成長したい」
「ここではできない経験をしたい」
・看護教育がうまく活かされたという評価にもつながり嬉しい

スキルアップにも種類がありますが、病院で可能なスキルアップや資格取得などの理由は引き止められる可能性が高いです。

学校に通う間の在職権や学費の補助などを提案され、退職せずに戻ってこられるような条件を出してくるので注意が必要です。

 

まとめ:円満退職が基本と心得る

退職や転職を考えたとき、「もうやめてしまう職場だし、ちょっとくらい雰囲気が悪くなってもいいや…」と考えてしまう看護師も少なくありません。

実際に職場の上司と揉めたというエピソードをお持ちの看護師もいるはずです。

しかし、誰しもが「円満退職」をしたいと考えていますし、社会人としてのマナーです。

数カ月前、最低でも3ヶ月前には退職・転職の意図を伝え、引き継ぎなどの業務を計画的に進めていくことが必要です。

現場に混乱が生まれれば、それは患者さんへの看護の質を落とすことにもなりかねません。「看護師という命に関わる仕事だからこそ、きちっとやるべき対応はする」そんな責任感とマナーを持って、退職や転職を考えましょう。

日常の業務に加え、退職・転職にかかわる作業をするのは大変です。ストレスを溜めないように、上手にリフレッシュを取り入れながら、円満に現在の職場を退職できると良いですね。

亀岡 さくみ

【資格:看護師、保健師、養護教諭第二種】

都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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