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つゆき

正看護師

つゆき

( 看護師 )

規模が大きい病院への看護師転職のメリット・デメリット

つゆき
正看護師 つゆき
規模が大きい病院への看護師転職

規模の大きい病院は、看護師も患者も医師も集まるため、最先端の医療を学ぶことが出来ます。

また、看護師の研修も充実している病院が多く、関わる人が増え、検討会への参加もあり、新しい知識や経験が得られます。

大規模病院の定義は一般的に明確ではありませんが、厚生労働省の「中小規模病院の看護管理能力向上を支援するガイド」では、中小規模病院を300床未満と定義しています。

そのため、当ページでは規模が大きい病院(大規模病院)を300床以上の病床数がある病院と定義して説明していきます。

私は過去に、病床数520床以上の規模が大きな一般病院(総合病院)で7年間勤務していた経験があります。その経験を元に規模が大きい病院に看護師として転職するメリット・デメリット、働いて良かったと思うこと、転職をおすすめする看護師や転職注意点について説明していきます。

1.規模が大きい病院に転職するメリット

規模が大きい病院に転職するメリット

私の勤務した経験から、規模が大きい病院に転職をするメリットをご紹介します。

 

(1)研修・教育制度が充実している

規模が大きな病院は、職員向けの研修も充実していることが多く、新人から中堅まで、キャリア段階に応じた研修が用意されています。

医師からの病態・治療についての研修や、専門看護師による研修など、講師になる職種も内容もさまざまです。

外部の研修に行く際は、必ずしも研修費が病院から出るとも限りません。外部の研修に行かずとも、自分の興味関心のある分野を深めることが出来ます。

【体験談】関心のある分野を深めることが出来た

私の働いていた病棟では様々な検討会があり、3年目以降は参加が義務になっていました。私は関心があった褥瘡の検討会に入り、専門看護師の指導の中、事例検討や勉強会を重ねて知識を深めることが出来ました。病棟内でも褥瘡について意見を求められ、やりがいを感じました。

また、毎月様々な研修が行われていたので、関心のある研修に積極的に参加しました。「そうだったのか」と気づくことも多く、日々の業務にも活かすことが出来ました。「コーチング」「ファシリテーション」など、研修で知ったことで興味が湧き、もっと知りたいと思う分野については、自分でも外部の研修を受けて深めることもできました。自分の今後のキャリアついて考える際にも、役立ったと思います。

 

(2)福祉厚生が充実している

規模の大きい病院の福利厚生で一番ありがたいのは、何と言っても医療費でしょう。

働いている病院での診察であれば、医療費や薬代、入院費の補助があったりすると、何かあった時も安心です。

 

福利厚生として様々なサービスを受けることが可能

病院が福利厚生団体と契約していると、福利厚生として様々なサービスが受けられます。

お店で割引が受けられたり、チケットを安く買えたりなど、うまく活用すれば休日に役立ちます。学校法人が加入する私学共済は、積立貯金の利率が銀行の利率よりずっと高いので、私学共済の場合はぜひ利用したい制度です。

 

(3)部署移動が可能

規模が大きな病院では、多くの診療科があるので部署移動が可能です。ある程度経験を重ねたら他の診療科に挑戦することも出来ます。

子育てや介護などプライベートの事情に合わせて、夜勤の無い外来への部署異動を希望する人もいます。

 

補足説明!

ポイント

どうしても合わない同僚がいることや、職場に馴染めなかったときの選択肢にもなります。

 

(4)転職でも同期がいる可能性が高い

規模が大きい病院はそれだけ職員が多いので、中途採用する職員の数も多くなります。

そのため、同じく転職してきた同期がいる可能性も高くなります。

同じ部署内で、転職してきた同期がいると、転職してきた人にしか分からない悩みを共有出来るので、とても心強いです。

【体験談】多職種と関わることが出来た

理学療法士、作業療法士、言語療法士、薬剤師、臨床工学技士など、コメディカルも多く勤務しているので、関わる機会も自然と増えました。

気軽に声をかけられる関係性が築けたことで、他職種の意見やアドバイスを聞くことができ、業務に活かすことができました。

 

2.規模が大きい病院に転職するデメリット

規模が大きい病院に転職するデメリット

規模が大きい病院は、中規模・小規模の病院と比較した場合デメリットもあります。

中規模・小規模の病院に関しては、以下の内容を確認ください。

それでは、規模が大きい病院で働いた私の経験を元に、転職するデメリット説明していきます。

 

(1)職員の入れ替わりが多い

規模が大きく、名の知れた病院であるほど、遠方からも職員が集まりますが、その分退職者も多くなり、入れ替わりが多くなります。ですので、年々同期や先輩が退職していき、寂しく感じることもあるでしょう。

また、先輩が辞めていくことで、降りてくる仕事もあるでしょう。

【体験談】入れ替わりがあり早い時期にリーダーが経験出来た

職員の入れ替わりが激しかったこともあり、3年目で夜勤リーダーを任されました。

その時は、自信が無く不安を抱えながら行っていましたが、今考えると早い時期にリーダーを経験できたことで、周りを見て動くことが出来るようになったと思います。

 

(2)部署移動がある

メリットとしてもあげた部署異動ですが、自分が希望しない部署異動については、デメリットと言えるでしょう。

せっかく部署に馴染めたのに異動、もっと専門性を高めていきたいのに異動、ということもあり得ます。病院によって、定期的に部署異動するところ、希望を出さないと異動しないところもありますので、あらかじめ確認しておいた方が良いと思います。

 

(3)業務内容がハードである場合が多い

規模の大きい病院では急性期型であることが多く、次から次に患者が運ばれてきて、ベッドの回転率もとても高いことが特徴です。

そのため、規模の大きな病院で働く看護師の業務は自ずとハードなものになる傾向があります。

 

(4)派閥争いに巻き込まれることがある

規模の大きい病院では、院内の派閥争いに巻き込まれることがあります。

実際、ある有名大学病院で働いていた看護師は、お局看護師から「あんたはどっちにつくの?」と言われ続け中立の立場を守るのに苦労したと言います。

また医局間での派閥争いに看護師が巻きこまれるケースもあるようです。

 

(5)委員会や係の仕事があり面倒くさい

看護の日常業務以外に、

  • 院内の委員会:医療安全、教育、感染管理など
  • 病棟の係:業務改善、教育、物品など

以上の役割が与えられ、時には勤務時間外に仕事をしなければならないこともあります。

担当する委員や係についての知識が必要となることもあり、下調べや資料作成など、少し面倒と感じることもあります。

 

3.規模が大きい病院への転職がオススメできる看護師とは

規模が大きい病院への転職がオススメできる看護師とは

規模が大きい病院へ転職がお勧めできる看護師、向いている看護師をご説明します。

 

(1)複数の診療科に関心がある看護師

規模の大きい病院は、診療科も多く、その分異動の可能性も高くなります。

一つの診療科にこだわらず、異動する可能性も視野に入れて、異動先でも興味を持って仕事に取り組める方がオススメです。

 

(2)多職種と連携して仕事がしたい看護師

規模の多い病院は、診療科も他職種の人数も多いので、仕事で他科・他職種と関わることも多くなります。研修医も多いので、医師と話す機会も増えます。看護師間だけでなく、他職種と関わりたい方、他職種のことも知りたい方にオススメです。

 

(3)様々な経験を積みたい看護師

規模の大きい病院は、先進的な治療を行っているところが多く、様々な疾病の患者を診ることができます。

また、他にも職種を越えた検討会や、新人向けの教育、学会発表などを行うこともあります。様々な疾病の患者を看たい方、日々の業務以外の経験をしたい方にオススメです。

 

4.規模が大きい病院に看護師転職する注意点

規模が大きい病院に看護師転職する注意点

規模が大きい病院に転職する場合に注意したいことを説明していきます。

 

(1)希望する診療科で働けない場合が多い

数多くの診療科を持つ規模の大きい病院では、必ずしも希望する診療科で働けるとは限りません。

また、面接時に経験を元に、希望の診療科に配属されたとしても、デメリットでお伝えしたように異動もあります。

 

専門看護師や認定看護師の支援を受けたい場合

専門看護師や認定看護師の支援を受けたいために、規模が大きな病院へ転職する場合には、必ず面接時に目指していることや支援体制の確認を行いましょう。

詳しくは、

を確認しておきましょう。

 

(2)転職すると年下の先輩がいる

規模の大きい病院は、若い看護師も多いので、自分のプリセプターが年下の場合もあります。

お互いにやりづらいものですが、「経験年数は私の方が上」と思わず、「年下でも先輩看護師」と思って関わった方が良いでしょう。

 

(3)独自ルール・独自の略語が存在する

規模の大きい病院に限ったことではありませんが、ケアや処置に独自のルールがあることや、独自の略語が存在していることがあります。

処置方法が違うと言われたり、理解できない略語が飛び交ったり、最初は混乱するかもしれません。

そのため、経験があったとしても新人看護師の気持ちで努力しましょう

 

(4)中途採用時期は限られている場合が多い

看護師として転職のタイミングを考えたときに、「自分が転職したいと思う時が良いタイミングだ」と言いますが、規模が大きな病院の場合、中途採用の看護師求人募集の期間が限られている場合が多いです。

一般的には、12月~3月頃、6月~10月頃の中途採用が多くされますが、各病院によってさまざまです。

そのため、看護師転職会社などに登録を行い求人募集が行われているかの有無から確認する必要があるでしょう。その中で希望条件と求人条件を確認しながら、自分に合った求人を探さなければならないため、看護師転職サイトの利用は必須と言えるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

規模が大きい病院の中でも大学病院に転職を希望される看護師の方は「大学病院への看護師の中途採用されるための5つの秘訣」も合わせて確認しましょう。

 

まとめ

規模が大きい病院は、働く看護師の福利厚生がしっかりしていているので、長く働こうと思っている方にも安心です。

また、スキルアップ・キャリアアップを目指す看護師にも最適といえます。

しかしその一方で、スタッフの人数が多い故のトラブルや人間関係に巻き込まれるリスクもあります。

また、必ずしも部署の希望が通るとも限りません。

そのため、まずは自分が仕事を続けていく上での優先順位を明確にした上で、後悔のない決断を下すようにしましょう。

 


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大学時代から地域看護に関心があり、都内の大手総合病院で7年勤務。その後1年 NPO法人で市民活動支援に関わり、執筆活動を始める。現在は、地域包括支援センターで勤務している、かけだし看護師ライター。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師
年齢/お住まい ・31歳/東京都
職務経験 ・総合病院
・訪問看護
・NPO法人
・地域包括支援センター
・訪問入浴
・デイサービス
・健康診断
診療科経験 ・呼吸器内科
・感染症内科

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:病院・施設形態別の転職

(公開日:)(編集日::2018年05月24日)

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