准看護師から正看護師を目指すためのポイント6つ

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マチルダ

現役看護師

マチルダ

( 看護師 )

准看護師から正看護師を目指すためのポイント6つ

マチルダ
現役看護師 マチルダ
准看護師から正看護師を目指す

准看護師は正看護師と一緒に現場ではほとんど同じような業務をしているのが現状です。それなのに、資格が違うことで給料にも差があり、看護師として昇進もできないデメリットがあります。准看護師と正看護師の間に、溝を感じる准看護師も多いのではないでしょうか。。

現時点では、まだまだ准看護師として活躍できる場所はありますが、国として准看護師制度を廃止する考え(方向性)のため、着々と准看護師数が減少しているのは確かな事実です。

日々の多忙な業務、経済面、家庭での役割など、准看護師から正看護師になるために進学するためには、ハードルが高いと感じる方もおられるかもしれませんが、もし少しでも正看護師取得への関心があるのなら、進学について前向きに検討されてはいかがでしょう。

私がお勧めする働きながら准看護師から正看護師になるための方法は2つです。

  • 看護師の進学コース(定時制)に入学し、3年間学び正看護師になる方法
  • 実務経験を7年以上つみ、通信制の看護学校で2年間学び正看護師になる方法

以上の方法が、働きながら行うのには適しています。

正看護師になって得られるものは、給料アップやキャリアアップの可能性だけではありません。このページでは、働きながら准看護師から看護師を目指す方法をご紹介いたします。

1.准看護師は廃止になる?その後の資格は取り消し?

准看護師は廃止になる?

最近の看護業界では、准看護師が廃止になるのではないかというニュースが話題になっているようです。もちろん、一番気になるのは、准看護師として働いている人が、そのまま准看護師として働き続けられるのかという点にありますが。

今のところは、准看護師の資格はそのまま活かされ、看護師として働き続けられるということが予想されていますが、実際、本当にそうなるかどうかは不明なところです。現状では、まだ何も詳しいことは決まっていません。

准看護師の廃止については「准看護師廃止問題 | 准看護師は廃止になる?」もチェックしてみてください。

 

准看護師廃止の転職活動事情について知っておこう

准看護師は昔から廃止方向で進んでいますが、医師会と日本看護協会の意見が合わず、問題は平行線をたどっています。ですが、現在までにたくさんの准看護師養成機関が閉校となっている一方、看護大学がたくさん作られています。

 

現在は准看護師の求人はほとんどない状態

大卒出身の正看護師が増えていくことで、准看護師の職場はどんどん狭まっています。実際には、大学病院や公的機関の病院、国立や公立、企業の職場では准看護師の求人はほとんどありません。

 

働きたい病院で働くには正看護師になるしかない現状

働きたい病院で働くためには、看護師へのスキルアップしかありません。そのために、看護師の資格を取得する前提として、希望の病院へ転職することもアリだと思います。

准看護師のスキルアップは、現状維持なのか転職をするのか考えておくことも必要です。

 

ポイント!

ポイント

准看護師は正看護師と同じような業務を任されていますが、それでも給与は大幅に低く、経済的にも満足のいく報酬を得ているとは言い切れません。准看護師の廃止が決定する前に、少しずつ準備をはじめておくことをおすすめします。

 

2.進学コース(全日制)に入学し、2年間学び正看護師になる方法

頬杖をついて勉強する女性

准看護師が正看護師の進学コース(全日制)に入学し正看護師を目指すには、朝から夕方まで、週5日間の授業カリキュラムを2年間受けなければなりません

1年次は主に教室での授業、2年次は臨地実習となります。

 

全日制看護学校通学のメリットとは

スケジュールが規則的なので、生活リズムに負担なく通学でき、授業に集中しやすい環境です。

1日学校内で過ごすため、学生仲間・先生とのコミュニケーションも取りやすく、仲間と切磋琢磨し、また先生への質疑応答や、在学中に疑問点を解消できる時間も確保でき、学習効率は高いのがメリットといえます。

 

全日制看護学校通学のデメリットとは

全日制看護学校では2年間短期集中して授業を受けられる反面、アルバイトなどで働く時間が確保しづらい状況となります。そのため、安定した収入が得られなくなることがデメリットと言えるでしょう。

土日にアルバイトをいれてしまうと休む暇がなく、体力面での心配も出てきます。

 

働きながら正看護師を資格取得には向いていない?

アルバイトが土日のみになる点と、収入の安定がしにくい点で、全日制看護学校通学は、働きながら准看護師から正看護師を目指す方に向いていないといえます。

 

ポイント!

ポイント

既に取得している准看護師の資格を活用して病院でアルバイトする場合、安全面での配慮から、看護業務というよりは看護助手業務を主に任される病院も多いようですので注意しましょう。

 

3.看護師の進学コース(定時制)に入学し、3年間学び正看護師になる方法

指を差す女性看護師

定時制看護学校は、昼間定時制と、夜間定時制の2種類の学校があり、3年間通学しなければなりません。昼間定時制の場合は、午前中または午後の4時間程度が授業になります。

夜間定時制の場合は、18時~21時ごろまで授業の学校が多いようです。

定時制看護学校に通う学生のほとんどは、准看護師として働きながら通学していることが特徴です。

 

働きながら定時制学校通学へ通うメリット

定時制の学校に通っている場合、准看護師として常勤で勤務することが可能です。

その場合、以下のようなスケジュールとなります。

 

例)昼間定時制のスケジュール

8:30~12:30 仕事
13:00~17:00 学校:定時制学校通学
17:30~21:00 仕事

常勤採用ですので、通学のために出入りはあったとしても、あくまでもトータル1日8時間の勤務です。

常勤として勤務すればボーナスも支給されますし、安定した収入を確保することができます。そのため、学費・生活費のすべてを自身の収入で確保することも可能です。

 

ポイント!

ポイント

3年次は臨地実習となり、定時制学校であっても朝から夕方まで実習となります。臨地実習の時期は、常勤で働いていた方も、非常勤勤務に切り替えて実習に集中することとなります。また、定時制の学校に通うメリットは、通学しながら実務経験が積めることです。

 

働きながら定時制学校通学へ通うデメリット

定時制看護学校は3年間あります。准看護師養成所と合わせると、トータルで5年必要です。3年間は長いと感じ、正看護師免許取得にむけて進学することへのハードルを上げる要因になっている方もおられるのではないでしょうか。

 

(1)夜勤があり睡眠が確保できない

夜勤明けで授業に出席しなければならない日もあり、ほとんど睡眠が確保できていない状態での授業は、集中力が途切れやすくなります。

 

(2)仕事が休みでも学校はあり、学校は休みでも仕事がある

シフト勤務の都合上、仕事が休みでも学校はある、または学校は休みでも出勤しなくてはならず、丸一日休めるのは月に2,3日程度ということもあります。

通学と出勤の時間に追われるため、学校仲間や先生とのコミュニケーションに十分時間を確保できず、疑問点を解消されないまま翌日に持ち越してしまうということもあります。

 

働きながら正看護師の資格を取得する対策について

日勤常勤やパートタイムへの勤務など、自身の状況に合わせて勤務スケジュールが組み立てられるよう職場に相談する、または無理のない勤務地に転職するなど、事前に情報収集をするのも良いでしょう。

ハードスケジュールになるのが分かっているため、働きながら定時制学校通学へ通う場合は、あらかじめ対策しておくことをお勧めします。

 

4.実務経験を7年以上つみ、通信制の看護学校で2年間学び正看護師になる方法

指さす看護師

通信制の看護学校に入学するには、准看護師としての実務経験が一定期間以上必要で、入学後2年間の通信教育を受けなければなりません。平成29年度までは、実務経験10年以上の准看護師が対象でしたが、平成30年度の募集より実務経験7年に変更されます。

また、看護学校入学と同時に放送大学へ入学し、放送大学の通信カリキュラムと看護学校カリキュラムを併用して単位をとります。放送大学は、入学試験はなく、申し込んで学費を納入することで学生になれます。

通信教育ではありますが、年に何回かは面接授業のため看護学校に登校する必要があります。

 

通信制看護学校のメリット

常勤としての仕事を続けながらでも、全日制看護学校同様に2年間の短期間で正看護師受験資格が得られるのは、通信制の特徴であり、最大のメリットです。通信制の看護学校は通学の場合よりも学費が安く、経済的負担も少なくなります。

 

ポイント!

ポイント

臨地実習もありますが、実際の病院での実習は数日間の見学実習のみです。紙面上で患者の事例を通して演習していくという実習方法なので、仕事を長期間休む必要もありません。

 

通信制看護学校のデメリット

通信制の学科を設置している看護学校は、全国に何か所かある程度で、学校数は限られています。レポート・課題提出が授業の中心となるとはいえ、年に数回は面接授業のために通学しなければならないので、学校数が少ないのはデメリットでしょう。

 

働きながら正看護師の資格を取得する対策について

通信教育・自己学習の最大の難点は、どこまで自己管理ができるかという点です。仕事や家事・子育てで疲れていても、期日までにこなさなければならない課題がせまってきます。また、疑問点や分からないことがあるときに、その場ですぐに質疑応答ができない環境なのは、不安要素になりえます。

そのため、必ず取得するという強い意志をもって取り組む必要があると言えます。また、時間の拘束がないため、一番働きやすいでしょう。

 

5.今のうちから正看護師への準備をしよう

今のうちから正看護師への準備をしよう

正看護師になるには、時間もお金もかかることです。もし必ず正看護師になることを心に決めているようであれば、動けるうちに早めに行動するようにしましょう。

「いつかは」なんて悠長なことを考えているとあっという間に時間が経ってしまいます。今は自由の身でも、いつどんな時に自由がなくなるか分かりません。後になって後悔しないことを心がけておきましょう。

 

准看護師から看護師をめざす場合の注意点について

進学をするにあたって、知っておいていただきたい注意点があります。それは、正看護師になった時点で准看護師キャリアリセットされる可能性があることです。

勤務する病院によっては、准看護師として働いた経験があったとしても、正看護師としては1年目となり、給料体系が一から始まるだけでなく、1年目の必須研修にも参加することが義務付けられる可能性があります。

准看護師としての経験年数が長ければ長いほど、お給料が下がるという事態が発生する可能性もあります。

 

ポイント!

ポイント

准看護師として勤めた病院で勤務しながら正看護師の資格を取得し、その後も同じ病院で勤務を続ける場合は配慮してもらえる可能性はありますが、再就職される場合は、キャリアリセットについて確認する必要があるでしょう。そのため、資格取得のために環境を変え、転職を考える場合は、キャリアについても確認しておきましょう。

 

制度を利用して資格の取得を目指そう

また、資格取得のための給付制度や、奨学金制度を利用することも、場合によっては可能です。

などを利用すれば、生活の経済負担は少なくて済むはずです。

経済的な面で諦めていた人は、一度このような制度を洗い出し、自分に該当しないかどうか、考えてみるのもいいでしょう。

 

働きながら正看護師になるためには職場の協力が必要不可欠

先ほど説明したように、准看護師から正看護師になるためには夜間の定時制の学校に通うか、通信教育となりますが、仕事終わりの学校、勉強となります。学校があるために残業は出来ませんし、3年生になると実習期間となり、仕事はほとんどできなくなります。

准看護師から正看護師へのスキルアップには職場の協力が不可欠となりますので、前もって相談しておくことが大切です。2年~3年にも及ぶ長い期間なのでサポートしてくれる職場選びも重要なのです。

 

正看護師資格取得後の事も考えて行動しよう

准看護師としてスタートした場合、働ける分野は限られていました。ですが、学校に通い始めれば看護師としての知識も技術も深まり、視野も広がります。

正看護師の資格を取得したときの自分の将来像も含めて想像してみることが必要です。努力して取得した資格ですから、その先の夢も広がっていくことは当然です。

 

6.正看護師になるための転職先のポイント

正看護師になるための転職

准看護師として働いているときに、准看護師にしか味わうことのない侮辱を経験してきた人はたくさんいます。正看護師への道を決めたのでしたら、スキルアップを目指し転職することをおすすめします。

 

総合病院への転職が一番おすすめです

准看護師から正看護師へのスキルアップで欠かすことができないのが、大きな総合病院です。総合病院はほとんどが正看護師の採用ですが、正看護師を目指しながら働く准看護師で、意欲のある人は採用されることが多く、応募する人も少ないのでチャンスと言えます。

働くスタッフが多い総合病院だからこそ、理解してもらえる環境は整っていますし、その後の教育体制もきちんと行っていますので、看護師として更に成長していきたい人にはおすすめです。

 

准看護師が多い職場では応援してもらいやすい

一方、個人病院やクリニック、福祉系の施設などの比較的、准看護師が多い職場では、スキルアップのために応援をしてくれる同僚は多いのです。

ただ、正看護師を個人病院やクリニックで働きながら取得した場合、次のキャリアアップを考える必要がでてきます。自分の現在の環境と未来像を考えながら、職場を選びましょう。

 

学業を優先できる職場を選ぼう

また、学業と仕事の両立は本当に大変なので、学業を優先させるために比較的仕事量の少ない職場選びも重要です。仕事を頑張り過ぎて授業中に寝てしまったり、レポート課題を忘れてしまっては意味がありません。

自分にとって一番いい環境作りを自分で決定し、考えていくのです。

 

まとめ

スーツを着た女性看護師

准看護師から正看護師になるためにおさえるポイントは以下の通りです。

  • 時期は未定だが准看護師制度は廃止の方向性である
  • 7年以上の実務経験であれば2年の通信制で看護師資格の取得が可能
  • 夜間学校の場合は3年の通学となり、3次年は実習がある
  • 夜間学校や通信制で働きながら取得できるが、職場の理解が必要
  • 資格を取得するのであれば早めの行動が必要

正看護師資格取得により、患者に質の高いケアが提供できるだけでなく、知識があるからこそ見えてくる現実も増え、看護師として、より的確なアセスメントができるようになるでしょう。そして、感じなくてもよい場面での不要な無力感や焦燥感、苛立ちがなくなり、自分自身もより働きやすくなるのではないでしょうか。

准看護師の廃止と正看護師化を国が推奨していることに関しては前途しましたが、日本看護協会のホームページでも、進学のための情報公開や、奨学金制度の紹介など行っていますので、参考になる情報を得ることができますし、通信制の看護学校に関しては、今回、実務経験が10年から7年に短縮されたように、今後も議論が重ねられ、入学資格が緩和されてくる可能性もあります。

進学を希望される方が、一人でも多く正看護師資格取得を実現できることを願っています。


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都内の総合病院で7年、その後首都圏応援ナースとして、3年間都内外3ヵ所の病院で看護師として活動。現在は都内の病院で勤務中です。
その間、単発派遣看護師としてデイサービス・訪問入浴・老人ホーム・イベントナースなど、様々な場所での勤務も経験しています。今までの経験を生かして、少しでも皆さまのお力沿いができればと思い、看護師ライターとしての活動を開始しました。皆さまの日頃の悩みの解消や、転職活動をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師
年齢 ・埼玉県/33歳
職務経験 ・総合病院・地域中核病院
診療科経験 ・消化器内科・耳鼻科・脳神経外科・整形外科・緩和ケア病棟
・デイサービス・老人ホーム・訪問入浴・イベントナース

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:准看護師の転職

(公開日:)(編集日::2018年05月29日)

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