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現役看護師

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( 看護師 )

肝臓専門病棟で働く看護師の仕事内容について

さーや
現役看護師さーや

肝臓専門病棟は聞いたことがない看護師の方が多いのではないでしょうか。一般に内科で扱われる事の多い肝臓疾患ですが、肝臓疾患専門病棟は一体何が違うのか。

肝臓専門病棟に興味があり、これから転職を考える看護師の方へ特徴、メリット、デメリットなどをご紹介していきます。

1.肝臓専門病棟で働く看護師の仕事内容について

看護師の仕事
看護師の仕事内容として一般内科病棟と同じように、点滴、採血は日常的に行われます。

 

輸血の処置や検査前後の処置

特徴として、肝臓疾患に伴い輸血の処置が多く行われています。検査、治療は内視鏡的に行われるものが多く、前後の処置も看護師の仕事です。

病院によっては、検査に病棟看護師が付き添う場合もあります。

 

患者への保清、食事介助・マニュアル作成

保清、食事介助など必要な患者もおり、肝臓専門病棟で働く看護師としての仕事内容は多岐に渡ります

 

ポイント!

ポイント

新たな治療法がどんどん取り入れられる現場で、その都度検査時のマニュアルを作り、他職種との連携を図ることも、私達看護師の仕事です。

 

肝臓専門病棟で働く看護師の1日のスケジュールとは

とある日の肝臓病棟1日のスケジュールを時系列にご説明します。

時間 仕事内容
8:30~ 申し送り
9:00~ 指示の確認 バイタルチェック 保清 点滴開始
10:00~ 検査治療前処置 検査室へ患者の送り出し
11:00~ ・検査中の患者の病棟のベッド作りと受け持ち患者のラウンド
・午後から検査の患者の前処置
12:00~ ・査治療終了後の患者の出迎え 術後指示の確認
・お昼休み
13:00~ ・午後の検査治療を行う患者を検査室への送り出しと、ベッド作り
・受け持ち患者のラウンド
・午前中検査治療が終わった患者の観察
15:00~ ・リーダーへの報告必要であれば医師への報告
・午後の検査治療終了後の患者の出迎え 術後指示の確認
16:00~ ・翌日に行われる検査治療の準備
・翌日の検査の患者への事前説明、前処置
17:00~ ・受け持ち患者ラウンド バイタルチェック
・記録
・夜勤者への申し送り

肝臓専門病棟看護師の1日の日勤の流れとなります。

検査日ともなると看護師1人につき検査治療を受ける受け持ち患者は2人いることもあり忙しく時間が過ぎ去ります。

忙しい中でもチームで助け合いながら行われますし、検査や治療はルーチン化されているものが多いので、仕事がたくさんあるように見えますが、行うことで慣れていく事ができます。

検査のない日は、比較的穏やかに時間が過ぎますが、点滴、輸血、急変患者の対応、術前準備など、やはり忙しいことに変わりはありません

 

肝臓専門病棟で働く看護師に求められるスキル

肝臓疾患患者の血管は比較的細く、脆いことが多い上、採血の指示が多く、注射薬を使う患者が多いので注射の手技のスキルが求められます

注射の手技スキルのある看護師はとても重宝されます。

 

ポイント!

ポイント

食道静脈瘤への治療、肝生検、ラジオ波治療、抗癌剤治療、インターフェロンなど、治療に伴う一般的な看護知識と技術が求められますし、検査技師との連携が必須となります。

 

高圧浣腸の適応・実施スキルも必要

高圧浣腸の指示は日常的にあるので、急に指示が出てもあわてず行うために覚えておいて損はありません。新たな治療法の開発に伴い色々な器械の操作を適宜覚えていく必要もあります。

例えば、腹水の貯留に対する治療法は色々ありますが、その仕組みを覚える事が必要です。患者の状態が刻一刻と症状が変わる病棟ではありませんが、良い観察力と、細やかな気づきのできる看護師が求められます。

 

2.肝臓専門病棟の肝臓疾患患者の特徴について

患者と看護師
肝臓疾患患者の多くは長年外来通院しています。急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝不全、肝癌が主な疾患です。ご存知のように、肝炎は、その後慢性化し、肝硬変へと移行し、その後ある人は肝癌へと移行していきます。

肝炎の原因は様々ですが、C型、B型肝炎ウイルスの感染や、アルコール性の肝炎など色々あります。病歴の長い人になると、通院10年、20年は当たり前で、産まれた時から1人の医師に診察を受けている患者も多くいます。

 

肝臓疾患患者は自宅で療養することが多い

肝臓疾患患者は日頃、自宅で療養することが多いのですが、疾患による全身状態の憎悪が見られる場合や、定期的な検査、治療を行う時にこの専門病棟へ入院します

 

何度も入退院するため病院なれしている患者が多い

何度も入退院を繰り返している患者が多く、若くても「病院慣れ」した患者が多いのが特徴です。またほとんどの患者が退院後に外来通院していくこととなるので、病棟といえども外来との密な関わりが必要です。

積極的な検査、治療が日常的に行われるため、比較的忙しいです。

 

3.肝臓専門病棟で働く看護師のメリット・デメリット

肝臓専門病棟で働く看護師のメリット・デメリットは以下の通りです。

  • メリット1:肝臓の仕組みを理論的に学べる
  • メリット2:採血の技術が格段に上手になる
  • デメリット:B型C型肝炎など事故による感染がある

詳しく説明していきます。

 

メリット1:肝臓の仕組みを理論的に学べる

肝臓専門病棟で働く看護師は肝臓の仕組みが良く分かるようになります。腹水の貯留、黄疸、肝性脳症の起きる機序など、論理的に学ぶことができます。

 

ポイント!

ポイント

肝臓疾患の患者は、専門病棟以外でも一定数おり、治療薬が新しく出ていますが、依然として患者は将来への不安を抱えながら生活しています。そのため看護師として患者や患者家族の不安に寄り添った看護を行います。その寄り添った看護が出来るようになることも肝臓専門病棟で働く看護師のメリットといえます。

 

メリット2:採血の技術が格段に上手になる

採血の技術が格段に上手くなります。これは、本当に今後に繋がるメリットといえるのではないでしょうか。働いている時は気づかなかったのですが、本当に注射の手技がうまくなったのを覚えています。

 

デメリット:B型C型肝炎など事故による感染がある

肝臓専門病棟で働く看護師は常に感染の危険が伴うことです。

肝炎の薬はどんどん開発が進み、近年は特効薬のような薬も発売されていますが、肝臓疾患患者の多くを占めるB型肝炎 C型肝炎は、注射の指差し事故などにより、看護師自身が感染する可能性もあるため、慎重な行動が求められます。

どこの科であっても、感染の危険はあるものの肝臓病棟は特に注意を払う必要があるでしょう。

 

4.肝臓専門病棟で働いて楽しかったこと・辛かったこと

喜ぶ看護師
肝臓専門病棟で看護師として働いて楽しかったことは、日々新たな治療薬が開発される現場で、実際に患者が良くなっていくのを間近で見られたのは、本当に楽しかったです。

近年では、C型肝炎の治療薬が開発され、今後もますます新たな治療法が確立されていくことと思います。新たな治療にチームとして関われることはとても楽しく有意義でした。また退院後も、様々な形で患者と関わることが多く、長く患者と関わる事ができるのは、楽しい経験でした。

 

肝臓専門病棟で働く看護師として働いて辛かったこと

患者全員が退院するわけではなく、一定数の患者は治療の甲斐も虚しく亡くなって行きます。どこの病棟で働いていても、同じだとは思いますが長年、看護師として関わってきた患者が亡くなるのは、悲しく辛いことでした。

 

ポイント!

ポイント

日々新たにされる最新の情報に精通するために、勉強することが多かったのも事実です。そのためプライベートの時間がなくなるということはありませんでしたが、仕事以外でも勉強会に足を運ぶ事も多くあり辛かったです。

 

まとめ

肝臓疾患専門病棟は、日々新たな学びの多い現場です。しかし、未だに治療困難な患者が多いのも事実です。それで患者をできるだけ早くそして長く自宅で過ごせるよう援助することのできるこの専門病棟は、看護師としてとてもやりがいのある病棟です。

いつか皆さんが、肝臓専門病棟への転職を考える時、是非この情報を役立てていただければ幸いです。

 

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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趣味は食べることと料理をする事の元看護師です。総合病院就職後、充実した生活を目標に外来勤務、在宅看護へと転職。
現在は、一旦仕事をお休みしてのんびりしています。転職して初めて見えたいろいろなこと、各科の長所短所などを元看護師の視点で綴っています。


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この記事を書いた人:さーや
(公開日:)(編集日::2017年04月28日)

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