男性が訪問看護師へ!需要や転職メリット、働くために必要なこと

著作者

くくる

男性看護師ライター

くくる

( 看護師 保健師 )

男性が訪問看護師へ!需要や転職メリット、働くために必要なこと

くくる
男性看護師ライターくくる
男性が訪問看護師へ!需要や転職メリット、働くために必要なこと

高齢化社会という言葉がすっかり一般的になり、いまでは地域社会に高齢者が住んでいることを前提としたさまざまな医療福祉サービスが提供されています。

そのなかで高齢者が地域の中でそして長年過ごした自宅で残りの人生を穏やかに暮らすことができるように、そして慣れ親しんだ家で生活しながら、必要な医療サービスを受けることができるように訪問看護が大きな役割を果たしており、働く訪問看護師が重宝されています。

以前なら訪問看護で働くのは女性看護師が多かったのですが、現在では男性看護師の需要も増えています。

男性看護師が訪問看護の仕事に転職する際のポイントについて、男性として訪問看護師を経験した私が転職前に知っておきたい男性訪問看護師について説明していきます。

通常の訪問看護師の仕事内容などは「初めて訪問看護師へ転職する時に知ってほしい5つのこと」を確認してください。

1.男性の訪問看護師への需要はある?

男性の訪問看護師への需要はある?

訪問看護ステーションは、都市部であっても地方であっても更なる高齢化社会の増加に合わせてますます増えていくものと思われます。

平成28年訪問看護ステーション数調査結果では、9,070の訪問看護ステーションが稼働する(参照:一般社団法人全国訪問看護事業協会)とされていますが、今後の高齢者人口の増加と要介護度認定者の人数を考えると、10.000以上の設置が必要であるとするデータもあります。

年々と設置数が増加していますが、一方で閉鎖する事業所数も多いのが現状です。

そのもっとも大きな理由が、看護師の確保が難しいということです。

 

(1)訪問看護ステーション安定した人材確保に男性看護師が求められる

 

訪問看護ステーションにあっては、仮に一人が退職や休職したときに、穴埋めをする看護師がいなければ、事業所を継続運営することができなくなる可能性があります。

そのため、女性看護師の場合は、ライフスタイルのさまざまな場面で、休職したりすることがありますが、男性だとそれも少なく安定的に継続して働くことができます。

訪問看護ステーションの円滑な運営のためにも、増加する超高齢化社会の対応へも、男性看護師が訪問看護師として働くことは大変意義のあることです。

 

補足説明!

ポイント

訪問看護ステーションの設置要件のひとつに、看護師数が2.5人必要というのがあります(指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準についてより)。実は一般病院やクリニックなどでも看護師の確保は重要課題のひとつですが、訪問看護の現場ではそれがさらに困難な条件で、訪問看護師として働く人員が確保できずに事業所を閉鎖してしまうケースが非常に多いのです。

 

(2)男性特有のスキルが求められている

以前は訪問看護の現場は女性看護師が中心であり、男性看護師が働くのを見ることはほとんどありませんでした。

理由のひとつとして特に介護保険での訪問看護では、入浴、更衣、排泄などの基本生活動作の援助を受けるために、女性の利用者や家族から女性看護師を望む声が多かったからです。

しかし、男性高齢者で訪問看護を利用する人も増えてきたことから、これらの介助に同姓である男性看護師を求める声も多くなってきました。

また、女性利用者であっても在宅で人工呼吸器などの複雑な医療機器を使用する場合は、機器のトラブルに強いということから男性看護師が求められる場合もありますし、車椅子やベッドへの移乗などでは男性看護師のほうが力も強くて安心という声もあります。

 

2.男性が訪問看護師への転職するメリット・デメリット

男性が訪問看護師への転職するメリット・デメリット

男性が訪問看護師へ転職する場合のメリット・デメリットを上げてみました。

 

転職する場合のメリットについて

男性の持つ組織の管理能力と、経営力は看護師としてだけでなく、むしろ管理者として能力を発揮できると思います。

また事業の運営について学んでいけば、将来的に自分で訪問看護ステーションを立ち上げ事業主となることも可能です。看護師という資格は会社を興すのには向いていないように思われますが、この点においては訪問看護師としての経験は非常に有利に働くと思います。

 

転職する場合のデメリットについて

デメリットをひとつあげるならば、訪問看護師として男性の需要が増えてきたといっても、やはり女性が圧倒的に多い現場であることには変わりありません。

しかも経験豊富なベテランの女性看護師たちが多いです。

その中でやっていくには努力も慣れも、時にはあきらめも必要です。同じ男性の相談相手に恵まれない可能性もあり、病院よりも非常にやりにくい思いをすることもあるでしょう。

しかし、個人的な意見ですが、後に続く男性看護師のために、ぜひ先陣を切って道を備えていただきたいですね。

 

3.男性が訪問看護師として働くために必要なこと

男性が訪問看護師として働くために必要なこと

私が訪問看護師として働いた経験を元に、男性ならではの訪問看護師として働くために必要なことを説明していきます。

 

(1)在宅での介護には体力が必要

訪問看護の現場で男性看護師の需要が高まっているといっても、やはり女性が多い職場であることには変わりありません。

その中で男性看護師が訪問看護師として役割を果たすためには、やはり男性であることの強みを生かす必要があります。強みとしては男性の力の強さであり、それは在宅での看護にとても役に立つものです。

在宅介護では在宅で用いるそれなりの技術が必要であり、多くの場合それらの技術は病棟と比べてより体力を必要とすることが多いのです。

 

(2)男性特有の優しさや雰囲気

自宅で生活する患者さんは、自宅であるが故なのか、多少看護師などに対して態度が尊大になったりすることがあります。

これは致し方ないことですが、例えば療養上の指示やアドバイスに対してまったく聞き入れようとしない患者さんもいます。

しかし、なぜか男性看護師の生活指導だけは聞いてくれるということもよくあります。

もちろん患者さんによるのでしょうが、男性看護師の持つ優しさや、安心感などが患者さんにとって非常によい影響を与える場合があるのです。

 

(3)経営者としての考え方

介護保険であっても医療保険による訪問看護であっても、大きな目的のひとつに事業として利益を得るというのがあります。

患者さんや家族のために、という思いは非常に大切ですが、その思いは事業としてあるいは部署として、安定した経営をしているということがあって始めて成り立つものです。

訪問看護ステーションの管理者は原則として保健師または看護師がなることができます。

しかし病院内だけでの社会経験がない看護師は、いわゆる会社を経営する上での経験に乏しく、利益を上げることが非常に難しい場合があります。

男性看護師は、看護師としての経験を生かすことはもちろんですが、経営力、リーダーシップ能力、管理能力などが非常に求められます。

 

4.男性が訪問看護ステーション求人を探す場合の注意点

男性が訪問看護ステーション求人を探す場合の注意点

初めて男性看護師が訪問看護師ステーションの求人を探す場合に注意したい点を2点ご紹介します。

 

(1)転職先の訪問看護ステーションの看護師人数を確認

前述したように、訪問看護ステーション立ち上げ要件として看護師の2.5人確保というのがあります。

あまりにもその人数ぎりぎりで運営していると、女性看護師の産休などでも看護師人数が足りなくなり閉鎖しなければならなくなる可能性もあります。

できるだけ大きな規模で、看護師人数も十分なほうがより安定した仕事ができるといえます。

 

ポイント!

ポイント

女性看護師よりも、家庭がある男性看護師は安定を一番に考えます。そのため、なるべくスタッフが多い訪問看護ステーションを希望すると良いでしょう。

 

(2)勉強会や研修会、学会参加などに積極的か

男性の場合はキャリアやその後働いた時の年収などを気にする場合が多いと思います。

そのため、訪問看護について学ぶことができる職場かどうかを見極める必要があります。なぜなら、一部の訪問看護ステーションの場合、働く看護師はパート看護師のみで、学ぶ環境が整っていない職場も多くなっています。

勉強会などに積極的に参加し、他のステーションや行政機関などとしっかり連携を図っている事業所を見極めましょう。

 

補足説明!

ポイント

訪問看護ステーションの管理者にしっかりとした将来のビジョンがあれば、まずは現場看護師や他のスタッフのそれぞれのスキル向上のために、もっと目を向けます。

 

まとめ

今後ますます訪問看護ステーションは設置数が増えていき、そこで働く看護師の需要も増えていくでしょう。

特に男性看護師には男性特有の能力があり、それが訪問看護の現場では大変役に立つものです。小規模の事業所では継続して働いてくれる事、そして管理職として働いてくれる人材が必要であり、その面でも男性看護師は非常に需要が高いと思われます。

患者さんが療養しているのは病室ではなく、その人が長年住み続けた自宅です。そのことに敬意を払い、患者さんのこれまでの人生経験にも敬意を払いながら、患者さんが尊厳を保つことができるようにお世話することが必要です。

この分野で男性看護師は大いに力を発揮することができるでしょう。


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アラフォーの男性看護師です。国立大学の看護学科を卒業し、看護師と保健師を取得しました。卒後は脳外科病棟で急性期看護を学び、数回の転職を経て、現在は民間の総合病院で保健師として働いております。
看護師としてのキャリアアップと、ワークライフバランスとの両立に関心があり記事で皆様にお伝えしていきます。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師・第一種衛生管理者・人間ドックアドバイザー
出身/年齢 ・沖縄県/男性/40代前半
職務経験 ・総合病院・訪問看護師・治験コーディネーター
診療科経験 ・脳神経外科・ICU・呼吸器内科・睡眠時無呼吸症候群専門外来
・健診センター・ペインクリニック・糖尿病専門外来・内視鏡センター

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:訪問看護師男性看護師の転職

(公開日:)(編集日::2018年04月24日)

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