40代以上の男性看護師が病院以外で活躍できる職場5選

40代以上男性看護師病院以外活躍できる仕事紹介

女性の仕事という世間一般のイメージが強い看護師ですが、男性看護師も年々増加傾向にあります。2015年の厚生労働省の報告によると、正看護師全体の約7%を占めているとされています。かく言う筆者も男性看護師として約15年のキャリアを持つようになりました。確かに以前に比べれば同性の仲間も増えてきたように思いますし、看護実習生に会っても男性の姿を多く見かけるようになりました。それでも病院によってはまだまだ女性優位な雰囲気が強く、転職を考える男性看護師が多いことも事実です。

そんな40代以上の男性看護師、または将来のビジョンを考えている若い人に、男性看護師お勧めの、病院以外で資格を生かせる仕事を提案させていただきます。しかしそれぞれの転職先には、メリットだけでなくデメリットを感じる部分も当然あります。現場の実情や実体験をもとに述べていきたいと思います。

 

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看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.40代以上の男性看護師の実態について

40代以上 男性看護師 実態

医療現場において我々男性看護師はまだまだマイノリティーです。一般病院においては、たとえ同じ部署に男性看護師が複数いても、同じ勤務帯では男一人だけになったり、あるいは部署における唯一の男性であったりします。女性更衣室が上階のきれいな部屋に置かれ、窓があって換気できたり、入口に暗証番号キーや防犯カメラが付いていたりするのに対して、男性更衣室は地下の倉庫跡地だったり、出入り自由だったり、湿気がすごかったりします。

 

一般病棟で働く40代以上の男性看護師は少ない

現実問題として、40代以上になって一般病棟で働く男性看護師は大分少ないです。認定看護師や専門看護師を取得して、救急、手術室、ICU、透析室等に異動したり、精神科、緩和ケア、リハビリ施設等に転職するパターンが多くなるからです。また医療安全管理室や感染対策室等の専従看護師として勤務するケースもあります。しかし中には、病院以外の場所で働きたいと考える男性看護師も多いですし、病院での経験を他の分野に生かしたいと考える場合もあるでしょう。

 

病院独自の雰囲気になじめない男性看護師もいる

医師がトップの世界であり、看護部の女性社会といった病院独特の雰囲気になじめない方もいるでしょう。中には医療事故に対する恐怖、急変時の対応で体が固まってしまう、夜勤がつらい、土日休んで家族サービスしたい、医師や上司からのパワハラなど理由は様々だと思います。

 

2. 看護学校教員として働く

男性看護師看護学校教員

看護専門学校における指導教員です。自分自身が学生時代の看護教員を思い出していただければイメージできると思います。主な業務内容としては、まずは毎日の授業があり、回数に関しては、学校や教員数によってもかなり開きがあります。教員一人で複数科目を担当することは良くあることです。大まかな仕事内容は下記の内容になります。

  • 授業で使うスライドやプリントの作成
  • 学生の提出物のチェック
  • 個人評価をだす

例えば個人評価などによる残業は必須で、2月の国家試験前は国試対策にかなりの時間が取られたりします。授業の分野については基礎看護概論から特論、技術指導まで様々です。

 

看護実習はつらいがやりがいがある

大変なのが看護実習です。学生にとって看護実習はつらい経験が多いものですが、教員にとっても同じです。具体的に分けていくと教員としての仕事は以下になります。

  • 実習先病院との事前打ち合わせ
  • 大量の資料作り
  • 実習中の学生管理
  • レポートの添削
  • 今日の反省と翌日の実習へ向けての学生へのフォローアップ
  • 報告書の作成

このように仕事は山ほどあります。教えるということは、気苦労も多いですがやはり喜びも大きいです。特に学生が成長して国試に合格して巣立っていき、現場で頑張っている姿を見ることは、看護教員としての大きなやりがいとなります。

 

現代ならではのインターネットリテラシーという課題がある

我々が学生だった10年、20年前とは違い、スマートフォンが普及しSNSが盛んに行われている現代では、インターネットリテラシーという新たな課題もあります。対象患者の個人情報を始めとする、実習中に知り得た情報を簡単にSNS上に拡散するケースがあるようです。

 

親御さんの対応にストレスを感じるケースも

学生自身の親御さんとの対応にもとても気を遣います。実習では良くも悪くもいろいろな経験をします。その為に学校を休みがちになってしまう学生がいたり、時には退学してしまうケースもあります。学生とのやりとりだけでなく、親御さんとのやりとりも教員にはストレスの大きな仕事となります。

 

休暇や給与は地方公務員に準じ安定している

基本的に土日祝祭日はお休みであるということ。学生の夏期休暇中は、実習がなければ比較的定時で上がりやすいこと。学校の設置団体が市町村や医師会などであれば、給与は地方公務員に準ずるので待遇も安定しているということがあります。男性職員の割合が、一般病院に比べると比較的多く、昇進し管理職への道もあります

 

看護学校教員になるためには実務経験は必要

就職するためには、正看護師として最低3年から5年程度の実務経験が必要です。文章作成能力やコミュニケーションスキルも求められます。また看護師養成所専任教員の資格があると尚可でしょう。

 

3. 看護系大学の講師として働く

男性看護師看護系大学講師

看護教員のうち看護系大学の教員になるためには、看護専門学校の教員と違いハードルも高くなります。一番の違いはやはり自身が四年生看護系大学を卒業していること、実務経験があること、そして博士前期課程を卒業または卒業見込みであるということです。

 

ほとんどの大学で博士前期課程の卒業資格が必要

以前は看護学士の資格だけでも教員になれる大学もありましたが、いまはほとんどの大学で博士前期課程の卒業資格を求められます。そうなると一度大学を卒業し、実務経験を経て、社会人枠で大学院に進学し、卒業して大学の助教あるいは講師になるか、大学卒業後そのまま大学院に進学し、卒後実務経験を経て、大学教員になるかの選択があります。しかしこれらは大学入学以前から、ある程度のビジョンがあって成し得る選択だと思われますので、専門学校を卒業して看護師として働いている場合には、やや困難な道だと思われます。

 

専任講師になれれば将来的には安定

専任講師として働くことができれば、将来的には非常に安定した基盤が得られます。実績が認められれば、大学教授になる可能性もあります。大きな規模の研究室では、実習は助教や非常勤講師の仕事で、自身は授業や研究活動に集中できます。給与も国家公務員に準ずるので、福利厚生や退職後の年金等も手厚いです。

 

看護現場の経験と知識だけではなかなか勤まらない

大学の仕事は論文執筆や、学会発表、看護研究の指導など、看護現場の経験と知識だけではなかなか大変です。しかし男性では将来的にみて家族を養う基盤の充実、肩書きに対する満足度など、お勧めできます。大学卒であれば、ぜひ社会人枠での大学院入学を検討していただきたいです。

 

4. 企業で看護師として働く

男性看護師企業産業看護師

一般民間企業における、産業看護師としての業務です。医務室や健康管理室等の部署で働くことになります。しかし自社で健保組合を有しているぐらいのある程度規模が大きい企業が限定となり、どうしても都市圏に募集が偏ることと思います。主な業務は下記の内容になります。

  • 産業医による診察の補助
  • 従業員を対象とした定期健診の実施
  • 検査結果の保管と管理、支社・支店へ出向き、健診の実施や結果のフォローアップ
  • 医務室内の物品や薬品等の在庫管理

企業規模が大きければ、給与や福利厚生はかなり充実したものになるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

土日祝日が休みと、ワークライフバランスも優れていますので、男性看護師にも十分お勧めできます。

 

保健師資格がある方が望ましい

デメリットとしては、求人数が少ないことです。一人部署であることが多いので、何もかも独りでやらないといけない部分が多いこと。支店・支社が遠い場合は、泊まりでの出張となることがあります。それから、従業員に対する保健指導があるので、できれば保健師資格があることが望ましいです。

また、産業看護師での転職で参考になる記事はこちら「産業保健師への看護師転職で知っておきたい9つのポイント」をご参照ください。

 

5. 企業の安全管理室で働く

男性看護師企業安全管理室

主に企業の総務課等に所属し、従業員の労働安全衛生管理を行う業務です。定期健康診断の企画と実施、労働安全衛生委員会の管理運営と当局との対応、従業員に対する安全衛生活動の実施が主な業務となります。また近年ではストレスチェックの実施と解析は、労働安全衛生委員会の大きな役割となっています。

 

安全衛生活動の実施は企業の種類によって異なる

特に安全衛生活動の実施は、企業の種類によってかなり異なります。通信・金融・IT系なら、職場巡視を行い、デスク周りの環境改善や、パソコンなどを用いたVDT(Visual Display Terminals)作業のガイドラインの施行などが大きな業務となります。

 

土木・建築・建設系での安全衛生活動

土木・建築・建設系ならば、実際に作業現場に出向き、危険な薬品や物品の管理状況、指さし呼称などによる安全確認、各種リスクマネジメント対策の実施などが求められます。

 

ポイント!

ポイント

これらは、必ずしも看護師の資格でなくてもできる業務ではあるので、企業によっては資格手当が付かないところもあります。

 

働くには第一種衛生管理者が必須なところが多い

第一種衛生管理者が必須なところも多いので、取得しておくとよいでしょう(保健師資格があるなら申請だけで取得可能)。看護師としての知識や経験を生かして働くことができるが、臨床とは全く異なる現場となるので、転職を希望するなら事前にしっかりと業務内容などを確認しておくことが必要となります。

 

6. 治験コーディネーター(CRC)として働く

男性看護師治験コーディネーター(CRC)として働く

治験コーディネーター(CRC)は、主に病院やクリニック等の治験実施施設において、治験に関わる医師や看護師、薬剤師などのサポートを行う役割です。治験コーディネーターについての詳しい記事はこちら「治験コーディネーター(CRC)とは?|看護師の仕事内容と給料について」。

 

CRCは業務を行う場所や自身の立場で仕事が異なる

まずCRC自身がその医療機関の職員の場合があります。これは院内の人事異動や希望によって治験管理室などに配属され、病院内で行われる治験について様々な業務を行います。

  • 治験依頼者である製薬会社との打ち合わせ
  • 治験が円滑に進行しているかのモニタリングの立ち会い
  • 治験にエントリーさせるため条件に合った患者を探すスクリーニング

そのほかエントリー患者に行うインフォームド・コンセント、来院スケジュールの管理、採血や心電図等の検査の実施、治験薬の管理などがあります。

 

治験実施支援機関に属するCRCの場合の業務内容

もう一つはSMOと呼ばれる治験実施支援機関に属するCRCの場合です。これは治験実施医療機関の医師や看護師や院内CRCを支援するために、SMOから派遣されるCRCを指します。治験を円滑に実施するためには、たくさんのルールや繁雑な作業に追われることになります。医師も看護師も通常の業務を行いながら治験を実施していくため、どうしても治験独特の細かなルールに目が届かなくなりがちです。しかしちょっとしたミスが、治験そのものの進行に大きな影響を与えることになります。

 

SMOのCRCは医師や院内CRCなどに必要な助言を行う

製薬会社は高額な契約金を支払い、治験実施医療機関に対して治験の正確な遂行をお願いしているのです。治験進行上において、定められたプロトコールからの明らかな逸脱があり、それの回復を怠ったと見なされれば、病院側に何らかのペナルティが課せられる場合があります。SMOのCRCは病院を定期的に訪問し、治験の進行状況を把握し、医師や院内CRCなどに必要な助言を行います。

 

プロトコールからの逸脱が発生した場合は速やかに報告

プロトコールからの逸脱が発生した場合には、製薬会社や当局への速やかな報告を促し、定められた日数内に問題が解決できるように助けます。直接の患者対応や採血などの医療行為は行いませんが、病院スタッフの良きサポーターとして働くことになります。

 

求められるのは看護師としての実務経験

必要な資格は看護師としての経験があれば大丈夫です。院内CRCは薬剤師や臨床検査技師がCRCとして異動してくることも多いです。男女比はやはり女性が多くなりますが、男性CRCも多くいます

 

院内CRCの給与は一般の看護師と同じくらい

給与は院内CRCであれば、もともとの看護師としての給与と同じです。夜勤手当はなくなりますが、外来休診日は基本的に休みとなります。

 

SMOのCRCは院内CRCより給与が高い

SMOのCRCならば会社の規模によって差がありますが、治験によっては患者が脱落せずに最後まで治験に参加できた場合や、あらかじめ決めていたエントリー数を上回って患者をエントリーできた場合などに与えられるインセンティブが発生することがあるので、治験ごとにボーナスが発生する場合があり、一般的には院内CRCよりは給与は上がるでしょう。

 

コーディネーターの役割はメリットにもデメリットにもつながる

医師、看護師、製薬企業などとうまく連携を図り、ある意味上手に周りの動きをコントロールすることができれば、非常に仕事はやりやすくなります。しかしそれぞれのスタッフの板挟みになることも多く、それが大きなストレスにもなります。

 

高度なPCスキルと社会人としての一般的なマナーは必須

ワードやエクセルなどのやや高度なPCスキルも必要です。特にSMOのCRCは電話、メール、挨拶などの社会人としての一般的なマナーが求められます。病院だけで働いてきた看護師にとっては、このあたりがなかなか慣れない部分になることが多いようです。ただ病態薬理学や生活習慣病の基本、臨床検査値の判読ができ、コミュニケーション能力に自信があるなら是非ともお勧めしたい仕事です。

 

まとめ

以上、いかがでしょうか。

看護師資格を用いて病院以外で働くことは他にもいくつかありますが、今回は男性看護師にお勧めという点から5つ選んでみました。

しかし、いずれにせよ看護師資格だけでは不利な場合も多いです。大卒資格、第一種衛生管理者、保健師など看護師プラスアルファの資格が有利となります。ぜひ参考にしてみてください。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

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