著作者

Jun

現役助産師

Jun

( 看護師 助産師 )

産科病棟で働く看護師の仕事内容と転職注意点

公開:、更新:2018年03月21日
患者の手を握る看護師

看護師が初めて産科病棟に配属されると、入院患者のほとんどが妊娠中・分娩後のお母さんと産まれた赤ちゃんであるため戸惑いを感じます。

看護師が産科病棟に配属されるメリット・デメリットは以下の通りです。

看護師が産科病棟で働くメリット・デメリット
メリット デメリット
・体力的負担が少ない
(患者のADLが自立しているため)
・看護技術が低下する
(周産期のケアがメインになるため)
・命の誕生に関わることでやりがいを感じる ・時間通りに業務を終えるのが難しい
(分娩は急変や予測不能な面があるため)
・新生児に触れ、幸せな気持ちになる ・日々の業務量に差がでやすい
(入院や出産は重なることが多い)
・複数の診療科の医師と関わらなくて良い ・訴訟などの問題が起きやすい
(死産や児の状態不良が、母体が出血多量など)

今回は、産科病棟で働く看護師の仕事内容や産科病棟へ転職する際の注意点について説明していきます。産科病棟で働く看護師が抱く、戸惑いや疑問の解消につながれば嬉しいです。

【目次】
1.産科病棟で働く看護師の仕事内容
(1):妊娠中患者に対する看護師の仕事内容
(2):分娩中患者に対する看護師の仕事内容
(3):分娩後患者に対する看護師の仕事内容
2.産科病棟への転職注意点
(1):総合病院は混合病棟・他科の患者いる
3.まとめ

1.産科病棟で働く看護師の仕事内容

患者の話を聞く女性看護師

産科病棟では、基本的に看護師も助産師も大きく立場は違いません。看護師の仕事にプラスして、分娩介助があるのが助産師と考えると分かりやすいでしょう。

看護師として産科病棟で関わる機会が多いのは、分娩前の妊婦と分娩後の褥婦です。

産科病棟で働く看護師は、具体的にどんな仕事をするのか妊娠中・分娩中・分娩後に分けてそれぞれみていきましょう。

 

妊娠中患者に対する看護師の仕事内容

患者が妊娠中の時の看護師の仕事は患者の状態によって異なるため、分娩中や分娩後に比べると手をかけなければなりません。

妊娠中の患者が、切迫流産・切迫早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病(GDM)の場合の看護師の仕事について説明していきます。

 

患者が切迫流産(妊娠22週未満)や切迫早産(妊娠22週〜37週未満)の場合

病状にもかなり左右されますが、基本的には分娩に至っても問題ない妊娠週数になるまで、安静目的で入院します。

  • 子宮収縮を抑制するための点滴
  • 点滴の管理
  • ドップラーで胎児の心拍を確認
  • 患者が安静を保てるよう清拭

切迫流産や切迫早産患者に対しては、このような処置を行います。

長い患者だと3か月以上の入院生活を余儀なくされるため、長期入院のストレス緩和のために患者の話を傾聴することも大切な仕事内容です。

 

妊娠高血圧症候群の場合

外来通院中に血圧が高くなり点滴治療が必要となった妊婦は、病状が落ち着くまで安静目的で入院します。

看護師は、定期的な血圧測定や尿量測定などにより、患者の異常の早期発見に努めます。また、妊婦自身にどのような症状が見られると良くないのか、などの病識を深める教育も大切な業務です。

 

患者が妊娠糖尿病(GDM)の場合

妊娠糖尿病患者に対しては、内科の糖尿病での教育入院患者と同じように考えなければいけません。

急に自己血糖測定やインスリン注射が必要と言われ戸惑うため、看護師は患者に入院中の自己血糖測定やインスリン注射ができるように教育的指導が必要です。

 

分娩中患者に対する看護師の仕事内容

産科病棟での分娩は、助産師がメインに関わるため、看護師は以下の仕事を行います。

  • バイタルサイン測定
  • 点滴管理
  • 産婦への声かけ
  • モニター装置・管理
  • 産まれた新生児の観察や計測

このように、看護師は分娩のサポート役にまわります。

また、患者が帝王切開の場合の看護師の仕事は、手術前後のバイタルサイン測定・点滴管理・悪露交換・尿量測定や疼痛コントロールなどの一般的な術後観察を行います。

 

ポイント!

ポイント

分娩中のメインは助産師のため、看護師は「同じ時間、同じ環境で、同じ人の分娩の介助についたのにやっぱメインは助産師か」と立場の違いを感じることもありますが、気を落とさないことが大切です。

 

分娩後患者に対する看護師の仕事内容

患者の分娩後、看護師は新生児室や褥婦を担当する機会が多いです。新生児室では授乳・授乳介助・沐浴やオムツ交換などの育児指導がメインになります。

褥婦は、バイタルサイン測定や産後の回復の観察をメインに、母乳分泌状態も助産師と一緒に観察していきます。

病院によっては、退院後の生活を指導する退院指導も看護師が担当しています。

 

ポイント!

ポイント

お母さんからの質問に色々答えることが増えますが、分からなくてもその都度確認すれば問題なくできるようになるでしょう。

 

2.看護師が産科病棟へ転職する際の注意点

微笑む二人の女性看護師

産科は、未知の世界というイメージを抱きがちですが、それほどイメージとかけ離れた世界ではありません。

出産や育児経験がある看護師はある程度のイメージはつきますし、経験がない看護師も友達や兄弟などで育児に関わったことがあれば少しのイメージはできるはずです。

産科病棟の対象となる患者は、他の診療科に比べれば限られているため看護師として頑張る意欲があれば、どこに転職しても困らない技術を身につけられるでしょう。

 

総合病院は混合病棟・他科の患者いる

個人のクリニック等でない限り、産科病棟と名乗っていても内科との混合病棟であったり、産科以外の診療科患者が多くいたり、ということも多々あります。

そのため、総合病院の産科病棟へ転職する際には注意が必要です。また、日本看護協会の調査では、産科混合病棟の割合は8割に及んでいるという結果もでています。

転職を成功させるためにも、産科以外の診療も経験したい、産科だけが良いなど自分の希望を明確にすることが大切です。

3.まとめ

産科病棟と他の病棟の違いは「おめでとうございます」「ありがとうございます」という言葉が日常的に聞こえるところです。

産科病棟には、分娩を含め周産期の医療にノーリスクは存在しないというシビアな面もあります。しかし、お母さんと赤ちゃんや幸せそうな家族を見ていると看護師まで元気になれます。

そんな魅力ある産科への転職を、この際に1度考えてみてはいかがでしょうか。

40代が目の前に迫ってきた今、私の経験が誰かの役に立つのかもと思い立ち、ライターをはじめてみようと思いました。記事を書くのは初心者ですが、読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・助産師
お住まい/年齢 ・大阪府/30代
職務経験 ・総合病院 ・クリニック ・夜勤アルバイト
診療科経験 ・産科 ・婦人科 ・内科


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