著作者

齋藤

正看護師

齋藤

( 現役看護師)

新人看護師が5月病になる理由とその対処法とは

公開:、更新:2018年03月21日
新人看護師5月病理由対処法

新入社した会社員が患いやすい5月病ですが、それは会社だけでなく、新人看護師も5月病になります。

5月病を患い、やむを得ず退職してしまう看護師も多く見てきましたが、5月病を乗り越えることができた多くの新人看護師は、その後1年間途中で退職することなく立派な看護師に成長します。

今回は、「新人看護師」と「5月病」というテーマで新人看護師が5月病になる理由と対処方法をご紹介します。

1.新人看護師が5月病になる理由とは

新人看護師が5月病になる理由

ご存じかと思いますが、5月病という病名は医学の上では存在しません

一般的に5月病とは、「新しい環境に適応できず精神的な症状をきたすも」のとされており、正確には適応障害に分類される場合もあります。

4月のうちは新しい環境でなにもかもが新鮮で馴染もうと必死になるのですが、1ヶ月たった5月頃になると精神的にも肉体的にも疲労が出て、気が付いたら5月病となってしまうのです。

 

(1)精神的にも肉体的にも疲れる時期なため

看護師は、資格を取得することで看護学生時代にはできなかったことがたくさんできるようになり、実習とは大きく変わります。

それと同時に責任という言葉がついて回るようになるため、精神的にも肉体的にも疲れてしまうのです。

 

(2)早く自立した看護師になりたいという思いが5月病を招く

特に、5月病はまじめな人がなりやすいとされています。看護師という職業はまじめで責任感のある人が多い傾向にあります。

そのため、

  • 「なんで自分は何もできなくて先輩に迷惑をかけてしまうんだろう」
  • 「なぜ自分は同期よりもできないんだろう」

と自分で自分を責めてしまったり、早く自立した看護師になりたいと頑張ってしまう結果、5月病になってしまう人も多いものと考えます。

 

2.新人看護師が5月病になった時の対処法

新人看護師が5月病になった時の対処法

新人看護師が5月病になった時は、どのように対処していけば良いのでしょうか。実体験も踏まえていくつかの方法をご紹介します。

 

(1)同期と積極的にコミュニケーションを取ること

同期とはまだ、知り合って1か月で打ち解けていないかもしれませんが積極的にコミュニケーションをとり仕事の悩みなどを語り合ってみると良いです。

そうすることで、相手のことを知りさらに仲良くなることができますし、何より同じ職場に1人でも自分のことを分かっている味方がいると心強いものです

その心の支えが、5月病に打ち勝つ秘策になります。

 

不安なのは自分だけではないことを知ろう

先輩看護師に頼り切ってしまったり、何もできなくて不甲斐なく思っているのは自分だけではありません。一緒に入職した同期達も同じようなことを思っています

「あの同期はいつも先輩から褒められてできる看護師でうらやましい」と思っている相手でも、あなたが見ていない所で怒られていたり、その過度な期待が精神的なダメージとなっていることが一般的です。

積極的に、自分から話しかけてみましょう。

 

(2)学生時代の友人や先生と会ってみる

学生時代の友人と会うのも5月病対策には有効です。

特に看護学生時代の友人は学生時代一緒に切磋琢磨し、それぞれが違う舞台で活躍をしており悩みや思いにも共通する部分が多くあります。

  • 同期ではまだ仲良くないから本音で話しにくい
  • 悩みや愚痴を他の人に言われたらどうしよう

というような場合でも学生時代の友人では働いている場所が違うならば、話したことが漏れる心配もありませんし、何より話しやすいでしょう。

 

看護学生時代の友人の聞けば考え方が変わる

友人の話を聞くことで、刺激になったり、案外自分の置かれている環境が良い環境であるということに気づくことができるかもしれません。

 

別の業種の友人と会うことも効果的

看護学生以外の時の学生時代の友人と会うのも効果的です。

看護とは全く違うそれぞれのフィールドで活躍している人の話は新鮮ですし、社会とはこういうところだという話を学生の友人にしていると、また頑張ろうというやる気が出てくるかと思います。

 

看護学校時代の先生を訪ねてみよう

さらに、まだ働いたばかりでプリセプターに悩みを相談しにくいという場合、1番相談できる相手が看護学校時代の先生です。

看護学校時代の先生のほとんどが臨床経験を経ている看護師の先輩となります。プリセプターとして後輩を教えてきた経験だってあります。

先輩の看護師である先生ならば親身に話を聞いてくれて自分の状況の解決策を導いてくれるかもしれません。

私自身も悩んだ時は、看護学校に行って先生に話を聞いてもらったりそのまま食事に連れて行ってもらったりして、気分転換をしていました。

 

(3)看護師になりたかった理由を思い出してみる

「外にも出たくない」なんていう時に行ってほしいのが看護師になりたかった理由を思い出してみましょう。

幼少期から看護師に憧れていた人は卒業文集に書いてある将来の夢を読み返してみるのも良いです。

また、看護師になりたかった理由が強く明確なものが無いという場合は実習時に関わった患者さんのことを思い出してみましょう。

 

この職になるために応援してくれて、支えてくれたということを再認識できる

自分が看護師という職業に就くまでにはたくさんの人が応援してくれて、支えてくれたということを再認識することができます。そうすることで、もう少し頑張ってみようかなと思えるようになるかと思います。

私も辛かったり、外に出たくないという時はこの方法で、あと少し頑張ってみようを繰り返し、結局1年経っていたという状況です。また、実習中には褒められたことや悔しかったことたくさんあるかと思います。そういったことを思い出すことで、看護の道を嫌いにならずに前に進めるのではないでしょうか。

 

(4)休日は勉強せずに1日思いっきり遊ぶ

新人看護師が立派な看護師になるためには勉強はつきものです。しかし、勉強をするのは仕事の日だけにしましょう

休日まで勉強していては心身ともに疲弊し、5月病を助長してしまいます。休日は勉強をせず1日思いっきり遊びましょう。

 

ポイント!

ポイント

1日看護から離れて思いっきり遊ぶことで心身ともにリフレッシュできるのでまた頑張ろうと思えるようになります。

 

3.5月病にかかった新人看護師へのメッセージ

5月病にかかった新人看護師へのメッセージ

最後に、5月病にかかってしまった新人看護師に伝えたいことをまとめました。

 

(1)看護のことばかり考えないでください

入職した当時は、早く先輩に追いつこうと看護の勉強を必死にやって毎日朝から晩まで頭の中は看護一色という新人看護師も多くみてきました。

それでは新人看護師でなくたって誰だって疲れてしまいます。

疾患や看護技術などの勉強はやはり毎日しなくてはなりません。

それ以外のことは職場から一歩外に出たら忘れましょう。

先輩に怒られたことや患者に言われたこと、自分の失敗なんて覚えていなくても大丈夫です。

同じ状況に立てば自然に思い出すことができるはずです。

終業後に看護のことを思い出すのは自主勉強するほんの数時間。

それ以外は看護師のあなたではなく、いつものあなたに戻りましょう。

 

(2)今の現状は一生続きません

何もできなくて情けない自分は一生続きません。

新人看護師の数か月は確かに辛いかもしれませんが夜勤が始まったころには一人前として評価され、1年経てば今の先輩たちと同じような仕事ができるようになっているはずです。

看護師人生何十年のうちの数か月だけと思えば心が軽くなります。

 

(3)もっと周りを頼りましょう

自分が見てきた新人看護師で5月病になりやすい傾向の人は、自分でなんでも頑張ってしまい周りに頼らない人が多いように感じます。

なので、もっと周りを頼りましょう。

同期でも、先輩看護師でも頼れそうな人は全て頼りましょう。

「大丈夫?」っと先輩看護師が積極的に声かけてくれるのは新人である今だけです。

その声かけは決して社交辞令のわけではなく、心からあなたを心配し、また自分自身も新人の頃に先輩看護師から声かけてもらってうれしかったから実施しているのです。

その声に甘えて頼ることで心身ともに少し楽になるのではないでしょうか。

看護師の先輩には頼りにくい…と思っている方。

看護助手さんに頼ってみるのも良いです。

直属の上司ではないけれども一緒に働いている仲間です。

看護助手は看護師の資格を持っていない分、新人であっても看護師であることを評価してくれる人が多いです。

自分より何十年も人生の先輩である人が多いため悩みがあれば真剣に話を聞いてくれたり、悩んでいることに気づいてくれます。直属の上司ではないからこそ、話をしやすい存在です。

病棟にいる人はみんな敵ではなく自分の味方と考えると心が楽になります。

 

(4)ずる休みをするのは辞めておきましょう

看護師として伝えたいことは、5月病になったからといってずる休みをしてしまうのは辞めましょう。

ずる休みをすると、そもそも真面目である新人看護師はずる休みをした自分をまた否定してしまいさらに精神的に参ってしまいます。

ずる休みしてしまうと外出もしにくいですし、病棟にも戻りづらくなります。

もしどうしても休みたいという時は理由を言って休職させてもらうなど福利厚生をフル活用して正々堂々とお休みしましょう。

 

まとめ

新人看護師のうちは慣れない環境や、慣れない人、慣れない仕事内容で心身ともに疲労してしまいますが、少しでも肩の力を抜くことができれば乗り越えることができると思います。

また、悩んでいる人はあなただけではありません。一緒に入職した同期や、同じ学校を卒業した学生時代の友人、さらにはバリバリ働いていて輝いて見える先輩たちも新人の時は同じことで悩んでいます。

自分を追い込まず周りを頼りながらゆっくりと新人看護師のこの時期を乗り越えてほしいと思います。

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・神奈川県/20代後半
職務経験 ・総合病院 ・クリニック ・介護老人保健施設 ・デイサービス
・健診センター ・イベントナース・夜勤専従看護師
診療科経験 ・脳外科 ・神経内科 ・内科 ・皮膚科 ・整形外科


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