著作者

アノアノ

現役看護師

アノアノ

( 看護師 )

医療的ケア教員講習会の内容と資格の活かし方

公開:、更新:2018年02月15日
講習会

医療的ケア教員は、介護職員が安全で正しい知識を学び必要な技術を習得し、医療的ケアを実施できるようサポートすることが仕事です。

医療改革の一環として、平成24年度から社会福祉士法及び介護福祉士法が改正されたため、介護職員による一部の医療的ケアの実施が認められるようになりました(喀痰吸引・経管栄養)。

また、介護福祉士国家試験の受験要件として医療的ケア科目修了が必須となったため、医療的ケア教員のニーズは高まっています。

ここでは、医療的ケア教員講習会について説明していきます。

1.医療的ケア教員講習会の内容

プレゼンをする女性

医療的ケア教員の資格取得には、医療的ケア教員講習の参加が必須です。主催元は地域によって違い、看護協会や都道府県及び市区町村、医療関連会社主催が多いです。

医療的ケア教員講習の開催頻度は、年に2~3回程度のところが多いですが、今後は医療的ケアのできる介護職員を増員する方向のため、開催日が増える可能性があります。

医療的ケア教員の資格取得に必要な日数は1~2日程度で、費用はテキスト代・証明書代等で1万円前後です。

流れとしては、医療ケア教員講習は1日完結で、朝から夕方18時くらいまでの講義と講義に沿った修了テストが最後にあります

 

医療的ケア教員講習の講義内容

講義は、制度の概要・医療的ケアの基礎・喀痰吸引・経管栄養の4科目、各1時間とシミュレーター使用した演習3時間です。

全国訪問看護事業協会編集の『介護職員等による喀痰吸引・経管栄養研修テキスト指導者用』を使用しながら、制度の概要・医療ケアの基礎が制度の元になる根拠法令や改正点、介護職員が医療的ケアを行うことになった経緯等を中心に学びます。

また、喀痰吸引・経管栄養に関しては改正された法律をベースに介護職員ができる具体的な業務範囲や講義の進め方、教え方のコツを学びます。

 

ポイント!

ポイント

医療的ケアは常に危険と隣り合わせであるということや、正しい知識と技術を習得する必要性についての講義を受けます。

 

医療的ケア教員講習の演習内容

演習では、シミュレーター(人形)を使用し、生徒役と講師役に役割分担しながら行います。シミュレーターには、吸引と経管栄養の体験ができるものもあります。

キーワードと言える医師の指示書は、吸引に関するルール等が個別的に書かれているものです。

例えば、介護職員の吸引範囲は気管切開部への吸引チューブ挿入が約7センチ内、口腔鼻腔内吸引は10センチ内、吸引時間10秒以内等と書かれています。

 

2.医療的ケア教員講習会参加がおすすめの看護師

ノートを持ち指をさす女性看護師

看護師が主に働く現場は病院ですが、在宅分野(居宅、施設、教育等)で今後働きたい、もしくは興味がある看護師には、医療的ケア教員講習会への受講をおすすめします。

現在病院勤務だとしても医療社会情勢を反映したものとして知っておくことは重要なので、医療的ケア教員講習会を受け、今後のスキルアップに役立たせましょう。
 

介護職と協働できる看護師

看護職も介護職も互いにプロフェッショナルであり、各職種の得意分野があります。在宅や施設分野においては特にその専門性が活かされ、看護師はどちらかというと医療寄り、介護職は生活に密着した関わりが大きいです。

介護職の方は、看護師よりも多くの生活に根差した情報や背景を知っている方も多いです。互いの得意分野を活かし、協働しながら利用者や患者を支えるという考え方を持つ看護師に良いかと思います。

 

ポイント!

ポイント

医療・福祉の現場において介護の人手不足は深刻です。そのため、「患者・利用者の生活を支える介護職員に医療的ケアを学んで欲しい」「指導できる看護師も増えて欲しい」とチームワークの観点からも多くの声が挙がっています。

 

3.医療的ケア教員資格の活かし方

ホワイトボードで教える女性

医療的ケア教員資格を取得することで、先の研修だけではなく実務者研修や喀痰吸引等研修、その他介護技術に関する講義を引き受けることができます

資格を活かし、病院での看護業務だけでなく、在宅分野、教育分野へと仕事の幅が拡大していくでしょう。

 

求職者支援や職場単位の研修の仕事で活かす

医療的ケア教員資格の取得後は、スクールや専門学校のカリキュラムに沿った講義やハローワークの求職者支援、職場単位での研修等の仕事があります。

求職者支援や職場単位での研修等の仕事に興味がある看護師は、ハローワークや求人誌の講師募集に応募することが近道でしょう。

最近では、派遣会社が窓口になっていることもあり、1度講義を経験すればその後は能力や実績に応じて、声がかかることが多いです。

 

スクール講師・職場の実地研修の仕事で活かす

介護系スクールでの講師や、職場での実地研修を担当すること等も医療的ケア教員資格の取得後の仕事です。

講義では、解剖整理から技術面をテキスト中心に行い、演習ではシミュレーターを使用し手技を習得してもらいます。学習期間はカリキュラムにより、演習評価をして終了となります。

また、実地研修を一手に引き受けている専門会社に、高額・出張有の転職をする等キャリアアッププランを描くことも可能です。

 

ポイント!

ポイント

実地研修とは、医療的ケアを習得した介護職員が、実際の人間に行う前に受けなければならない現場研修のことです。

 

4.資格を取得して良かったこと

患者に手を添える看護師

現在は、看護師が看護師のみへの指導・教育が中心ではなく、チーム医療の一環としてあらゆる職種がお互いの専門分野の知識や技術を享受しあうことが必要です。

介護職員は看護師と比べて医療知識が少ないため、介護職員に指導するときは選ぶ言葉や使う媒体を変えなければ伝わらないことを学びました。

介護の職場では、様々な職種が働いておりベースの知識がバラバラです。ですので、自分の知識や技術を振り返り反芻して、どのような講義がわかりやすく定着するものになるのか常に考えるようになったことが良かったことです。

 

皆と連携と協働が必要なのだと再認識できたこと

看護師1人で対象者を支えることは不可能です。医師やコメディカルスタッフ、患者利用者ご本人はもちろん、医療福祉に携わる専門職は多様であり、皆と連携と協働が必要なのだと再認識しました。

病院での看護業務だけでなく、在宅分野、教育分野へと仕事の幅が拡大しました。教えることは自分が理解している以上のものが必要であるとわかりました。

 

5.まとめ

介護職員が医療的ケアを担うことに懐疑的な意見もありますが、医療福祉の担い手として人手が必要であることが現実です。

医療的ケア教員に興味があっても、仕事に就くまでには至っていないという看護師もいるでしょう。

いきなり正職員として働くことは難しくても、非常勤講師として医療的ケアに関わるという方法もあります。

医療的ケア教員資格取得前には、できない・わからなかったことが医療的ケア教員になることで講義を経て得られる達成感、そしてやりがいにつながります。

医療的ケア教員・講師として働きたい看護師は、是非参考にしてみて下さい。

関西在住のアラフォーシングルママナースです。病院や在宅分野、管理職を経て、現在は在宅看護師・講師として活動しています。お休みの日は子どもとハイキングやカラオケに行きストレス発散しています。 楽しいこと、ワクワクすることが大好きで今後も第六感を働かせてアクティブに行動したいと思っています。

保有資格 ・正看護師 ・医療的ケア教員
出身/年齢 ・京都府/40歳
職務経験 ・総合病院 ・グループホーム ・デイサービス ・訪問入浴、イベント関連他 ・在宅系12年
診療科経験 ・内科 ・外科 ・整形外科病棟 ・外来他


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