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看護師ライター

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検診センターや施設で働く看護師のメリット・デメリット

検診センターや施設で働く看護師のメリット・デメリット

検診センターや施設看護師が働く場合、病院勤務との大きな違いは看護師として接する相手が病人かそうでないかということです。

検診センターは、基本的に病気ではない人が病気の早期発見のために訪れる場所であって、明らかに具合が悪い病気の自覚がある場合には検診センターではなく病院へ行きます。

そのため、検診センターを訪れるのは、元気な人たちということになり、看護師は医師や検診を受けにきた受診者のサポートをするのが主な仕事内容です。

当ページでは、私が検診センターで働いた時の体験談も踏まえて、これから検診センターの求人に応募する方、転職する方に知ってほしいメリット・デメリット等をご紹介していきます。

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1.検診センターでの検診別看護師の役割と仕事内容

検診センターで採血する看護師

検診センターでは、一般的な健康診断のほか、がん検診なども行っています。加えて人間ドッグを行うところも最近では増えてきています。

 

一般検診で行われている検査項目について

一般検診で通常行われている検査項目には、以下のようなものがあります。

  • 身長測定
  • 体重測定
  • 視力検査
  • 血圧測定
  • 尿検査
  • 採血
  • 心電図検査
  • 眼圧検査
  • 骨量測定
  • 聴力検査
  • レントゲン撮影
  • 診察

あくまでも一般的な検査項目ですので、各検診機関によって検査内容は変わります。危険物質を取り扱う職場で働く人に対しては、その他にも特別な検査が行われることがあります。

検診センターでは、これらの項目を基本的にローテーションで行うため、全ての検査について、その目的や検査内容、検査方法などを理解しておくことが必要です。

 

がん検診の看護師の役割と仕事内容

一方、がん検診は、一般検診とはまた異なる検査となります。

検診の種類 内容 看護師の仕事内容
胃がん検診 ・胃のX線検査
・胃の内視鏡検査など
(バリウムを用いた検査)
・検査の介助
・バリュウムを受診者に飲ませる
肺がん検診 (40歳以上の男女が対象)
・胸部X線検査
・喀痰検査など
・レントゲン撮影の際の受け付け
・レントゲン撮影の介助
・喀痰の回収
大腸がん検診 (40歳以上の男女が対象)
・便の潜血反応
・陰性の場合は内視鏡検査
・便の回収
・内視鏡検査の介助
・(女性)月経日を避ける指導
子宮頸がん検診 (20歳以上の女性が対象)
・細胞診検査
・細胞診検査の介助
・使用する器機の準備
・細胞採取の介助
・検査後の注意事項の説明
乳がん検診 (20歳以上の女性が対象)
・視触診検査
・マンモグラフィー検査
・超音波検査
・受け付け
・放射線技師の介助

現在、日本で行われている対策型検診は胃、肺、大腸、子宮、乳房の5つの臓器が対象となっています。
 

2.検診センターで働く看護師の1日のスケジュール

検診車

検診センターで勤務する看護師の1日のスケジュールを「出張型検診の場合」と「検診施設内勤務の場合」に分けて説明します。少しでも検診のイメージをつかんでみてください。

 

出張型検診の看護師1日のスケジュールについて

6:00~出勤 集合場所に向かい出勤する
(遠い場所へ行く場合などは、朝が早くなります)
7:00~集合場所に到着 ・スタッフ全員の確認
・必要な器具を検診者に積み込む
・検診車に乗って現地に向けて出発
8:30~検診会場に到着 ・検診が開始準備
・会場の設置など
9:00~検診スタート ・効率的に受診者を検査会場に回す
12:00~検診終了 ・どこの検診会場でもお昼頃には終了する
12:30~昼食・休憩 ・パート看護師は帰宅

常勤の看護師は、定時刻まで検診センター内での勤務を行うため、病院へ戻ります。

14:30~検診センター到着 ・検診で使用した器具などの整理
・翌日の準備
・不足している物品の補充作業など
15:00~データ入力 ・検査データの入力
・検診の検査データから異常値のある人をピックアップ
17:00~ ・業務終了

比較的どの検診センターでも残業などはなく、時間内に終了します。

 

検診施設内勤務の看護師1日のスケジュール

8:30~ ・業務開始
9:00~受付開始 ・受診者の検査にあたる
・検査の説明、検査後の注意点などを説明する
11:30~検査終了 ・検査で使用した器機の片付け
・消毒など
12:00~休憩 ・昼食・休憩
13:00~明日の準備 ・次の日の検診の準備などを行う
14:00~ ・検診を受けた受診者の検査データの整理
・検査データの入力作業
17:00~ ・業務終了

出張型検診と比べ時間がずれ込むことがあまりないため、残業はもっと少なくなります。

 

3.検診センターで働く看護師に必要なスキル

看護師に必要な採血のスキル

検診センターで働く看護師に必要なスキルをご紹介します。

必ず持っていないとうまいかないという訳ではありませんが、検診センターで働く看護師としての必要スキルになります。

 

看護師として常に向上心を持っていること

勤務する施設によっても異なるとは思いますが、基本的には、全ての検診について、

  • その目的や検診内容
  • 検査結果の読み方
  • より有効性の高い検査が実施できるためにはどうしたらよいのか

以上について、常に向上心を持ってあたることが検診センターで働く看護師に必要なスキルになります。

 

接遇も重要なスキルの要素となります

対象者が患者ではなく、健康な人であるということから、接遇も重要なスキルの要素となることは心得ておいた方がよいと思います。

 

技術面では採血のスキルは必須

技術面においては、一般検診では、やはり採血は欠かせない技術のひとつといえます。検診を受ける受診者が多い場合など、かなりの数の採血を担当することになる場合もあります。

採血自体、神経を遣いますし、集中力も必要とします。

 

ポイント!

ポイント

私は1日で、100名以上の方の採血をした経験がありますが、そんな時はふらふらになりながら行ったものでした。採血の技術は、やはりあった方がいいのだと思います。

 

看護師としての気配りも必要スキル

検診では一人の受診者が一日で数種類の検査を受けますので、基本的な看護技術に加えて、検診の大きな流れを常に把握しておくといった気配りも求められます。

自分が担当している検査だけでなく、他の検査が込んでいるのか、ほかの検査は順調に流れているのか、といったことにも常に気配りできると、検診はチームとして行うので、喜ばれるポイントの1つとなります。

 

コミュニケーション能力が必要になる

多くの場合、検診は午前中で終わりますので、それぞれの検査の部署がコミュニケーションをとりながら、効率的な検診の流れを作り、うまく進めていかなければなりません。

そのためには、検診の仕事を行う看護師は、コミュニケーション能力が必要といえます。

 

ポイント!

ポイント

コミュニケーションについては、チーム内は当然のことながら、自治体検診などにおいては、地域の保健師と連携することもあるので重要です。関係各部署との良好なコミュニケーションが求められます。

 

4.検診センターで働く看護師のメリット

ノートを持って指をさす女性看護師

検診センターで働く看護師のメリットは多く、そのため看護師の中では人気があるといえます。以下、私が働いていた経験をもとに説明していきます。

 

早期発見や予防に関する最新の技術を習得できる

検診センターで働くメリットとしては、仕事面では、病気の早期発見や予防に向けた最新の技術を、現場で習得することができるということではないかと思います。

高い意識をもって受診者に働きかけることで、早期発見や病気による死亡率減少に貢献できているという実感を得ることができることは、やりがいにもつながります。またそれは、結果的には受診者にも喜ばれます。

 

病棟に比べて新鮮な職場環境

毎日のように受診者が変化するという環境下での仕事になりますので、日々新しい受診者との出会いがあり、新鮮な職場環境といえます。つまり、変化に富んだ職場であるということです。

 

出張検診は気分転換と楽しみになる

検診のなかでも出張型の検診においては、さまざまな地域に出向きますので、気分転換ができることはちょっとした楽しみになります。

地域に出向けば、各地域の方々と触れ合えることもできますし、常に新鮮な気持ちで日々の仕事にあたることができることもメリットのひとつではないかと思います。

 

夜勤がなく残業も比較的少ない

 

検診センターでは、入院患者がいるわけではありません。そのため、夜勤がないということです。検診センターには入院患者がいないため夜勤の必要がなく、定時以降に検診が行われるということもほとんどないため、残業もかなり少なくなります。

 

ポイント!

ポイント

ただし、検診車などを設置していて、その担当になった場合には、終業時間内に仕事が終わらないこともあるなど、センターや配属によって残業や夜勤の有無は違いますので、事前に確認しておくことが大切です。

 

病気で苦しむ人患者ではないこと

検診センターに来るのは基本的には健康な人で、検診によって異常が見つかったら病院に行くことになりますから、検診センターで治療が行われることはありません。看護師とはいえ、病気の人が苦しむ姿を見るのは精神的に辛い、という人もいますから、そういって人には検診センターはストレスなく働くことのできる職場だと言えるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

じっくり患者さんひとりひとりと関わることはできませんが、人々の健康を守るという点では有意義な仕事でもあります。看護スキルという面ではスキルアップは難しいのですが、予防医学の面では知識を得ることもできますし、検査についての説明や検査前後の処置は看護師が行うため、検査機械やその扱い方についても身に着けることができるでしょう。

 

5.検診センターで働く看護師のデメリット

朝が早くて辛い看護師

検診センター勤務で一番のデメリットは、何といっても朝が早いということです。とはいっても、「早起きは大丈夫」という方もおられるかも知れませんが、「朝が苦手」という方にはあまり向かない職場といえるかも知れません。

 

採血による感染リスクがある

特に採血を行う際は、要注意です。受診者が多い場合など、どうしてもあせったり、緊張したりしてしまうことで、針刺し事故を起こすことがあるかも知れないからです。

特にパート・アルバイトで採血をする場合は、針刺し事故を起こして、万が一、感染したとしても何の保障もないことがほとんどなので、採血業務を行う際は、寝不足などで手先がブレるといったようなことがないよう、日々の体調管理も含めて業務にあたられることをおすすめします。

 

ポイント!

ポイント

針刺し事故だけに限らず、さまざまな感染には十分に注意して業務にあたられるようにしてほしいものです。

 

病院勤務に比べると年収は下がる

夜勤や残業が少ないと、それだけ給料は下がってしまいます。

検診センターに限らずクリニックなど夜勤のない勤務先になると年収にして100万円前後低くなるのが一般的です。それだけ夜勤手当というのは看護師にとっては大きい存在ですから、検診センターなど夜勤のない職場を敬遠する人がいるのも確かです。

 

家庭がある場合、家族の協力が必要

家庭を持つ主婦となると、家族の世話が加わるので、かなり調整をしていかなければならないです。

出張型検診で遠い場所に行くときなどは、夜明け前に家を出るということも決して少なくありません。当然、仕事の前日には、食事などをはじめとする家事全般を早めに終わらせるなど生活のリズムを整えることも必要となります。

 

小さい子供がいる場合は努力も必要になる

子どもがいたり、子どもがまだ小さかったりする場合などは、さらに家庭内の生活リズムを調整しなければならないので、それなりに努力が必要になるかと思います。

生活リズムを整えたり、家族の協力が必要だったりといった点においては、デメリットのひとつといえるのかも知れません。

 

6.まとめ

検診センターに受診される方の多くが健康な人となるため、病院やクリニックなどと比べると、よりサービス的な要素が高まります。そのため、接遇のスキルが求められます。

また、検診センター勤務にあたっては、朝の早い仕事であるということを認識し、生活のリズムを整え、体調管理にも十分に気をつけた生活をこころがけることが必要です。

職場は変化の多い環境なので、いつも新鮮な気持ちで仕事にあたることができると思います。

 

看護師の資格をとってから、気がつくともう数十年が経っていました。振り返るとあっという間です。これまでの経験が誰かのお役に立てばいいなと思っています。よろしくお願いします。

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この記事は「M」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年05月19日(運営元:看護師転職ジョブ

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