著作者

くくる

男性看護師ライター

くくる

( 看護師 保健師 )

健診センターの特徴と看護師に必要なスキルとは

くくる
男性看護師ライターくくる
健診センター 看護師 スキル

看護師の転職先として人気がある健診センターですが、意外と業務内容はよく知られていないようです。

外来や病棟といった一般的な看護現場とは、業務内容がだいぶ異なるために、不安を感じる看護師さんの声を良く聞きます。ですから健診センターへの転職を希望される看護師さんは、ぜひ読んでいただきたいと思います。


★そろそろ転職しよっかなぁっと思ったら★

現看護師の口コミ

口コミランキング

1. 健診センターの特徴とは?

健診センターの特徴

健診センターを一言で言うと、健康診断を受ける方が利用する健診専用の施設です。施設によって名称は様々で、健診センター、健康管理室、人間ドック室などと呼ばれます。

 

健診センターは大きく二つに分けられる

健診センターは大きく二つに分けられます。ひとつは病院の一部署として院内、あるいは院外に健診センターが併設されている場合で、もう一つは健診センターとして独立した機関になっている場合で、完全に健診に特化した施設となります。

 

受診者の数も職員も施設によって様々

健診センターの受診者の人数は、施設の規模によって様々です。1日の受診者数が10名前後から、100~200人と幅広く、中には年間受診者が5万人を超える大規模な健診センターもあります。

職員数も看護師1人に事務1人と、他の業務と兼任であり、診察医も外来の合間に日替わりで担当する施設や、一方看護師5~10名に加えて、専任の事務員、保健師、管理栄養士、臨床検査技師、健康運動指導士、そして専任の診察医が複数人そろっている施設もあります。

 

健診センターで行われる「健診」と「検診」

「健診」とは「健康診断」の略称で、健康であるか否かを確かめることが一番の目的になります。その為にいろいろな検査をしていきますが、これらの検査はある特定の病気を発見するためのものではなく、受診者自身が気づいていない、病気の元になる何かが無いかと、くまなく探すスクリーニング検査です。

また、もう一つ「検診」という言葉があります。これはある特定の病気を早期に発見するために、ある程度狙いを定めた検査を行い、病気が発見された場合には速やかに治療に移行することを目的にしています。代表的なものはがん検診で、子宮がんや大腸がんを見つけるためにそれぞれ必要な検診を行っています。

一般的に健診センターでは「健診」も「検診」も両方実施しています。なおここでは混乱を避けるために、以下「健診」で統一したいと思います。

 

主な健診の種類について

「健診」と「検診」の違いについては上記で説明したとおりですが、健診にはもうひとつの大きな分け方があります。それは法律で「受診が定められているもの」と、「任意で受診するもの」の二つです。前者で代表的なものは、学校健診や職場健診、または特定健診です。後者は人間ドックがあげられます。

病院やクリニックで働く看護師も会社の一従業員ですから、毎年必ず健診を受けることが義務づけられています。また市町村共済、地方職員共済、各種けんぽ組合に加入しているので、特定健診も合わせて受けていることになります。

 

2. 健診センターで働く看護師に必要なスキル

健診センター看護師の業務内容

健診センターに看護師は必須ですが、業務内容については施設の規模によってかなりのばらつきがあります。

小規模の施設なら、看護師が受付業務やその他の事務作業を兼任する場合があります。利用者からの電話対応、診察の介助、また検査技師不在の場合は心電図、聴力検査なども行います。また午後からは翌日の準備として採血管の仕分けやカルテ出し、または外来など他の部署に応援に駆り出されることもよくあります。

大規模の施設なら役割分担が細かく決められている場合が多いため、ルーチンワークがメインとなります。

健診センター看護師に求められるスキルはいくつかありますが、ここでは大規模施設で働く看護師を例に、3つの必要スキルを紹介します。

 

採血スキル

おそらく最も期待されるのは採血業務でしょう。

早朝の7時には受診者が続々やってきて、身体測定や血圧測定に続いて、ほとんどすべての受診者に採血を実施します。

看護師1人で20~30名ほどの採血を1~2時間で行います。当日の内に採血結果を出す施設であれば、とにかく急いで採血を終わらせることが絶対条件であるため、看護師の人数を割いてでもいかに早く終わらせるかが大事となります。

しかし老若男女、様々な受診者の中には、どうしても血管が確保できない方もいらっしゃいます。採血管は多い時にはひとりあたり4~5本必要なので、通常は真空管採血を行います。胃カメラなどの内視鏡検査がある場合はラインは手背から確保することが多いので、なるべく上腕から採血したい所ですが、なかなか血管が探せないと本当に焦ります。

無理だと判断したら、潔く他の看護師に代わってもらうか、とりあえず採血を後回しにして他の検査に進んでいただく必要があります。

 

内視鏡検査の介助スキル

2つめの必要スキルは、内視鏡検査の介助です。これはもちろん内視鏡検査を健診センター内で実施している場合に限りますが、最近は上部消化管検査を胃バリウムでなく胃カメラに変更する施設が増えています。中には大腸カメラも実施する施設も増えているため、内視鏡検査に関わることは増えてくるでしょう。

基本的には鎮静剤を注射し、経口から胃カメラが入っていきますので、いかに安全に安楽に検査が進行するように、受診者を介助していきます。ここ数年ほどで経鼻内視鏡を導入する施設も増え、より楽に検査が受けられるようになってきました。

また鎮静剤を用いて検査を実施する場合は、受診者によっては眠っている間に検査が終わるため好評を得ることも多いです。看護師は内視鏡検査を介助するにあたり、消化管の構造や、検査の手順、内視鏡スコープの取り扱い、検査後の洗浄手順などについてしっかり熟知しておく必要があります。

 

健康状態を把握する問診スキル

3つめの必要スキルは、受診者の現在の健康状態などを把握する問診業務です。現病歴や内服薬の有無、内視鏡検査がある方は抗血小板凝固剤の有無を必ずチェックします。また特定健診を実施する場合は専用の問診票がありますので、漏れがないかを必ずチェックします。

問診票がきちんと記載されていることは、検査を進めていく上でもちろん大事なことですが、特に特定健診用の問診は、費用の請求にも関わることなので、すべて記載されていることがとても大切です。

また受診者の中には、初めて健診を受ける方、高齢者で理解力に不安のある方、自身の健康に不安を抱えている方など様々です。何十人も問診を取っていると、必要なことだけを確認して機械的に流していきがちですが、受診者の不安が少しでも軽くなるように、笑顔や優しい言葉で接することが大事です。

 

その他の必要スキル

健診センターへの転職を希望する理由として多いのが、「夜勤がないから」、「土日祝日が休みだから」、「急変時の対応がないから」といった病棟や外来勤務ではなかなか叶えられない条件を満たすことができるということがあります。

確かに採血業務が中心となる、午前中だけのパート勤務や、施設によっては土曜日も休みであったり育児をしながら時短勤務を希望している看護師さんにとっては、魅力ある条件であると言えます。

 

コミュニケーション能力

他の部署に比べて楽な業務であるかと言えば、決してそうではありません。対象となるのは病気の人ではなくて、健康な人です。だからこそ対人コミュニケーションが重要になることも多いです。

 

広い範囲の知識が必要となる

特定領域の疾病だけでなく、広い範囲の知識が必要となります。

内視鏡業務中は、急変時の対応に常に備えなければなりません。健診の結果について説明する場面もあり、電話での対応も多いです。

確かに生死に関わるような重特な場面はないかもしれません。しかし健康な人がさらに健康になるというヘルスプロモーションの実践の場において、看護師は非常に重要な役割を果たします。

 

まとめ

健診センターの受診者は、その多くが年に一回の来院であり、看護師が接する時間も比較的短い時間です。しかしそのわずかな時間の中で、受診者の特性を理解し、健康状態をアセスメントし、各検査が可能かどうか判断します。

昨年のデータを把握し、身体測定値や臨床検査値に変化がないか確認します。受けるべき精密検査が受けられているかを把握し、必要ならフォローアップします。

そしてまた来年、健診を受けていただけるような対応を心がけます。病棟や外来とはまた違った看護の難しさ、楽しさがあります。

いずれにせよ、人々の健康を守るといった点では、やはり大切な看護のお仕事です。予防医学に関心を持つなら、ぜひ健診センターで働くことを検討していただきたいです。

看護師求人サイト口コミ

  ‣ナースではたらこ →「口コミ」をチェック
  ‣看護のお仕事 →「口コミ」をチェック
  ‣マイナビ看護師 →「口コミ」をチェック
口コミランキング

全国で50社以上ある看護師求人サイトをリアルな看護師の口コミで比較、ランキングしています。完全に無料で転職もサポートしてくれるのでお勧めばかりです。口コミには個人差がありますので、自身の目で比較することで、転職成功への近道となります。


アラフォーの男性看護師です。国立大学の看護学科を卒業し、看護師と保健師を取得しました。卒後は脳外科病棟で急性期看護を学び、数回の転職を経て、現在は民間の総合病院で保健師として働いております。
看護師としてのキャリアアップと、ワークライフバランスとの両立に関心があります。妻と息子2人の4人家族で、焼肉とチョコレートが大好きです。

カテゴリー:看護師に人気の科


この記事がお役に立てれば「フォロー」お願いします。
最新情報をお届けします。



応援メッセージを書く


転職理由
人気ランキング
看護師転職サイトの選択

病院・診療科別の看護師メリット・デメリット

病院・施設の看護師転職メリット・デメリット一覧 診療科別の看護師転職メリット・デメリット一覧

関連記事

【インタビュー】看護師転職サイト

ナースではたらこインタビュー 看護のお仕事インタビュー
看護のお仕事インタビュー ナースJJインタビュー
MCナースネットインタビュー 看護プロ インタビュー

看護師の転職について色々調べよう

転職は年収アップ 逃げの転職 良い看護師求人

この記事は「くくる」さんの執筆でに公開しています。 最終更新日:2017年03月25日(運営元:看護師転職ジョブ

当サイトに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。著作者情報記載の記事に関しては現役看護師、看護師資格を保有している看護師ライター及び現役看護師の方に記事を独自の文章で執筆いただいております。
看護師ライター一覧ページ」はこちらへ。


応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。