著作者

Jun

執筆:現役助産師

Jun

( 看護師 助産師 )

働きながら看護師から助産師は可能?【資格保有者が解説】

公開:、更新:2018年05月18日
働きながら看護師から助産師は可能?

「看護師として将来的には助産師を目指す!」という看護師の方も非常に多いのではないでしょうか。

しかし、看護師として働きながら助産師にキャリアアップすることは可能なのでしょうか。

私の結論として「看護師として働きながら助産師資格の取得は可能ですが、転職が必要である」ということがいえると思います。

その理由を以下で解説しながら、私の助産師としての体験談も含めて説明していきます。

まず、助産師資格を取得するためには、まず看護師免許を取得している必要があり以下の基準が厚生労働省から定められており、以下の項目のいずれかにが該当する必要があります。

看護師が助産師になる方法

(1)指定学校で学ぶ 文部科学大臣の指定学校で、1年以上助産師の学科を修める

  • 大学院に進学する
  • 助産師学校の大学専攻科に進学する
  • 助産師学校に進学する

(大学院は2年間程度の時間がかかります。)

(2)助産師養成所の卒業 都道府県知事の指定の養成所を卒業する

  • 助産師専門学校への進学
    (1年間、または2年間コースなどもある。)

学校に関しての詳細は「文部科学省/助産師学校一覧」を確認してください。

看護師資格を保有している方は以上の2つの方法、いずれかで助産師課程を学び受験資格を得る必要があります。

1.まずは助産師の色々について知っておこう!

助産師について

初めに、助産師へキャリアアップするために知っておきたい、資格取得費用、働く場所、簡単な仕事内容、給料や年収について説明していきます。

 

(1)助産師養成学校・大学の費用例

助産師養成学校・大学の費用例

助産師養成学校の費用は、学校によっても様々な料金形態を取っていますが、以下の通りです。

入学金 100,000円~300,000円程度
授業料 月々60,000円(年間約720,000円)
実習費用 年額200,000円程度
設備利用費用 年額200,000円程度
教科書代 100,000円程度
分娩衣 20,000円程度

安い養成学校で60万程度、大学進学で高ければ150万円を超える場合もあります。

専門看護師や認定看護師などの資格を取得した場合でも同様の額ぐらいは費用として掛かるので、資格関連は非常に高いですね。

 

(2)助産師が働く場所って?

助産師が働く場所って?

助産師が働く場所はいくつかあり、病院が一番多いですが、大学病院、総合病院の産婦人科や診療所、助産院、地域の保健センターなども働く環境があります。

以下は厚生労働省の調査で助産師が勤務している場所と人数の調査結果になります。

「病院」勤務の助産師 20,784人
「クリニック」勤務の助産師 6,663人
「助産所勤務」の助産師 1,742人
「看護師等学校」勤務の助産師 1,414人
「市町村・役場」勤務の助産師 717人
「保健所」勤務の助産師 307人
その他 208人

(厚生労働省/看護職員の現状と推移より)

 

(3)助産師の仕事内容について

助産師の仕事内容

助産師は看護師と違い、正常な経過をたどる妊娠、分娩に関しては医師の指示なしに介助できます。

しかし、はじめから異常な経過をたどる場合や、途中で正常から逸脱した場合には医師が関わることが必要です。

また、助産師は、助産所を開業することができ、独立して仕事をしている助産師も多くいます。

 

助産師が個人病院に勤務すると・・・

助産師が個人病院に勤めた場合、医師が1人しかいないことがほとんどであるため、任される仕事が増えます。

分娩に関しても、医師に相談できず自分の判断で進めていかなければいけない状況が多いため、必然的に仕事量と責任が重くなります。

 

助産師が総合病院に勤務すると・・・

総合病院の助産師枠採用では、ほとんどが産婦人科病棟勤務になりますが、入職時点で採用人数が多い場合は産婦人科ではない診療科への配置も考えられます。

どうしても産婦人科にこだわるなら入職時点で希望をしっかり伝えておくことが効果的です。

 

(4)助産師の給料や年収について

助産師の給料や年収

助産師が看護師として働く場合を除くと、助産師の方が給与は高くなります。

違う理由としては、看護師の勉強をしたうえで、さらに助産師として勉強し、知識を増やしていることに対する資格手当による違いです。

助産師の平均年齢 45.5歳
助産師の平均給与 343,856円
助産師の平均年収 5,604,500円

(データ元:看護師の平均年収より

看護師の平均年収は5,325,324円になるため、約30万助産師が高くなります。

また、私の経験から以下のような助産師特有の手当が発生する場合があります。

  • 一分娩に対して2,000~3,000円の手当
  • 帝王切開時のベビーキャッチで5,000円の手当

こちらも病院やクリニック、助産院で異なります。

 

2.働きながら助産師資格を取得することは可能?

働きながら助産師資格を取得することは可能?

看護師として現在働いている方も多いのではないでしょうか。

働きながら助産師の勉強を行い、試験を経て助産師資格を取得することは可能です。

方法としては2つの方法があります。

  • (1)助産師養成学校で1年間ではなく2年間以上で学ぶ方法
  • (2)助産師の資格取得支援を行っている病院へ転職する方法

各それぞれ注意点があるので、確認しておきましょう。

 

(1)助産師養成学校で2年間以上かけて学ぶ方法

助産師養成学校で2年間以上かけて学ぶ方法

通常、助産師養成所では、1年間で助産師の教育課程を学びます。

教育課程を看護師として働きながら行うため、助産師養成学校で履修を2年間以上、時間かけて学ぶ方法です。

助産師養成学校によって異なりますが、1週間の内、3日間だけを助産師の学校に通う日を決めてそれを2年間続けます。

 

デメリット

デメリットとしては、常勤の看護師として働くのは厳しくなる可能性があります。

そのため、

  • 派遣看護師
  • パート看護師
  • 夜勤専従看護師
  • 勤務先を介護施設関連に転職する

など、現在常勤で働いている看護師の方は、働き方を変える必要があり、転職を余儀なくされるケースがあります。

 

(2)助産師の資格取得支援を行っている病院へ転職する方法

助産師の資格取得支援を行っている病院へ転職する方法

病院の中には、助産師資格の資格取得支援を積極的に行っている病院があり、病院側が学校に通う費用、受験費用など一部免除、または全額免除してくれる場合があります。

また、全額ではありませんが毎月の給料を出してくれる場合もあります。

その資格支援制度を行っている病院へ転職し、働きながら助産師資格を取得する方法です。

助産師の資格取得支援例

大学病院等

【支援の内容】

  • 助産師養成所に通っている際は出張扱いとなり、月給を支給

【利用するための条件等】

  • 勤続年数・勤務年数等
  • 資格取得後、継続して働くこと
総合病院等

【支援の内容】

  • 月々10万円の奨学金貸付と休暇取得が可能

【利用するための条件等】

  • 資格取得後、継続して働くこと
    (勤務期間が増えると奨学金も免除になる)
産婦人科 専門医院等

【支援の内容】

  • 助産師学校への推薦

【利用するための条件等】

  • 資格取得後、継続して働くこと
    (2年以上の勤務)

助産師になりたいと思った時には、自分のキャリアをしっかりと考えて、早めに動くことが大事です。

 

デメリット

  • 助産師資格の資格取得支援を行う病院が少ない
  • 転職してすぐに制度は利用できないケースがほとんど
  • 制度を利用するために契約・条件があること

など、病院側の資格支援制度を利用するデメリットが存在します。

助産師資格を支援するということは、その病院で資格取得後働き続ける必要が必ずあり、契約の内容によりますが2年間程度が一般的な契約となります。

また、助産師の資格支援制度を行う病院は大きな病院が多く、転職には苦労します。

 

結論:働きながら看護師から助産師になるためには転職を検討する?

看護師として働きながら助産師資格を取得するためには、

  • 職場を変更する
  • 看護師としての働き方を変える
  • 資格支援制度がある病院へ転職する

などの方法になるため、看護師として転職することを視野に入れなければなりません。

そのため、結論としては「看護師として働きながら助産師資格の取得は可能ですが、転職が必要である」ことが言えます。

助産師は、それぞれに少しずつ違いはありますが人を相手にする魅力溢れる仕事だということがいえます。

是非助産師へのキャリアアップを目指してください。

 

<ポイント>

助産師資格を取得するための看護師転職は希望条件がどうしても複雑になり、かつ多くなります。そのため、看護師転職サイト(転職エージェント)などを利用して条件に合った求人があるかどうかをピックアップしてもらいましょう。

また、助産師養成学校に通う方はスケジュールをまずは確認しておきましょう。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

40代が目の前に迫ってきた今、私の経験が誰かの役に立つのかもと思い立ち、ライターをはじめてみようと思いました。記事を書くのは初心者ですが、読んだ方が、「また明日も頑張ろう」と気持ちを後押しできるような記事が書けるよう、頑張ります。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・助産師
お住まい/年齢 ・大阪府/30代
職務経験 ・総合病院 ・クリニック ・夜勤アルバイト
診療科経験 ・産科 ・婦人科 ・内科

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