著作者

林みずほ

現役看護師

林みずほ

( 看護師 )

混合病棟で働く看護師の仕事内容と必要スキル

林みずほ
現役看護師林みずほ
混合病棟で働く看護師の仕事内容

様々な診療科が混合になっている混合病棟は看護師にとって珍しくなく、また混合病棟ではないはずなのに入院患者に内科や外科が混ざっている、そんな病棟で働く看護師はたくさんいます。

私は整形外科と内科・外科の混合病棟で現在勤務しています。今回は混合病棟をテーマに混合病棟で働く看護師の仕事内容を紹介いたします。

1.混合病棟で働く看護師の仕事内容とは

仕事をする看護師
それぞれの診療科の知識が必要になることは言うまでもありませんが、病院や病棟の規模によっては混合病棟を完全にチームで分けている病院もあります。それでもチーム内のローテーションがあれば看護師として、どちらの知識も必要となります。

 

診療科によって完全にチームが分かれている場合

チーム別になっていると病棟は一つでもそのなかに小さな病棟があるイメージになります。(隣の部屋は違うチーム、というような感じです。)

それぞれにチームリーダーの看護師が存在し、完全に分業となります。

数か月単位でチーム内のローテーションを行うことが多いのですが、同じ病棟内でも別チームの患者の情報はよくわからないということも多いため、移動したての頃は情報収集に時間がかかります。

 

受け持ちが日替わりの場合

私が勤務する病院の場合は北と南で病棟を分け、北が内科・外科、南が整形外科になっています。しかし、日替わりで受け持ちが入れ替わります

今日は整形外科、明日は内科・外科側、などとその日の看護スタッフの状況に応じて受け持ちの配置が変わります。しばらく整形外科側の受け持ちが続き、連休を挟んで内科・外科側の受け持ちになることもあり、その場合は情報収集に時間がかかるため、早めに出勤して状態把握する必要があります。

 

まさしく混合病棟、部屋の中で患者がごちゃ混ぜの場合

時には部屋の中で患者が混合になっている、という病院もあります。様々な診療科の患者がごちゃ混ぜになっているとそれぞれの安静度やADLの確認が必要になります。

担当医の確認や治療経過などを把握しておくことが重要です。

 

混合病棟で働く看護師の1日のスケジュール

整形外科と内科・外科の混合病棟についての1日の看護師スケジュールについてご紹介します。以下のように整形外科と内科・外科では若干業務内容が違っています。

 

整形外科の日勤の流れ

時間 仕事内容
08:45 申し送り
09:15 検温・検査準備・手術準備
10:00 清拭・リハビリ出し
11:00 臨検
12:30 昼休憩(1時間)
13:30 カンファレンス
14:00 検温・検査、手術出し
15:00 記録・翌日の検査、手術説明
16:30 手術後の経過観察・記録・申し送り
17:45 退勤

整形外科では手術の準備を行ったり、術後の経過を見なければいけないため、手術がある日は忙しくなり定時では帰れない日もあります。

 

内科・外科の日勤の流れ

時間 仕事内容
08:45 申し送り
09:15 検温・検査準備・点滴準備
10:00 清拭・体位交換・尿測・点滴交換
11:00 臨検
12:30 昼休憩(1時間)
13:30 カンファレンス
14:00 検温・検査出し・体位交換・口腔ケア
15:00 記録・翌日の検査準備
16:30 体位交換・申し送り
17:45 退勤

カンファレンスは情報共有のため内科・外科の日でも整形外科の看護師と合同で行われています。

 

2.混合病棟で働く看護師に求められるスキル

看護師のスキル
混合病棟ではどのような職場でもそれぞれにおいて看護師として幅広い知識が必要になります。診療科における知識だけではなく患者の年代が幅広い場合はその世代別に必要とされる看護もあります。

どのような診療科の混合なのかによって看護師に必要な知識は変わってきますが、それぞれの患者の状態や経過・治療内容、必要な検査や処置に関しては頭に入れておく必要があります。

 

世代別の看護技術

混合病棟は世代問わず患者が入院するので、点滴をするだけでも泣きだされる場合もあります。そのため、小児科に近い対応が必要とされる場面もあります。また親が長時間付き添うパターンもあるため、家族のケアにも気を配る必要があります。

 

成人病棟でも中学生が入院する場合もある

成人対象の病棟であっても整形外科などでは中学生が入院してくるケースもあります。身体はそれなりに大きくなっていますが、精神面ではまだ子供である場合が多く、そういったときには成人とは少し扱いが変わります。

 

病棟内の患者の状態は最低限把握しておくスキル

急変などの緊急時には受け持ちなどは関係なくみんなで手伝わなければいけません。その患者のことは知らない、というのは混合病棟では通用しないのです。受け持ちではなくても病棟内の患者の情報は最低限把握しておく必要があります。

 

臨機応変な柔軟性が必要

看護師として急なチーム変更などにも対応できるスキルが必要とされます。

たとえば別チームのスタッフが急に欠勤したり、事情があって早退しなければならなくなったりしたときにはヘルプに行かなければならないことがあります。

 

事前に必要な物品を予測・準備しておくスキル

患者のところに行ってから「あれがない、これがない」ということにならないよう事前にしっかり準備をすることが看護師のスキルとして必要です。

診療科によって処置に使う物品が違います。整形外科の処置ではこの大きさのガーゼ、外科ではこのテープ、といったように患者によって必要物品が違うケースが多いのです。また、術後の経過に応じて創部の処置がかわったりもします。

 

今日は何が必要かも頭に入れておく

混合病棟では病棟自体が広いところもあります。行ったり来たりする時間的なロスを減らすためにも今日は何が必要なのかをしっかり頭に入れておきます。医師から急な要望があっても応えられるような準備をしておくことも重要です。

 

3.混合病棟で働く看護師のメリット・デメリット

看護師のメリット
さまざまな知識が必要になるため幅広い知識が身に付きます。病棟のスタイルが急性期か慢性期かによっても必要な知識は変わってきますが、多くの知識が必要になることには変わりないため自身のスキルアップに繋がります。

また様々な世代とのかかわりの中で必要とされる看護を身につけられることになります。

 

患者は一人でも関わる診療科が複数の場合がある

患者に関わる医師も複数になり治療が複雑になったりすることもあります。そのような場面でも臨機応変に対応できるスキルが求められるため、看護師は日々勉強していかなくてはなりません。

 

患者に複数の医師がかかわる事例

私が勤務する病棟の場合、整形外科疾患で入院している患者が吐血して外科受診となったり、手術後に合併症の発症から内科へ転科したりとその診療科の線引きが曖昧になることがあります。

最近では糖尿病の基礎疾患がありながら整形外科の手術を受けるという患者も多く、内科的な治療を行いながら術後の経過を見なければいけないということが日常的にあります。

 

4.混合病棟で働く看護師としての所感

患者の退院に付き添う看護師
整形外科側の受け持ちが続くと手術の準備や術後の経過観察など忙しい時間を過ごすのですが、内科・外科側に行くと少しゆったりした時間が流れていたりします。

同じ病棟内なのに患者層が違うことによって雰囲気が変わるのです。ときどきゆったりした時間に癒されに行ったりしています。

また整形外科では骨折して歩けなかった患者が手術後に車いすに乗って散歩をしていたり歩行器で歩けるようになったりする姿を見るとその回復具合が一目でわかるので遣り甲斐があります。

 

情報収集して患者の状態を把握することは大変だった

私の病棟は日替わりで科の受け持ちが変わるため、情報収集して患者の状態を把握することに時間がかかります。情報共有するために日々のカンファレンスを合同で行っているのですが、私が連休だったりすると患者が入れ替わっており情報が追い付かないこともあります

事故回避のためにも患者のADLなどしっかりと把握しなければならないので朝早く出勤して情報収取を行わなければいけない時があります。

 

5.まとめ

混合病棟は求められる知識や技術が幅広くなるため、大変なイメージがあるかと思いますが実際に働いてみるといろいろな疾患が見られてとても勉強になります

混合病棟で得たものは違う病棟に異動になっても、転職を考えたときにもとても役立ちます。

いろいろな患者がいるため大変なこともありますが、楽しいこともたくさんありますので多くの疾患を学びたい看護師は混合病棟で勤務することも視野に入れてみてください。


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この記事を書いた人

看護学校卒業後、某有名企業が運営する病院へ就職。その後地元へUターン。
結婚・妊娠・出産・離婚という怒涛のような20代をおくり、転職ラッシュな30代を走り抜け、ようやく安定の40代を迎えることができました。
趣味はライブと旅行とダイビング。酒とロックと煙草をこよなく愛す不良看護師です。
総合病院で勤務する傍ら、現在は執筆活動に邁進中。
看護師歴20年の知識と経験・私の失敗を活かしつつ、若い世代にいろいろ伝えていきたいと思っております。


カテゴリー:看護師の仕事内容・業務

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この記事を書いた人:林みずほ
(公開日:)(編集日::2017年09月13日)

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