著作者

山村真子

正看護師

山村真子

( 看護師 )

介護老人保健施設の看護師の志望動機例文とポイント

山村真子
正看護師 山村真子
介護老人保健施設 看護師 志望動機

「介護老人保健施設なら余裕で受かるだろう」と思い込んではいませんか。

世間一般的に言われているように、確かに介護老人保健施設の看護師不足は深刻です。

実際、私が働いていた施設でも常に看護師を募集していましたし、不足分は派遣看護師を依頼することで、なんとかシフトを回している状況でした。

しかしだからこそ、介護老人保健施設は「できるだけ長く働いてくれる優秀な看護師を一人でも多く確保したい」という思いが強くあり、以下のような看護師を求めているのです。

  • 他職種とも積極的にコミュニケーションが取れる看護師
  • 入居者の異常を早期発見できる観察力の高い看護師
  • シフトについて融通を利かしてくれる看護師

決して、「人手不足だから誰でもいい」というわけではないのです。

このことを念頭に置いた上で、介護老人保健施設側に好印象を持ってもらえるような志望動機を書いていくようにしましょう。

1.介護老人保健施設へ好印象を与える志望動機とは

介護老人保健施設への志望動機を書く女性看護師

介護老人保健施設の採用者へ好印象を与える志望動機を書くには、以下のポイントを含ませるようにしましょう。

  • 介護老人保健施設の仕事内容を理解し長く勤務する意思がある
  • 老人看護に精通している
  • 介護老人保健施設を選んだ理由が明確にある

以下で、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

 

(1)仕事内容を理解した上で、長く勤務する意思が含まれている

介護老人保健施設には「介護業界自体が初めて」という看護師が応募するケースが多くあります。

そのためか採用となってから「自分のイメージと違う」という理由で早期に退職してしまうケースも珍しくなく介護老人保健施設では「長期間働いてくれるかどうか」が、採用において特に重要視されるポイントとなっているのです。

 

私が働いていた介護老人保健施設でも1年間の間に2人の看護師が採用されたのですが、どちらも1カ月以内に辞めてしまった経験がありました。

辞めた理由はどちらも「もっと仕事内容が楽だと思っていた」「子育て中なので残業や夜勤はできないのに、定時で帰れない日があった」といった、介護老人保健施設での看護師の仕事内容を十分把握していないがための不満からでした。

よって、介護老人保健施設での看護師の特徴を事前に理解した上で、「長くこの施設で勤務したい」という点を積極的にアピールすると、好印象を与えること間違いなしだと考えられます。

 

(2)老人看護に精通していることが分かる内容が含まれている

介護老人保健施設を利用する場合は、介護保険の使用が原則です。

当然、入居者は全員介護を必要とする高齢者であり、介護老人保健施設側としてはその看護師が「老人看護にどれだけ精通しているか」という点も、採用において重要なポイントとなります。

 

認知症看護の経験があれば積極的にアピールを!

介護老人保健施設には、認知症の入居者が大勢います。

認知症の方の場合、高い対応力が求められるため、志望動機の中で過去の認知症看護の経験を積極的にアピールすれば「この人になら安心して認知症の方をお願いすることができる」と、施設側に好印象を与えることができます。

 

(3)介護老人保健施設を選んだ明確な理由が含まれている

介護を扱っている施設は介護老人保健施設以外にもたくさんあるため、なぜ介護老人保健施設を選んだのか、明確な理由が記載されていることで、「この人は介護関係についても知識が豊富だ」という好印象を与えることができます。

 

介護老人保健施設の特徴を考慮した志望動機にする

例えば介護老人保健施設の特徴である「自宅へ帰ることを目標にリハビリを行う」という点を考慮した志望動機を考えることで、施設側へ「うちの施設の特徴を良く把握した上で、就職を希望してくれている」という好印象を与えることができるでしょう。

 

注意点!

ポイント

志望動機の中に「施設に入居している方が生きがいを持って暮らしてもらえるよう、サポートがしたい」と書いてしまうと、「これだったらうちではなく、特別養護老人ホームやデイサービスでもできるのでは?」と思われてしまうため、注意しましょう。

 

2.ブランク看護師の介護老人保健施設の志望動機例文

【志望動機例文】

私は看護師として8年間、循環器内科と神経内科にて経験を積みました。

そこで入院していた患者の多くは高齢者であり、「認知力の低下から治療に対する拒否が強い方」「治療の必要性を理解はしているものの、長年の生活習慣の改善が難しい方」など、様々なケースを経験しました。

その中で、「高齢者ご自身のペースを理解し、一人ひとりに合った看護を提供すること」に対してやりがいを感じていました。

今回看護師として復職するにあたり、このような私の過去の経験を元に、お年を召した方一人ひとりに合った看護を提供することで、自宅への復帰をお手伝いができる介護施設で働きたいという思いがありました。

貴施設では他の介護老人保健施設に比べ、在宅復帰率が60%と高く、看護師としてやりがいを持って働けるのではないかと考え、今回就職を希望いたしました。

 

志望動機のポイント!

ブランク明けの看護師

ブランク明けの看護師が、介護老人保健施設への志望動機を書く時のポイントは

  • 老人看護について過去どのような経験を積み、その経験に対してどんな思いを持っていたか
  • なぜ数ある施設からその職場を選んだのか

の2点について触れることです。

なお、介護老人保健施設においては、高度な医療技術が求められないこともあり、ブランクがあることがそのまま採用に影響することはほとんどありません。

あなたの、介護老人保健施設への熱い思いをしっかりと伝えることが大切なのです。

 

3.ママ看護師の介護老人保健施設の志望動機例文

【志望動機例文】

私は子どもの頃からお年を召した方と接することが大好きで、看護師になってからも認知症看護をはじめとした、老年看護を中心に経験を積みました。

仕事を通じて認知症ケア専門士の資格を取得したものの、医療機関内で行える老年看護の限界を感じ始め、少しずつ医療機関と在宅をつなぐ施設で働いてみたいという気持ちが芽生えました。

そこで今回、特に在宅復帰支援に力を入れている貴施設へ転職を希望しました。

現在保育園へ通う2歳の子どもがおりますが、仕事の際は近隣に住む祖父母へ世話等を依頼しています。夜勤は月4回が限度となりますが、代わりに残業はできるよう、家族にも協力を依頼しており、仕事への支障は最低限にしたいと考えております。

 

志望動機のポイント!

子育て中の看護師

ママ看護師が介護老人保健施設への志望動機を作成する際には「シフト勤務に対し、どこまで自分の都合を合わせることができるか」という点を明確にすることが大切です。

なぜなら介護老人保健施設の場合、看護師人数が少ないため、急なシフト変更がしづらいというデメリットがあるからです。

そのため、志望動機の段階であなたがどこまでシフトに融通を利かせられるかを明確にして、採用された後のミスマッチを防ぐ必要があります。

 

補足説明!

ポイント

なお今回の例文では、「認知症ケア専門士の資格を取得している」という点をまずアピールすることで、施設側へ「魅力的な人材だ」とまず思ってもらうことを狙いました。

その後に採用におけるデメリットである「夜勤は月4回が限度である」という自分の希望を提示した後、「残業はできる」「近隣に住む祖父母の協力も得られる」という2点を示すことで、施設側へ融通が利くよう、事前に配慮したことをアピールし、最終的に良い印象を持ってもらえるように考慮しながら、作成しています。

 

4.急性期病院から介護老人保健施設へ転職する際の志望動機例文

【志望動機例文】

私は看護師として約10年にわたり、地域の中核病院の脳神経外科・循環器内科に所属し、主に脳梗塞や心筋梗塞といった急性期の患者さんの看護を担当してきました。

今までは容態が落ち着いた患者さんはリハビリ、あるいは療養型の病院へ転院されるケースがほとんどであり、病院から直接自宅へ帰る方はごく少数でした。

今後看護師として経験を積むにあたり、「在宅に戻る過程の看護を学びたい」と考え、介護老人保健施設の中でも特に医療設備が充実しており、在宅支援に力を入れている貴施設への転職を希望しました。

また前職ではリハビリ職の方と連携を取り、共通してできるリハビリ内容を作成するなど、他職種との連携に特に力を入れていました。

貴施設においても、他職種との連携を強め、チームとして入居者さんの在宅復帰を支援してけたらと考えております。

 

志望動機のポイント!

急性期病院で働く女性看護師

介護老人施設は急性期病院と比較した際、職場環境が大きく異なるため、採用側は「うちの職場で長く働いてくれるか」という点に不安を感じています。

そのため、できるだけそうした採用側の気持ちを配慮し、「不安」を払拭させるような内容にすることを意識しましょう。

 

5.パートとして介護老人保健施設へ転職する際の志望動機例文

【志望動機例文】

看護師としてこれまで約20年間、主に内科領域病棟へ勤務していました。

病棟では主任として、患者さんへの看護の他に部下の指導、病棟全体の運営管理を師長とともに行ってきました。

今回、家族が病気にて自宅療養となったために転職を考えた際、これまでの看護師としての経験を生かしつつ、経験が浅い「在宅へ戻りたくても戻れない、医療依存度の高い方々への看護」を学びたいと考え、貴施設を志願いたしました。

現在、家族の通院や訪問ヘルパー等の関係により、月、水、木の週3回、日勤での勤務希望となりますが、過去の経験を生かし、入居者さんに対して適切な看護を提供できるよう、日々学んでいきたいと考えております。

 

志望動機のポイント!

パートの看護師

正職員ではなくあえてパートでの採用を目指す場合は、パートとして働きたい理由を明確にすることが一番重要です。

特に介護老人保健施設の場合は人手不足の影響もあり、採用時にしっかりと自分の要望を伝えておかないと、徐々に「このシフトでも働いてくれないか」と要求されてしまい、あえてパートを選んだ意味がなくなってしまう恐れがありますので注意しましょう。

 

まとめ

今回、様々なケースにおける介護老人保健施設への志望動機例文とポイントをご紹介してきました。

志望動機の中で「数ある介護老人保健施設の中でも、特にこの施設に転職したいです!」という思いを込めること、それが介護老人保健施設の採用者へ好印象を与える一番のポイントではないでしょうか。

私は介護老人保健施設へ転職したことで、他職種の方々が日々どんな思いや考えによって仕事をしているのかを知ることができ、看護師としてより成長することができたと思っています。

そして何より利用者さんが笑顔で自宅へ帰られる姿を見送る時に感じた大きなやりがいを感じることができました。

ぜひ、より多くの看護師の方々に、この「やりがい」を知ってほしいと思っています。

今回の事が介護老人保健施設への転職を希望されている看護師の方のお役に立つことができれば幸いです。


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看護師だった祖母の影響で、気が付いたら看護師を志していました。

看護短大にて看護師資格を取得後、大学病院に1年、2か所の総合病院に7年勤務し、看護師として経験を積んだ他、派遣看護師としてツアーナース、介護施設、訪問入浴、イベントナースなど、様々な仕事を経験しています。

専門は糖尿病で、糖尿病療養指導士の資格も所持しています。

看護師の仕事は大好きですが、今は家庭の事情にて、現場での仕事ではなく、看護師ライターとして活動しています。

勤務した診療科や転職時の経験、派遣看護師として行った仕事など、自分の経験を元に、現場で働く看護師さんへより具体的で、役に立つ情報をお届けします!

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・糖尿病療養指導士
出身/年齢 ・東京都 /33歳
職務経験 ・総合病院・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム
診療科経験 ・脳神経科・循環器科・内分泌科・一般内科・血液内科・腎臓内科
・老年精神科(療養型) ・デイサービス・ツアーナース・イベントナース
・訪問入浴 ・外来(整形外科)・健康診断

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:介護老人保健施設(老健)看護師の履歴書

(公開日:)(編集日::2018年01月11日)

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