【体験】国立病院機構で働く看護師のメリットとは?お給料事情も。

【体験】国立病院機構で働く看護師のメリット

私は埼玉県の国立リハビリ病院で3年間勤務した経験があります。

国立病院機構で働いた経験を元に、働くメリットや給料、求人の探し方などを説明していきます。新卒で国立病院機構へ就職を希望する方、転職で希望する看護師の方は是非確認してください。

1.国立病院機構で働く看護師のメリットとは

国立病院機構で働く看護師のメリットを私の経験からご紹介いたします。

デメリットを紹介していないのは、特質して思いつくデメリットがないためです。

 

(1)国家公務員に準ずる福利厚生、昇給制度

国家公務員に準ずる福利厚生、昇給制度

結婚や出産などライフスタイルが変化しても働きやすい職場環境が整っています。

例えば、産休後の子育て支援として、民間病院が1年間の育児休暇が一般的なのに対して、3年間取得する事が可能である事や、育児短時間勤務、時間外勤務の免除などのサポート体制が充実しています。

また、年間休日は128日、年休(20日/年)夏季休暇、年末年始休暇など休日がしっかり確保されており、ライフワークバランスの実現可能です。

昇給制度に関しては、毎年必ず昇給があります。

 

(2)充実した看護師教育プログラム

充実した看護師教育プログラム

国立病院機構は、独自のキャリアパス制度「看護職員能力開発プログラム」に沿って生涯学習の為の研修システムを備えており、段階的に学ぶことができる研修制度が充実しています。

 

看護職員能力開発プログラムとは

国立病院機構の理念に沿った看護を実践できる看護師を「NHO-ACTyナース」と呼んでいます。

国立病院機構独自のプログラムなため、詳細に関しては「看護職員能力開発プログラムVer2(一部抜粋)」を確認してください。

 

(3)関連病院への異動、転職

関連病院への異動、転職

独立行政法人病院は、全国で143病院あります。興味のある分野への異動を希望した場合、独立行政法人病院だけでなく、国立高度専門医療センターや国立ハンセン病療養所への病院、施設間異動が可能です。

例えば、配偶者の転勤により転居した際にも関連病院への異動も可能です。病

院によって細かな業務の相違はあるかもしれませんが、教育プログラム、キャリアパスが統一されている為、安心して転職する事ができます。

 

国立病院機構の看護師に転勤はあるの?

看護師の場合、昇格する際などに転勤が行われる場合が稀にありますが、同一グループ内であることが多いです。

グループは「北海道、関東信越、東北北陸、近畿、中国四国、九州(沖縄含む)」グループがあります。

 

(4)退職金制度

退職金制度

民間病院には、退職金支給条件として在職3年以上などの規約が定められている所が多い中、国立病院機構は、在職6ヶ月以上で退職金が支給されます。

平成28年度の実績によりと、勤続35年以上定年退職の看護師 約1780万円、看護部長約2380万円となっております。

 

(5)診療看護師として活躍できる環境が整っている

診療看護師として活躍できる環境が整っている

診療看護師とは、看護職でありながら、医師と連携を図りながら医師サイドにたった診療(例 人工呼吸器設定の変更、離脱、動脈血液採血、ライン確保、気管カニューレ交換など)を一定の制限で行うことが厚生労働省から認められた看護師です。

厚生労働省指定の教育機関で教育過程を修了するなどの条件を満たして認定を受けた看護師が全国で約250名います。

欧米諸国では、国家資格として認められ、認知度も高い資格ですが、日本では、現在 制度化に向け動いている現状で、注目すべき資格のひとつです。

国立病院機構では、診療看護師の養成をサポートし、活躍の場を提供しています。

 

2.国立病院機構の看護師は公務員なの?

国立病院機構の看護師は公務員なの?

平成16年3月までは、厚生労働省管轄の国立病院でしたが、同年4月より国家機関から独立行政法人へと移行し「国立病院機構」となりました。

2018年現在、全国で6グループ143病院となりました。

平成27年3月までは、看護師も国家公務員として働くことができましたが、現在では、特定から一般の行政法人となった為、国家公務員ではなくなりました。

しかし、準公務員(元々は、国の管轄で、現在は法人化された施設)として、勤務体系や給与、福利厚生面に関して公務員に準じた待遇とされています。

また、

  • 国立大学病院や国立高度専門医療研究センター
  • 国家公務員共済組合連合会病院

なども同様に働く看護師は「準公務員」となります。

 

準公務員とは?

準公務員とは、「みなし公務員」とも呼ばれますが、公務員ではありません。

職務内容が公務に準ずる公益性および公共性を有しているものや、公務員の職務を代行するものとして、刑法の適用について公務員としての扱いを受ける者をいう。Wikipediaより

 

看護師の副業は可能なの?

準公務員は公務員と違い、副業が禁止されているわけではありませんが、行う方は少ないと言えるでしょう。

また、兼業禁止等の規定には「みなし公務員には包括的に課されることはない」と記されています。

 

国立病院機構での看護師の役割

国立病院機構はがん、循環器病の高度先駆的医療、災害医療から地域医療の中核病院として。国家機関で無くなった現在も、国の医療政策を担う役割を期待されています。

国立病院機構で働く看護師の役割や仕事内容としては、他の民間病院と変わらず、患者の立場に立ち、質の高い看護、技術を実践していく役割があるでしょう。国立病院機構という、医療現場で、医療の質の向上に寄与できる点もやりがいにつながります。

国立病院機構は全国143カ所あり、急性期から慢性期や専門的な医療など、選択肢が多数あります。

 

3.国立病院機構で働く看護師の給料や平均年収事情とは

国立病院機構で働く看護師の給料や平均年収事情とは

国立病院機構の給料は、独立行政法人国立病院機構職員給与規定に定められていますので、基本給や地域手当(物価や生活水準の違いにより生じる給料の地域格差を少なくする為の手当)を除いた手当は、全国一律となります。

平成25年の看護協会の看護職の賃金水準データによりますと、新卒看護系大学卒の平均月給が271250円、新卒3年過程卒の平均月給が260184円となっています。全国平均が 大卒270201円、3年過程260184円となっている為、平均的な給与水準と言えるでしょう。

注目すべきなのが、卒後10年の看護師が33616円と全国平均である318010円より高水準である点です。

結論としては、国立病院機構は、毎年必ず昇給がある為、勤務年数に比例して給料アップが見込めます。

 

4.国立病院機構求人の注意点

国立病院機構の求人の探し方

国立病院機構の看護師求人の探し方は、国立病院機構の公式ホームページから「看護師募集」のページを確認の上、応募する必要があります。

北海道、関東信越、東北北陸、近畿、中国四国、九州(沖縄含む)とグループに分かれており、各募集要項が多少異なります。

毎年採用は合同就職説明会が1月頃から開催され、6月頃から1次試験が始まり、4月1日の入職となります。

 

求人倍率は非常に高い?

独立行政法人国立病院機構、近畿グループが看護学生向けに掲載している良くある質問の中に、求人倍率に関する記載があります。

年によって変動がありますので一概には言えませんが、例年、大型校(京都・大阪・大阪南)で2~3倍程度、普通校(舞鶴・姫路)で2倍前後の倍率となっています。(FAQ(よくあるご質問)より)

とあります。仮に募集100名であれば、200名~300名は応募している計算になります。

そのため、一般の病院などと比較し、非常に高い倍率となります。

 

 

国立病院機構の募集要項について

関東信越グループの募集要項について見てみましょう。

募集職種看護師
助産師(病院により異なります)
応募資格看護師、助産師の免許を有する方
その年の3月に看護師又は助産師の資格取得見込みの方
試験内容面接及び論文(800字程度)試験
給料(年収)例【大学卒】約4,993,000円
【短大3卒、専門学校卒】約4,864,000円
【助産師】約5,119,000円
昇給毎年1回(5,000円~10,000円程度基本給に増額)
諸手当・夜間看護等手当:夜勤1回につき3,500円~8,600円
・夜勤手当:
二交替夜勤1回につき概ね11,000円
三交替夜勤1回につき概ね 5,000円
・専門看護手当:月額 専門看護師 5,000円,認定看護師3,000円支給
・診療看護師手当:月額 60,000円支給
・救急呼出等待機手当:待機1回につき2,000円支給
・派遣手当:業務した日1日につき4,000円支給
・住居手当:借家は月額最高 27,000円支給
・通勤手当:交通機関利用 月額最高55,000円まで全額支給
・地域手当(都市手当):地域により支給率が異なる 最高基本給の20%)
・業績手当(ボーナス):年間基本給等の4.2 月分、支給日6/30・12/10)
・年度末賞与:医業収支等が良好な病院に支給
勤務時間4週155時間勤務(4週8休制) 週38時間45分勤務
勤務形態三交替制勤務、二交替制勤務
休暇年次休暇、病気休暇、結婚休暇、夏季休暇、忌引、災害被災時等
出産休暇、保育時間、配偶者の出産休暇、男性職員の育児参加のための休暇
子の看護休暇、介護休暇、育児休業等
宿舎採用される方が入居できるよう宿舎を用意
社会保険・年金等・国家公務員共済組合法に基づく共済組合に加入
・厚生年金に加入
・雇用保険・労災保険に加入

以上が募集要項になります。

確認いただいて分かる通り、福利厚生が充実していることが分かると思います。

 

看護師転職サイトに募集はあるの?

看護師転職サイトに国立病院機構の正規雇用看護師求人は掲載がありません。

おそらくですが、非公開求人(掲載されていない求人)でもないと思います。

また、非常勤(アルバイト・パート)の看護師求人であれば一部の看護師転職サイトにも掲載があるため利用できるといえます。

 

5.まとめ

国立病院は、独立行政法人国立病院機構となり、公務員では無くなりましたが、準公務員として福利厚生が充実していることや、全国の系列病院へ異動希望を出せるなどメリットが大きい事が特徴です。

新卒時には、民間病院などと比較して、平均的な給与水準であっても、長く勤務する事により、段階的に確実に昇給していく点も看護師の仕事へのモチベーションに繋がるはずです。

逆にデメリットというデメリットはあまり無いと言えます。

国家政策としてもライフワークバランスを推奨している為、実現しやすい環境で、やりがいのある看護を実践してください。

監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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