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NICU(新生児特定集中治療室)で働く看護師のメリット・デメリット

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看護師ライターこもこも

NICUはNeonatal Intensive Care Unitの略語で新生児集中治療室です。主に周産期母子医療センターのある比較的大きな病院に設置されています。

施設数が少ないことから、NICUを経験する看護師はわずかです。NICUに興味を持ち、どのような施設なのか、どのような看護が求められているのか調べても具体的に書かれている情報は成人病棟と比較して少ないかもしれません。

今回はこれから就職を考えている方にもイメージしやすいようにNICUの看護師のメリット・デメリットなどを詳しくお伝えしていきます。

1.NICUで働く看護師に必要なスキル・知識

保育器の中にいる新生児

まずは、NICUで働く看護師に必要なスキルについて説明していきます。

 

早産児への迅速かつ正確な看護技術

NICUに入院する児は早産児が多く、その中でも超早産児と呼ばれる在胎28週未満の児の出生直後のケアは高度な医療が行われます

看護師は救命のために、医師の指示に基づき迅速かつ正確な看護技術が求められます。

 

手先の器用さ

早産児の看護は専門性が強く、細やかな看護技術が必要です。

保育器の中で処置を行うことも容易ではありません。未熟で抵抗力の少ない児に使用する物品はどれも小さく、手先の器用さが求められます。

 

家族に寄り添えるコミュニケーション力

NICUに入院している児の家族は常に緊張する状況におかれており、日々変化する児の状態に一喜一憂したり、気持ちの整理がつかず感情のコントロールがうまくいかない家族、自責の念を抱いている母親、中には不安や怒りを医療スタッフにぶつける家族もいます。

そんな家族に寄り添い、よりよい関係を築くためには看護師の繊細なコミュニケーション力が重要になります。

 

NICUの看護師に必要な知識

以下に、転職する前に学習しておいたほうがいい疾患やワードをまとめてご紹介します。NICUに転職した場合必ず知っておくべきワードなので、事前学習に迷っている方はまずはこれらを調べてみてください。

※太字にしてあるものはとくに優先したほうがいいものです。

呼吸器系 ・呼吸窮迫症候群(RDS)
・新生児一過性多呼吸(TTN)
・無呼吸(アプニア)
・肺サ―ファクタント(薬品)
・新生児で使用する人工呼吸器
・慢性肺疾患
・NO(一酸化窒素)吸入療法
・胸部レントゲン画像
・胎便吸引症候群
循環器 胎児循環・新生児循環
・動脈管開存症(PDA)
・心房中隔欠損
・心室中隔欠損
・ファロー四徴症
・チアノーゼ
・肺動脈閉鎖(PA)
・肺動脈狭窄(PS)
外科系 ・先天性横隔膜ヘルニア
・食道閉鎖症
・先天性腸閉鎖症
・腸回転異常
・壊死性腸炎(NEC)
・ヒルシュスプルング病
・鎖肛
・腹壁破裂
・さい帯ヘルニア
・ソ経ヘルニア
・水腎症
・尿道下裂
・口唇口蓋裂
・二分脊椎
・水頭症
眼科 未熟児網膜症(ROP)眼底検査
・レーザー治療
染色体異常 ・21トリソミー(ダウン症)
・18トリソミー(エドワード症候群)
・13トリソミー
頭部疾患 ・頭血腫
・脳質周囲白質軟化症(PVL)
・頭蓋内出血
・無脳症
その他 超早産児
・早産児
・新生児仮死
・脳低体温療法
・けいれん
・新生児低血糖
・低カルシウム血症
・黄疸
・光線療法
・新生児聴覚スクリーニング
・甲状腺機能低下症
・ディベロップメンタルケア
・タッチケア
・母子分離
・母乳の役割
・カンガルーケア
・新生児蘇生法
・スリーピングベビー
・不妊治療の種類
・妊娠中の胎児について
・双胎間輸血症候群

このほか、最低限の検査データなどの正常値もおさえておくようにしましょう。

 

2.NICUで働く看護師のメリット

NICUにいる子供と母親

NICUは、出生直後の救命で1分1秒を争う緊張感のある生死の現場です。

そんなNICUならではのメリットは以下の通りです。

 

(1)成長を見守ることには大きな喜びがある

重症度が高く生死をさまようなか懸命にケアを行い、ようやく状態が安定したときの喜びは大きなものです。

体重が増えた、目があいたなど日々の看護の中にも小さな奇蹟がたくさん溢れており、乳児の生命力の強さを感じます。

入院期間が長い分、毎日乳児の成長を身近に感じるため、500gにも満たない体重で出生した乳児が3000gを越えて退院する瞬間は大きな感動があります。

 

(1)専門的で貴重な看護技術を習得することができる

保育器はNICUならではの医療機器であり、その中で行われるケアはどれも専門的で細やかです。

成人病棟では経験できない特殊な看護技術が多いのはメリットだと言えます。

 

(3)看護師として確実にキャリアアップできる

NICUは医療機器に囲まれており、急変などの対応もあるため、必然的に高度な医療を経験することになります。一般病棟から転職した方にとっては、初めて経験するようなことも多いでしょう。

仕事は緊張感があり、精神的にも身体的にも負担が大きいでしょうが、その分やりがいは大きく、看護師として確実にキャリアアップできるのではないでしょうか。

ポイント!

ポイント
医師の指示に基づいてケアを行っていきますが、看護師のアセスメントが治療方針にも大きく影響することもあり、医師との距離も一般病棟と比較すると近いはずです。

 

(4)一般病棟よりもスタッフのチームワークを感じられる

NICUでは緊急入院や急変対応など、ワンフロアの中でスタッフが協力しながら仕事を行うため、一般病棟と比較するとチームワークをより感じられる現場です。

とくに、処置の際は看護師の介助が必須になるため、医師との距離も近く治療の方針を決める際は看護師のアセスメントが大きく影響することもあります。

 

3.NICUで看護師が働くデメリット

NICUの心電図モニター

NICU(新生児特定集中治療室)で看護師が働くデメリットは、まず体力的にハードだということです。

そして職務中は赤ちゃんの状態と計器の数値に常に意識を払い、少しでも異常があればすぐに適切な対応をする必要があるため気を抜くことができません。

 

(1)看護師にかかるプレッシャーが大きい

NICUでは正確なアセスメントと繊細なケアが求められるため、常に緊張感を持たなければならず、看護師にかかるプレッシャーは大きいものです。

緊急の処置でもすぐに医師の介助ができるように必要物品、手順を常に確認しておく必要があります。

 

(2)一般病棟よりも仕事量が多い

3時間ごとにミルク(経管栄養)や投薬があり、その他の処置も一般病棟と比較すると多いため忙しいです。

日勤、夜勤ともに受け持ちは2~3任程度となり、緊急入院があった場合や急変時の対応などが重なると休憩もとれない状況です。

また、NICUは一般病棟と比較すると夜勤が多いという特徴があります。
 

(3)家族ケアが難しく精神的に辛い場面がある

NICUにはシビアな状況で神経質になっている家族や医療者に不安や怒りをぶつける家族も多く、看護師が精神的に辛い場面があります。

 

何気ない言葉でも家族を傷つけてしまうことがある

何気ない言葉でも家族を傷つけてしまったりするため看護師は細心の注意を払いコミュニケーションを行う必要があります。

一般病棟よりも家族に近い分、看護師のストレスも多い環境かもしれません。

 

(4)小さな赤ちゃんとの死別は辛い

医療の発達により、新生児医療が発展し22週の超早産児も救命できるようになりましたが、重症度が高く救えない命もあります。

愛着を持って日々ケアを行う看護師にとって小さな赤ちゃんとの死別は辛いものです。

 

4.NICUの看護師求人が多い転職サイトは?

ガッツポーズする女性

NICUの看護師求人は探してみても分かる通り以外に条件にあった求人が見つかりにくいのが特徴です。そのため、なるべく求人保有数が多い転職サイトとなるべく評判が良い転職サイトをチョイスする必要があり、さらには希望条件に当てはまらないといけないため、転職サイトを複数社登録をする方法がベストなNICUの看護師求人を見つける方法になります。

  • 看護のお仕事
    看護師求人数が全国で13万件以上と、数ある転職サイトの中でも断トツです。
  • マイナビ看護師
    看護師求人数が全国で10万件以上あるためNICUの看護師求人が見つかりやすいです。

他にも探せば看護師求人数の多い転職サイトは存在しますが、利用した看護師の方の口コミをもとに2社に絞ってご紹介しています。

 

まとめ

NICUという領域に新たに進むためにはたくさんの勉強が必要になります。仕事に慣れるまでは苦労とストレスも大きいことでしょう。

しかし、特殊な領域だからこそ看護師の中でも経験している人は少なく、専門的な知識を持つことは今後の看護師キャリアの中で必ず役に立つはずです。

NICUに転職が決まった方は、ぜひ記事を参考に頑張っていただきたいです。NICUの看護はやりがいを感じられ、楽しいこと間違いなしです。



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この記事を書いた人

看護師になりもうすぐ20年。NICU・GCUを約8年、ベビー専門の訪問看護師を約9年と主にあかちゃんの看護を専門に仕事をしてきました。内科、小児科のクリニックや老人ホームも少しだけ経験しています。

大学病院、某有名病院などさまざまな施設で仕事をしてきたことや訪問看護ステーションを起業した経験など、珍しい記事も書けたらと思っています。

転職を考えているみなさんのお役に立てれば幸いです。


カテゴリー:看護師の仕事内容・業務

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この記事を書いた人:こもこも
(公開日:)(編集日::2017年12月02日)

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