著作者

齋藤

正看護師

齋藤

( 現役看護師)

脳神経外科の看護師が向いている人は?特徴と役割について

公開:、更新:2018年03月19日
脳神経外科 向き不向き

病院で勤務するといろいろな診療科があり、自分がどの診療科に向いているのか、いないのかを分からぬまま仕事をしている人も多くいるかと思います。

診療科の相性によっては目覚ましい活躍を遂げる人もいれば、今までの経歴に届くほどの活躍が見せられないという人を現場でたくさん見てきました。

そこで、今回は脳神経外科で働く看護師に向いている人材、不向きな人材はどのような人なのかをお伝えしていこうと思います。

1.脳神経外科で働くのに向いている人材とは

脳神経外科 向いている

脳神経外科で働くのに向いている人材はどのような人なのでしょうか。これに当てはまっている人は、案外、他の診療科ではうまくいかなかったという人でも才能を開花することができるように思います。それでは、脳神経外科に向いている人について見ていきましょう。

 

さばさばとしていて外交的な性格の人

外科という診療科の特性から医師も、看護師もさばさばとしていて外向的な性格の人が多いように感じます。医師の指示も特に急性期の時であったり、重要な処置中は単語のみである場合や声を荒げられる場合があります。それは看護師も同じような傾向であるように感じます。陰湿ないじめなどもなく、和気あいあいとしている職場が多いかと思います。

 

切り替えが早い人

さばさばしていて、怒られた事実を内容は覚えていてもその口調や言い方をいい意味で忘れられる、後に引きずることなく、次に向けて切り替えができる切り替えの早い人は脳神経外科向きであるように感じます。

 

打たれ強く物事をはっきりと言える人

脳神経外科に入院する患者たちは、脳のコミュニケーションに大切な部分を損傷している人が多いです。したがって暴言、暴力、罵声は他の診療科よりも患者に浴びせられる頻度は多いように感じます。恐らく、前述したような性格特性を持っている人ならば、聞き流して切り替えられると思いますが、それでも打たれ弱い人は言われたことにより心を病んだり、その人とのコミュニケーションがその後円滑に進まなくなる場合もあります。

 

注意できる看護師のほうが患者から人気がある

自分の働いてきた感覚でありデータがあるわけではありませんが、他の診療科などで患者から人気があるようないわゆる優しい看護師さんよりも人間味があってダメなことはだめとはっきり言えるような人の方が患者から人気があるように感じます。そのため、精神的に打たれ強く、何か言われたりされても、その言動や行為はいけないというようなことをはっきりと言えちゃう人の方が、働きやすい職場であります。

 

世話好きな人

脳神経外科では、入院患者の9割がどこかしらの部位に麻痺や障害を持っており、他の診療科と比べて、自分のことを自分で全て行えるという患者は検査入院をしているような人のみで、割合にしても1~2割ほどであるように感じます。そのため、ほとんどの場面で日常生活援助が必要になります。

 

主婦看護師は重宝される場合が多い

患者から言えればいいのですが、中には疾患により言葉をうまく発することができないというような人も多くこちらから提案してやってあげなければ一向に動き出す気配がないという人もいます。いい意味で世話好きで機転が利く人は脳神経外科で向いていると思います。特に、主婦やママさん看護師は家でも夫や子どもの面倒、家事などに機転を利かせていることから自然に気が回る人が多いので、独身の看護師よりも、主婦の看護師やママさん看護師はかなり重宝されます。

 

先読みができる人

脳神経疾患、特に急性期であるとこれから何が起こるのかを先読みすることは必要不可欠となります。他の疾患よりも時間の動きと症状の重さが比例し、早期発見が大切となります。外科の中でも術後の経過が長く、術後看護が重要な診療科なので、今何が起きているかということを立ち止まって考えることももちろん大切なことなのですが、この疾患で、この手術をしたらこの先何が起こるかというような先読みができると、仕事が楽に遂行できます。

 

ルート取りを極めたい人

脳神経外科は血管確保をする機会が実はかなり少ない診療科となります。急性期治療でも、点滴を使用する日数は限られていることや、内服薬での調整、リハビリに使用する算定期間が長いことも関係しているように思います。そのため、血管確保が苦手な方は、その機会がそもそも少ないのでラッキーかなとは思います。

 

患者の血管が隆々としている場合が多い

脳神経外科の入院患者は男性が多く、高齢者も多いですが働き盛りの男性や高齢期に差し掛かる年代の患者が多いため、血管がまだ隆々としています。他の診療科のように、低栄養だったり、脱水だったりで血管が細いという人が少ないため、採血であればほとんどミスなくできるような血管の人が多いように感じます。これらのことから、採血や血管確保が苦手な人でも働きやすいのではないかと思います。

 

2.脳神経外科で働くのに不向きな人材とは

不向き 脳神経外科

脳神経外科で働くことが不向きな人材を挙げてみました。単に、向いている人材と反対の人というわけではなく、それなりに理由がしっかりとありますので、理由と合わせてご紹介していきます。

 

几帳面すぎる人

四肢の麻痺により日常生活の動作を1人で行うことはほぼほぼ難しい脳神経外科の患者にとって、日常生活援助は必要不可欠です。そのため、おむつ交換やトイレ誘導といった排せつ援助はおそらく他の診療科よりも多いように感じます。1日の半分以上が体液の処理をしているといっても過言ではないでしょう。体液の処理が苦手、臭いがダメだという人も看護師の中には多くいるかと思いますが、そういった人には不向きな診療科となるかと思います。

 

脳外科の患者は食事をとってもらうのも一苦労

食事介助では、嚥下障害によりむせてしまう人が多く、介助中に食物を飛ばされることもしばしばある上に、自身のつばや痰が飲み込めないため、誤嚥性の肺炎を併発する人が多く、吸引の回数は呼吸器系の病棟並みに多いように感じます。さらに、脳外科の最大の特徴として脳内の圧が亢進することに伴い、嘔吐する人が多くいます。そのため、吐物の処理をすることも消化器並みの頻度であるように感じます。

 

患者の暴言を真に受けてしまう人

脳神経系を障害していることもあり、コミュニケーション能力がかなり衰えている人がほとんどであるのが脳神経外科の患者の特徴であるように思います。特に、情緒や感情、理性を司る部分が障害されていると、人とのコミュニケーション能力はほぼ皆無であり、自分の思った通りに行動して思った通りに喚き散らします。そのため、全ての言われたことを真摯に受け止めてしまう人であると、患者たちに言われた暴言なども真摯に受け止め、傷ついている傾向にあります。

 

暴言に耐えれるかは生まれ持った性格による

新卒だから、若いからといった経験年数や年齢が関係しているというわけでもなく、経験年数が浅くても、若くてもうまく対応している看護師は多くいました。なので、数々の看護師を見てきた立場で言うと、やはりその人の持って生まれた性格が大いに関係しているように思いました。

 

時間管理が苦手な人

他の診療科も同じかもしれませんが、特に脳神経外科では点滴の時間管理が重要になります。脳神経や脳細胞に直結して効果を発揮する薬が多く、イコール生命に直結する薬が多いのが特徴となるかと思います。そのため、自分の点滴管理、時間の管理によってその人の容体に影響が出てしまいます。

 

ある程度時間を先読みする能力が必要

脳神経外科の患者は麻痺が合ったり、日常生活援助が必要不可欠となる人が多いことから、処置の一挙一動にかなりの時間を要します。そのため、時間管理がしっかりとできないと、ケアが進まない、仕事が終わらないということもしばしば。タイムスケジュールを組むことが苦手な人にはあまりおすすめできない診療科となります。

 

3.脳神経外科のの患者の特徴と看護師の役割

脳神経外科 違い 

様々な診療がある中で、脳神経外科の大切な業務は患者の機能改善というところにあり、それのサポートとなるのではないかと思います。それでは、なぜ、脳神経外科で患者の機能改善がメイン業務となるのでしょうか。

 

脳外科は患者さんの多くが完治しない

ほとんどの診療科では、病気は治ります。むしろ治すために患者さんは来院して入院治療をしています。また、治る見込みはないという患者さんもほとんどは見た目の観点から言うと、病気でない人たちとほとんど変わらず、多少の制限は設けられるものの、家で普段に近い生活を送っていくことが可能です。しかし、脳神経外科の患者さんの病気によって出現した症状は治りません

 

リハビリでの改善は可能

麻痺は一度出現してしまえば、リハビリによって多少の改善はできるかもしれませんが、現代の医療では完治はしません。また、嚥下機能障害、構音障害も他生の改善はすることができても治ることは現代の医療ではまず難しいです。しかもその改善に至っても、薬を使う、特別な医療を受けるといったことで治るわけではありませんが、本人のリハビリの頑張り次第となります。

 

脳神経系の疾患による障害は見た目に表れる

障害がはっきり見た目に現れるので、その見た目に嫌気がさして外出を懸念してしまう方も多くいるほどです。その上、例え退院して社会で生活しようにも、今まで同様の生活を送ることが難しく、かなりの生活改善を求められます。

 

見た目のハンデを持ったまま生涯を終える

見た目や身体の機能、食事や話の機能は衰えているのに、生命的なことを言えば、薬や医療のおかげで病気自体は改善しているため、患者たちはこの見た目や機能の障害を背負ったまま残りの余生を生き続けなければなりません。この患者像が、他の診療科との大きな違いとなるように感じます。

 

機能の改善・残存機能を発揮しての生活サポート

機能を改善させるためには本人の努力が必要不可欠となります。また、もう完治は望まれないのであれば、残された機能をどこまで発揮できるか、これによってその人の余生は大きく変わります。自分の現状や将来を悲観して精神疾患を併発、引きこもり続けるという余生を送る人もいれば、その残存機能を生かして旅行や趣味活動などアクティブに過ごす人もいます。患者が頑張るか頑張らないか両極端に分かれてしまう分岐点には必ず看護師が関わっているように感じます。

 

リハビリに励む患者を励ます

この将来どうしていいのか分からない、お先真っ暗な時に、看護師が本人や家族に適切な情報を提供してあげたり、本人がリハビリに対してやる気が出るように励ます。さらには、病棟内で一緒に機能訓練をしてみる、リハビリ担当者と連携して本人がお家へ帰った時の過ごし方に合わせて環境を整えるといったことをするだけで、その人の回復具合は精神的にも身体的にも大きく違います

 

患者と密な関係を作ることで回復に向かう場合が多い

めきめきと回復した患者さんに話を聞いてみると「落ち込んでいたときに看護師さんが励ましてくれた」「甘えてばっかりだった自分に看護師さんが怒ってくれた」「リハビリだといって小さなことでもやらせてくれた」というように、看護師との関わりが、病気の改善に大きく関係しているというような意見が聞かれました。

 

脳神経外科の患者は症状の出方に個別性がある

他の診療科ですと、既往歴がなく初発疾患であった場合、機能の消失の程度や具合はだいぶ似ているように感じます。しかし、脳神経外科であると、初発疾患であった場合にもその人の機能の失い方や経過の辿り方はだいぶ違います。身体に出ている麻痺の程度や出方も違うため、「個別性」が顕著に現れます。

 

個別性を考慮した看護展開を行っていく

見た目や生活で大切な食事や言語の部分に障害が残ることもあり、患者家族の情報収集力では生活での改善は不可能であり、看護師がプランニングした計画や情報を基に、今後も患者家族は生活していくこととなるため、看護師のプランや情報は非常に大切にしてくれます

 

まとめ

診療科の中でも難しそうと思われる脳神経外科ですが、その分がいは他の診療科よりも大きなものであるように感じます。

コミュニケーション能力やセルフケア能力が不足する脳神経外科の患者たちにとって看護師との関わりは今後の人生を大きく左右するものとなります。

優しくする、一緒にリハビリするだけが関わりではなく、その人のために怒ってあげる、喝を入れるというような行為も他の診療科と違って患者さんの励みになる場合もあるようです。

脳神経外科での就職を検討している方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・神奈川県/20代後半
職務経験 ・総合病院 ・クリニック ・介護老人保健施設 ・デイサービス
・健診センター ・イベントナース・夜勤専従看護師
診療科経験 ・脳外科 ・神経内科 ・内科 ・皮膚科 ・整形外科


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