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( 看護師 保健師 )

脳神経外科に看護師転職|求人を探す前に注意する事

脳神経外科に転職

都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

脳神経外科に看護師転職をする前に注意することは以下の通りです。

  • 脳神経外科病棟において求められる看護のスキルは他科と比べても多く、術後に急変するリスクも高いこと
  • 患者のかすかな意識レベルの変化や呼吸の状態など、日々の変化に気づく洞察力が最も必要なこと
  • 限られた時間の中で臨機応変に動くことが求められること
  • 体力を使うわりに他科と比べ報酬に大きな差はないこと
  • 残業手当がしっかりつく病院に転職すること
  • 転職後(配属後)勉強する必要があること
  • 肉体的にはハードであること

脳神経の病気を抱える患者の多くは、意識障害にあり全介助を必要とします。また、意識はあっても身体的な障害に不都合があり、不安や焦り、絶望を抱えた心理状態の患者も多い事から看護するうえでそう単純ではありません。

そのような患者に対して、脳神経外科で働く看護師はどのようなスキルが求められるのかを転職する前に確認してほしいこととして説明していきます。

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1.脳神経外科の患者の特徴と看護師に求められるスキル

脳神経外科 特徴 スキル

私が働いていた病棟は主に、脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷の術後の患者が多く入院していました。

コミュニケーションがとれない方ばかりで意識障害にある患者が人工呼吸器や心電図などのモニター、IVHやバルーンカテーテルを使用しながら、ほぼ全介助の状態の中、ベッド上で療養しているイメージを持たれるとわかりやすいかと思います。

そんな脳神経外科で看護師が働くためには、以下のようなスキルが必要です。

 

基本的な看護業務ができることは必須条件

他科と同じく、脳神経外科でも基本的な看護業務が求められます。

  • バイタルサインのチェック
  • 医師の診療の補助
  • 清潔ケア(清拭・洗髪・口腔ケア)
  • 食事介助
  • 経管栄養
  • 排泄介助
  • 体位変換や褥瘡の処置
  • 予防・点滴や採血など

これらの看護業務のほかに、脳神経外科で必須になる観察項目は以下の通りです。

  • 瞳孔と対光反射の観察
  • 各種モニターチェック(心電図、ICPモニター、Aラインモニターなど)
  • ジャパン・コーマ・スケール(JCS)やグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)を使用し意識レベルを観察

これらの仕事ができないと、脳神経外科で働くこと転職することは難しいでしょう。

 

患者の状態を知るための鋭い洞察力が必要

他科で勤務していた頃は患者に苦痛や療養するうえでの不便さはないかなど会話をしながら情報収集していましたが、脳神経外科では多くの場合患者からの情報収集が行えません

患者のかすかな意識レベルの変化や呼吸の状態など、日々の変化に気づく洞察力が求められます。

 

リハビリ前の患者の対応には注意が必要

はじめて脳神経外科に所属した当初、脳卒中のリハビリを目前とした患者にがんばってもらいたいと願う純粋な気持ちから「これからリハビリをがんばりましょう」とよく声をかけていました。

ですが患者は「これからどうなるのだろう」・「これから先、また家族を支えて行けるのか」という不安な気持ちの中で療養しています。既にがんばっている患者に向けて「がんばりましょう」はやめましょう。

過度な期待やプレッシャーは、時に患者のリハビリ意欲を奪うものにもつながります。ケースバイ・ケースで必要になる患者もいると思いますが「がんばりましょう」という言葉は、看護師が患者におかれた立場を理解せず安易に使うべきではないと心得ました。

 

2.脳神経外科で働く看護師のやりがい

脳神経外科 やりがい 看護師

意識がない・コミュニケーションがとれないからといって患者に声をかけない事はもちろんありません。言語障害の改善には個人差があるものの、脳の自然回復とともに発症後2~3か月ぐらいまで急速に進むと言われています。

患者の側に近寄ったら必ず大きな声で声をかけて表情や動作に変化がないかを観察します。また、少しでも意識のある患者には今日は何月何日か今は何時かなど時間の感覚を取り戻せるように関わる事もポイントです。

そういった看護を繰り返していると徐々に回復に向かっている事がわかるようになり、それがやりがいへとつながります

 

患者と意思疎通できた時に喜びを感じる

脳神経外科の看護師を続けていると、患者が苦痛な状態や排便時などを表情で示したり、何か言おうと口を動かしたりする動作が分かるようになってきます。少ない変化かもしれませんが、脳機能の回復のサインとして、この少ない変化こそ私の看護師としてのやりがいにつながって行きました。

少しでも意思疎通がとれたら、意思がきちんと伝わっていると必ずこちらも示す事で次第に意思疎通も増え、やがて表情や口の動きで患者が何を伝えたいのかわかるようになります。

 

3.脳神経外科は体力がなければ勤まらない!?

脳神経外科 体力 必要

脳神経外科では術後に急変するケースが最も多く、受け持ち患者の中に急変者が2人以上いる事もめずらしくありませんでした。ただでさえ病棟は過酷な勤務なのに、外来で急変があれば病棟から看護師が手伝いに行く事もよくありました。

私が脳神経外科で勤めていた時に、特に脳神経外科は「体力勝負だと感じた、忘れられないある出来事」を紹介いたします。

 

体力がないと意識がない患者の全介助ができない

病院の近くには相撲部屋があり、ある日力士が外来を受診したときの事です。ケガをした現役の力士がある薬剤を使用した際にアナフィラキシーショックをおこし意識不明になり、病棟勤務の私も外来の手伝いとして呼ばれました。

1人の力士を看護師や看護助手、事務員まで駆けつけて総勢6、7名でやっとストレッチャーに乗せましたが、ストレッチャーの策をはみ出る力士の体格と腰が抜けそうになるほどの重さにみんなで驚きました。

病棟に運ばれてからも意識が回復しない間は体位変換も重くて大変でした。力士ばかりではありませんが、意識がない患者は全介助の状態なので看護師は体力が何より大事だと経験を持って実感した忘れられない出来事でした。

 

健康な体でないと脳神経外科を退職せざる得ない

病棟勤務を継続して3年が経過した頃に不注意から自分の足を怪我し、散々病院に迷惑をかけた後に退職となりました。

今だから言える事ですが、過酷な勤務でストレスがたまり、お酒を飲みすぎて階段から転げ落ち、足首の靭帯を断裂しギプス固定までされていたのです。何とも情けない・・・。

その後リハビリをしましたが、辛い足底腱膜炎にも悩まされ過酷な病棟勤務を続ける事はできませんでした。皆さん、日々のストレスやお酒の飲みすぎには注意しましょう。

 

4.過酷な脳神経外科病棟を続けるポイント

脳神経外科 続ける ポイント

患者の看護を進めるうえで安楽はもちろんの事、患者の安全を守る事が最も大切です。しかしながら、上記にあるように看護師の勤務はかなりハードです。患者の状態を観察しつつ点滴を交換・オムツ交換や体位変換、口腔ケアなどで動き回っています。

そんな忙しい状況では、自分ひとりで動き患者の安全を守るには限界があります。限界を迎えないためのポイントをご紹介します。

 

自分の限界を知り、人に手助けしてもらうこと

脳神経外科病棟では、疾患の特徴から患者はとても危険な行動をとってしまう方が多いのです。ベッドの柵と柵の間をすり抜けて転落したり、リハビリ間近の患者はボーッとしながら下半身が全く動かないのに歩こうとしたり、日々、事件が起こります。

患者の安全のために受け持ちの病室をまわり、危険がないかなどをよくチェックするように具体的な指示を出して自分の行動に合わせて動いてもらうようにしていました。

自分の体力の限界を把握して負担をなるべく分散させ、手伝ってもらえるところはお願いする事が過酷な病棟勤務を続けるポイントになるという事がわかりました。

 

ポイント!

ポイント

要領よくテキパキ動いているベテラン看護師は、看護助手をうまく動かして協力を得ていました。

 

5.脳神経外科に転職する看護師のメリット

脳神経外科メリット

脳神経外科に転職する看護師のメリットは、まず専門的な看護スキルを身に着けることができるということです。

 

残業が多い分、給与も高い

脳の場合は状態によっては一刻も早く処置を行う必要があるため、看護師も気を抜くことができませんし、緊急の事態には残業などが発生しやすくなります。専門スキルが必要であることや、残業が発生しやすいこと、患者の命を預かるということもあって、脳神経外科の看護師は、他の科よりも給料が高く設定されている病院があるのも確か。仕事はハードですが、年収が高いのはメリットだといえるでしょう。

 

他の部署や他の科からの信頼が厚い

意識のない状態でモニターや全身状態をチェックして介助を行う脳神経外科の看護師は、看護師のスキルの点で他の部署からも信頼が厚く、別の病院や科に転職する場合も、脳神経外科での勤務経験があるということで優遇されるケースもあります。脳についての専門知識だけでなく、摂食・嚥下障害看護のスキルや、脳疾患の場合のリハビリができるのは役に立つことも多いうえ、認定看護師を目指す人は脳神経外科で培ったスキルが役にたつケースもあります。

 

ポイント!

ポイント

いずれにしても、看護師としてステップアップする中で、経験しておいて損はありません。責任は重く、体力的にもハードな仕事ですが、徐々に快方に向かう患者さんのケアを行う仕事には十分なやりがいがあります。

 

6.脳神経外科に転職する看護師のデメリット

脳神経外科のデメリット
脳神経外科に転職するデメリットとしては、まず専門的なことを覚えるのが大変だという点があります。専門的な機器の扱いは、当然普通の看護師は出来ませんので、配属されてから危機の扱いや数値の状態、どれくらいの数値になったらそうするべきなのかを覚えなければなりません。

 

一人前になるためには勉強は欠かせない

こういった機器は用途によって何種類もあって、病気によって使う機器は違いますし、注意すべき数値がどの程度なのかは人によって異なります。患者さんひとりひとりの状態に合わせたケアを行うことが必要であり、一人前になるにはかなり勉強しなければならず、常に命の危険があるため責任も重大です。

 

体力的にハードな面もある

高い専門知識を必要とする一方で、脳神経外科で働く看護師は体力的にもハードなのもデメリットでしょう。意識がない患者さんが多かったり、意識があっても体が十分に動けない人が多いため、介護的な仕事もしなければなりません

体位変換を行ったり、入浴やトイレの介助を行うのも大変ですが、脳に疾患がある患者だけに、身体を動かすときにも注意が必要ですから、病気について理解している看護師が行う必要があります。

 

ポイントをチェック!

ポイント

いずれにしても、脳疾患がある人の介助やリハビリについての知識や経験は役に立つことも多いので、身につけておくといいのは確かです。また、体力的にハードですが、やりがいのある仕事であり、脳神経外科を希望する人も少なくはありません。

 

7.脳神経外科で働く看護師の体験談を紹介

azukiさん【現役看護師体験談】

看護師azuki

私が脳神経外科を選んだ理由は、珍しい脳血管奇形や脳腫瘍などの周手術期を含む急性期から回復期に向かう患者の看護に携わりたいと思ったからです。ここでは実際に脳神経外科で働いた私の体験をもとに、感じたことなどお話しします。

 

脳神経外科の仕事へのイメージは「やりがいのある仕事」だった

まず最初に私が脳神経外科に抱いていたイメージについてお話しします。

  • 少しでも後遺症を残さないようにケアにも細心の注意が必要
  • 後遺症が残っても残存能力を生かして患者の社会復帰する患者を支援できる
  • 急性期の病態から回復期への変化の過程で患者から得られるものが大きい

脳は人の命を左右する重要な部位であり、看護にも特別な知識や技術が必要です。脳神経外科で働くことは、やりがいにつながる看護ができるだけでなく、脳という部位を集中して学ぶことでスキルも上がると考えていました。

 

脳神経外科で働く前に学びを深めるための参考書も購入した

脳神経外科における社会復帰の支援とは、幅広い年齢層の患者を指します。その他にも脳神経外科に入院する患者は、神経内科的な疾患や認知症の患者も多いです。そのため、私は脳神経外科で年齢問わず多くの疾患、患者に出会い、学びを深めるための準備として参考書を購入して学習もしました。

 

実際は脳神経外科病棟には脳神経外科疾患の患者がいない

実際に脳神経外科で働き始めてみると、当初私がイメージしていた脳神経外科とはまったく違う病棟であることに気が付きました。

  • 整形外科の患者や肺炎の患者が多い
  • 脳梗塞疑いで点滴加療したら退院できるような自立した患者が多い
  • 脳神経外科・神経内科が対応するような患者も数人ほどしかいない

上記が私が勤務した脳神経外科の状況です。本当に大きくイメージとかけ離れていて驚きました。

 

常勤の医師が脳血管奇形や脳腫瘍などに対応できないことが理由だった

後からわかった話ですが、脳神経外科という診療科があり脳神経外科病棟もあるものの、常勤の医師が脳血管奇形や脳腫瘍などの特殊疾患に対応できないよいでした。そのため、外来で脳血管奇形や脳腫瘍のような疑いのある患者は他の病院を紹介していたのです。

 

ポイント!

ポイント

脳出血、脳梗塞に関しても医師が対応できる範囲までの患者しか入院しないため、実質は他科の患者も受け入れる混合病棟と変わりがありませんでした。

 

混合病院になった理由は常勤医師の異動の多さ

どうして脳神経外科疾患患者が少ないかといえば、常勤医師の移動が多く、不在になるため非常勤の医師が脳神経外来を担当することになっていたためです。病院側は、脳神経外科に空床をつくらないために他科の患者を入院させ混合病棟にせざるを得なかったのです。

 

元々は脳卒中センターとして機能していた病院だった

病院にはもともと、脳卒中センターができるという話で、周辺で要請のあった脳神経外科疾患の疑いがある患者は、優先的に救急搬送されてくるような病院でした。しかし、脳卒中センターの設置、維持にはある程度の実績が必要らしく、結果的に脳卒中センターは継続できず、脳神経外科疾患の患者が救急搬送されてくることもなくなりました。

 

ポイント!

ポイント

脳神経外科は医師によって大学病院などの医局に所属しているため、医師の都合ではなく医局の指示で転勤になることも多々ありました。

 

最終的に脳神経外科にやりがいを見いだせず私は他の診療科を選択

脳神経外科に興味を持ったのは、救急外来に所属していた頃に患者から言葉にしようのない感動や感謝、やりがいを感じた経験からでした。だからこそ、脳神経外科が自分のモチベーションが続くような環境ではなく半年ほど勤めて異動することにしました。

 

脳神経外科を選択したことは間違いではなかったと思える

今となっては少しの期間ではあるものの脳神経外科で脳疾患について学べたことは今の自分の糧になっていると感じています。そのため、脳神経外科を選択したことが間違っていなかったと思えます。

 

どのような病院なのかしっかり調べないと転職は失敗する

私の場合、脳卒中センターという名前に勝手に期待を膨らませ、実際の病院の事情はひとつも確認していませんでした。たとえば、内科や外科といってもその病院が力を入れている疾患、得意な手術などがあります。それは、脳神経外科も同じです。今回の転職で得た経験は、病院について自分で下調べをしないと転職は失敗する、ということです。

 

脳卒中センターへの転職を検討している看護師に伝えたいこと

脳卒中センターへの転職を考えている看護師は下記の5点と、どのくらい前に設置されたものなのか、需要はどうかということも調べておくことをお勧めします。

  • 実際にどのような疾患を扱っているのか
  • どの程度の患者数が入院しているのか
  • どのような手術を何件行なっているのか
  • 医師の人数や常勤・非常勤は何人いるのか

脳神経外科といっても受け入れられる疾患が軽度なのか重度なのかは病院によって違います。その点も注意が必要です。

 

ポイント!

ポイント

病院を探す前に、まず自分がどんなことを学びたいのかを明確にして、適当な脳神経外科を見つけてください。

 

まとめ

脳神経外科 看護師 まとめ

日々の観察の中で患者のわずかに出す脳機能の回復のサインに気がつく事ができれば、それは徐々にやりがいへとつながります。過酷な病棟勤務を続けるために看護助手に協力してもらい、体力の負担の軽減をはかる事も大切な事です。

障害の状態にある患者の立場を理解せずに安易な気持ちで「がんばりましょう」と発言する事は患者のリハビリ意欲の低下につながる場合もあるので注意が必要です。

これらを踏まえ、過酷な勤務体験でしたが確実に自分にプラスになるいい経験になった事を改めて実感しています。スキルを身に着けたいと考えるプラス思考の方に特におすすめの職場と言えます。
 


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この記事は「kameko」さんの執筆でに執筆しています。 (最終更新日:2017年03月24日) By看護師転職ジョブ


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