著作者

くくる

執筆:看護師

くくる

( 看護師 保健師 男性)

男性看護師のオススメのキャリアステップ5つ

公開:、更新:2017年02月22日
新人の男性看護師が将来

ここ数年間、新卒で入職してくる新人看護師のオリエンテーションやトレーニングに関わる機会があり、彼らと話す機会が良くあります。

また看護専門学校で定期的に講師として派遣されているため、授業や休憩時間などで多くの学生と触れ合う機会があります。

最近は本当に男性看護師も増えてきて、平均的にみると新人看護師や学生のうち2割ほどは男性だったりします。男子学生の中には、社会人を経験してから看護学校に再入学するケースもよく見られます。

前職の収入のままでは家族を養えないと判断して、大きな決意を持って学んでいる彼らは、就職や将来についての質問も多く、意識の高さを感じることができます。

学生のうちはとにかく実習や国家試験のことで頭が一杯でしょうし、新人として入職後もしばらくは、日々の業務をこなすだけで精一杯だと思います。

しかし、よりよい将来のために今できること、考えておくべき事がいくつかあります。特に男性看護師は将来家庭を築くことに備えて、より安定した職場環境、より高い収入、そして仕事に対してより高い満足度を求めていく傾向にあります。

ここでは、男性看護師が将来のために考えておきたいことをお伝えしていきます。

 

【目次】
1.新人男性看護師の最初の3年間が大切
2.オススメのキャリアステップ5つ
ステップ1.認定看護師を取得する
ステップ2.看護系大学院への進学・専門看護師になる
ステップ3.保健師資格を取得する
ステップ4.公立病院への転職する
ステップ5.准看護師から正看護師へ資格をアップ
まとめ:将来に向けて今から行動する

1.新人男性看護師の最初の3年間が大切

新人男性看護師の最初

あくまで個人的な考えですが、大学病院や公立病院などの公的医療機関で働いていないかぎり、生涯を同じ病院、同じ医療機関で勤めるという考えは少なくなってきているのではないかと感じています。

 

一般病棟で最低3年働こう

民間病院に勤めていると、自らのキャリア開発のために、むしろ積極的に転職を考えることが多いと思います。しかしまず大事なのは基本的な看護技術をしっかり身につけることであり、そのためには外科系でも内科系でも良いので、新人看護師は一般病棟で最低でも3年間は働いた方が良いと考えています。

おそらくどの病院でも新人トレーニングに力を入れているはずですので、プリセプターや先輩の助けの元で、まずは3年間頑張っていただきたいです。

 

基礎をしっかり積むことで転職が有利になる

基礎的なキャリアが自信につながり、将来転職するときに大きな力となります。しかし同時に、肉体的にも精神的にも多大なストレスを抱える日々であるのもわかります。

 

この時期は看護学校時の仲間と支えあおう

特に男性看護師にとっては、周りに相談できる男性先輩が少なかったり、上司や先輩が年下の女性であるケースも珍しくはありません。途中で看護師を辞めてしまわないように、この時期は看護学校の同級生や先生、先輩などと連絡を取り合いながら、なんとか一定期間勤め上げていただきたいです。

 

2.オススメのキャリアステップ

新人男性看護師にオススメ

そうした上で、次のライフステージを考えるに当たり、以下の5つのステップを提案します。特に男性看護師がよりよいキャリアと将来の安定を得るために、新人である今だからこそ、しっかりとした目標を立て、それに向かって頑張ってほしいです。

 

ステップ1. 認定看護師を取得する

認定看護師とは、日本看護協会が認定する、特定の看護分野において高い水準での技術や知識を有する看護師です。

詳細については、日本看護協会のホームページに詳しくありますのでごらん下さい。1~2年目の新人看護師では、はるか先の目標に思えるかもしれませんが、実は新人看護師の今だからこそ、取得に向けて準備してほしいものです。

 

資格取得には通算5年以上の臨床経験が必要

認定看護師の取得に当たり、前提として3年以上の特定専門分野での業務を含む、通算5年以上の臨床経験が必要となります。しかし現在働いている病院には、自分が目指す認定看護分野の専門外来や専門病棟が存在しないかもしれません。

その場合は、その専門外来などが設置されている病院へ転職することが、まずは必要になります。とはいっても認定看護の分野は非常に多く、どれが自分に適しているか新人の間はよくわからないと思います。

ポイント!

ポイント

そのためできるだけ規模の大きな病院で働く方が専門外来や病棟も多く、取得に向けた選択肢も広がります。さらに詳しくは「認定看護師の資格」を確認してください。

 

先輩のもとで指導を受けることも大切

また病院によっては院内で活躍している認定看護師の情報を公開しているところもありますので、そのような先輩のもとで指導を受けることも大切なことです。

個人的には、糖尿病、手術室、透析、感染管理、がん放射線療法看護が、男性にお勧めする認定看護師の分野です。これらはどの病院においても非常に重要なポジションであり、外来や病棟で日勤帯だけの勤務が可能であることから、ワークライフバランスに優れているということができます。

 

ステップ2. 看護系大学院への進学・専門看護師になる

もしあなたが4年制の看護大学を卒業しているなら、できるだけ早い時期に看護系大学院の博士前期課程(修士課程)に進学し、修了することをお勧めします。

 

看護系大学院へ進学するメリット(1)

メリットとして、第一に特定科目の履修により、専門看護師の認定試験を受ける事が可能になります。大学院へ行かなくても専門看護師の認定を受けることは可能ですが、その場合は最低でも5年以上の臨床経験が必要となります。

また各大学院で取得できる専門看護師の教科課程は、それぞれ異なりますので、取得したい専門看護師の分野と、大学院とのマッチングがとても大事になります。

専門看護師の認定までは非常にハードルが高いですが、取得できれば転職先の幅が広がり、その病院においてオンリーワンの存在になることができます

 

看護系大学院へ進学するメリット(2)

大学院進学のもう一つのメリットとして、博士前期課程を修了すると、看護分野における研究者としての道が開けます。

具体的には看護大学の教員になることができ、任期付きの助教ではなく、任期なしの講師になることができます。さらに博士後期課程まで修了できれば、将来的に准教授や教授職に就くことも可能です。

できるだけ早く、独身のうちに履修するのがオススメ

大学を卒業し、社会人として働いていると、大学院入学の準備や、入ってからの時間の調整など本当に困難になることが多いです。そのためできるだけ若いうちに、それも独身のうちに履修することが望ましいです。

もしこの記事を読んでいる方がまだ看護大学の学生なら、大学卒業後そのまま大学院へ進学することをお勧めします。

ポイント!

ポイント

臨床経験を積むことは年を重ねてからでもできますが、勉強はやはり若いうちにしたほうが楽にできるものです。社会人学生よりはるかに少ないエネルギーで、学んでいくことができるはずです。専門看護師についての詳しい情報は「専門看護師の資格」を参考にしてください。

 

ステップ3. 保健師資格を取得する

ひと昔前までは、看護系大学を卒業すると全員に看護師の受験資格とともに、保健師の国家試験受験資格が与えられていました。

看護師に比べて保健師国家試験の合格率はやや低いですが、それでもほとんどの看護系大学の卒業生は、看護師と保健師の二つの資格を同時に取ることができました。

 

保健師資格の取得が難しくなってきている?

しかし近年その傾向が変化しており、保健師養成コースを設置していない大学や、入学後に選抜試験を行い、成績上位者のみ保健師養成コースで学べるというケースが増えています。

また看護専門学校卒業者が保健師受験資格を得るためには、看護系大学で保健師養成課程に3年次から編入し2年間学ぶやり方と、保健師養成学校に進学し1年間学ぶやり方があります。

しかし、これらの編入可能な大学や、保健師養成課程が設置された専門学校も、年々少なくなってきており、将来的には保健師の取得そのものが困難になってくることが予想されます。

 

専門学校から大学編入という道は年々狭き門

看護師に加えて保健師資格を取得することは、男性ならずとも女性看護師にとってもお勧めしますが、専門学校から大学編入という道は年々狭き門となっています。もし大学への編入を考えているのなら少しでも早いほうがいいですし、すぐにでも情報収集や準備が必要です。

看護師から保健師を目指す方は「看護師から保健師になる注意点とメリット・デメリットについて」の内容を確認してください。

 

ステップ4. 公立病院への転職する

看護師としての初めての就職先として、公立病院を選択した男性看護師も多いでしょう。大手の民間病院なら給与は公立病院に準じた設定になっていますが、賞与や昇給、その他の福利厚生など全体的にみると、やはり公務員として働ける公立病院のほうが生涯収入では上になります。

ポイント!

ポイント

もし看護師としてのキャリアの生涯を病棟や外来で過ごしたいと考えるなら、そのまま転職せずに公立病院に在籍していた方が、メリットは大きいと思われます。そして働きながら認定看護師の取得や、大学院への社会人入学を検討することをお勧めします。

 

入職の際の年齢制限に注意

各自治体や病院によっても異なりますが、多くの場合で公立病院への正職員としての入職には年齢制限が設けられています。そのため現在民間病院に勤めていて、将来公立病院への転職を希望するならば、できるだけ早めに情報収集して、採用試験などの対策に備えましょう。

 

地方の看護師には公立病院がオススメ

民間病院であっても、都市圏にある大手医療法人なら、公立病院より給与所得が多いところはたくさんあります。しかし地方在住である場合は、将来への安定性、休業時の補償、退職金、年金などの福利厚生の面を見ると、公立病院を選択する方がメリットは大きいと考えます。さらに詳しくは「国立・公立病院への看護師転職7つのポイント」を確認してください。

 

ステップ5. 准看護師から正看護師へ資格をアップ

現在ではもう少なくなりましたが、2年制の養成学校に通い、准看護師の資格を取る方もまだまだ一定数います。サラリーマンとして働いていて、一念発起して看護学校に入り、准看護師として働くケースも多いでしょう。

 

准看護師と正看護師の違いは給与

しかし女性ならばパートとしての働き口の需要も多く、仕事と家庭のバランスもつけやすいでしょう。しかし男性で准看護師となると、やはり給与やキャリアの面で正看護師と比較して大きな差が出てきます。

 

基本給や夜勤手当、資格手当などに大きな差が

具体的な例として、基本給や夜勤手当、資格手当などに大きな差が出てきます。私が以前勤めていた病院では、20年以上の経験を持つ看護師と准看護師なら、総支給額で約2倍近くの差があったと聞いています。

 

正社員の新卒の方が長年やっている准看護師より給与が高い

実際長年の経験があったとしても、新卒の私のほうが高い給与をもらっているとも聞いていました。もうひとつは准看護師だと看護師長や看護部長などの管理職に就けないというのがあります。

これは准看護師の定義からすると当然なのでしょうが、やはり男性だと経験を積んで技術を身につけたとしても、それが地位や収入に反映しないのなら、なかなか働くモチベーションを保つことも難しいように思えます。

 

准看護師から正看護師になるための方法

准看護師から正看護師になるための方法はいくつかありますが、働きながら受験資格取得を目指したいという方が多いと思いますので、昼間あるいは夜間の定時制コースを選択するのが一般的です。

この場合、看護専門学校に設置されている進学コースに入学することになるのですが、准看護師への進学コースは年々閉鎖されてきている状況にあり、今後お住まいの地域で通学することが困難になっていくことが予想されます。

もしあなたが准看護師の資格で働いている男性で、正看護師へのステップアップを希望しているのなら、できるだけ早めに地域にある看護専門学校への問合せを検討していただきたいです。

さらに詳しくは「准看護師から正看護師になるために知っておきたい5つのポイント」を確認してください。

 

家族や職場の協力が必要になる

しかし、働きながらの通学は決して簡単なものではありません。家族や職場の協力も不可欠になってきます。勤務先の病院が通学に関して便宜を図ってくれるシステムなどがないか上司ともよく相談しましょう。また最低でも2年間は収入の減少も考えられます。家族とよく話し合うことが必要になってきます。

れぞれの流れについては、日本看護協会のホームページに詳細が書かれています。ぜひ参考にして下さい。

 

まとめ:将来に向けて今から行動しよう

まとめ 将来 行動

世間一般にはまだまだきつい仕事という認識のある看護師ですが、高い就職率を誇ることから、非常に人気のある資格でもあります。特に男性では一度社会人として働いてから、再度看護学校に入学するというケースが増えています。

しかし男性にとって夜勤などの不規則な勤務、女性が多い病院特有の職場で働き続けるのは大変な労力が必要です。就職率が高い割には離職率も高いのが看護師という職種です。しかし同時に転職しやすい資格ともいえます。

男性看護師は新人のうちから将来の転職の可能性に備えて、情報収集していくことをお勧めします。しかしどのような場面で働くにせよ、看護師としての臨床経験として最低3年間は必要となります。

目の前の業務に追われて、将来のことを考える暇もない毎日かもしれませんが、よりよいワークライフバランスを築くために、10年後の自分の姿を思い浮かべつつ、まずは3年間きっちり看護師としてのキャリアを積んでいただきたいです。そしてしっかりと将来に向けての備えを今日から初めて頂きたいです。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

アラフォーの男性看護師です。国立大学の看護学科を卒業し、看護師と保健師を取得しました。卒後は脳外科病棟で急性期看護を学び、数回の転職を経て、現在は民間の総合病院で保健師として働いております。
看護師としてのキャリアアップと、ワークライフバランスとの両立に関心があり記事で皆様にお伝えしていきます。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師・第一種衛生管理者・人間ドックアドバイザー
出身/年齢 ・沖縄県/男性/40代前半
職務経験 ・総合病院・訪問看護師・治験コーディネーター
診療科経験 ・脳神経外科・ICU・呼吸器内科・睡眠時無呼吸症候群専門外来
・健診センター・ペインクリニック・糖尿病専門外来・内視鏡センター

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