新規オープンクリニック看護師の落とし穴!4つの確認項目

新規オープンクリニック看護師の落とし穴!4つの確認項目

看護師には転職求人として人気がある「新規オープンクリニック」。

自分たちが新しく作り上げる「わくわく感」に誘われ、つい飛びついてしまいがちです。

しかし、転職する場合は下調べをしないと、後で後悔するだけでなく私のように医師に振り回され、すぐに辞めてしまうことにもなりかねません。

私は、新規オープンクリニックに2回転職経験があります。

「新規オープンクリニック」に潜む、落とし穴に落ちないための転職で確認すべきことについてご紹介いたします。

【特集】看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

看護師の3人に1人は転職に不満足で<p>失敗!?成功するために! 転職を検討している看護師の方必見です。転職を成功するためには何が必要でしょうか。「転職が失敗した」「転職後にすぐに退職してしまった」「転職が不満足に終わった」などの回答をいただいた看護師に、失敗のポイントとは?

看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.クリニックの医師(院長)を確認しよう

クリニックの医師(院長)を確認しよう

「新規オープン」というキャッチフレーズで、「看護業務も看護師が行いやすいように作ることができる!」そう考える人も多いと思います。

しかし、実際はそうではなく、医師の行動力や理解度によって大きく左右されます

クリニックを開く医師(開業医)には2通りあり、

  • もともと開院するための病院で修行を積み独立した
  • 病院などの組織になじめず独立した

というパターンです。

開業を視野に活動している医師は、その前から看護師の働きや事務、そして物品の使い方などについても、病院にいるときから敏感です。

しかし、「病院などの組織になじめず独立した医師」は、「ほかの医者だって開業しているのだから俺だってできる」と見切り発車で開業するため、物品の調達や書類などの細かなことは看護師任せで、病院の時のように座っていれば出てくるものと思っている場合があります。

また、看護師が一生懸命、新規オープンの手伝いをしたとしても、物品などの購入金額が予想外に高い、医師の好みに合わなかった場合には、後で当たり前のように文句を言われてしまうケースがあります。

もし、新規オープンクリニックに勤める時には、医師の前評判をリサーチすることが大切で、

  • 医師の患者からの評判
  • 前病院内での評判
  • 出来れば一緒に働いていた看護師からの評判

などを調べておきましょう。

新規オープンクリニックの医師などの評判は、調べることがなかなか難しいため、看護師転職サイトなどの仲介会社を利用して、調べてもらいましょう。

私の知り合いの看護師は、クリニックの新規オープンに振り回された挙句、努力を認めてもらえず看護師そのものを辞めてしまった方もいます。

 

2.クリニックが力を入れている診療科を確認する

クリニックが力を入れている診療科を確認する

新規オープンのクリニックで、医師がどの診療科に力を入れているのかを、把握しておくことはとても大切です。

大切な理由としては、

  • 行いたい看護が出来ない場合がある
  • クリニックの人気などにもつながる場合がある

からです。

私が2か所のクリニックで勤務していた事例でご紹介していきます。

(1)新規オープンだけを目的に転職した体験談

私は初めて新規オープンクリニックに転職したときに、診療科や、医師が得意な分野を調べていませんでした。

「在宅ケア・緩和ケア・内科・外科」などと多くの科が示され、何をしたいか分かりにくかったことを良く覚えています。

私は「在宅ケア」を行いたくて転職したのですが、実際は外来診療中心で、内科や外科の患者さんへの関りが負担になりました。

 

色々書いてあると患者さんからも敬遠される

実は、このクリニックに標榜されている診療科は、患者さんが来院しやすいためのものでもあります。

あまり色々な科が書いてあると、患者さんからも敬遠される結果になり、クリニックの人気が上がることはありません。

 

(2)診療科を調べて新規オープンクリニックに転職した体験談

2回目に新規オープンクリニックへ転職した際は、「整形外科」「胃腸科」がクリニック名にも入っており、(あらかじめ調べていた)医師が得意とする分野とも合致していました。

整形外科領域の看護業務
  • ギブス巻の介助、ギブスカット
  • 関節注の介助
胃腸科領域での看護業務
  • 内視鏡の介助と管理
  • 検査説明
  • 内視鏡時の患者管理

私は、事前に調べていた事、医師がその分野を得意としていたことから、抵抗なく看護業務を覚えることができました。

また、私がクリニックの看護師として行いたい分野だったので、継続して続けることが出来ました。実際に働きオープンしたばかりなのに、人気のクリニックとなっていました。

 

3.待遇や福利厚生を確認する

待遇や福利厚生を確認する

新規オープンクリニックは、

  • 開業する医師に声をかけられ転職する場合
  • 求人を探して転職する場合

などがありますが、特に「医師に声をかけられ転職する場合」は注意が必要です。

気心の知れた医師に「自分が選ばれた」ことで、

  • 賃金などの待遇の確認
  • 福利厚生の確認

などを怠ってしまうと、後で痛い目に合うこともあります。

 

賃金などの待遇(雇用契約書)の確認すること

新規オープンクリニックだからと言って、雇用契約書を取り交わさないまま、働くことはやめておきましょう

もし、雇用契約書がない場合、「言われた期日にお金が振り込まれていない場合」や「休憩時間、休日がはっきりしていない場合」など、のちのちトラブルの原因となります。

雇用契約書は働く前に取り交わしておきましょう。後から「契約書をください」と言いたくても、医師との関係性が壊れることが嫌で言えなくなってしまう看護師もいます。

雇用契約書は、労働契約の期間や就業場所、終業時刻、業務、休暇、休憩時間、賃金の決定・支払い方法など、雇われて働く上で重要な取り決めになります。

 

社会保険を確認しておく

個人開業や新規オープンのクリニックでは、一般の会社と扱いが異なり、「医師国民健康保険組合」「協会けんぽ」から選択することが可能です。

しかし、個人医院の場合、常時5人以上の従業員を雇っている場合のみ、加入する義務が発生します。

そのため、場合によっては、国民健康保険・国民年金に看護師自身が加入することになります。

常時5人未満の個人医院でも、従業員の同意があれば任意適用事業所として社会保険に加入することもできます。詳しくはこちらの「医院・クリニックの社会保険・労働保険はどうするの?(こはし社会保険労務士事務所)」を確認してください。

また、病院でしか働いたことがない看護師は、社会保障が整った環境しか知らないため、クリニックに勤務して初めてそのありがたさに気が付くことになります。

社会保障は、あなたの老後にまで影響することです。どんなに病院では楽しく親しい医師だったとしても、雇用主としての能力は別問題。結婚と同じように、一緒になる前には両目をしっかりと見開いて、賃金や社会保障、福利厚生について確認するようにして下さい。

 

4.クリニックで働く事務員の人数を確認する

クリニックで働く事務員の人数を確認する

新規オープンのクリニックは、患者の人数が安定するまで最小限のスタッフ数でのやりくりすることになります。

場合いによっては、人件費を減らすために受付などの事務員を減らし、看護師を配置するクリニックもあります。

しかし、これが看護師にとっては意外に負担になります。

電話はともかく、お金の管理や書類整理は、病院では他に担当がいましたし、そもそも事務作業が好きなら看護師という職業を皆さまは選んでいたでしょうか

私が最初に努めたクリニックは、事務・診察室・看護師はすべて役割が決まっており、看護師は看護業務とお薬などの管理などで、医療に関わることだけでした。

しかし、もう一つの新規オープンクリニックは、事務員が1人であとは看護師がすべて補う形であったため、苦手な業務と看護業務、そのほか病院への営業も担当することになりました。

新規オープンクリニックは、すべてを新しく作れるワクワク感だけで乗り越えられる業務内容ではない場合もあります。看護師としての腕を活かしたくて新規オープンのクリニックに転職したい時には、事務員の人数にも目を配ることが大切です。

 

まとめ

新規オープンクリニックは、今の職場に閉塞感を持っていればいるほど魅力的です。

しかも、開業する医師に声をかけられた場合には、予想以上に期待をもってしまうこともあります。

しかし、新規オープンクリニックは、医師にとっても経営者としての腕が初めて試される場所でもあります。

だからこそ、シビアな目で、医師の経営能力と社会保障を確認したうえで、転職を考えましょう。お店に行くような気持で「新規オープン」に引き寄せられないように、注意してください。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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