新人看護師が精神科へ転職するのはアリ?準備とリスク

スタッフ同士の人間関係や看護技術の多さから、人間関係が良さそうで医療処置が少ない「精神科に転職したい!けれど・・・新人看護師だし・・・」と、新人看護師の転職先として精神科が適切なのか判断できないという迷いを抱えている人もいるでしょう。

結論からお伝えすると、新人看護師でも精神科へ転職することは可能です

つまり、「新人看護師が精神科へ転職するのはアリです。

転職理由によっては、その決断が正解だったかどうかの判断が分かれます。

そのため、新人看護師が精神科を転職先に選んだ理由が大切です。

例えば、精神科に転職するための理由が、

  • 「楽そう」
  • 「医療処置がなさそう」
  • 「隔離しておけばよい」

等といった安易な理由で精神科を選択した場合には、働き始めた後で現実と想像とのギャップに陥りやすくなります。

以下で詳しく説明しながら、今回は、新人看護師が転職先に精神科を選ぶことのリスクと、お勧めできない看護師の特徴、そして転職する際の心構えとおすすめしたい転職先についてご説明します。

1.精神科へ転職したら駄目な新人看護師の特徴

精神的な悩みを抱える新人看護師

精神科へ転職がおすすめできない新人看護師には、どのような特徴があるでしょうか。

以下で確認していきましょう。

 

(1)精神的な悩みを抱えている看護師

精神科で働く看護師が、

  • 「何等かの不安を抱えている」
  • 「精神的に落ち込みやすい」

などの精神的な悩みを抱えていると、患者のケアを通して自分自身が不安定になることや患者を客観的に評価することが難しくなる可能性があります。

そのため、看護師が精神疾患を抱える患者に関わる上で大切なことは、看護師自身の精神状態が安定していることです。

実際に、「自分が精神的に弱いからこそ精神的なケアを学びたい」と考える看護師もいますが、それは自分自身を理解してセルフコントロール感を取り戻した上でのことであるため、精神的な悩みを抱えている間は、精神科への転職はおすすめできません。

 

(2)医療処置をしたくない看護師

精神科は、患者の「バイタルサイン測定」「観察」「話を聴く」等をするものと考え、医療処置から逃れるために新人のうちから精神科に転職希望する看護師もいますが、実際は精神科も採血や点滴、検査等があります

 

介護業務に近い仕事もある

閉鎖病棟などは抑制や鎮静などが必要な患者対応を要する場合や、おむつ交換など介護に近い業務が多い場合があります。

 

注意点!

ポイント

「医療処置が少ないから」という理由で精神科を選んだ場合には、精神科特有の看護に対する覚悟もない可能性があるため、それだけの理由で精神科に転職はおすすめできません。

 

2.新人看護師が精神科へ転職するリスクとは

精神科でリスクを背負う新人看護師

精神科へ転職する新人看護師のリスクとしては、

  • 「習得すべき看護技術が不十分になる」
  • 「身体疾患の知識が限定されやすい」

などがあります。

そのため、転職を決意する前にリスクを把握しておきましょう。

 

 

(1)習得すべき看護技術が身につかない

新人看護師が精神科単科の病院などに転職した場合には、厚生労働省や看護協会が新人看護師に勧めている研修を網羅できず、習得すべき看護技術が身につかない可能性があります。

 

精神科でない病院に転職する際に苦労する

精神科で働き続ける場合は、経験したことのない看護技術があっても問題はないかもしれませんが、将来、急性期病院などに再就職する際に1人立ちまでに時間がかかり、苦労することが予測されます。

 

(2)身体疾患への知識が限定的になりやすい

新人から精神科に転職した場合、身体疾患への知識が限定的になりやすいため、身体疾患が変化した場合に適切なアセスメントができずに病状の変化を見逃す可能性が高まります

 

身体症状悪化時の見落としリスクが高まる

患者の身体症状の悪化を見逃すことは生命にかかわる場合があるため、知識と技術が不足したまま精神科に転職すると、アセスメント力不足による身体症状悪化時の見落としリスクが高くなります。

 

3.転職ための必要な準備・覚悟・心構え

点滴などの看護技術が必須な精神科で働く新人看護師

新人看護師が精神科へ転職する際に必要な準備や心構えについて、以下で紹介していきます。

 

(準備)医療処置・看護ケアはできること

精神科でも採血や注射、点滴などの医療処置があるため、精神科に転職すると決めたとしても、できる限り今の職場で経験できる医療処置や看護ケアは実践しておくことが大切です。

 

一般病棟よりも精神科では、処置やケアの回数が少ない場合がありますが、経験値が増えないため、自分の技術に自信が持てるまでに時間がかかる可能性があります。

 

(覚悟)患者は看護師の言うことを受け入れるわけではない

精神科の患者は、「病識がない」「薬物・アルコール中毒患者」等もいるため、その時は理解したようでも悪意なく約束を破ることもあるでしょう。

そのため、「患者は看護師の言うことを受け入れるわけではない」ことを覚悟した上で患者と対応するという心構えが必要です。

 

(心構え)多くの職種とチームで活動する

精神科では、

  • 精神科医
  • 作業療法士
  • 理学療法士
  • 精神保健福祉士
  • 臨床心理士
  • 介護職

等、1人の患者に対して多くの職種が活躍し、チームで関わっていきます。

患者の精神症状を安定させるためにもチームで話し合い、より良いケアを考えることができる心構えでいることが必要です。

 

注意点!

ポイント

患者は、受け持ち看護師に1番心を許すわけではないため、受け持ち看護師だからと患者のケア方針を一方的に決めてしまうことは、患者にとってマイナスになることもあります。

 

4.新人看護師が働きやすい精神科の職場は?

どのような精神科が良いか悩む新人看護師

看護師が精神科で働く上で、

  • 働きやすい職場
  • 新人看護師が受け入れられやすい職場

とは、どんな職場でしょうか。

ここでは、精神科へ決意した看護師が働きやすい職場について説明していきます。

 

(1)アットホームな雰囲気がある精神科であること

新人看護師のまま、精神科に転職する場合には、アットホームは雰囲気が流れている病棟を選ぶ必要があります。

なぜなら、新人看護師として仕事も不慣れな中、人間関係にも気を使ってしまうと大変だからです。

そのため、「人間関係が良い職場」を選ぶ必要もありますが、なかなか判別がつきにくいため、アットホームな職場を選びましょう。

新人看護師として精神科に転職しても、仲間としてスムーズに溶け込めるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

職場見学に必ず行くことがポイントです。

精神科看護師は、人の話を聴く力を備えている人が多く、病棟は管理者の雰囲気が反映されるため、見学に行った際は、

  • 「病棟を包んでいる雰囲気」
  • 「働く看護師の表情」

等を観察してから、転職について考えることをお勧めします。

 

(2)新人看護師研修が整っている病院であること

新人看護師のうちに精神科へ転職する場合には、新人看護師研修が整備されている精神科を選ぶことをお勧めします。

なぜなら、新人の間に経験するべき医療処置が優先的にできることは、2年目3年目になった時にも自信を持って夜勤やリーダー業務にあたることができるようになるためです。

だからこそ、新人看護師研修や研修制度が整っている精神科を選ぶべきといえます。

 

(3)精神科病院、総合病院内の精神科病棟を選択すること

精神科には、「精神科クリニック」「精神科病院」「総合病院などの精神科」と様々ありまが、新人看護師として精神科に転職する時にお勧めしたいのは、

  • 精神科病棟がある総合病院
  • 精神科病院

などを選択することです。

総合病院であれば、精神科に就職した後でも他の病棟に異動することも可能で看護部全体の研修に参加することで、精神科病棟では経験できない技術を学ぶこともできます。

 

(4)精神科病院への転職希望条件が決まったら

精神科病院への希望条件が決まったら、まずは看護師求人サイトに登録をして求人を探してもらうことをおすすめします。

  • 自分の希望条件に合う求人があるのか
  • 新人看護師を受け入れてくれる病院があるのか
  • 上記で説明したポイントをおさえている病院があるのか

などを確認しましょう。

精神科へ転職する希望があり、転職「するか」「しないか」決めかねている場合でも、まずは求人の確認を行うことが必要不可欠です。

 

新人看護師に人気の高い転職会社は?

新人看護師に人気がある転職会社は以下の3社です。

なるべく複数登録して、精神科病院の求人比較を行いましょう。

(注意!)見学に行くことを忘れないでください。

 

まとめ

新人看護師が精神科へ転職するのは可能かどうかについて紹介してきましたが、いかがでしたか?

看護師である以上医療処置があり、どの職場を選択しても患者を良くするためのチームの中の一員であることを心構えとしたうえで、転職先を選択しましょう。

精神科へ転職を考えている新人看護師は、是非参考にしてみて下さい。

ラビウサ

【40代後半・資格:看護師(がん看護専門看護師)、消化器内視鏡技師、心理相談員】

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。

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