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あおいロワイヤル

現役看護師

あおいロワイヤル

( 看護師 )

新人・新卒だけど訪問看護師へ転職したい場合のポイント4つ

あおいロワイヤル
現役看護師 あおいロワイヤル
新人・新卒だけど訪問看護師へ転職したい

訪問看護師と聞くと、経験を積んだベテラン看護師しか務まらないのではないかというイメージや、臨床経験がないと転職することが出来ないということを思っていませんか。

もちろん、経験豊富な看護師の方が重宝しますが、新人・新卒でも訪問看護師へ転職することは可能といえます。

このページでは新卒から訪問看護師へ、まだ経験の浅い新人看護師が訪問看護師へ転職したいときのポイントを4つご紹介します。

1.新人・新卒看護師でも訪問看護師へ転職できるものなの?

新人・新卒看護師でも訪問看護師へ転職できるものなの?

訪問看護師は対象が様々ですし1人で訪問して対応するため、疾患に対する多くの知識や経験が必要かと思われがちです。

数年前ならある程度の看護師経験・訪問看護経験が当たり前だったかもしれません。

しかし、近年では実際に転職するほとんどが看護師年数を問わない未経験者です。訪問看護師を増やすために未経験者育成のための教育体制を整え、新卒看護師も受け入れ可能としている事務所も多く、新卒や1年目看護師でも訪問看護師の数は増えています。

そのため、新卒・新人看護師ということが理由で訪問看護師に転職できないということはありません

 

(1)訪問看護ステーション数は年々増加している

「一般財団法人全国訪問看護事業協会」では、平成29年に訪問看護ステーション数を調査しており、以下の結果が出ています。

平成29年 訪問看護ステーション数(引用元:指定訪問看護ステーション数(全国)

上記のように訪問看護ステーションは年々増加し、平成29年時には、9735事務所(稼働数:9070事務所)全国で運営しています。

 

訪問看護師は今後もっと需要が高まる

高齢社会となり今後さらに在宅医療を充実させていくための受け皿となるべく、訪問看護師の需要は今よりも更に高まると考えられています。

現在の訪問看護ステーション数を増やすためにも、まずはそこで働く訪問看護師の人員を確保すること、もっと言えば訪問看護師を育成していくことが必要になってきています。

 

2.新卒・新人でも訪問看護師へ転職できる理由

新卒・新人でも訪問看護師へ転職できる理由

訪問看護ステーションの増加にともない、新人看護師でも、新卒看護師でも、訪問看護師として働く育成プログラムも日々充実してきています。

例えば、千葉県の日本看護協会が出している「新卒訪問看護師育成プログラム運用における学習支援マニュアル」など、臨床経験がなくても訪問看護師として働けるような育成プログラムの充実を行っております。

この取り組みは、訪問看護の需要が上がるほど、教育体制も整っていくことでしょう。

以下で私が訪問看護師として働き体験した所感も含めて、新人看護師や新卒看護師でも訪問看護師へ転職できる理由を説明していきます。

 

(1)最初から全て看護師1人で任されるわけではない

訪問看護では、患者へのケアの仕方一つ取っても患者ごとに違い、家庭ごとに使用物品や準備・片付けの方法や、ケアで注意する点も違うので、一般的に慣れるまでは看護師2人体制で訪問します。

そのため、一緒に訪問する先輩看護師にみっちりと教えて貰い、提供するケアに自信がついてからその患者への1人訪問を開始することがほとんどです。

だからこそ、最初から看護師1人で任されることはほとんどないため、新卒・新人看護師でも転職できるといえます。

 

(2)訪問中に困ったときはすぐに電話で相談できる

訪問時は一人きりということが孤独感と責任の重さを感じるかもしれませんが、訪問した看護師1人がすべての判断をして責任を負うということはありません。

病院のように、ちょっと皮膚の様子を見て欲しいと思った時にすぐに先輩看護師を連れてくることはできませんが、困った時にはその場で先輩看護師に電話で相談できます。

そのため、現場に慣れていない看護師でも対応が可能といえます。

 

補足説明!

ポイント

皮膚や創の状態などは写真に撮って送信することや、バイタルサインや症状などで変化があるときなどは電話で詳細を話すことで処置や対応について相談しています。医師への連絡や緊急時救急要請したりすることもありますが、1人で抱えて対応する事例は全くなく、他のスタッフと情報共有して連携して行われているので、安心感があります。

 

(3)難しい看護技術は比較的少ない

在宅療養では点滴や経管栄養、人工肛門などの看護技術が必要なこともありますが、訪問数全体から見れば少ない頻度です。

訪問目的の多くは患者の健康維持や筋力維持・向上をしながら現在の生活を維持することなので、難しい看護技術は比較的少ないのです。

経験がない技術でも、慣れるまでは2人体制で訪問して先輩看護師から学ぶことができるので、心配はいりません。

 

(4)スタッフが少人数なので教育が手厚い

訪問看護ステーションのスタッフは病院と比べると少人数ですが、少人数ならではのフットワークの軽さもあり、教育に関してだけでなく仕事に対するメンタルフォローが手厚く臨機応変に対応して貰える場合が多いです。

訪問看護では訪問時間内はずっと付きっきりで

  • 見学
  • フォローしてもらいながら体験
  • 1人で実施

という流れを一通り体験できる訪問看護ステーションも多く、他の同期と比較されることもないので自分のペースで経験を積むことができるのも、新人看護師には嬉しい点です。

 

3.「楽そうだから」という理由での転職はおすすめしません

「楽そうだから」という理由での転職はおすすめしません

例えば病棟勤務の看護師は、業務量が多く、時間に追われて忙しいかもしれません。

訪問看護師はその点ゆったりとしているように見えると思いますが、区切られた制限時間内にやるべき作業を全て終わらせなければならず、一人きりで訪問する孤独とプレッシャーがあります。

病棟には病棟の働きやすさ・働きにくさがあり、訪問看護師には訪問看護の働きやすさ・働きにくさがあるのです。楽な仕事がしたい、といって安易に仕事を選んでいると、気付いていなかった大変さや辛さに後から悩んでしまうかもしれません。

詳しくは「病院から訪問看護師へ転職インタビュー!」を参考にしていただいたらイメージが付きやすいと思います。

 

訪問看護師をやりたいと思えるかが重要です

新人看護師であれば、自分を売りにできるような技術や知識が未熟なので、楽かどうかと転職先を考えるよりも、

  • 自分がスキルアップできるか
  • 自分に有益な経験になるかどうか

と考えて選択すると良いでしょう。

消去法ではなく、訪問看護師をやってみたいという前向きな気持ちで選ぶなら、少々辛いことがあっても目標に向かって頑張っていけるのではないでしょうか。

 

4.新卒・新人看護師の訪問看護ステーションの選び方

新卒・新人看護師の訪問看護ステーションの選び方

新卒・信じ看護師が訪問看護ステーションを選ぶ上で、一番大切なことは「教育体制」をしっかりと確認することが必要です。

そのため、以下の項目を確認しておきましょう。

 

(1)運営母体がしっかりしている事務所

訪問看護ステーションには、

  • 看護師が立ち上げたような小規模な事務所
  • 病院やグループが母体になった大規模な事務所

などがあります。

新人看護師が転職するなら、運営母体がしっかりしている大規模な事務所を選ぶと良いでしょう。

大規模な事務所は教育や勉強会、スタッフの人数も安定していますし、関係各所との連携も信頼できます。

 

補足説明!

ポイント

小規模な事務所だと、経営状況によってはスタッフが無理な勤務をせざるを得ないことや、福利厚生も充実しているとは言えず、不安を感じるかもしれません。

初めての在宅療養や訪問看護を学ぶ環境を比べるなら、安定している事務所のほうが良いと思います。

 

(2)教育や各種基準がしっかり規定されている事務所

スタッフが少ない訪問看護ステーションでは、教育体制まで充実させる余裕がないこともあります。

また、病院のようにしっかりと看護基準が規定されていない事務所では、看護のレベルが個人の経験や力量に委ねられていることもあるのです。

それでは教えてもらう人によってやり方が変わるので、新卒・新人看護師としては技術習得に自信が持てなくなってしまいます。

そのため、教育やマニュアルなどが整っている訪問看護ステーションを選ぶと良いですし、新人教育体制や独り立ちするまでの教育・フォロー体制はどのようになっているのか、を具体的に質問してみましょう。

 

インターンシップや1日体験なども利用しよう

訪問看護師が初めての人に向けて、仕事体験ができる訪問看護ステーションもあるので、仕事体験に参加してみるとイメージしやすいでしょう。

実際にはどのように業務しているのか、というのはインターンシップや1日訪問看護師体験などで明確に知ることができます。

 

(3)スタッフの雰囲気が自分に合っている事務所

見学や面接に行った時に出会ったスタッフの雰囲気が自分に合っているか、は重要なポイントです。

病院よりも一緒に働く人数が少ないので、自分と合わない人がいたら居心地も悪くなってしまいます。

その事務所で出会った1人のスタッフの雰囲気が良いな、と思ったなら、大抵同じような雰囲気のスタッフが集まっていると考えて大丈夫です。自分に合っている雰囲気の人が集まる事務所なら、人間関係にも苦労することは少ないでしょう。

 

補足説明!

ポイント

訪問看護師へ転職する場合は、必ず見学に行きましょう。見学のアポイントが取りづらい場合などは、看護師専用の転職サイトなどを利用して、調整をしてもらうとともに、担当者に職場の雰囲気や離職率、働いている看護師の年齢なども聞いてもらいましょう。

 

まとめ

新人看護師でも、新卒看護師でも訪問看護師に転職してキャリアを積むことは可能です。

失敗のない転職ができるよう、頑張ってみてください。

また、「訪問看護ステーションへの看護師転職!未経験者が知りたい6つ」も合わせて確認しながら、訪問看護師としてのスタートを切ってください。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て復職しましたが、夫の転勤のため退職。 その後、興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職し、現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師2年目です。 転職に迷っている方、病院選びや就きたい仕事選びでリアルな現場の実状を知りたい方への情報を分かりやすくお伝えし、お役に立てればと思います。

保有資格 ・正看護師 ・ACLSプロバイダー
出身/年齢 ・神奈川県/40歳
職務経験 ・大学病院・小規模訪問看護ステーション
診療科経験 ・ICU(集中治療室) ・CCU(冠状動脈疾患集中治療室) ・訪問看護

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カテゴリー:訪問看護師

(公開日:)(編集日::2018年03月26日)

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