山中看護師が熊本地震での被災地の現状を「阪神淡路大震災1・17のつどい」で伝える

山中看護師が熊本地震での被災地の現状

2017年1月17日、兵庫県神戸市の東遊園地で「阪神淡路大震災1・17のつどい」が開催され、阪神大震災を経験した尼崎市出身の看護師、山中弓子さんがボランティアとして救護活動にあたった熊本地震の被災地の現状を伝えました。

山中さんによれば、熊本の被災地では「阪神大震災などの震災の教訓が活かされていない場面も多く(避難所に水が備蓄されていないなど)、今でも復興が進んでいない」と言います。山中さんは、自身も被災者となった阪神大震災の翌日から東灘区の小学校でボランティアに参加し、震災ボランティアの経験を活かそうと看護師資格を取得しました。

その後、京都市の総合病院で勤務し、障害を抱える子やその母親らを支援する施設を開設しようと病院を退職した矢先に、熊本地震が発生しました。そして今回もこれまでの経験を活かしたいと考え、震災の翌日に現地入りし、現在に至るまで避難所や仮設住宅の巡回・母子の健康相談など救護活動に励んでいます。

また、山中さんは、日に日に熊本地震の報道が減ってきていることも懸念しており「これからも災害の経験を繰り返し伝えていく必要がある」と訴えました。

「阪神淡路大震災1・17のつどい」について

「阪神淡路大震災1・17のつどい」は、阪神大震災で亡くなられた方を追悼し、震災で養われた「きずな・支え合う心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代に語り継ぐイベントです。このイベントのメイン行事は、参加者による竹とうろうの点灯です。

毎年、前日の16日に竹とうろうが「1995」「光」「1.17」の文字に設置され、当日は5時に参加者が竹とうろうを点灯します。その後、阪神大震災が発生した5時46分に犠牲者6434人に対し、黙祷を捧げます。竹とうろうは21時まで点灯され、その間、記帳や献花を受け付けます。

また会場には「交流テント」が設けられており、山中看護師はこの交流テントの場で、参加者に対し熊本地震の被災地の現状を伝えていったのでした。

 

神戸市・神戸市民・ボランティアにより開催される

なお、「阪神淡路大震災1・17のつどい」は、神戸市・神戸市民・ボランティアにより開催されており、当日は神戸市内でイベント救護班や心配蘇生講習を行っているボランティア団体らも参加して、イベントは安全かつ円滑に執り行われました。

 

まとめ

阪神大震災の犠牲者を追悼するイベント、「阪神淡路大震災1・17のつどい」が神戸市の東遊園地で行われました。このイベント会場には「交流テント」が設置されており、そこで、自身も阪神大震災の被災者であり現在は熊本地震の救護活動にあたっている山中弓子看護師が、熊本県の被災地の「今」を伝えました。山中さんによれば、熊本県の被災地は、今もなお復興支援が必要な状況が続いていると言います。

被災地の現場は相変わらずだったとしても、メディアで積極的にその状況が報じられ続けなければ、被災地以外で暮らす人々にとっては、あっという間にそれが「遠くの出来事」になってしまいます。だからこそ、山中看護師が言うように、災害の経験を繰り返し繰り返し伝え続けてくれる存在が必要なのだと言えます。

亀岡 さくみ

【資格:看護師、保健師、養護教諭第二種】

都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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2 件のコメント

  • 九州キリスト災害支援センター看護部 山中弓子 より:

    Kamekoさん、掲載してくださってありがとうございます。
    熊本は多くの方々の支援を得て復旧作業が進んでいますが復興はまだ始まったばかり。解体の進まない地区もあり、高齢者が解体前の片付けの山に途方に暮れておられるケースも沢山あります。
    看護、介護、福祉やお片付けのお手伝いなど支援の手がまだまだ必要です。
    九州キリスト災害支援センターでは、今の熊本と今後の災害に備えて本格的に医療、看護、介護、福祉の専門職チーム設立の為に動き始めています。他機関とも連携しながら進めて参ります。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    • kameko kameko より:

      山中 弓子様
      当サイト「看護師転職ジョブ」の運営スタッフをしているkamekoです。
      コメント、ありがとうございました。(ご本人様から頂けると思っておりませんでした、ありがとうございます。)最近では熊本地震の報道をほとんど見なくなってしまっていましたが、山中様のコメントで、熊本の復興が進んでいない現状を知り胸が痛みました。私共も、今いる場所から出来る限りのことをやっていきたいと思います。
      まだまだ大変な日々が続くと思いますが、どうかお身体にお気を付けてお過ごしください。
      こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。

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