著作者

亀岡 さくみ

看護師・運営者

亀岡 さくみ

( 看護師 保健師 )

患者の意思を尊重した終末期医療へ「医師・看護師・救急隊が情報共有できる取組」

公開:、更新:2018年04月04日
患者の意思を尊重した終末期医療へ

厚生労働省は、患者の延命治療に対する意思を尊重した終末期医療を施すために、2017年度から、在宅医療に関わる医師・看護師・救急隊が連携し、患者の情報を共有する取組を支援することになりました。

背景には、終末期の高齢者が心肺停止状態で救急搬送される際に、本人の意思が不明なまま、蘇生・延命措置を施し、医療現場に葛藤をもたらしていることがあります。

厚労省は、患者が判断能力のあるうちに、延命措置についての意思を確認し、自宅や介護施設等で急変した際に、救急隊が家族や訪問医・看護師らとスピーディーに連絡がとれる体制をつくることで、医療者の悩みや負担を減らしたい考えです。

先端的な自治体の取組を参考にしながら研修会を開き、患者の意思を最優先に尊重した終末期医療を目指します。

研修会は、来年度から、10~20自治体を対象にし、東京で数回に分けて開催します。

自治体ごとに、救急隊員・行政担当者・在宅医療に携わる医師・看護師らにまとまって参加してもらう方針です。研修参加者は、関係機関の連携について具体的なノウハウを学び、課題を共有し、実践に向けて準備を行います。厚労省は、2017年度の事業費として1700万円を盛り込んでおり、2018年度以降も取り組みを広げていく考えです。

救急延命の現場は患者の意向に関わらず応急処置を施すことが原則?!

総務省消防庁の基準では、救急隊員は、患者が生命の危険があり、または症状が悪化する恐れが認められる場合、気道確保や人工呼吸などで応急処置を行うよう定められています。一方、救急業務に関する別の基準では、「疾病者や関係者が拒んだ場合は搬送しない」とされていますが、実際の救急延命の現場では、「応急処置を施すのが原則」という意識が強く、患者の意向に関わらず応急処置が施されているケースもあるのです。

しかし、患者や家族が望んでいない延命治療を施すことに、医療現場は葛藤を抱えざるをえません。

 

患者・家族・医療者が納得できる「終末期医療」を目指す

医療現場のスタッフが葛藤を乗り越えていくためには、今までのように救急延命に関する決まりを「曖昧」にしたままではいけないのです。

医師・看護師・救急隊が情報共有できる取組を厚生労働省が支援することは、今まで「曖昧」にしていた救急延命に関する決まりを「明確」にすることにも繋がり、患者・家族・医療者が納得できる「終末期医療」に繋がるはずです。

 

看護師ニュースのまとめ

病院看護師として働いていると、「延命治療って一体どこまでがそうなの?」「高齢の患者さんに、この治療をやる意味は?」といった、疑問や葛藤を持たざるを得ないことがあります。

医療に携わる限り、葛藤や矛盾はつきものではありますが、救急延命に関する制度が整備されていくことは、医療従事者が、少しでも働きやすくなることに繋がるのではないでしょうか。


都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師・保健師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・養護教諭第二種
SNS Facebookプロフィール
出身/年齢 ・東京都/30歳
職務経験 ・総合病院 ・大学保健室 ・保育園 ・デイサービス ・イベントナース ・ツアーナース
診療科経験 ・整形外科 ・小児科

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