栃木県が准看護師の就学支援制度を開始予定!県内に就職すれば返還不要

栃木県が准看護師の就学支援制度

栃木県は2017年から、准看護師への就学支援として、准看護師養成学校への入学金全額・授業料の半分を貸し付ける制度を開始する予定です。制度を利用した准看護師資格取得者は、卒業後に県内の医療施設へ就職した場合、支援金の返還は不要です。制度の対象となるのは、栃木県に住所があり18歳以下の子供がいる者です。また、県外へ就職した場合の対応や返還不要の条件となる勤務年数については現在、検討の段階です。

栃木県では、准看護師養成学校に通う学生のうち3割以上の学生に18歳以下の子供がいることが分かっています。そのため、今回の制度が開始されれば、県内の介護施設や診療所における深刻な准看護師不足への打開策になる他、そうした学生らへの負担軽減に繋がることが期待されます。

なお、同県では2015年から「栃木県看護職員修学資金貸与制度」を導入しており、准看護師養成学校へ通う者に対し月額15000円、貸し付けています。同制度では、卒業後に5年間継続して県内の医療施設に従事すれば、返還は不要です。2017年から開始予定の上記の制度と併用した場合、事実上、無料で准看護師養成学校を卒業することができます。

准看護師制度について

准看護師制度については、随分前から「いつ廃止されてもおかしくない」と言われています。実際、日本看護協会は「看護師の地位向上のために准看護師制度は廃止するべき」との見解を示しています。

一方、上記で紹介した栃木県内の状況からも分かるように、すでに准看護師を多く採用している病院では准看護師不足に苦しんでいるところも少なくありません。准看護師は正看護師と違い2年で資格が取得できるため、いち早く看護要員を増やしたい病院の経営陣らは、准看護師制度の継続を熱望しています。

 

このように、労働者側と雇用主側の相反する意見がぶつかり合っているため、未だ准看護師制度の行方については宙に浮いたままなのです。

 

正看護師との仕事内容の違いは?

正看護師と准看護師の仕事内容の違いについてですが、その境界性が非常に曖昧となっている病院が多く、それがトラブルを生むきっかけとなっていることもあります。例えば、「正看護師と同等の仕事を行っているにも関わらず、待遇や地位に差をつけられることがストレス」といったような声も頻回に聞かれています。

どこの医療施設に就職するにしても、正看護師の方が給与も待遇も「上」になることには違いありませんから、長年この仕事を続けていくつもりなのでれば、早めに正看護師の道へシフトチェンジする方が得策だと言えるでしょう。

 

看護師ニュースのまとめ

深刻な准看護師不足問題を抱える栃木県は、准看護師養成学校へ入学する者に対し、卒業後に県内で就職することを条件に、入学金全額・授業料半額を無償で貸し付ける制度を2017年に導入する方針です。なお、この制度の対象となるのは、栃木県に住所があり18歳以下の子供がいる者です。

准看護師制度については「廃止される」という見方が強まっているのですが、このように准看護師の養成を斡旋する制度が次々と作られているのも事実です。そのため、准看護師制度の存続について決着がつくのは、随分先のこととなる可能性もありそうです。

 

 

 

亀岡 さくみ

【資格:看護師、保健師、養護教諭第二種】

都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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