看護師の適正を磨く方法「適正がない!?」と思ったら確認を

看護師 適性

どれだけ意識していても、いろいろな状況が重なりインシデントを起こしてしまうこともあります。

何度もインシデントを起こすうちに自分は看護師に向いてないのではと思い詰めてしまうことがあります。しかし、それだけで簡単に適性がないと言えるのでしょうか。

1.インシデントが多い=看護師に向いていない訳ではない

インシデントが多い=看護師に向いていない訳ではない

新人の頃、膀胱留置カテーテルを実施するために、たくさんイメージトレーニングをして、患者の元へ行く直前まで何度も何度も確認しました。

ところが、患者の前、そして指導者の前という緊張から、清潔であるべき手を不潔にしてしまったのです。

 

何度もやっている事なのにミスしてしまった

一つの技術を自立するためには、指導者から合格をもらえなければなりません。その後も同じところでミスをしないように、振り返りながらイメージトレーニングをしてはデモで実施、またイメージトレーニングをして今度は患者へ実施と繰り返しました。

気づいたらすでに3回も実施させてもらっているにも関わらず、どこかでミスをしてしまいました。

 

指導者の言葉が耳から離れなくなった

指導者から「何回同じことしてるの?これ、ひとつ間違えたらインシデントだからね!あなた向いてないんじゃないの?」と言われたことがあります。

この頃は、膀胱留置カテーテル以外でもミスをすることがあり、インシデントレポートを書くこともよくありました。

 

ポイント!

ポイント

師長にインシデントレポートを提出すると、「1年目は書いてナンボ!学びなさいね」と励まして頂いたのですが、やはり指導者から言われた言葉が耳から離れず、自分で自自分に問いかけるようになっていました。

 

悩んでいる看護師は自分だけではなかった

悩んでいたのは私だけではありませんでした。同期が集まると、「今日も失敗しちゃった」「最近毎日インシデントレポート書いてるよ」とみなそれぞれ悩んでいたのです。

そんな私たちも1年が経つ頃には、あれほど悩んだ技術をミスすることなく実施するようになり、今では後輩に指導する立場でもあります。

 

ポイント!

ポイント

ミスがなくなったのか、インシデントを起こさなくなったのかというと、そうではありません。今でも「しまった!」と口に出してしまうこともあります。しかし、そんなときでも冷静に判断し対応することができるようになりました。

 

失敗があったからこそ学べた

今だから思えることは、インシデントを起こすことは命に関わる仕事をする私たちにとって、決していいことではありません。しかし、それがあったからこそ、インシデントを起こさない方法を身につけ、もしヒヤっとしたことがあっても冷静に対応できるようになったのだと思います。

正直、慌ただしい日勤が続いていると疲れが取れ切れず、ヒヤっとすることが多くなります。

 

ミスを回避するように心がける

処置をする前に深呼吸して気持ちを整えたり、いつも以上に意識を集中させて実施するなどミスを回避するようにしています。

インシデントが多いから向いていないのではなく、インシデントをしっかりと振り返りミスを起こさなさいように次に活かしていくことでよい看護師に近づけるのだと思います。

 

2.どんな看護師でも最初は新人だった

誰でも最初は新人だったと思おう

どんなこともみな最初は何もわからないものです。学校で学んできたとしても、看護師となって働きはじめてからはマニュアル通りにはいきません。そのため、習ったことと違うと思う場面がたくさんありました。

 

患者によって同じ処置でも勝手が違う

患者によって、同じ処置でも勝手が違ったり、物品が異なったり、前はできたのに今日はうまくできないということは日常茶飯事です。

そして、ミスをすることなく看護師を続けている人はいないということも忘れてはいけません。

 

新人は側に先輩がついているため重大なミスはしない

私も新人の頃は、本当に小さなことも含めて、毎日毎日たくさんミスをしていました。しかし、新人の特権でもありますが、側に先輩がついていることで患者に関わる重大なミスをおこすことはありませんでした。

 

レポートを書いているものは自信を持てるようになった

失敗のたびにインシデントレポートを書き、書き方の練習もしてきました。書くことに慣れたくはないインシデントレポートも、毎日のこととなると最初は1時間以上かけて作成していたのに、3ヶ月を過ぎた頃には半分以下の時間で書けるようになり他の仕事よりも自信を持てるようになっていました。

 

自信を持てることが増えてきた

私でも、1つ1つ自信を持ってできることが増えてきました。あれほどできなくて悩んだ膀胱留置カテーテルも今では後輩に「清潔と不潔を意識してね」と指導するようになっています。私だけでなく、私を指導してくれた先輩方にも新人時代はありました。

 

看護師の先輩も同じ道を通ってきた

ある日の休憩中に怖いと思っていた先輩が「昔はわからない事だらけで、悔しいし、不安で、毎日泣きながら帰ってた」と話していたときは、驚いたものです。

しかし、そんな先輩も私と同じように悩んでいた頃があったんだなと思ったのが印象的で今でも覚えています。

 

ポイント!

ポイント

ミスをして看護師という仕事に怖さを知ったのも、仕事を覚えてやりがいと楽しさを知ったのも新人の頃でした。みな、同じような経験をしながら看護師をしているのです。

 

3.責める先輩看護師ではなく聞いてくれる先輩に相談する

責める先輩ではなく、聞いてくれる先輩に相談する

インシデントをおこしたとき、それだけでも自分自身が一番ショックです。それに加えて、先輩から責められたり、厳しく指導されたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

小さなミスでも患者の命に関わる

ミスはいくら小さなものでも患者の命に直結することがあります。しかし、インシデントをおこしてしまったことを責めるようではいけません。なぜなら、インシデントレポートの目的は誰でも起こしうるミスに対する再発の防止です。

そのため、どんな小さなミスも、ミスに至らなくてもヒヤリとしたことの情報をもらすことなく集めることが必要なのです。

 

インシデントレポートにより改善できる

インシデントレポートの提出を妨げるのは、責められる、怒られるという状況から避けようとするからです。ミスが全くない病院はありません。

インシデントレポートの提出が少ないことがよいのではなく、インシデントレポートによってミスが起こる原因を知り、改善できることが大切なのです。

 

後輩のミスを一緒に解決する先輩になろう

ミスを繰り返すことは、決してよいことではありませんが、そこにはミスを起こしてしまう原因が隠れている可能性があります。だからこそ、責めるような先輩に相談するのではなく、「自分が起こしていたかもしれない」というように一緒に解決策を考えてくれる先輩に頼りましょう。

そして、自分自身も後輩のミスを一緒に悩み解決に向けて考えられる先輩になって欲しいです。

 

4.ミスを振り返ることが事故を防ぐことに繋がる

ミスを振り返ることが事故を防ぐことになる

小さなミスはいつか事故につながってしまう可能性があります。そのため、インシデントレポートを書くだけでなく、その行為を振り返り、自分自身でも何がいけなかったのかを考えなければなりません。

 

次にミスを起こさないように対策を行う事が大切

インシデントが多いことを看護師の適正が欠けているというのであれば、それはインシデントを起こしたことを隠していたり、書いただけで振り返っていない場合でしょう。何度もお伝えしているように、ミスは誰でも起こします。

新人に限らず、私たちは機械ではないので必ずミスをします。だからこそ、次にミスを繰り返さないように対策をおこなうことが重要なのです。

 

5.仕事だけでなくプライベートでも心の安定を保とう

仕事だけでなくプライベートでも心の安定を保とう

意外と見落としてしまいがちですが、心の悲鳴がミスを招くこともあります。心のバランスが乱れてしまうと、いつも通りの的確な判断ができなかったり、他ごとを考えてしまい仕事の効率が悪くなり、最悪の場合インシデントでは済まずアクシデントを起こしてしまう恐れもあります。

しかし、身体の不調は目に見えてわかりやすいですが、心の不調はどうしても気付きにくいものです。

 

看護師の仕事は感情労働

看護師の仕事は、感情労働とも言われます。体力はもちろんですが、悲しいときでもつらいときでも患者の前では笑顔が求められます。自分の感情をうまくコントロールすることが、技術や知識以上に重要な場面がたくさんあります。

たとえ、仕事が楽しいと思っていても、気付かないうちに心の負担を溜め込んでしまっていることがあります。だからこそ、プライベートで心の安定を図ることが大切です。

 

定期的にストレスチェックを行おう

休みの日には友達とショッピングに行ったり、子どもと思いっきり遊んだり、好きなことをしてのんびり過ごすなど、リフレッシュやストレス発散のために休日を活用するようにしましょう。

また、定期的にストレスチェックをおこなうこともおすすめします。

 

自分に与えられた仕事には責任をもとう

看護師という仕事に限らず、自分に与えられた仕事を責任持って遂行することが、その道のプロであり、それができてこそ適正があると言えるのだと思います。

心と身体のコントロールは、自分にしかできません。もし、何かに悩んだときは自分自身と向き合いながら、心も体もよい状態にして仕事に望むようにしましょう。

 

まとめ

看護師は、人と関わることが多い仕事です。さらに、自分の関わりによって命を左右することもあり得る仕事です。だからこそ、どの仕事も責任が重く、怒られたり指導されることも多いです。

しかし、だからと言って適性がないとは言えません。適正は、もしかすると自分自身が決め付けているだけなのかもしれません。

私は何度も実施していたものでも、未だに自信がなかったり不安なことがたくさんあります。適性がないのではないかと悩んだこともあります。しかし、看護師という仕事を本気で辞めたいと思ったことはありません。

できなくて悔しいと思ったら何度も練習し、できるように努力してきました。ミスをするたびにインシデントレポートを書いて、自分自身で振り返ってきました。そうやって適正はつくられていくのではないでしょうか。みなさんも、前向きにできることから適正を磨いていきましょう。

azuki

【東京都/30代前半・資格:看護師】

高校卒業後、大学に進学したものの将来の方向性に悩み中途退学。その後、学生時代から勤めていたアルバイト先で看護師という仕事に魅力を感じ、社会人経験を経て看護師になりました。看護師としての経験はまだ浅いですが、他の職種での経験を活かした視点で、どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しながら、皆様に独自の視点での役に立つ転職情報を配信していきます。

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