転職を決意して今の職場を去るにあたり、どの程度の期間、仕事から離れたいと考えていますか?
「有休消化中」「退職はしたけれど数か月で転職が決まっている時期」等は、金銭的に余裕がある時期でもあるため「自分の心と体に投資する」「自分を振り返るための時間を作り出す」等、これからの自分の生き方を考えるための有意義な時間にすることが大切です。
ここでは、「職場を辞めた後数か月無職でいる」「有休消化などで働かなくても良い期間が得られた時」等に、やっておくと自分にためになることについてご紹介します。
1.旅行にいく
2.コミュニケーションスキルを学ぶ
3.部屋の整理と模様替え
4.家計簿をつける
5.異職種の友人と話す
6.本を読む
7.病院巡りをする
8.転職先に役立つセミナーや勉強会に参加する
9.習い事を始める
10.まとめ
1.旅行にいく

看護師が転職前の無職期間にやっておくと良いこととしては、旅行に行くことが挙げられます。
以下で詳しく見ていきましょう。
自分を振り返る大切な時間になる
看護師は、毎日の慌ただしい業務に追われて、自分でも気づかない間に心身が擦り切れていることが多いため、転職前の無職期間に仕事のことを完全に忘れて旅行に行くことは、やっておくべき良いことの1つです。
なぜなら、日常を離れて自分の心と体を優しい空間に置くことで、これからの自分の人生を考える余裕も生まれ、自分を振り返る大切な時間を得ることができるからです。
ポイント!

旅行と言っても海外や観光地に行くことではなく、1人旅や心許せる友人などと、ゆったりとした時間を体感することをおすすめします。
2.コミュニケーションスキルを学ぶ

看護師が転職前の無職期間には、コミュニケーションスキルを学ぶと良いでしょう。
理由も含めた詳しい説明については、以下の通りです。
自分の思考・話し方の癖を知る
病院に勤務している看護師は、医療を提供するという特殊な空間が、そのような思考・話し方に看護師を変えてしまうため、いつの間にか「上から目線」で患者や家族への指導やアドバイスを行っていることがあります。
知らずに身についてしまった思考や話し方の癖が、転職先で孤立させる原因になることもあるため、コミュニケーションスキルを学ぶことで自分の思考や話し方の癖を知ることが大切です。
コミュニケーションスキルは良い人間関係に繋がる
私の場合、退職前の有休消化の時期からアンガーマネジメントやコーチングなどのコミュニケーションスキルを学びはじめ、医療者が開催していない研修や講義を選択しました。
その結果、自分がいかに医療を提供する側の視点で考え対応し、指導する話し方をしていたかに気が付くことができ、その後の転職先での人間関係に良い影響を与えています。
ポイント!

人間関係が一因で転職を決めた場合には、自分の思考・話し方の癖を知り、次の転職先では同じことで躓かない自分になるためにコミュニケーションスキルを学ぶことは大切です。
3.部屋の整理と模様替え

看護師が転職する前の無職期間に、部屋の整理と模様替えをすることがおすすめです。
詳しくは、以下で紹介していきます。
心機一転、けじめになる
仕事が忙しく、家の模様替えなどを数年行えていなかった場合は、転職前の無職期間を利用して部屋の整理をすることも気持ちの整理になります。
また、研修などでもらった資料や、病院からもらった書類をファイリングすることも少し迷いがある気持ちを整理することに役立つでしょう。
転職の際にけじめをつけた例
私の場合、自分が作成したパンフレットや様々な報告書などを見直し整理したことで、頑張った自分に合格点をつけることができました。
その上で、転職後の自分には必要ない書類や本などはすべて処分し、部屋の模様替えも行いました。
補足説明!

物を片付けて捨てる、そして新しい自分にふさわしい部屋に変えることは、転職前にけじめをつけることでもあるため、おすすめです。
4.家計簿をつける

仕事追われて忙しい看護師は、お金の管理も大雑把になりがちであるため、転職を機に家計簿をつけると良いです。
家計簿をつけることでどのようなメリットがあるのか、確認していきましょう。
将来設計を見直すきっかけになる
転職によって、一時的には収入が減少し逆に税金は前年度の収入によって決定し、支払いに苦労することもあるため、将来設計を見直すためにも転職前の無職期間に家計簿をつけ始めておくと良いです。
退職金は入るかも知れませんが、一時金は貯金する方が未来のためになるため、一時的な収入に惑わされず今の自分の生活水準が転職後も維持できるのかをシミュレーションしておくと、引越しも含めて計画的に転職に向けて動くことができます。
5.異職種の友人と話す

転職前の看護師が無職期間にやっておくと良いこととして、異職種の友達と話すことがあります。
どのようなメリットがあるのか、以下で確認していきましょう。
仕事に対する考え方が変わる
有休消化から退職、そして転職するまでの時間、友人を含めて様々な業種の人と話すことで、自分の置かれた仕事環境がどのようなものなのかを、客観的に見ることができるようになります。
ある部分では恵まれ、ある部分では特殊な環境であると知ることで、転職後は労働者である自分を客観的に見ることができるようになるでしょう。
給与体制や福利厚生などが安定していることが実感できる
看護師は、同じ業務を複数名で行うため、人間関係で問題が起こりやすい職種ですが病院勤務では、給与体制や福利厚生などが安定しており、そのことを実感できるのは、他の業種や職場環境で働く人たちを知って、初めてできる場合もあるでしょう。
補足説明!

仕事をしない期間だからこそ、医療職以外の人と知り合い、その人達の仕事観や人間関係の対処方法を学ぶことは、転職後のあなたに良い影響を与えてくれるでしょう。
6.本を読む

わざわざ人に会いに行かなくても、たくさんの人が書いた本を読むことも、転職前の無職期間にやっておいて欲しいことの1つです。
それでは、以下で見ていきましょう。
様々な考え方に触れる
小説・歴史・自己啓発本等、どんなジャンルでも構いませんが、本を読むのであれば、1人の作家ではなく色々な考え方に触れることをおすすめします。
ジャンルは問わず、絵本から哲学や物理系に関するものまで様々ですが、選んだ本の中に自分が迷っていたことの答えとなるヒントを得ることもあるでしょう。
補足説明!

私は、無職期間になると普段読めない本を読むように心掛けています。
「時間ができたら読もう」と思っていた本を手当たり次第読んでみて、色々な考え方や知らない世界を垣間見てみることも良いでしょう。
7.病院巡りをする

無職期間に、見ておきたい病院の外来巡りをすることも、やっておいて欲しいことの1つです。
病院めぐりについては、以下の通りです。
看護師の接遇を考える機会になる
転職予定の病院や評判が良いとされる病院の外来などを見て回ることは、今後の自分の看護師としての接遇に大いに役立ちます。
外来で患者や家族に対応している看護師をはじめとする病院職員をゆっくりと観察することは、なかなか経験できませんが、転職前だからこそ看護師としての自分のあり方を振り返る絶好の機会になるでしょう。
8.転職先に役立つセミナーや勉強会に参加する

転職前の無職期間に看護師がやっておくと良いこととして、セミナーや勉強会に参加することが挙げられます。
以下で詳しく説明していきます。
知識を増やし、心の準備を整える
転職前にやっておくと良いことは、転職先に役立ちそうなセミナーや勉強会に参加することです。
転職先の職場にもよりますが、医療系・福祉系・産業保健系などは、様々な勉強会やセミナーを毎週のように開催されています。
補足説明!

今までは、行きたくても忙しくて行けなかったからこそ、せっかく得ることができた時間を、看護師としてスキルアップするための時間として有効活用することは、モチベーションの向上にも役立つでしょう。
9.習い事を始める

仕事が忙しくてできなかった趣味を始めることも、仕事を離れた期間におすすめしたいことの1つです。
それでは、以下で確認していきましょう。
趣味は心を豊にする
趣味の例としては、ヨガ・茶道・フラワーアレンジメント・手芸など様々なものがあり、やってみたかったことを始めることは仕事で疲れた心を癒し、自分らしさを取り戻す時間になるでしょう。
自分の価値に気づくことができる
趣味を始めることで、自分の価値は「看護師として働き続けることだけにあるのではない」と気が付くことができ、「年を重ねてからも続けたいものがある」といった心の拠り所があるだけで、仕事を通して収入を得ることの意味が今まで以上に輝くものへと変えることができます。
10.まとめ
看護師が転職前の無職期間にやっておくと良いことについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
これからの看護師人生と自分の人生を豊かにするために、ただ何もせずに時間を過ごすのではなく、有意義に限られた期間を過ごすことを目指しましょう。
転職を考えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。
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