看護師が健診バイトで採血に苦労する10の理由

看護師が健診バイトで採血に苦労する10の理由

採血業務は健診の時期になると単発アルバイトの募集が多く出ているため、健診シーズンだけ働くベテラン看護師、若い看護師も多く見かけます。

健康診断の項目は様々ありますが、どの受診者さんにも必ずと言っていいほど実施される項目には採血があります。

そのため、健診において採血は要となる検査であると言えます。

また看護師にとっては、採血手技が得意だと健診業務においてはとても仕事しやすくなります。

それは採血という業務が他の検査よりも経験と技術が必要なことが起因していると思われます。しかし、健診での採血業務は、そう楽なことばかりではなく、気を付けなければならないポイントがいくつもあるのです。

看護師の方でも採血は苦手、という方もいるでしょう。

それでは、どうして健診での採血業務は大変なのでしょうか。その理由を10個ご紹介致します。

1.採血人数が多い

採血人数が多い

健診は忙しい時期になると1日で数百人もの人数をこなす施設もあります。

採血はほとんどの受診者さんが実施するので、その人数を数人の看護師で採血することになります。

担当の人数配分は施設によって異なるため、多いところでは1人で100人以上はこなさなくてはいけなくなります。

採血を正確に実施することはもちろん、スピードも求められます。

 

2.血管が見えにくい人もいる

血管が見えにくい人もいる

受診者さんは基本的には健康な方なので、比較的血管は見えやすいのですが、健診のために飲食を制限していることや、検査に対して緊張していたりすると血管が見えにくくなることがあります。

特に女性は低血圧や冷え性などにより血管が細く、分かりづらい方が多いです。

採血による恐怖心は女性の方が強いため、採血を実施するのが困難なこともあります。1度で手際良く採血することが求められます。

 

3.採血はプレッシャーがかかりやすい

採血は技量の差が出やすい手技でもあるため、受診者さんから「痛くしないでね」とか「一発でとってよ」などとプレッシャーをかけてくることもあります。

看護師も人間なので多少は緊張しますし、そういう時に限って失敗してしまうこともあります。

また、精神的にも疲れる業務でもあります。

受診者さんは大体、年に1回は健診を受けて採血をしており、他のクリニックで採血を受けている方もいます。受診者さんによっては採血に慣れている方もいます。

 

4.真空管採血が好まれる

4.真空管採血が好まれる

これは採血人数が多いことと、真空管採血の特徴によるものです。

真空管採血はそのままスピッツに血液を採取することができるため、実施時間が早くできます。

シリンジを使用しての直針や翼状針の採血では、シリンジからスピッツに血液を入れなおすのに時間がかかるため、採血人数の多い施設ではあまり使用しないように言われることもあります。

 

5.採血ではクレームを言われることがある

採血ではクレームを言われることがある

健診の中で採血は痛みや苦痛を伴う検査になります。

受診者さんは病気で必要な処置として採血するのではなくて、健診のために受診していることにも関係しているかもしれません。

採血した時に、

  • 「こんなに痛いのは初めて」
  • 「いつもはこんな場所から採血しないのに」

など言われることや、採血場所を指定してくる受診者さんもいて対応が難しいのです。

一回で採血できないことや、痛みがあるとクレームを言ってくる受診者さんもいます。

 

6.採血による神経損傷のリスクがある

あまり頻度は多くはありませんが、採血により神経損傷を起こしてしまうケースがあります。

神経の走行は複雑なので、採血に慣れている看護師でもリスクがないわけではありませんが、やはり経験がある方がリスクは回避できるのではないかと思います。

詳しくは「採血事例-その1(一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会)」「採血による末梢神経障害PDF(日本大学麻酔科診療教授:加藤 実)」などを確認してください。

7.採血後に倒れる患者さんが多い

採血後に倒れる患者さんが多い

採血後に倒れてしまう受診者さんは、採血が苦手な方やたまたま体調の良くない方など様々ですが、そういった男女問わず多くいるため具合が悪くなった時に速やかに対処する流れも身につけておく必要があります。

採血の業務をしていると、採血中の患者さんの具合が悪くなってきている兆候が分かるようになってきます。

血管があまりにも細くて採血に時間のかかりそうな方や、血圧がとても低い方などは事前にベッド採血を勧めるなどして、採血後に倒れてしまうリスクを回避できるようになってきます。

8.極力内出血を抑える必要がある

極力内出血を抑える必要がある

採血時の内出血の原因にはいくつかあります。

採血時の手技によるもの、元々血管が細くて弱く内出血しやすい、止血がしっかりとされていないなどです。(中でも一番多い原因は止血不足かもしれません。)

内出血をなるべくさせないために、採血した後は数分程度しっかりと採血部分を押さえておくことが必要です。

施設によっては止血ベルトを着用するところも増えてきています。

 

内出血を起こすとクレームになるケースも

以前アルバイトの案件で派遣会社の方から、航空会社にてCA(キャビンアテンダント)の健診時に、職業柄なるべく内出血をさせてはいけないので採血手技に熟練した方でお願いしますと言われたことがありました。

内出血の原因は色々あるのですが、しっかりした手技と採血後の説明が必要になってくると思います。

 

9.手袋をしたままでの採血が難しい

手袋をしたままでの採血が難しい

最近の施設では、感染リスクの観点から手袋をして採血することを勧められています。

手袋をすると血管に触れる時の感覚が鈍くなるため、経験と技術が必要になってくると思います。

また、施設によって手袋も違うのでフィッティングが良い物や自分の手に合った大きさもあるため、慣れるのが難しいところもあります。

手袋をしての採血は施設によっては必須となっているところもあり、ますます必要性が高くなっているので、慣れていく必要があります。

 

10.採血が得意だと採血だけの業務になってしまうことがある

採血が得意だと、アルバイトに行った時にアルバイト先から個人的にスカウトされることもあります。

ただ、業務の担当がいつも採血ばかりになってしまうこともあります

 

まとめ

以上のような特徴から、採血では経験や技術が重要になってくることが分かります。

理健康診断を受ける多くの受診者さんは、採血に対して痛みや不安を多く伴います。

以前担当した受診者さんで「1年おきの健診で採血が一番嫌だ」と言っている方もいました。そのくらい採血は受診者さんにとって苦痛となる検査なのだと思います。

健診業務は働き方も色々あり長く続けられる仕事でもあるので、もし興味があったらまずは採血の手技を鍛えておくことが有利になるのではないでしょうか。

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監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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