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あい

正看護師

あい

( 保健師 )

看護師が「退職できない…」実体験から語る対処法!<例文付き>

公開:、更新:2018年03月05日
看護師が「退職できない…」実体験から語る対処法

看護師として「退職できない…」と、今まで退職を何度か経験してきた私は、毎回やむを得ない理由であろうとも退職を上司に申し出ることは、職場の雰囲気を読むと頭を悩ます出来事となりました。

そして引き止めにあうことも当然のようにありました。

退職を経験した周りの看護師も皆同じように話しており、看護師はなかなか退職できない職業であると言えるでしょう。

ここでは過去の私と同じ悩みを抱えた退職したいのにできない看護師の為に少しでも役に立てるよう、退職の状況別に応じた対応について詳しくお話していきます。

1.退職理由が漠然としていて「引き止め」にあう場合

退職理由が漠然としていて「引き止め」にあう場合

退職理由が絶対に「退職」という選択肢が必要だと認められるようなはっきりとしたものではなく、ただ

  • 「他にしたいことがあるから退職したい」
  • 「引っ越しを考えているから退職したい」

など明確には言わず漠然としているような理由では引き止めにあう場合が多いでしょう。

そのような場合の対象方については以下の通りです。

 

「退職できない…」対処方法について

対処方法としては、「そのような理由であれば仕方がない」と職場に理解してもらえるような退職理由をはっきりと申し出ましょう。

スキルアップをはかる為に他の病院での勤務が必要であるなどポジティブな個人的理由や、家庭の事情や結婚による転居の為に通勤が困難になるなどやむを得ない理由を、誠意を持ってはっきり伝えるべきです。

結婚、転居など「今すぐに生じること」ではない場合には、先々実際にそのようになることは事実であるため転職理由として話すことは良いと思います。

 

注意点!

ポイント

いくら早く退職したいからといって全くありえないような嘘をつくことはやめましょう。

 

上司に話す例文:スキルアップを望む個人的な退職理由

「私は当院で毎日楽しく働いているうちに少しずつがん専門看護師の資格を取得したいと強く思うようになりました。当院で〇年の看護経験を積んだ今、がんの専門病院である〇〇病院に転職してがん患者に向き合い、高度な専門性を身に着けスキルアップをしたいと思っております。4月から新しい職場でのスタートを希望しておりますので、3月いっぱいで退職することを希望します。あと残り3ヶ月となりましたが、引継ぎなど積極的にしたいと考えております。宜しくお願い致します。」

 

ポイント:応援して送り出してもらおう!

基本的には1ヶ月~2ヶ月前までに退職を申し出ることになっている職場が多いですが、自分が退職した後の業務を残りの人数でこなすことを考えてみると、1人1人の業務量が増えることが想定できるので、早めに退職を申し出ると職場にとっては有難く、さらに辞めやすくなります

また、自分が今の職場経験を生かしてどのようなことを学びたいか、スキルアップをしていきたいかを具体的に話すことで、退職を受け入れる側にとっては引き止めたい気持ちはあるものの、退職理由を納得し応援して送り出したいと思うはずです。

 

上司に話す例文:家庭の事情によるやむを得ない退職理由

「この度母親が体調を崩してしまい、長期の入院が必要になってしまいました。しばらく実家に帰り、母親の身の回りの世話や家のことを長女である私が行っていこうと考えております。当院での仕事は毎日充実しており長い期間続けたいと考えておりましたが、実家が〇〇である為ここまで通勤することは非常に厳しい為残念ではありますが、退職させていただきます。家庭の事情でやむを得ず申し訳ございません。」

 

ポイント:正直に自分の言葉で伝えよう!

家庭の事情で通勤が困難になるとの理由ですと、職場側は引き止めたい気持ちは十分にあったとしても引き止めることはなかなかできないでしょう。

これはやむを得ない理由である為、そのような場合は正直に自分の言葉でしっかり伝えるようにしましょう。

 

2.退職理由が仕事内容や職場環境の不満であり「引き止め」にあう場合

退職理由が仕事内容や職場環境の不満であり「引き止め」にあう場合

退職理由が、

  • 「残業が多い」
  • 「夜勤が多い」
  • 「休みが少ない」
  • 「仕事内容が多くて辛い」

などの職場や仕事に対する不満である場合は、退職が絶対に必要な理由だとはみなされないでしょう。

少しずつ改善していくから頑張ろう」と良くなる方向に向かうことを上司に話しをされて引き止められる場合が多いと思います。

 

「退職できない…」対処方法について

退職理由が仕事内容や職場環境の不満であれば、状況を改善することにより引き止めることができると思われてしまいます。

そのため、本当の退職理由が職場の不満だとしても、それを正直にそのまま話すことは絶対に避け、

  • 今の職場に不満があるならばどのような職場で働きたいのか
  • 自分が本当にしたいことは何だろうか

と再度自分自身を見つめ直し、自分にも職場にもプラスに捉えられる退職理由を導き出しましょう

 

補足説明!

ポイント

引き止める側としては安易に「休みを与えよう」や「残業を減らせるよう皆で相談しよう」など上手いことを言って退職がなかったかのようにさせてしまうことがあるため注意が必要です。また、1人の大人として働いている職場の悪口を言うようなことは常識的に控えた方が良いでしょう。

 

上司へ話す例文:新しいことにチャレンジする退職理由

「私はこれまでこの職場で毎日充実して勤務することができました。勤務しているうちに私の趣味であるエステに行ってきれいになることを、逆に仕事で患者に行いたいと思うようになり美容クリニックで働きたいという気持ちが強くなりました。美容クリニックは年齢制限があるところもあり、〇歳になる前に必ずチャレンジしたいと思っています。大変残念ではありますが、〇月末で退職をさせてください。退職までの必要業務は必ず責任を持って精一杯行っていきます。」

 

ポイント:私の体験談です。

実際、私が外科病棟に勤務していた際に残業や夜勤が多く過酷な業務から自分の時間を持てる生活に変えたいと思って退職を決めました。

その時に今自分がしたいことは何かを考え直し導いた結果が美容クリニックでした。

退職を伝えた際、残念であると退職先の上司は何度も惜しんでくれましたが、「まだ若いから好きなことにチャレンジするのは大事なことだね、もし合わなかったら戻ってきてね、いつでも待っているから」との言葉をもらうことができ円満退職ができました。

職場への不満をそのままはっきり申し出ることは避け、お互いにとってプラスに思えるような納得してもらえる理由を上手く自分の中で導いていくことの大切さがよく分かりました。

 

3.退職する看護師が新人教育を行うなど即戦力となっており「引き止め」にあう場合

退職する看護師が新人教育を行うなど即戦力となっており「引き止め」にあう場合

プリセプターやリーダー業務をバリバリこなすような即戦力として働いている看護師は、職場にとってとても貴重でプラスになる存在です。

どのような職場でもリーダーシップをとって業務を的確に進めていき、プリセプターをしているなど新人の教育もしっかり行っているような即戦力として働いている看護師であれば「ずっとこの職場にいてほしい」と上司に思われることは当然のことでしょう。

そのため、退職を申し出ても引き止められる場合が多いと思います。

 

「退職できない…」対処方法について

この場合は、どのような退職理由であれ高い確率で「引き止め」に合うと思います。

退職するポイントとしては「しっかりと新人看護師が仕事を覚え1人前になる頃を見計らって退職の時期を定めるべき」です。

そして新人が節目を迎えることができたことで自分も同じく〇〇にチャレンジしたいなどプラスに捉えられる退職理由、またはやむを得ない理由があるのならばその旨をしっかり伝えましょう。

自分が今行っている責任の問われるような大切な業務をやり切った後でしか退職しないという強い意思を持つべきだと思います。

 

上司へ話す例文:スキルアップでの退職を申し出る

「私は〇年間この職場に勤務し、プリセプターをするなど貴重な経験を与えていただきました。〇月までには新人も1人立ちできるようになる見込みです。その頃に合わせて私も新たな分野に新人になったつもりでチャレンジしたいと思っております。それは以前から志望していました循環器専門病院での看護です。転職して専門性を身に着けスキルアップしたいと考えております。4月からの入職を考えておりますので、新人の1人立ちが完了した3月末で退職を希望いたします。」

 

ポイント:ポジティブな理由を心がける

例文は新人が1人立ちすることを見計らって自分の退職を決めていることが分かり、残されたスタッフに迷惑をかけぬよう「退職までに自分の業務の責任はしっかりはたすこと」を伝えられています。

退職理由もスキルアップというポジティブな理由である為、職場側にとって退職されることは非常に惜しいが応援したいという気持ちになるでしょう。

 

4.退職の話が保留にされてしまい退職できない場合

退職の話が保留にされてしまい退職できない場合

上司に退職したいと申し出たとしても、話はしっかり聞いてくれるものの承諾はしてもらえず「考えてみるね」と一旦保留にされてしまい、その後も退職については触れられない場合があるでしょう。

「1度話したのだから自分からは再度聞くことは辛い」と退職の件はどうなったのかを聞けない看護師も多く、そのままずるずると働いてしまっている人もいると思います。

 

「退職できない…」対処方法について

対処法としては、例え退職の話を保留やうやむやにされたとしても、もう一度退職届を持参して誠意を持って退職したい意思を伝える時間を作ってもらい、退職までの終わらせる業務や退職理由を再度自分の言葉でしっかりと伝えましょう

退職届は書面として残しておくことで後々に役に立つこともある為、忘れないように提出するようにしましょう。「看護師の退職届と退職願の書き方と例文」も合わせて確認しておきましょう。

 

保留にされた経験から語る体験談

私もそのように保留にされた経験があります。

私は退職届を持参せず口頭で看護師長に退職を申し出ましたが、保留にされたまま数ヶ月経過しました。

このままでは一向に退職することができないと思い、もう一度勇気を振り絞り看護師長に退職届を持参して申し出ました

退職届を提出すると受け取らざるを得ないようで、改めて退職理由や退職までの業務の話を詳しく話す機会を作ってもらうことができ結果的に円満退職できました。

 

5.職場が人手不足で退職したいけど退職できない場合

職場が人手不足で退職したいけど退職できない場合

看護師が不足している職場は多くあると思いますが、1人でも欠員が出ると業務が回らないような全く余裕のない職場では、退職したくてもできない場合があると思います。

 

「退職できない…」対処方法について

実際に私も4年間勤務していたクリニックを退職するときはやむを得ない理由でしたが、人手不足により私が退職すると業務が成り立たない状況であったため、半年前に退職を申し出て自ら院長に「引継ぎを全てしっかり行いますので半年のうちに次の看護師を探してほしいです。」とお願いをしました。

このように人手不足で退職したいけどできない場合はずっと退職できないわけではなく、人員が確保できると退職を認めてもらえるケースが多いでしょう。

これにより対処法は、退職したい日の最低3ヶ月~半年前には退職を申し出て代わりとなる人員を確保してもらい、引継ぎを十分に行って責任を最後までしっかりともつという旨を伝えるべきです。

 

上司へ話す例文:人手不足を理解した上での退職理由

【例文1】キャリアアップが退職理由
「私は〇年間この職場で多くの経験を与えていただきましたが、勤務をするうちに学生の時より目標としていた○○科の看護師として働きたいと思うようになりました。今現在この職場が人手不足であることは承知しておりますが、〇月から○○科に力を入れています新しい職場に入職したいと思っております。まだ退職まで6か月の時間がありますのでそれまでに代わりのスタッフを探していただきたいです。他の看護師に迷惑をかけないよう必要な引継ぎや退職までの自分の業務はしっかりと責任を持って終わらせ、退職日まで業務にも精一杯取り組んで参りますので、どうか宜しくお願い致します。私事でご迷惑をおかけし申し訳ございません。」
【例文2】家庭の都合が退職理由
「私は〇年間この職場で毎日充実して勤務してまいりましたが、この度結婚をすることになりました。彼の職場が○○で〇月までにはその周辺に転居する予定です。現在この職場では人手不足であることは十分承知しておりますが、〇〇からここまでは非常に遠く私は通うことが不可能になります。大変申し訳ございませんが、6ヶ月後である〇月には退職をしたい為それまでに代わりのスタッフを探していただきたいです。退職までに必要な業務は責任を持って行い、引継ぎもしっかり行います。私事でご迷惑をおかけ致しますがどうぞ宜しくお願い致します。」

 

ポイント:退職希望日は余裕を持って伝える

人手不足であることを十分に理解した上で職場に迷惑をかけないように次の看護師を見つけるまでの時間を考慮し、退職希望日の6ヶ月前とかなり早く退職を伝えています。

そして「自分の業務に責任を持って引継ぎもしっかりする」という意志も伝えており、謝罪も行い悪い印象を持たれることがないでしょう。代わりの看護師さえ見つかれば円満退職が望めると思います。

 

まとめ

【退職できずにトラブルになりそうな時は労働基準監督署に相談を】
労働基準監督署とは、各都道府県の労働局によって管轄されており、労働時間、労働条件、有給休暇、退職など様々な相談を受けてくれる相談コーナーが設置されているところです。(例:東京都労働局)退職においては、法律上14日前に申し出ると退職できることになっております(民法第627条)。14日よりだいぶ前に退職を申し出ているのにどうしても職場が認めてくれず退職できない場合は、労働基準監督署に電話をするか相談に行くと良いでしょう。しかし、第3者が間に入ることで上司と自分の間には溝ができ、円満退職はできない可能性が高いと思います。

どんなに引き止めに合って退職できないと感じても、自分の人生は職場の為ではなく自分自身の為にある為、退職したいという強い気持ちがあるのであれば強い意志をもって退職を実現させましょう。

退職するにあたり最も大切なことは、自分の事情を優先させることは必要ですが、それと同じくらい職場に残るスタッフや患者のことを考え自分の業務はしっかりやりきって、退職のその日まで精一杯仕事に取り組みましょう

つまり職場全体に対する思いやりが大事なのだと思います。

また、退職を円満にするためには退職するタイミングが最も大事であると言っても過言ではありません。

以下のようなケースの場合は注意が必要です。

新人教育を行っている場合 新人が問題なく夜勤も行えるように、
1人立ちができた後に退職をすべき
看護研究を行っている場合 看護研究を必ず終わらせてから退職をすべき
産休中・育休中の看護師がいる 産休中や育休中の看護師がいる場合は、
(どうしてもやむを得ない理由である場合を除き)
その看護師が職場復帰してからのタイミングに退職すべき
ボーナスを貰った後に退職したい場合 退職したいと思うことは当然かもしれません
しかし、上司には良い顔をされません

大切なことは、自分が退職した後に残されたスタッフがどれくらい大変になるかを予想し考えた上で退職するタイミングを決めることなのです。

看護師の円満退職方法|転職先が決まり退職するための9つのポイント」も合わせて確認してください。

看護師の皆様ができれば円満退職でき、次のステップへ一歩踏み出せることを応援しています。

私は4年間大学病院で慢性期と急性期を経験し、その後5年間クリニック、美容クリニックに勤めました。また、空いた時間に様々な単発アルバイトも経験しました。私の経験したことを転職や就職を考えている看護師に分かりやすくお伝えできるよう努めて参ります。現在は2児の母として子育てに奮闘中です。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師
年齢 ・東京都/33歳
職務経験 ・大学病院(慢性期病院・急性期病院)・クリニック・美容クリニック
診療科経験 ・手術室 ・一般外科(消化器外科、呼吸器外科) ・内科 ・皮膚科、美容皮膚科


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