看護師が介護福祉士養成学校の講師へ転職するには

看護師の仕事には、患者を看護するだけでなく将来的に医療・福祉で活躍する人材を育成するという役割があり、その仕事の中でも近年募集が急増しているのが介護福祉士養成学校の講師です。

介護福祉士養成学校の講師は、看護学校の講師よりも負担が少なく家庭との両立もしやすいと徐々に人気を集めている仕事です。

ここでは、看護師が介護福祉士養成学校への講師へ転職することについて述べていきます。

1.看護師が介護福祉士養成学校の講師になった際の仕事内容

介護福祉士養成学校の講師として働く看護師

介護福祉士養成学校の講師には、一般講師と専任講師の2パターンがあります。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

一般講師の場合

看護師が介護福祉士養成学校の一般講師になった場合の仕事内容としては、医療的な知識や技術を教えるということがあります。

介護福祉士または介護職員は、一定の技術が認められれば喀痰吸引や経管栄養の医療行為を行うことが認められましたが、これらの技術は介護福祉士免許をもつ講師では教えることができないため、医療的な授業は看護師が担当します。

 

専任講師の場合

専任講師は、介護技術や知識も含めた全ての授業を受け持つことになり、時には担任を持ち授業だけでなく生徒たちのサポートや進路決定に関わる場合もあります。

 

ポイント!

ポイント

専任講師は主に介護福祉士の資格を持っていて実務経験がある人が該当することが多いため、介護福祉士の資格を持っていて実務経験がある看護師は専任講師として働くことも可能です。

 

2.介護福祉士養成学校の講師になる際に必要なスキル

医療的な知識を身につける看護師

看護師が介護福祉士養成学校の講師として働くために必要なスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。

以下で紹介していきます。

 

看護師としての医療的な知識・技術

介護福祉士養成学校の講師として最低限必要なスキルは、看護師としての医療的な知識や技術で、人に教える場合、自分が理解している以上の深い知識や技術が必要となります。

ただ技術のみを淡々と指導するのではなく「解剖生理から教える」「限られた授業のコマ数の中で教えるべきことを分かりやすく伝える」ことが必要であり、そのためには深い医療的な知識や技術が求められます。

 

補足説明!

ポイント

ほとんどの介護福祉士養成学校の講師の条件は、5年間の職務経験があることとなっているため、看護師としての医療的な知識・技術は必須です。

 

介護の現場を理解している

看護師が介護福祉士養成学校の講師になるために最低限必要なスキルとして、介護の現場を理解しているかということがあります。

医療と福祉では、ものの考え方や対象との関わり方が少し異なる点があり、医療の世界では理解しがたい介護の世界ならではの辛さがあるため、介護の現場を全面的に理解できているということが大切です。

 

ポイント!

ポイント

「介護の現場で1度でも働いたことのある人」「介護士と衝突せずにうまくやっていけた人」等が介護福祉士養成学校の講師は向いているでしょう。

 

コミュニケーションスキル

大勢の人たちとコミュニケーションをとるため、コミュニケーションスキルは欠かせません。

介護士養成学校は、

  • 高校を卒業したての人
  • ある程度仕事をしてきて途中から介護の資格を目指す人
  • 子育てや仕事をひと段落して残りの人生まだ働きたいと介護の資格を取りに来る人

等、様々な人がいるため、どの年代とも柔軟に対応できるコミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーションスキルは、介護福祉士として将来介護の世界に飛び込んでいく学生たちに介護職者としてのコミュニケーションの取り方も日常の中で教えていくためにも必要なスキルです。

 

わかりやすく伝えるスキル

介護福祉士養成学校の講師として働く看護師は、授業をするため相手にいかに分かりやすく伝えられるかがポイントです。

なぜなら、分かりやすい先生の方が生徒たちも授業を楽しめますが、分かりにくく講師の自己満足で終わってしまうと生徒は理解できず、先生の人気も落ちるからです。

 

補足説明!

ポイント

講師としての人気の落ち度は、仕事量にも影響を及ぼす可能性があるため、分かりやすく伝えるスキルは働き続ける上でも大切なスキルです。

 

忍耐力

介護福祉士養成学校の講師で看護師が働く場合、「なぜ理解できないのか」「なぜ分からないのか」等の言葉は使えないため理解するまで教え続けるということは、それ相応の忍耐力が必要です。

特に社会人枠で入学してきている大人は、学習意欲が旺盛で様々な質問をされることがあるため、相手が理解し納得するまで対応をしなければならず、現場で働いているよりも忍耐力が求められるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

介護福祉士養成学校の生徒の中には、「年齢を重ねていて覚えたことをすぐ忘れてしまう」「仕事と併行して学校に通っているため習ったことを復習できずに忘れてしまう」等、様々な人が理解するまで忍耐強く付き合うことが必要であると把握しておきましょう。

 

3.看護師が介護福祉士養成学校の講師になるメリットは

時間の融通が効く介護福祉士養成学校の講師

介護福祉士養成学校の講師は、教壇に立って数十分ほど授業をするという仕事ではなく、授業が終われば事務作業になるため、仕事に対して負担を感じていた看護師にとっては、身体的な負担が少ないことがメリットです。

その他のメリットについては、以下の通りです。

 

時間の融通が利く

介護福祉士養成学校で講師をする場合、一般講師であれば医療の授業がある時間が出勤時間となり、看護師資格を持っている講師と時間割を話し合って自分の時間に合わせた働き方をすることができます

 

10時~19時が就業時間

多くの学校は、10時~19時を就業時間としているため、朝もゆっくりでき家事や育児などと併せて無理なく働くことが可能です。

 

補足説明!

ポイント

時間の融通が利くという所から、介護福祉士養成学校の講師は現役看護師の副業としても人気がある職場です。

 

健康な人を相手に仕事ができる

看護師は、「病を抱えている人」「病を見つけるために来院した人」等と関わることが多いですが、介護福祉士養成学校の生徒は、健康そのものであることが多いため、健康な人を相手に仕事ができることはメリットと言えるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

「身体的に元気で将来の夢をもって働く若い学生」「社会経験を積んだうえで介護の道を志す人」等と関わることは、看護師としての道を振り返ることができ、働く上で良い刺激になるでしょう。

 

働き以上の給料を貰えたと感じる

介護福祉士養成学校の給料は、施設によって異なりますが正社員で働いた場合、働く時間は平日であり残業も少ない上に夜勤をやっていたときと同等もしくは大差ない額をもらえるため、働き以上の給料を貰えたと感じることが多いでしょう。

 

ポイント!

ポイント

介護福祉士養成学校の講師をパートで働いたとしても時給は2,000円~2,500円と看護の現場で働くよりもかなり高額になります。

 

4.看護師が介護福祉士養成学校の講師になるデメリットは

授業の準備をする介護福祉士養成学校の講師

看護師資格のみの場合で介護福祉士養成学校の講師をする際は、パート・アルバイトで一般講師でしか雇ってもらうことができず、介護福祉士の資格を持ち、就業経験が無いと正社員である専任講師にはなれないことが多いため、自分の働きたい働き方ができない可能性もあります。

その他のデメリットについては、以下で確認していきましょう。

 

授業の準備が大変

授業をする上では、準備をして臨まなければなりません。

学校によって必要な授業準備は様々ですが、主に「講義用の資料の作成」「どのように授業を進めていくかの計画」をしていくことが必要です。

 

注意点!

ポイント

講師として働き始めたばかりの頃は、授業の準備に時間がかかって残業という可能性もあり、慣れない作業なだけに苦労する看護師が多いでしょう。

 

ある程度の知識が無いと大変な思いをする

授業のための必要最低限な知識のみの場合、生徒から質問された際にうまく答えられない可能性があり、質問に対して分からない場合は、生徒からの信用も落ちてしまいます

特に、社会人経験を経て入学した人や、自分が親の介護などを経験してきたという生徒では、看護師の視点では考えもしないような鋭い質問が飛んでくることもあるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

最小限の知識で淡々と授業をする講師よりも、様々な知識を派生させて授業をする講師の方が、人気が高い傾向にある等、一歩踏み込んだ深い知識が求められるため、勉強が必要です。

 

夜に働かなければならない場合もある

介護福祉士養成学校の中には、仕事をしながら通う学生のための夜の部を設けているところがあり、その学校で働く場合は、授業時間の割り当てによって夜の出勤が必要となる場合もあります

 

補足説明!

ポイント

夜とは言っても夜勤のような遅い時間ではなく19時前後が一般的ですが、家庭がある人や私情にて夜働くことが難しいという人にとってはデメリットとなるでしょう。

 

5.介護福祉士養成学校の講師の看護師求人を見つける方法

学校のホームページを検索する看護師

看護師が介護福祉士養成学校の講師の看護師求人を見つけるためには、どのような方法があるのでしょうか。

以下で紹介していきます。

 

学校のホームページを検索する

介護福祉士養成学校の看護師求人は、出回っていることが少ないため、直接学校のホームページの求人情報から応募するということになります。

また、ハローワークにも稀ですが求人情報が出ていることがあります。

 

転職エージェントを活用した場合

転職エージェントなどを活用すると看護学校の講師の求人が出てしまい、介護福祉士養成学校の講師の求人はあまり見受けられませんが、求人数がゼロではないためくまなく探すことや、担当者に相談することによって見つけることができるかもしれません。

私がアルバイトで介護福祉士養成学校の講師をした際には、当時働いていた老人保健施設に、介護士養成学校の講師をアルバイトでしている介護福祉士がおり、その方の紹介で始めました。

福祉関係の職業に人脈があれば、人の紹介で求人を見つけることもできます。

 

6.まとめ

介護福祉士養成学校の講師は、看護学校の教員よりも手軽にでき、実習の引率などの負担が少ないです。

転職したての始めのうちは研修を密に行い、指導方法などを学ぶことができるため、教壇に立つというのが初めての看護師でも自信をもって教壇に立つことができます。

将来の人材を育て、介護という側面から医療を考えることのできる介護福祉士養成学校の講師へ転職をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

齋藤

【神奈川県/20代後半・資格:看護師】

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

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