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看護師が検疫官へ転職をする時のポイント6つ

公開:、更新:2018年04月23日
看護師検疫官転職ポイント6つ

近年海外で新しいタイプの感染症が数多く報告されています。

それにはデング熱、チクンクンヤ熱、デボラ出血熱、鳥インフルエンザなどが含まれます。こうした感染症を日本に入れないために日々奮闘しているのが検疫官です。

では看護師が検疫官として働くにはどんなことが必要になるのかなど紹介します。

1.検疫官の仕事

看護師検疫官仕事

検疫官とは、海外で流行している感染症が日本に入ってくることを防ぐために空港や港湾で勤務する人のことで、厚生労働省の認可を受けて勤務します。

また、厚生労働省が募集する検疫官業務内容は以下の通りです。

  • 検疫業務(港湾、空港)
  • 衛生調査(蚊、ネズミの調査)
  • 船舶衛生検査(港湾のみ)
  • 健康相談業務
  • 予防接種業務

検疫官(看護師)のご案内より参照)

検疫官の仕事は大きく分けて3つあります。

1つ目は感染症の情報収集、2つ目は検疫の実施と渡航者の健康相談、そして3つ目に消毒作業と感染者の隔離が挙げられます。

 

(1)感染症の情報収集

こうした感染症の発生状況や人体に及ぼす影響、一般的な潜伏期間などについて、国際保健機関や各国の大使館、医療機関と連絡を取って最新の情報を集めるのが検疫官の仕事のひとつです。

 

(2)検疫を実施と渡航者の健康相談

検疫の実施方法は、船舶の場合と航空機の場合で大きく異なります

船舶の場合、検疫官は船長の申告に基づいて船内で乗組員の健康状態を確認します。航空機の検疫を行う場合、空港に到着すると検疫官はすぐに機内へ乗り込み、体温を測定する装置を使って乗員乗客すべての健康状態をチェックします。

 

体調不良が確認されたときは検疫ブースで診断する

入国審査場の前には「検疫ブース」が設けられていますので、渡航者からの申告があった場合もしくは明らかに体調不良が確認される場合には検疫ブースで診断を行います。

 

(3)消毒作業と感染者の隔離

感染の疑いが強い、もしくは感染が明確に確認された場合、検疫官はただちに特定医療機関へ通知を行い、患者を隔離してさらなる感染を防ぐ努力を払います

患者の身の回りにあったものなどをすべて消毒もしくは処分します。このように海外からの感染症に対する防護壁として働くのが検疫官なのです。

 

2.検疫官として働く看護師に必要なスキル

看護師検疫官必要スキル

検疫官として働く際に求められるスキルは「鋭い観察力」と「コミュニケーション能力」の2つです。

成田空港の年間利用者数はおよそ4千万人、羽田空港は国際線・国内線合わせると7千万人を超えると言われています。

この他に中部国際空港や関西国際空港、福岡国際空港などがあり、利用者はそれぞれ年間1千万人前後と考えられています。

 

高い集中力と鋭い観察力

空港で働く検疫官はモニターを利用しながら空港利用者の様子をつぶさに観察して、異常があると見受けられる場合にはすぐに行動できるよう備えていなければなりません。

港湾で働く場合にはモニターを活用できないケースが少なくありません。

そのため検疫官は船の乗客や乗組員の様子を自分の目で観察して異常がないかどうかを確認します。ただし検査にあてられる時間は限られているので、高い集中力と鋭い観察力を持って業務を遂行することが不可欠となります。

 

積極的なコミュニケーション能力

検疫所では健康相談が実施されています

ただ多くの人は「自分は大丈夫だろう」と考えて多少体調が悪くてもあまり相談ブースを利用しようとしません。

また相談に来たものの、体に起きている異変や症状をすべて言おうとしないこともあります。それで検疫官は相談に訪れる人を親切な仕方で応対し、積極的にコミュニケーションを図ることが求められます。

 

さまざまな国の言葉を話せる英語力

最近では日本を訪れる外国人観光客が増加しており、それに伴い相談ブースを訪れる外国人も増えています

そのため、英語やスペイン語、中国語などの外国語が話せる検疫官も必要とされています。

 

3.検疫官への看護師転職メリット

看護師検疫官転職メリット

看護師から検疫官へ転職をすることのメリットとしては、「やりがいが多いこと」と「国家公務員になれること」の2つが挙げられます。

検疫官の仕事は海外から日本国内への感染症侵入を防ぐことであり、感染者を見つけて隔離をすることにより国民全体の健康と命を守っているわけです。

新たな感染症に関する情報収集と医療機関に対する情報提供を行うことによって国全体の医療水準向上にも貢献しています。

 

(1)やりがいを感じる業務が多い

検疫所では海外への渡航を予定している人に海外で感染する期間のある病気の予防接種も行います。

また黄熱病や狂犬病、破傷風などに関して、その危険と予防法などをレクチャーすることも行います。

こうした作業を積み重ねていくことにより、海外での感染を防ぎ、ひいては日本国内の感染症拡大を予防していることになるわけです。職務を遂行する際にこうした点をいつも思いに留めておくなら、「やりがいのある仕事に携わっている」ということを感じながら作業に当たることができるでしょう。

 

(2)国家公務員として働ける

検疫官として採用されると、厚生労働省で勤務する国家公務員としての資格が与えられるため、国家公務員共済などのさまざまな優遇措置を活用することができます。検疫官の初任給は20万円弱で、正看護師として働く場合と比べると大きく劣るように感じるかもしれません。

とはいえ勤務年数に応じた定期昇給があり、基本的に終身雇用である、というのは大きなメリットと言えるでしょう。

また立地条件が良い公務員宿舎を利用できるというのもポイントです。

 

4.検疫官への看護師転職デメリット

看護師検疫官転職デメリット

看護師として働いている人が検疫官へ転職しようと思う場合、念頭に置いておくべきデメリットが3つあります。

 

(1)感染症にかかってしまう危険がある

日本では発症が確認されていない感染症がここ数年世界中で数多く報告されています。

検疫所で働く人は海外からの渡航者と数多く接するため、こうした特異な病気に感染している人と接するリスクも高くなります

検疫所内や相談窓口となるオフィスなどは消毒が徹底されているものの、相談者と面談をしている際に飛沫感染する危険は常にあります。

 

ポイント!

ポイント

港湾の船内で行う感染症検査などに関してはいつも清潔な環境で実施できるとは限らないため、検疫官として働く人には常に感染症のリスクが付きまとう、ということを覚えておかなければなりません。

 

(2)検疫に関与しない手続きなども理解しておく必要がある

検疫の対象となるのは渡航者だけではありません。海外から持ち込まれた肉類や植物、食品添加物やおもちゃなどに関しても検査を行う必要があります

看護師から新たに検疫官となる人はこうした物品に関する検査には関与しないものの、手続きに関しては理解しておく必要があります。

 

(3)屋外で実施する作業も多い

検疫官は港湾の衛生管理に関しても責任があります。港に生息するねずみや虫などを駆除するため定期的に検査を行い、必要と判断した場合には駆除業者への依頼を行います。

それから飲料水や海水の品質検査も行う必要があります。

このように検疫官として働く場合は屋外で実施する作業も多くある、ということを覚えておくと良いでしょう。

 

5.検疫官への転職注意点

看護師検疫官転職注意点

看護師から検疫官への転職を考えているなら、2つの注意点を覚えておくと良いでしょう。1つ目は「応募資格」、2つ目は「転勤が多いこと」です

検疫官に応募するための条件は4つあります。

  • 日本の国籍を有していること
  • 看護師資格を持っていること
  • 普通運転免許を所有していること
  • 看護師として臨床経験が少なくとも3年はあること
    (※感染管理認定取得者や在職中に院内感染対策関係の委員経験者、保健師免許取得者は更に望ましい)

特に看護師としてどのような実績を持ち、経験を積んできたのかという点が一次試験である書類選考の際に重要視される傾向があります。

現在看護師としていずれかの病院で勤務しているのか、それとも転職活動中でブランクがかなりの期間に及ぶのかなども確認されます。さらに保健師としての資格を持つ人が優遇されやすいということも報告されています。

 

その他の募集要項について

勤務地 全国の港湾・空港の検疫所
※採用後は、全国転勤となります。
勤務条件 1日7時間45分
交替制(シフト)勤務
原則として土・日曜日及び祝日等は休み
給料 188,800円~経験年数に応じて調整
※一般職の職員の給与に関する法律の規定による諸手当の支給

(平成30年の検疫官(看護師)募集要項)

給料や年収については、経験年数に応じて考慮されますが、「一般職の職員の給与に関する法律の規定による諸手当の支給」と国で決められた給料となります。

 

頻繁に転勤があることも銘記しておく

検疫官の勤務する場所は全国の港湾および国際空港で、定期的に人員の配置転換が行われます。

そのため検疫官として働く場合は頻繁に転勤しなければならない、ということも銘記しておく必要があります。ですから小さな子供がいる場合などは家族とよく相談して本当にその仕事が可能かどうか考えておくことが大切です。

検疫所の場所については「検疫所の設置状況」を確認しておきましょう。

 

夜勤や当直などの勤務があることを念頭に入れておく

検疫官は基本的に日勤で、週末・祝日はお休みになるというメリットがあります。

ただし成田空港や関西国際空港などは24時間体制で稼働しているため、検疫官も交代勤務になります。

夜勤や当直があまり得意ではないという人はこうした点についても考慮しておくことをお勧めします。

 

6.検疫官の看護師求人の探し方

検疫官看護師求人探し方

看護師として働いている人が検疫官に転職したいと思う場合、役立つのは「厚生労働省のホームページ」と「看護師転職サイト」です

検疫官の募集が行われるのは地方空港に国際線が就航した時もしくは欠員が出た時に限られています。

 

厚生労働省のホームページから求人を探す

検疫官は厚生労働省の管轄になるため、募集要項も同省のホームページに掲載されます。

詳しくは厚生労働省の「検疫官(看護師)採用情報」を確認してみましょう。

とはいえ大々的な宣伝が行われるわけではなく、募集期間も短く設定されていることが少なくありません。ですから定期的にチェックしていないと見逃してしまうということが起こり得ます

 

看護師転職サイトに登録して求人を探す

多くの人は「看護師転職サイト」に登録して、検疫官に関する求人情報が出た時にすぐ通知してもらえるようにしています。

このサイトを利用する利点は他にもあります。

看護師転職サイトでは登録者一人一人に転職サイトの担当者が割り当てられます。この担当者は医療業界の求人に関する幅広い情報を持っており、登録者の希望する転職先に空きがあるかをすぐに知らせてくれます。

さらに転職先での試験や面談に備えて事前講習を実施しているケースもあります。

 

まとめ

検疫官の応募に際しては、1次試験として書類選考、2次試験として面接と原稿用紙3枚程度のレポートを提出する必要があります。

看護師転職サイトの担当者はこうした試験の傾向と対策についても情報を持っており、登録者にアドバイスを提供することが可能です。

そのため検疫官に合格した看護師の多くが看護師転職サイトの利用を勧めています。

都内の大手総合病院で3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして看護師ライターとして活動中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職成功をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・保健師 ・養護教諭第二種
出身/年齢 ・東京都/28歳
職務経験 ・総合病院 ・大学保健室 ・保育園 ・デイサービス ・イベントナース ・ツアーナース
診療科経験 ・整形外科 ・小児科


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