著作者

Chiko

現役看護師

Chiko

( 看護師 保健師 )

社会人経験者から看護師へ転職する前のチェックポイント4つ

Chiko
現役看護師 Chiko
社会人経験者から看護師へ転職する

社会人入試を実施する看護学校や看護大学の増加の伴い、最近は様々なバックグラウンドをもつ看護師が増えてきました。

一度社会で働く経験をしてから看護師になることは、医療の世界だけしか知らないよりも広い視野をもって看護の仕事を行うことができます。特に看護の仕事は患者とのコミュニケーションが重要となるため、自身の経験を生かせるよい機会といえます。

しかし、社会人経験を経たからこそ転職時に気を付けなければならない点もあります。

ここでは、私も社会人経験から看護師になったため、その時の体験を生かしながら社会人経験者が看護師へ転職する前のチェックポイントについてご紹介します。

1.社会人経験者が看護師に転職する際の強みを知ろう

社会人経験者が看護師に転職する際の強み

社会人経験者が誇れるポイントは、なんといっても他の仕事を通して得た経験の豊富さや視野の広さです。

看護師になる前の職種として、

  • 全く別の業界で働いていた
  • 医療業界で働いていた(MRなど)

などのケースがあります。

いずれの場合でも、働く中で築かれた自分なりの仕事への考え方や判断基準は看護の仕事にも生かせることでしょう。

 

(1)看護師以外の世界も知っていること

病院では様々な人生を歩んできた患者をケアすることになり、当然、患者の職業や年齢などは多岐に渡ります。

社会人経験者は看護師以外の世界も知っているため話題の引き出しが多く、患者と深い話をすることができます。

 

補足説明!

ポイント

経験の広さから患者の状況や心情をイメージしやすく、より患者の気持ちに寄り添ったケアを実践することが可能となるでしょう。

 

(2)仕事でつまずいても精神的に追い詰められにくいこと

看護の仕事は精神的にも肉体的にも過酷です。職場によっては閉鎖的な人間関係によりストレスを感じる場面もあるでしょう。

その結果、離職してしまう看護師が少なくありません。

看護師の経験しかない場合は「他の仕事をする自信がない」「看護師しか選択肢がない」と追い詰められる傾向にあります。

一方で、社会人経験者は「看護は仕事の選択肢のひとつ」と割り切って考えられるため、思いつめすぎずにいられます。

また、他の仕事の経験は何か問題にぶつかっても対処する際の力となるでしょう。

 

(3)ビジネス感覚が身についていること

病院というのは病気を治療する場所であるため、一般企業のようなビジネス感覚が薄い傾向にあります。

例えば、

  • 使い捨て物品をむやみに使わない
  • 処置で使用したものに関しては忘れずにコスト計上する

社会人経験者の方が予算や経費に関しては厳しく考えることが習慣づいており、病院にとっても貢献度が高くなるでしょう。

 

2.転職後に直面しやすい問題点とは?

転職後に直面しやすい問題点

社会人経験を積んでいるからこそ、看護師転職後に直面しやすい問題があります。

 

(1)周囲のスタッフよりも年齢が上になりやすい

社会人経験者は年齢層が高い場合が多く、看護師の同僚や指導にあたる先輩が年下になることはめずらしくありません。

特に指導する先輩が自分よりもだいぶ年下で、なおかつ厳しい場合には年長者としてのプライドが傷つくかもしれません。中にはそれによって相手との関係がギスギスしてしまうという人もいます。

また、年齢の差を意識するあまり同僚や同期とも距離が開き、職場に馴染むことが難しくなってしまいます。

  • 実年齢よりも病院の入職年を意識する
  • 年下の指導者に対して謙虚でいる

スタッフとの間にぎこちない距離感が生じないためにも、こうしたことに気を付ける努力が大切となります。

 

注意点!

ポイント

歳の差があっても先輩であることには変わりありません。指導上きつい言い方をされたとしても素直に受け入れて自分の学びに生かしていきましょう。

 

(2)医療業界と他の業界のギャップを感じる

看護師は特に「献身」のイメージが強い仕事であり、社会的なイメージを押し付けられがちです。

それゆえに、他の業界から看護師の世界に入ってきた社会人経験者にとっては、大きなギャップを感じることが少なくありません。

高校からストレートで看護師になった人のほうが「こういうもんかな」と受け入れやすく、それに比べて自分の考えや意見が確立している社会人経験者はそのギャップに悩むリスクはあると言えるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

以前勤務していた病院では、始業時間の1時間以上前に出勤し、患者の情報収集の時間にあてることが暗黙の了解でした。スタッフもそれが当たり前という風に考えており、新人はそれに従うしかありませんでした。

 

(3)医師との関係が問題となる

医師は看護師や他の医療者と同等の関係であり、同じ職場の一員です。

看護師の上司ではありません。

にもかかわらず、医師が医療者のトップであるという意識は、いまだに変わらない職場が多いのが現状です。

もちろん人格的に尊敬できる医師もいますが、医師がヒエラルキーの一番上に位置し、看護師は医師のご機嫌取りをしなければならないなど理不尽な対応を要求されることがあります。

 

ポイント!

ポイント

患者の中には医師には良い顔をし、看護師には辛く当たる人もいます。社会人経験者であれば、そうした関係に違和感をもつこともあるでしょう。

 

3.社会人経験者が看護師へ転職する前のチェックポイント

社会人経験者が看護師へ転職する前

一般の看護師よりも経験値の面で強みのある社会人経験者であるがゆえに、転職時はその違いを念頭に置いて就職先を選ぶことが重要となります。

 

(1)教育体制がしっかりしているか確認する

教育体制が不十分な病院を初めに選んでしまうと、必要な看護技術を十分に身に着けることができないままその後の看護師キャリアを積まなければなりません。

社会人経験者は年齢が上であるがゆえに転職の際にはベテランに見られがちです。

後になればなるほど分からないことを周囲に尋ねづらくなります。看護師としてのスタートが遅い分、初めにしっかりと技術を習得し独り立ちすることが長く続ける秘訣でしょう。

 

ポイント!

ポイント

病院によってはホームページに入職何年目にどのような研修をうける機会があるか載っています。また、教育システムだけでなく、ラダーなどのキャリアアップシステムが紹介されていることもありますので、転職前にはホームページや資料を熟読し、必要があれば病院説明会で質問するようにしましょう。

 

(2)給与支給額の計算方法を理解する

看護師は月給が高いと考えられがちですが、実は基本給自体は少ない場合がめずらしくありません。

  • 夜勤手当
  • 資格手当
  • 病棟手当
  • 業務内容別の特殊手当(透析室など)

これらが加算されることにより月給が高く見えるのです。

よって、ボーナスを基本給の数か月分と計算すると思ったほどもらえないことがあります。

一般企業の感覚でボーナスを計算すると意外にも少なく驚きますので、転職時には病院ごとに給与の計算方法を確認するようにしましょう。

 

(3)在籍スタッフの年齢が幅広いか確認する

高校卒業後にストレートで看護学校や看護大学に進学した学生だけが新卒看護師である時代ではもはやありません。社会人経験者の数も増え、看護師のバックグラウンドにも多様性が見られるようになりました。

しかし、依然として若い年齢層の看護師が多い病院は存在します。社会人経験者が転職時に直面しやすい問題点でも述べましたが、社会人経験者は年齢が上となるため、幅広い年齢層のスタッフが在籍している職場のほうが居心地がよい場合もあります。

また、年上の人が多く勤続年数が長いと続けやすい職場であると考えられるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

私が勤務していた病院では20代の若い看護師が多かったです。しかし、勤務条件がハードなのでだいたい3~5年ぐらいで転職をする人が多く、全体として若い年齢層のスタッフしか残りません。30代になると外来へ異動する人が多かったです。

 

4.社会人経験者が看護師転職求人を探す方法

社会人経験者が看護師転職求人を探す方法

社会人として働いていた人が看護師資格を取得して転職しようと思う場合、仕事先を見つける方法は幾つかあります。

頻繁に利用されているのは、

  • 学校からの紹介求人
  • ハローワークなどの職業安定所
  • 看護師転職サイト

などになります。以下ポイントをまとめています。

 

(1)学校紹介で求人を探す

看護学校は多くの場合特定の病院と提携しているため、卒業と同時に提携先の病院へ配属になるケースが非常に多く見られます。

その利点としては、

  • 医療実習やインターンなどで慣れ親しんだ現場である
  • 先輩となる看護師や医師とも既に顔見知りである

ということなどが挙げられます。

社会人経験がない看護師の場合は、基本的に学校からの紹介求人で就職をします。

ただ、社会人経験者は自分で選択したい方も多く、別の方法を取る方も多いでしょう。

 

補足説明!

ポイント

奨学金を貰いながら、学校に通っていた場合などは、指定された医療機関で2年以上勤務すると奨学金の返済義務が免除される、という形態を取る学校もあり、こちらもメリットといえます。

 

配属先が希望の科になりずらいがメリットもある

学校からの紹介を受ける場合は、配属先が希望する科目ではないことが多く、キャリアプランがイメージできている社会人経験者にとってはデメリットになります。

 

(2)ハローワークを利用する

ハローワークを利用すれば希望する条件を幾つか設定することで簡単に求人情報を手にすることができます。

ただしハローワークの担当者は医療のプロフェッショナルではないため、詳細な条件に関して職員募集をしている病院に確認したり交渉したりすることはまずありません。

 

看護師の求人はハローワークで豊富にある

社会人経験がある場合、ハロワークに良いイメージがない方もいるとも思いますが、看護師資格を持っていると違います。

看護師は現状でも不足しており、考えるイメージよりも数多くの看護師求人募集が出ているので、条件に合わせて選ぶことが出来ます。

 

看護師専用のナースセンターもある

看護師資格を持っていれば、「看護師のハローワーク」といわれるナースセンターも利用することが出来ます。各都道府県に1つはありますので、こちらでも求人を探すことが出来ます。

登録を行えばeナースセンターを利用することが出来、インターネットで調べることが可能です。

 

(3)看護師転職サイトを利用する

社会人経験を活かした転職先を見つけたいと思うなら看護師転職サイトの利用が効率的です。

看護師転職サイトとは、看護師専用の転職エージェントとなります。

登録後に、条件の確認を行い、望に合った求人や、インターネット上に出ていない非公開求人を紹介してくれるので魅力的です。

また、通常の転職エージェントと違い、求人は豊富に選ぶことが出来るので、年収、勤務形態、立地、職場環境など細かい希望条件を指定することが出来ます。

 

ポイント!

ポイント

例えば看護師経験がなく不安が多いという場合には、研修などの教育体制が整っている職場を紹介してもらことができます

 

まとめ

社会人経験者の培ってきた豊富な知識と経験は看護師として転職する際の大きな強みとなります。

しかし同時に、社会人経験者であるがゆえに周囲との年齢差や他業界とのギャップは転職後の悩みとなる可能性も否定できません。

転職時にはその違いをしっかり理解したうえで職場を選び、「こんなはずではなかった」と思うことのないように気を付けましょう。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


看護師求人サイト口コミ

  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【お祝い金最大12万円】
 →看護のお仕事口コミへ
  ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
  ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
4位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ
5位   ‣MCナースネット
 【全国対応】【派遣・単発】
 →MCナースネット口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

<最新情報をお届けします>

大学病院・総合病院で経験を積んだのちに海外の看護に興味をもちオーストラリアに留学。
現在は派遣看護師としてマイペースに活動している主婦です。老人ホームやデイサービスでの単発派遣経験も豊富です。海外旅行が好きで、独身時代はバックパッカーをしていました。
人間関係や看護師としてのキャリア、転職など多くの人が悩むことに私もぶつかってきたので、同じ目線での記事を書いていければと思います。


カテゴリー:看護師転職のノウハウ


関連記事

→ 看護師ブログ一覧へ → 看護師ライター一覧へ


この記事を書いた人:Chiko
(公開日:)(編集日::2017年09月20日)

運営:「看護師転職ジョブ」当掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。