看護師が病棟からクリニックへ転職した時に感じるメリット・デメリット!

病棟看護師は体力的・精神的にとてもハードな仕事だと思います。

覚えなければならない事がたくさんあったり、職場の人間関係で悩んだり、残業が多かったりと悩みが尽きることがありません。

病棟看護師を辞めてクリニックへ転職したいと思った方もいるのではないでしょうか。

しかし、病棟看護師にとってクリニックで働く看護師の仕事内容は分かりづらく想像しにくい場合が多いです。

そのため、クリニックへ転職を考えている看護師は以下の記事を参考にしてみてください。

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看護師の3人に1人は転職に不満足で失敗!?

1.クリニックへの転職を甘くみてはいませんか?

クリニックへの転職を甘くみてはいませんか?

病棟看護師に比べてクリニック看護師の方が「楽そう」と思い転職を希望する方も多いと思います。

私自身、病棟で勤務していた時に仕事量の多さ、残業の多さを感じていたため転職したいと考えるようになりました。

転職先を考えた時、はじめにクリニックが思い浮かびました。

転職先は他にもいろいろありましたが、「クリニックはしっかり休みが取れ、仕事量も多くない事から一番働きやすいのではないか?」と思ったからです。

しかし、実際に転職してみてクリニック看護師のデメリットもたくさんある事を痛感しました。

 

こんな思いをするなら病棟の方が良かった?

病棟で働いていた時には感じる事のなかった思いをたくさんするようになり、中には「こんな思いをするのだったら病棟で働いていた方がマシだった」と思う事もありました。

私の病棟からクリニックへ転職した体験談を以下の記事でインタビューを受けております。

 

「クリニックは楽」というイメージだけを持ったまま転職をしてしまうと、働いた時に「思っていたのと違う」と後悔する可能性があります。

そのため、クリニックへ転職を考えている方はクリニック看護師のメリットとデメリットをしっかり調べて、納得した上で働くことをオススメします。

それでは私が実際にクリニックで働いてみて感じたメリット・デメリットをそれぞれ紹介したいと思います。

 

2.病棟と比較した時のクリニック勤務のメリット

病棟と比較した時のクリニック勤務のメリット

クリニックで働く看護師のメリットはどのようなものがあるでしょうか。

以下で詳しく見ていきます。

 

(1)夜勤がないこと

クリニックは基本的に夜勤がないところが多いです。

そのため、日勤のみの仕事のため生活リズムが狂う事なく、規則正しい生活を送ることができます。

 

クリニック看護師はスケジュールが立てやすい

看護師の休日はクリニックの休診日となり、あらかじめ休日が分かっていることが多いため、スケジュールを立てやすくなります。

以下は「看護師のシフト例を大公開!あなたに合った働き方は?」で紹介されていたクリニックのシフト例です。

クリニック看護師のシフト例

夜勤は長時間勤務のため体力的にも辛く、病棟で働いていた時は大変でしたが、クリニックへ転職し夜勤がなくなった事で疲れたと感じる事が少なくなりました。

 

(2)残業が少ないこと

クリニックは残業が少ない事が大きなメリットだと思います。

私が働いていたクリニックは残業がほとんどなく毎日定時で帰ることができました。残業があったとしても30分程度で月に3日程でした。

そのため、クリニックで働くとプライベートを充実させることができると思います。

病棟看護師のような約束をキャンセルすることはない

病棟看護師の頃は仕事終わりに友人と会う待ち合わせをしていても、緊急入院や患者の急変などがあった場合は時間通りに仕事が終わらない事が多く、時間に間に合わなかったということがよくありました。

最悪の場合、約束をキャンセルしなければいけないこともあり、精神的にも辛いと感じることがありましたが、クリニックで働いているときは約束をキャンセルすることはありませんでした。

 

(3)看護師として難しい処置が少ないこと

看護師として難しい処置が少ないこと

看護師として採血ができれば勤務可能というクリニックもあり、看護師が行う処置が少ない事が多いです。

また、クリニックでの看護師の主な業務はバイタルサイン測定、採血、心電図、点滴、医師の介助などとあらかじめ決まっている事が多く新しく必要な処置などもありません。

そのため必要な処置ができれば勉強する必要もなく精神的にも楽になるため処置が少ないことはメリットといえます。

 

(4)勉強会や研修がないこと

病棟看護師は日々の業務に加えて、病棟会、チーム会、病院の研修や看護研究発表、勉強会などたくさんのイベントに参加しなければならず、病院で勤務している看護師でこれらに参加した事がないという方はいないと思います。

クリニック看護師の場合、教育に力を入れているクリニックで勉強会や研修があり、頻度も少なくて済みます。

私が勤務していたクリニックは月に1度勉強会を行っていた

私のクリニックでは月に1回程度勉強会がありました。昼食時に院長が用意してくれたお弁当を食べながら勉強会を開いていたため、スタッフ同士で話ながら和気あいあいと行っていました。勉強会というよりは食事会のような雰囲気でしたので「楽しい」という印象でした。また、院長が勉強会をするため、クリニックで必要な知識(薬剤、病態など)について教えてもらえることができてとても勉強になりました。

 

(5)人間関係で悩む事が少ないこと

人間関係で悩む事が少ないこと

クリニックは病棟に比べ看護師や医師などのスタッフの数が少ないため、人間関係で悩む事が少なくなります。

たくさんのスタッフと話をする必要がありませんし、情報伝達も早く済むことが多いです。

また、病院のように毎年新人看護師が来るということもないため、新人指導をする必要がありませんし、プリセプターなどもしなくてすみます。

しかし、人間関係はクリニックによって様々で、必ずしも悩むことが少ない訳ではありませんので注意してください。

私のクリニックは医師が1人でしたので、医師によって指示が違う、医師に確認したら「〇〇医師に聞いてください」と言われたなどという混乱も起きませんでした。スタッフ間でのトラブルが起きにくいためクリニックでは人間関係で悩むことが少なくてすむと思います。

 

3.病棟と比較した時のクリニック勤務のデメリット

病棟と比較した時のクリニック勤務のデメリット

次にクリニックで働く看護師のデメリットについて紹介します。

 

(1)給料が少なくなること

クリニック勤務は夜勤や役職手当などがない分、必然的に給料が低くなります。

病棟からクリニックへ転職しても今までと同じ給料がもらえると思っていると、その給料の差に驚く事があります。

また、小規模なクリニックは福利厚生が充実してないところも多く、交通費なども上限を設けている場合があり、病棟から転職した際に戸惑うことがよくあります。

 

給料が高いクリニックもあるが注意はしよう!

求人情報などで給料が高いとしているクリニックでも実際に働いてみるとサービス残業が多かったり、仕事量が多くて過酷であったりという場合もあるため注意が必要です。

クリニックで働くほとんどの場合は病棟勤務に比べ給料が低くなってしまう事を念頭におき転職するようにしましょう。

 

(2)希望の休みを取りづらいこと

希望の休みを取りづらいこと

クリニックは看護師の人数が少ないため希望の休みを取りづらく、休診日が看護師の休日でもあるので、この日は必ず休みたいと思っていても休めない事があります。

特に、パートやアルバイトの看護師がいなくて正社員看護師のみのクリニックでは、1人休んでしまうとクリニックが成り立たなくなってしまう場合もあります。

休診日を設けているクリニックは看護師の休日は多いですが、代わりのスタッフがいないため、希望の休暇は取りづらいということがデメリットだと思います。

私がクリニックを休んだことで休診になってしまった

私の場合は、休みたい希望の日を院長に伝えたところ、「看護師が1人いなくなってしまっては診察に支障が出る可能性がある」と言われました。

それでも、どうしても休みたいということを伝えたら、クリニックが休診となったことがありました。

私は、自分1人が休むのばかり思っていましたが、クリニックが休診となった事で患者さんや他のスタッフにも迷惑をかけてしまい、休みを取る事の大変さを痛感しました。

 

(3)看護師としての成長が難しいこと

クリニック看護師の仕事内容は限られていて難しい処置がないことは、メリットでもありますが、同時に看護師としてスキルアップする事が難しいということでもあります。

クリニックは新しく覚えることも少ないので看護師として成長するのが難しいのではないかと思います。

例えば、私は採血や心電図などはクリニックで何度も行っていたため自信を持って行う事ができます。しかし、膀胱留置カテーテルの管理や手術後の観察など、病棟で働いていた時は毎日のように経験していた事を全く行わなくなったため、すぐにやるようにと言われてもきちんとできるか自信がありません。

 

(4)看護以外の業務を任されることが多いこと

看護以外の業務を任されることが多いこと

クリニック看護師は看護業務の他に清掃や薬品・医材料の在庫管理、発注も行い、受付業務が忙しい時は看護師が電話対応や受付業務を行うことがあります。

私は「看護師でなくても、できるのに」と思ったことが何度もありました。

クリニック勤務の場合「看護師は資格職であり専門職である」と考えて転職するとギャップが多いかもしれません。

 

(5)人間関係が大変なクリニックが多いこと

先ほど、クリニックへ転職するメリットとして人間関係で悩むことが少ないとお話しましたが、スタッフの人数が少ない事で逆に人間関係が大変だと感じることもあります。

例えば、クリニックでは院長が雇用主であるため、院長が気に入らないスタッフはすぐに辞めさせられてしまう可能性もあります。

そのため院長に発言することができず、間違っていると分かっていてもなかなか言い出しにくく、なんでも言い合える雰囲気ではありませんでした。

 

補足説明!

ポイント

私の場合は、スタッフに話した内容が他のスタッフに全て筒抜けになっていたという事がありました。特に働きはじめの頃はクリニックの雰囲気にも慣れず、辞めたいと思う事がありました。

 

4.初めて病棟からクリニックへの転職時に気を付ける事

初めて病棟からクリニックへの転職時に気を付ける事

様々なクリニックがある中で自分に合った転職先を見つけるのはとても大変です。

病棟から始めてクリニックの看護師として転職先を探す上で押さえておきたいポイントを私の経験から説明します。

 

(1)なるべく多くのクリニックの求人を確認しよう

なるべく多くのクリニックの求人を確認しよう

転職先を探す時に、すぐ決めてしまうのではなく、できるだけたくさんのクリニック求人情報を確認するようにしましょう。

先ほどもお伝えしましたが、給料が良いからと言ってすぐに転職を決めてしまうと、実は時間外労働やサービス残業が沢山あるという事もあります。

クリニックの求人情報をよく確認して、焦らず決めることをオススメします。

 

1人で探すのが困難な場合プロの力を借りておこう

1人で転職先を探すのが困難な場合は、看護師転職サイトを活用してもいいと思います。転職サイトのスタッフは転職のプロなので求人の選び方や、転職サイトのスタッフしか分からない情報を教えてくれることがあります。

また、条件やエリアにもよりますが、1つの看護師転職サイトだと1つ~4つ程度の求人提案になります。

そのため、より多くの情報を確認するために2~3社程度の看護師転職サイトには登録しておきましょう。

 

(2)クリニックでの看護師の人数を確認する

看護師が1人しかいないクリニックは仕事量が多く、休みが取りづらい可能性があります。

そのため、なるべく看護師が2人以上在籍しているクリニックを選ぶようにしましょう。

また、パートやアルバイト看護師がいるクリニックは急な休みにも融通が利く場合がありますのでオススメです。

 

補足説明!

ポイント

初めてクリニックへ転職する場合はクリニックの仕組みや仕事内容が分からず混乱してしまう事が多いので他の看護師に教えてもらいながらスタートすることが多いです。そのため、看護師の人数が多い方が余裕もありますし、いろいろな看護師から指導を受けることができます。

 

(3)クリニックが予約制の診察方法かを確認する

クリニックが予約制の診察方法かを確認する

クリニックでの患者の診察方法には、

  • 「予約なし」
  • 「予約制」
  • 「完全予約制」

などがあります。

クリニックがどのような予約システムを採用しているかにより、看護師としての働き方が大きく変わってくるため事前に調べておくことが重要になります。

 

「予約なし」の診察方法のクリニックの場合

予約がないクリニックでは診察終了間際に患者が多く来院するため、残業が発生しやすいです。

さらに忙しい時と忙しくない時の差が激しく疲れやすさの原因にもなります。

他の条件面が整っているクリニックであれば「予約なし」のクリニックでも良いとは思います。

 

「予約制」の診察方法のクリニックの場合

予約制は「初診の患者は予約なしでも診察可能」のように完全な予約制ではありませんが、再診の患者は予約が必要なため忙しくなる事は少ないです。

そのため、看護師の仕事として残業がない場合が多くお勧めです。

 

「完全予約制」のクリニックの場合

完全予約制は全ての患者が診察を受ける際、予約が必要になるため診察終了間際に混雑することがありません。

1時間あたり患者〇名と決まった人数の患者しか診察しないため、仕事のバラつきがなく忙しくなりにくいため、残業がない事が多いです。

 

(4)仕事内容の詳細確認と、どのような仕事をするのか調べておく

仕事内容の詳細確認と、どのような仕事をするのか調べておく

クリニックの仕事内容は採血、バイタルサイン測定、心電図、点滴、医師の診察の介助などが主になりますが、クリニックの診療科や患者層によっても看護師の仕事内容に差が出てきます。

また、求人情報には「採血ができれば勤務可能」としていても、実際に働いてみると採血以外の処置がたくさんあることや、今まで経験した事のない処置を任されたりする場合があります。

そのため、転職先を探す時は看護師の仕事内容についてしっかり調べておくことをお勧めします。

 

第三者から、または面接時にも改めて確認をする

どんな仕事なのかよく分からない時は看護師転職サイトを活用し、第三者に聞いてもらうことや、面接時、院長に看護師の仕事内容について質問したりすると良いと思います。

また、面接時は自分が「できる事」「できない事」をはっきりと伝えるようにします。

そうすれば、クリニックへ転職してから今までやったことのない処置を任されることが少なくなります。

 

補足説明!

ポイント

先輩看護師に指導してもらえる環境が整っていれば良いですが、クリニックの中には初日から1人で仕事を任されることもあります。分からない処置を分からないまま行ってしまうと事故にもつながりかねないため大変危険です。

 

まとめ

病棟からクリニックへ転職をしたいと思った方は、まずクリニックはどのようなところなのか詳しく調べることをお勧めします。

特に、初めて転職する方にとっては、分からない事や不安な事が多いと思います。

私も転職先を探し始めた頃はどうやって転職すればいいのか、何に注意して転職先を探せばいいのか分からず悩みました。

焦ってしまいよく考えずに転職してしまうと、すぐに辞めてしまうということにもなりかねません。

「クリニックは楽そう」「クリニックだから働けるだろう」とは思わずに、まずはクリニックについてしっかり調べ、メリット・デメリットを知った上で転職してください。

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監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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