看護師の就職活動と転職活動の違いについて

看護師の就職活動転職活動ポイント

看護師の就職活動は、看護学校に通っている学生が新卒として初めて病院で働く就職先を探すための活動です。転職は今働いている、または働いていた職場ではない場所へ新たに務めることです。このように大体の違いは理解していると思いますが、具体的なそれぞれの活動の内容、重要視されることをご存知でしょうか?この記事では就職活動・転職活動の違いに加え、重要視ポイントを明記し、今後のそれそれの活動に役立ててもらえるようお話します。

1.看護師の就職活動について振り返ろう

看護師の就職活動

基本的に新卒だと社会人としての経験がゼロが前提となっているので、これまでの経験や実力、スキルなどはなくて当然。転職活動を行う際に重要となるポイント以外の部分で、採用されるかが決まるのが特徴です

 

就職活動は卒業する前年度からがベスト

看護師が就職活動をする際には、まず卒業する前年度から少しずつ情報収集を始めると良いでしょう。看護師資格を取得する前から情報収集をするということになるわけで、資格試験に合格することを前提とした就職活動となります。病院側もそうした事情を承知しているので、面接を受ける際には看護師資格を持っていないということも少なくありません。

 

看護師資格取得前の採用内定で注意すること

しかし、看護師資格取得前に採用内定を受けた場合でも、看護師のお仕事は資格がなければ働くことができない職種なので、万が一資格取得の試験に不合格となってしまった場合には、残念ながら内定は取り消しになってしまいます。

 

就職できないことはない

看護師の就職活動は、学校側がサポートしてくれますし、就職率はほぼ100%なので、就職できないかもしれないという心配はないでしょう。多くの場合、実習を行った病院にそのまま採用されるようですが、必ずしも実習を受けた病院でなければいけないということはありません。

 

試験の難易度について

就職活動では、筆記試験や面接試験が行われますが、筆記試験は基本的な学力を試すもので、大学受験のような難易度が高いものではありません。また、面接試験でも自分自身の性格やコミュニケーションスキルをチェックするためのものなので、看護師としての経験や実力、スキルについての質問が行われることはないでしょう。

 

2.看護師の転職活動とは

看護師転職活動

看護師の転職活動は、新卒の時に行った就職活動と比べると、仕事探しの方法から採用基準まで大きく異なります。新卒の時には、学校を卒業したばかりで社会人としての経験がゼロですから、どんなスキルがあるか、どのぐらいの経験があるかという点は仕事探しで問題になることはありませんが、転職活動においては、即戦力となることが大前提となる場合が多いので、経験や実力、どんなスキルがあるかという点がとても重要視されます。

 

卒業した大学や看護資格を取得した年などは関係ない

どの大学を卒業していつ看護資格を取得したかという点よりも、どの診療科目でどんな職務を行っていて、自分が持っているスキルがその医療機関にどのぐらいメリットをもたらしてくれるのかという点に焦点が当てられて採用されるかどうかが決まります。

 

転職活動は自分1人で行う

また、転職活動は自分1人で情報収集から面接準備などをしなければいけません。就職の時には周りが皆同じ状況なので、情報交換しながら仕事探しができますが、転職となると仕事を探しているのは自分1人ということになり、情報収集から面接日のアレンジ、採用に向けての手続きなど全て1人で行わなければいけません。

 

焦らず根気よく仕事探しをすること

看護師の転職サイトを利用すれば、手続きなどはキャリアコンサルタントが代わりに行ってくれることがあるので便利ですが、働きながら仕事探しを並行して行うことは精神的にも体力的にもツラいと感じる場合があるようです。焦らず根気よく仕事探しをして、タイミングを見つけてサッと転職するのがコツと言えます。

 

3.就職活動と転職活動の違い

看護師就職活動転職活動違い

看護師の就職活動と転職活動には大きな違いがあります。それぞれの違いについては以下の通りです。

 

就職活動とは

就職活動というのは、看護学生が初めての就職先を見つけるために行う活動で、採用基準はコミュニケーション能力や学歴、考え方など自分自身の基本的な部分に焦点が当てられます。学生が新卒で就職できる職場を探すことが就職活動なので、看護師としての経験や実力はゼロで当然ですし、そうした仕事面に関する部分は採用では考慮されることはありません。

 

転職活動とは

転職活動となると即戦力になるかどうかが採用基準となり、就職活動のようにコミュニケーション能力や学歴だけで採用されることはなくなります。看護師のお仕事は患者さんとコミュニケーションをとることも大切な職務の一つなので、面接の際に面接担当者ときちんと会話ができない人は問題ですが、会話力よりも看護師としてこれまでどのような職務をこなしてきたか、看護師としてのやりがいをどんな時に感じるか、どんなスキルを持っているのかなど、看護師としての経験や知識、実力によって採用されるかどうかが決まることが多くなります。

 

離職してから数年空いた場合は就職活動

看護師の資格を持っていても離職して数年が経ち、これから新たに就職先を見つける場合には、就職活動と呼ぶことはあります。しかし、新卒でなく一度社会人として働いたことがある人の場合には、就職活動と呼んでいても採用基準は転職する看護師と同じ「経験や実力、スキル」によって判断されることになります。もしも経験や実力に自信がない場合には、未経験者でもOKというお仕事を選べば採用されやすくなるようです。

 

4.看護師の転職活動では病院のココを見るべし

看護師の転職活動では病院のココを見るべし
就職活動ではどこを見て職場を探していくと良いのでしょうか。就職活動時の見るポイントと比較をしてご紹介していきます。

 

中途採用された看護師の教育体制はチェックする

就職活動でもチェックするように言われる教育体制ですが、転職活動では特に要チェックしたい項目となります。新卒向けの教育体制を整えているところは多いものの、既卒向けの教育体制を整えているところは実はそんなに多くありません

 

充実した看護師ライフを過ごすために

転職後も看護や医療を学んでさらに高みを目指していきたいと考えている看護師にとっては教育体制を整えている職場を選ぶことで充実した看護師ライフを過ごすことができるでしょう。

 

転職する病院等の離職率もチェックしておく

就職活動時にもチェックが必要とされる離職率ですが、転職活動時にももちろんチェックすることが重要となります。

なぜならば、新卒看護師よりも転職してきた看護師の方が早期に離職する確率が高いからです。

 

転職したばかりでの退職希望はあまり引き留められない

新卒看護師は辞めたいと思っても先輩看護師など周りのサポートや主任、師長からの繰り返しの面談などで辞めたいと思ってから辞めるまではかなり時間を要します。一方で転職してきた看護師はあまり転職したばかりでの退職希望はあまり引き留められない傾向にあります。

そのため離職率が高いことや、離職した年数が若いほど、転職した看護師がすぐに辞めているという可能性もあります。単に離職率だけではなく、どのくらい働いて離職したのかを聞いておくのも良いかもしれません。

 

残業の割合も確認しておく

就職時は知識や技術が不足しているからいやでも残業をしなければなりません。しかし、知識や技術がついている転職する看護師では仕事が定時内で余裕で終われることの方が多です。

残業が嫌で転職した場合、転職前よりも残業時間が長かったら転職した意味がありません。転職先の残業の割合は必ずチェックしておきましょう。

 

ポイント!

ポイント

可能であれば就業間近くらいの時間に病院見学を希望するのも良いでしょう。病院見学をすることで記録に追われて残業しているのか本当に業務が忙しくて残業しているのか一目瞭然です。

 

給与についてはチェック不要。その理由とは?

転職活動では給与についてしっかりとチェックすることが不要であると考えられます

その理由として転職活動時に求人に出てくる給与の総額はあくまでモデルケースで大体が直接の交渉で決められることが多くなるからです。モデルケースとは経験年数も違いますし、行ってきた業務も違うため、モデルケースをあまり信用できない傾向にあります。

 

ポイント!

ポイント

もしも給与について少しでもチェックしておきたいと考えるなら総額や基本給よりも手当てを重要視しておくと良いでしょう。特に夜勤手当は額も高いことからあえてチェックするならば夜勤手当をチェックしておくと良いでしょう。

 

5.採用側の転職活動の看護師を見るポイント

採用側の転職活動の看護師を見るポイントは
求職側だけでなく採用側も「転職する看護師」と「就職する看護師」では見るポイントが変わってきます。今回は実際に採用面接に携わった観点から転職活動の見ているポイントをご紹介します。

 

人とトラブルを起こさない柔和な人間であるか

新しく一緒に働く人材ですから、採用側は柔和で人当たりの良い人材を求めています。トラブルを起こさず柔和で、コミュニケーションができるか、人とやっていく力があるかは見ています。

 

病院側等のやり方に納得できるか確認される

特に、中途採用の看護師の場合には知識がついているが故にやり方に納得できなかったり今までの病院とやり方が違うと指摘をしてしまい、そのためにトラブルを起こしてしまう傾向にあるため中途採用者の人間性は特に注視しています。

また、前職場の退職理由が人間関係ではないかどうかもチェックしています。前職場での人間関係は特にアピールしておくことがポイントです。

 

1人で動ける力を持っているか

中途採用の看護師の場合新卒看護師と違い看護師としての知識と技術がついています。そのため1人でも動ける力を持っているかも採用側はチェックしています。

新入職員には職員を手厚くつける分、中途採用の看護師はできるだけ早く自立して動いてほしいのが採用者側の本心です。そのため、1人でも考えて動ける力をアピールすると採用に結びつきやすくなります。

 

ポイント!

ポイント

逆に看護師の就職活動時の場合は逆に1人で動かずにしっかり確認して慎重に動ける人材を求めている傾向にあります。

 

仕事に対しての意欲があるのかどうか

就職活動をしている新入職員は看護師として初めて働くため当然、やる気のある人がほとんどですが、転職する看護師はとにかく「楽な職場で働きたい」、「昇進はしなくていいから細々とやっていたい」という看護師が多いのも事実です。

仕事に対してやる気を持って入ってくる看護師と、「楽したい、昇進したくないという低いモチベーション」で入ってくる看護師では、当たり前ですが仕事ぶりも全然違います。

 

ポイント!

ポイント

採用側は当然「やる気のある、意欲のある看護師」が欲しいため、面接でも「やる気・意欲」を重視しています。仮に「少しでも楽に、細々やりたい」という思いがあったとしても面接ではやる気のあるところをアピールしておくのがポイントです。

 

まとめ

就職活動よりも病院や社会人としての知識がついている分、初めての看護師としての転職活動は難航する傾向にありますし、就職活動で通用していたことが転職活動では通用しないこともあります。

看護師の転職活動では、求人募集に特定の診療科の看護師を探しているものもあれば、採用後に経験や性格を見て適切な診療科に配属するという求人募集もあるので注意しましょう。看護師としてこれまでの経験を生かしたキャリアアップをしたい人や、転科して別の分野でスキルを磨きたい人にとっては、特定の診療科目ごとに求人募集が出されている方が、採用された後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しにくいものです。

経験からついた知識を生かした情報収集、面接の対策をしていくことで希望の職場の採用を勝ち取ることができるでしょう。

また、診療科目や職場によっては、応募する求職者のレベルが高く、経験が浅い人やスキルレベルが不足している人だとなかなか採用に結び付かないことはあります。根気よく転職活動をすることで、少しでも条件が良いお仕事を見つけることができるので、焦らずマイペースで仕事探しをしましょう。

 

齋藤

【神奈川県/20代後半・資格:看護師】

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

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