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あおいロワイヤル

現役看護師

あおいロワイヤル

( 看護師 )

看護師1年未満で転職できる?リスクと転職先の条件

あおいロワイヤル
現役看護師 あおいロワイヤル
看護師1年未満で転職できる?リスクと転職先の条件

病院の教育制度も改善されつつあり、新人看護師の退職者が減ったという病院も少なくないのではないでしょうか。

しかし、入職したばかりの看護師経験1年未満で転職を悩んでいる方も実際には多いと思います。経験の浅さから、「私は転職なんてできないのでは?」と思う看護師もいるかもしれません。

そのため、看護師1年未満の転職事情と転職するときの注意点をまとめました。転職を行うリスクを分かった上で、転職先に必要な条件も確認していきましょう。

1.看護師1年未満でも転職できる?

看護師1年未満でも転職できる?

看護師として働いた経験が1年未満でも転職することは可能です。

なぜなら、実際には既卒でありながら新卒と同様の扱いで採用してくれる病院や施設などがあるからです。

看護師になって入職半年間は試用期間と言われることもありますし、何も技術や経験がない状態で、看護師1年未満では転職活動をしても相手にしてくれる病院はないのではないかと思いがちですが転職は可能と言えるでしょう。

 

(1)新卒看護師の1年未満の離職率は7.8%にも及ぶ

2015年常勤看護師の離職率が10.9%に対して新卒看護師離職率は7.8%というデータがあります(出典:日本看護協会)。

離職した全ての新卒看護師がすぐに転職している訳ではありませんが、例えば100人の新人看護師のうち7人以上は1年未満で離職しているということです。

新人看護師だとしてもいかに離職・転職をする人が多いのか、この数字を見るだけでもよく分かるのではないでしょうか。

 

(2)新人看護師が1年未満で転職・退職を行う理由について

新人看護師が1年未満で転職・退職を行う理由について

看護師1年未満の転職理由には、看護師自身によるものと職場環境によるものの2つが挙げられます。

 

看護師自身の問題によるもの

患者に対応して看護という仕事をすることは、実習によって職業体験しているものの、現実に働くことの厳しさを入職して初めて知ることも多いです。

社会人として働くことへの適応障害や、人間関係のこじれなどによる心身症・うつ病の発症など、正式に診断されなくても仕事を続けることが難しい状態になることもあります。

「新人看護師1年目だけど辞めたい!」と思っていた私の体験談

実際の体験談として『「新人看護師1年目だけど辞めたい!」と思っていた私の体験談』に記載されているように、辞めて良かったと思う場合もあります。

 

看護師の環境によるもの

特に、理想や向上心が高い看護師は、周囲スタッフの患者への対応の悪さや看護のレベルの低さを感じると理想と現実のギャップに苦しむことや、自分の成長のために環境を変えたいと思うようです。

また、仕事をしている中で、今やっている看護は自分の目指す看護とは違うかもしれない、と自分の理想の看護師像が入職後に明確になることもあります。

最初は、他と比較することもないので「こんなものかな」と思ってしまうのですが、段々と「この職場に居続けて良いのだろうか?」という将来への不安を持つようになります。

 

(3)1年未満の新卒看護師は実は需要が高い?

1年未満の新卒看護師は実は需要が高い?

新人看護師で経験が1年未満だと何も経験していないし、自分のウリとなることが何もない、と嘆くかもしれません。

しかし、逆に言えば真っ白な状態だからこそ病院などの方針や、仕事のやり方に染まりやすく、全てを一から教育・指導しやすいともいえます。

そのため、プライドや中途半端な知識や技術がないだけ2年目や3年目の既卒者よりも、新人看護師は扱いやすく需要が高いといえます。

 

補足説明!

ポイント

新卒の看護師1年未満であれば、転職市場において需要が高いため、看護師としての市場価値は十分にあります。

 

2.看護師1年未満での転職するリスク

看護師1年未満での転職するリスク

看護師1年未満での転職は、必ず慎重に行う必要があります。

なぜなら、この転職で失敗するとその後の看護師人生で大きなマイナス要因を生むことになってしまいます。

看護師のキャリアの中で何がマイナスの要因のリスクになるのかを説明していきます。

 

(1)看護技術が中途半端にしか身に付かなくなる

看護師1年未満の転職であれば、独り立ちする前に転職をして職場を離れるので、看護技術や知識が応用できるところまで身に付かず、中途半端になります。

転職先が全く違う病棟だとそれまでせっかく経験した技術・知識も使わなくなるのですぐに忘れてしまいます。

そのため、転職する場合は、

  • 診療科が同じ病棟に転職する
  • 他分野に行くのであれば教育制度が整った病院に転職する

などの方法がお勧めです。

 

(2)社会的な「信用」を失う可能性がある

社会的な「信用」を失う可能性がある

どんな職業に就いたとしても、一人前になるまでには辛いことや苦しいことがありますが、それも経験しながら様々なことを習得するものです。

看護師1年未満の場合、その途中で自分から離職するということは、

  • 忍耐力や責任感がない
  • 継続性がなく飽きやすい
  • 精神的に打たれ弱い

などのマイナスイメージに繋がりやすく、社会的な信用を失いやすいです。

そのため、転職を行う理由を明確にし、退職理由を伝える面接官などにも納得がいく理由にしましょう。

 

注意点!

ポイント

一度転職した病院や施設で、また1年未満で転職をしてしまうと、さらに社会的な信用を失います。そのため、3年以上は働ける職場を選ぶ必要があります。

 

(3)自分の看護師キャリアに傷がつく

短い期間で看護師として転職をすると、キャリアは評価されにくくなります。

どこに転職したとしても、〇〇病棟で何年間というようなキャリアは、仕事を続けている以上、必ず聞かれるのです。

そのため、1年未満で転職し、違う病院で3年勤務後、新たな分野へ転職した場合も必ずあなたのキャリアには残ってしまいます

 

ポイント!

ポイント

自分の看護師としてのキャリアを背負っていく覚悟を持って1年未満の転職に踏み切ると良いでしょう。ここでも正当な退職理由は転職を繰り返すたびに必要になると思います。

 

(4) 嫌になったら辞める、という辞めグセがつく

嫌になったら辞める、という辞めグセがつく

転職を繰り返していると、少し嫌なことがあるとすぐ辞めてしまうようになり、辞めグセがついてしまいます。

看護師1年未満だから転職しても良いという訳ではなく、有利という訳でもありません。何も身についていない時期に辞めることのデメリットもあります。

 

補足説明!

ポイント

マイナス要因のリスクを生んで転職後に苦しまないためにも、転職活動は慎重に行いましょう。嫌なこと、苦しい時に辞めることは、それに耐えるよりも簡単ですが、振り返りや改善の努力をしないまま自分本位になってしまいがちで、看護師としての成長もしづらくなります。

 

3.1年未満の看護師は転職先の条件とは

1年未満の看護師は転職先の条件とは

転職するリスクも分かった上で、看護師1年未満で転職する場合、どのような転職先を選べば良いでしょうか。

新人看護師にはお勧めできない職場も含めて説明していきます。

 

(1)教育体制が整っていることは必須条件!

看護師1年未満の経験であれば、転職先でもまだまだ教育・指導を受ける必要があるので、教育体制が整っていることは必須条件です。

教育体制とは、

  • プリセプター制度
  • 新人看護師のフォローアップ研修や各種研修
  • クリニカルラダーなど教育システムの充実

などが挙げられます。

また、厚生労働省が出している「新人看護師技術チェックリストの使い方について 」などの基準を行っている病院などが良いでしょう。

そのため、転職先の教育制度は細かく確認しておきましょう。

 

補足説明!

ポイント

中途採用になりますが、教育体制がしっかり整っていればほとんど新卒看護師と同様のバックアップと教育プログラムでフォローして貰えるはずです。看護師として経験がないことを不安に思う必要は全くありません。

 

(2)これを機に将来設計をしっかりと見据えてみよう

これを機に将来設計をしっかりと見据えてみよう

看護師として転職を考えた機会に、

  • 自分のやりたい仕事
  • 自分の目指す看護師像

などを見つめ直して将来設計を見据えてみると転職先も自然と絞れてきます。

新卒の看護師の場合、出身の看護学校や大学の付属病院や実習病院に就職を決めることが多いので、自分のやりたいことがはっきりしていてそれを実現するための職場選びをしている人は少ないのではないでしょうか。

深く考えずに何となくみんなと同じように入職しすることや、無難に「総合病院」なら一通り経験できるかなと思って選んだという人もいると思います。

目標を持って働くためにも、看護師としての将来設計を考えた上でそれを実現するための転職先を選びましょう。

そうすることによって、看護師としてやりがいを感じやすく、辛いことや苦労も乗り越えやすいのです。

 

(3)新人看護師にはお勧めできない職場とは

新人看護師にはお勧めできない職場とは

看護師1年未満の新人には、転職がお勧めできない職場があります。

【新人看護師にお勧めできない病院・病棟・施設とその理由】

老人系施設 ・ある程度の看護知識が必要になるため
・医療行為が圧倒的に少なく、看護技術が身に付かない
・看護師が少なく、教育も難しい
一般クリニック(診療所) ・ある程度の看護知識が必要になるため
・看護師が少なく、教育制度も充実していない場合が多い
訪問看護師 ・幅広い知識が求められる
・1人で対応していかなければならない
・教育制度も充実していない場合が多い
回復期リハビリ病棟 ・看護知識を吸収する機会が少ない
・仕事はかなり重労働になる
緩和ケア病棟 ・看取りへの精神的負担が大きい

などが、お勧めできません。各項目の詳細に関しては「注意!看護師1年目での転職には勧められない転職先5つ」を確認してみてください。

もちろん、お勧めできないだけで転職する1年未満の看護師もいます。分野や仕事内容、教育制度などを確認した上で選択をしましょう。

 

どうしても1年未満でクリニックへ転職したい場合

どうしても1年未満の看護師がクリニックなどに転職したい場合は、広い意味で「教育制度」が整っているクリニックを選びましょう。

その理由として、当サイトで看護師169名に対し、『新卒・新人看護師のクリニック転職は「あり」「なし」?』のアンケート調査を行いました。

新人・新卒看護師のクリニック転職アンケート調査

約40%の看護師がクリニックへの転職は「あり」だと思うと回答しており、

  • 今後の働き方を計画していること
  • 教育体制が整っているクリニックであること
  • 看護の初歩が学べるクリニックであること
  • 新卒を採用しているクリニックであること

などが挙げられています。

こちらでも「教育制度」が充実していることが意見として多く、看護師のスキルが身についていない分、指導や教育を行ってくれる環境は転職先では必須であることが分かります。

 

4.看護師1年未満で転職する場合の面接対策

看護師1年未満で転職する場合の面接対策

転職するときに必ず準備しなければならないのが履歴書の作成と面接対策です。

  • なぜ1年未満で退職したのか
  • 新しい職場で何をしたいか

など質問に答えなければならないので、新卒で面接を受けるときよりもハードルが上がります

 

(1)面接官への転職理由は「素直さ」が大切

転職先の面接官が一番気になることは転職理由です。面接では必ず聞かれます。

人間関係、仕事の忙しさなど様々あると思いますが、それは素直に伝える努力をしましょう。

 

相手が納得する理由を一生懸命伝えよう

例えば、人間関係であれば「人間関係が悪かったから」ではなく、

  • どのように悪かったのか
  • 悪いことで働けなくなった理由
  • 相手も人間関係の納得する理由

などを伝えるようにしましょう。

素直に伝えることである程度、面接官も納得してもらいやすく、退職理由は様々でも「それだったら退職も検討するよね」と、面接官に共感を持ってもらうことが大切です。

また、想像していたことと違った、ギャップがあったというなら、仕事をしていて何を感じたのか、その上で自分の目指すこと自分のやりたいこととどう違ったのか、を説明できれば良いわけです。

 

前の職場の悪口はマイナス評価になります

あまり前の職場の悪いところばかりを並べると、面接官の印象が悪くなります。

前の職場で自分に合わなかった点が裏を返せば自分の目指すところだったりするので、よく分析しましょう。

そして、転職することでもっと自分を成長させていきたいこと、どのような面で貢献していきたいかを伝えられると良いでしょう。

 

(2)勤務条件をなるべく交渉しないこと

自分に何かウリになる経験や技術がないにも関わらず、あれこれ勤務条件ばかり並べてしまうと自分本位で要求が多いと思われてしまいます。

実際には、夜勤は2回くらい・残業は月に10時間以内などの理想はあるかもしれませんが、それらを条件として面接で伝えて交渉してはいけません。事前にその条件を満たしている職場かどうか確認して応募する、というのが正しい順序というものですので、気をつけましょう。

 

(3)成長意欲や積極性を前面に伝えること

成長意欲や積極性を前面に伝えること

看護師1年未満での転職であれば、即戦力とならない人材です。

雇用側としては教育が必要になるのですから、受け身ではなく積極的に取り組む姿勢やどんどん成長していきたいという意欲的な姿勢が好印象です。

 

(4)面接などが不安な方へ

面接が苦手で不安という方には、無料の看護師転職サイトに登録することをお勧めします。

担当者が履歴書の書き方から模擬面接で練習してくれるなど手厚く転職までのフォローをしてくれます。相談に乗ってもらいながら自分に合った職場探しができますし、転職までの準備は自分1人でするよりも心強いかもしれません。

 

5.まとめ

看護師人生1年未満で転職するなら、これを機に人生設計や、やりたいことをしっかりと見つめ直しましょう。

次の職場で看護師としての自分を磨けるよう、焦らず慎重に転職活動を行うことをおすすめします。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て復職しましたが、夫の転勤のため退職。 その後、興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職し、現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師2年目です。 転職に迷っている方、病院選びや就きたい仕事選びでリアルな現場の実状を知りたい方への情報を分かりやすくお伝えし、お役に立てればと思います。

保有資格 ・正看護師 ・ACLSプロバイダー
出身/年齢 ・神奈川県/40歳
職務経験 ・大学病院・小規模訪問看護ステーション
診療科経験 ・ICU(集中治療室) ・CCU(冠状動脈疾患集中治療室) ・訪問看護

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カテゴリー:新人看護師の転職

(公開日:)(編集日::2018年04月05日)

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