看護師がクリニックへ派遣として転職する際の注意点

看護師 クリニック 派遣

クリニックへの派遣看護師と聞くと「働ける期間が限られている」という印象があります。

期間が限られていることは、長く働きたい看護師にとっては悪い点ですが、今しか働けない看護師にとっては良い点でもあり、看護師によって受け取り方は様々です。

他にも派遣看護師には、正社員看護師と異なる点がたくさんあります。

異なる点を理解しないまま、派遣看護師として働く場合に障害が発生しやすくなります

特にクリニックで派遣看護師として働く場合、スタッフの人数が少ないことから、病院で働く場合に比べて問題が生じやすいことが挙げられます。

今回は、そのような問題が起こらないために、看護師がクリニックへ派遣で働く際の注意点をご紹介します。

1.クリニックの派遣看護師と正社員看護師の違い

見上げる女性のクリニック派遣看護師

クリニックにおける派遣看護師と正社員看護師では、異なる点がいくつかあります。

派遣看護師 正社員看護師
雇用主 派遣会社 クリニック
給料 時給制 固定給
ボーナス・昇給 なし あり
交通費 出ない
又は1日の上限あり
全額支給
勤務期間 短期間
最長3年間
長期間
仕事内容 一般看護業務 一般看護業務

上記のような違いがあります。

 

クリニックでは派遣でも正社員でも仕事は変わらない

クリニックにおける派遣看護師の仕事内容は、正社員看護師とほとんど変わりありません

なぜなら、クリニックは少人数の看護師で業務を行っているため、業務を分けてしまうと誰かの急な休みなどに困ることがあるからです。

 

2.クリニックに派遣看護師へ転職する際の注意点

女性看護師と派遣会社担当者

クリニックへ派遣看護師が転職する際の注意点についてご紹介します。

 

(1)クリニック側とトラブルになる可能性もある

クリニックと看護師の間にトラブルが生じた時には派遣会社が代わりに解決してくれる場合がほとんどですが、中には派遣に行っている看護師の責任にする派遣会社もいます。

そのため、以下の派遣会社を選ぶ際には以下の確認を行いましょう。

  • 勤務先とのトラブルの対象方法を確認すること
  • 看護職賠償責任保険の有無

長期の派遣出ない限り、「看護職賠償責任保険」を入る可能性は少ないといえます。

看護職賠償責任保険とは、患者側から看護師に訴えを起こされた場合に費用を負担してくれる保険です。

派遣会社としての対応は確認しておきましょう。

大手の派遣会社を選ぼう

派遣看護師が派遣会社(雇用主)を選ぶ際は、必ず大手のところを選びましょう。大手の派遣会社の場合、求人数が多いため希望に合った職場を選ぶことができます。

また派遣社員が多数在籍しており実績もあるため、クリニックとの間にトラブルが生じた時には派遣会社が代わりに解決してくれることがほとんどです。

 

(2)クリニックの都合ですぐに辞めさせられることもある

派遣看護師は、クリニックの都合ですぐに辞めさせられることもあります。

例えば、他に正社員が入職して看護師人数が定員以上になった場合や、院長が「看護師はもっと少なくていいな」と思った場合に「明日から来なくていいよ」と言われることがあります。

そのため、安定して働きたいという看護師には不向きです。

 

(3)やりがいを感じにくい

「来月までの勤務だから」「もう辞めるから」と看護師の仕事に対してやりがいを感じにくいことがあることも、クリニックの派遣看護師のデメリットのひとつです。

派遣看護師は辞める時期が決まっていることから、毎日クリニックに来てただ業務をこなすだけになってしまい、仕事の楽しさや、やりがいを見つけることができないこともあります。

 

(4)これから出産を考えている人は注意が必要

これから出産を考えている方は、クリニックへ派遣看護師として転職する際に注意するべき点があります。

派遣看護師は勤務期間にもよりますが、出産手当金がでない場合があります。

妊娠して出産手当金をあてにしていたのに出なかったということもあるため、条件をしっかり確認しておきましょう。

 

注意点!

ポイント

子供を保育園に預けて働こうと考えている場合、正社員に比べ派遣は保育園に入りづらいことが多いことも注意が必要です。

 

(5)派遣看護師1名に仕事を任せる場合もある

クリニックによっては他の看護師スタッフがいない場合もあるので注意が必要です。

派遣看護師1人にクリニックの仕事を全部任せることもあるため、採血・心電図・診察の介助などの基本的な知識や技術が求めらるケースがあるので注意して求人を選びましょう。

 

3.クリニックに派遣看護師の良いところ

お金を持った女性のクリニック派遣看護師

クリニックへ派遣看護師が転職するメリットについてご紹介します。

 

(1)正社員に比べ給料が高額である

クリニックで働く派遣看護師の給料は、正社員看護師に比べ高い傾向にあるということがメリットに挙げられます。

例えば派遣看護師の時給が2,000円(相場は1,500円~2,500円)を1日8時間、週5日間勤務(1か月21日)した場合、

1ヶ月の給料:2,000円×8時間×21日=336,000円

となり、夜勤がなくてこの給料は高額と言えます。

 

自分で給料をコントロールできる

派遣看護師は勤務期間も自分で選ぶことができるため、たくさん働けばその分給料も高くなります。

自分で給料をコントロールできるのもメリットであるでしょう。

 

(2)勤務期間を選ぶことができる

短期間~長期間(3年)まで勤務期間が選べるという利点も、クリニックで働く派遣看護師ならではです。

そのため働ける期間が決まっている方や、子育て中で長く働くことができるか心配という方におすすめです。

きちんと働けるか心配な方でも実際に働いてみて勤務先と相性が合わない場合は派遣会社を通じて辞めることができます。

補足説明!

ポイント

辞めると伝えることに抵抗がある場合でも次回更新しなければ自然と辞めることができるため気持ち的に楽です。

 

(3)クリニックでは残業がない

クリニックにおいて残業がないということは、派遣看護師のメリットです。

残業が発生した場合、クリニック側は派遣看護師に残業代(時間外手当)を支払うことが義務づけられているため基本的に残業はありません。

クリニックによってはサービス残業をするように言われることがあるかもしれませんが従う必要はありません。そのようことがあったらすぐに派遣会社へ連絡するようにしましょう。

派遣看護師は確実に定時で帰ることができるため、幼稚園や保育園のお迎えがある方や、仕事の後に予定がある方にとって働きやすい環境です。

 

(4)人間関係で悩むことが少ない

クリニックの派遣看護師は、いつでも辞めることができる環境であることから他のスタッフから一線を置かれることが多く、人間関係であまり悩まずに済むということがメリットに挙げられます。

特にクリニックではスタッフの人数が少数であることから人間関係のトラブルが起きやすく、トラブルがあっても病院のように他の病棟へ異動ということもできないのです。

 

クリニックは「院長の言うことが全て」状態

院長がクリニックのトップであるところが多く、「院長の言うことが全て」という環境になってしまいがちです。

そのため処置の方法が間違っていても院長が「これでよい」と言えば、その方法で行わなければならず、手順の違いに驚くことが多いです。

派遣看護師は働いてみて少しでも嫌だなと思ったら辞めればいいため精神的負担が少ないです。

 

まとめ

派遣看護師は給料が高額です。それに加えて勤務期間も自分で選ぶことができ、いつでも辞めることができるため看護師に人気があります。

しかし逆を言えば、いつでも辞めてもいいからと他のスタッフから雑に扱われることも多いです。

正社員看護師と比べてしまい落ち込むこともあるかもしれませんが「今だけ」と割り切って働くことが大切です。

嫌な思いをして「もう働きたくない」と思うことのないように、派遣看護師のメリット・デメリットを十分理解した上で勤務すると良いでしょう。

佐藤ゆうき

【千葉県/31歳・資格:看護師】

自転車旅行が大好きで、しまなみ海道を縦断してきた30代の看護師です。都内の総合病院で約6年、その後クリニックで約2年勤務しました。現在は1児の母として子育て奮闘中ですが機会があればまた働きたいなと思っています。病院で働いている時は人間関係に悩みましたが、なんとか6年間頑張ることができました。自分が今までに経験したことをどんどん発信して、少しでも皆様のお役に立てればと思います。

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