著作者

あおいロワイヤル

執筆:現役看護師

あおいロワイヤル

( 看護師 ACLSプロバイダー)

看護師の仕事を長く続けられるコツとは?

公開:、更新:2018年10月01日
看護師を長く続ける

看護師は離職率の高い職業と言われます。

常勤看護師の離職率はここ5年で11%前後(出典:日本看護協会「2016 病院看護実態調査」)で、10人に1人以上看護師を辞めてしまっているという現実があります。

私は大学病院を8年勤めた後、訪問看護に転職して3年目の現役看護師です

子育てとの両立が必要となったとき、看護師を辞めずに細く長く続ける方が良いと思い、転職して看護師を続けています。

このページでは、私の経験を踏まえて看護師を長く続けるメリットとコツ、離職ではなく転職することで得られるものをご紹介します。

1.看護師の仕事を長く続けるメリット

看護師の仕事を長く続けるメリット

看護師を辞めずに長く続けることは多くのメリットがあります。

どの地域でも看護師は人手不足なので、一度辞めてしばらく経ってから復職することも可能ですが、復職して戻ることよりも長く続けることにどのようなメリットがあるのでしょうか

 

(1)キャリアを継続できる

キャリアを継続できる

1番のメリットは看護師としてのキャリアを継続できるということです。

異動などで所属している部署が転々とすることや、転職などで仕事内容が変わったとしても、全ての経験がキャリアとしてアピールできます

長く同じ部署に所属していれば、その分野での看護を極めているベテランとして認められ、様々な部署を経験していれば、広く知識や技術を持っていることが評価されます。

 

補足説明!

ポイント

看護師の仕事を一度辞めてしまうとキャリアは途切れてしまいますが、長く続ければその中で重要な役職や役割を経験することや、資格取得などのキャリア形成が可能になります。

 

(2)看護の感覚を維持できる

看護の感覚を維持できる

看護師の仕事を長く続けて携わっていれば、看護の感覚を維持することができます。

仕事をしているときは当たり前なので気付きにくいのですが、一度看護師を辞めてしまうと、看護技術の知識や感覚だけでなく患者との向き合い方や雰囲気ですら忘れてしまうものなのです。

責任のある立場ではなくても何かしら看護師として医療の現場や看護業界に携わることで、そうした看護の感覚はずっと維持することができます

 

(3)医療の流れや進化に遅れをとらない

医療の流れや進化に遅れをとらない

医療の進歩は数年でも大きく流れは早いと言われます。

実際に復職する人の多くは、復職する際に数年前と大きく異なる医療業界の流れに対してついていけるのか不安を抱くようです。

看護の世界でも数年前の常識が新しい根拠や技術に取って代わることもありますが、看護師の仕事を続けていればそうした流れや進化を自然と体験できるので遅れをとる心配はありません。

 

(4)安定した収入を得られる

安定した収入を得られる

言うまでもありませんが、看護師として長く仕事をしていれば、その間安定した収入を得ることができます。

看護師は社会的にも信頼性のある職業なので、生活上で職業を答える場面があったときに相手に信頼してもらえます

例えば住宅購入での住宅ローン審査やクレジットカードの審査などでも困ることがほとんどありません。

 

2.看護師の仕事を長く続けるコツ

看護師の仕事を長く続けるコツ

看護師の仕事をしている中で、業務がきつくて体力がもたないことや人間関係がうまくいかないことは誰でも一度は経験するものです。

それでも仕事を長く続けられるのはどのようなコツがあるのか、見てみましょう。

 

(1)目標を持つこと

目標を持つこと

どんな看護師になりたいか、という抽象的な長期的目標の設定も重要ですが、仕事を長く続けるコツとしては具体的な短期的目標を設定しておくことが効果的です。

例えば、

  • 「〇〇の係の責任者をする」
  • 「〇〇の事例を経験する」
  • 「〇〇の資格をとる」

など、目標に向かって行動を起こしやすく、評価しやすいものが良いでしょう。

また、キャリアに関する目標だけでなく、「〇〇を買う」「〇〇に旅行する」など一見関係のない目標でも自分をやる気にさせるためには重要です。

 

補足説明!

ポイント

その人生の目標のためにしっかり働いて収入を得るのだという現実は、実は細く長く続ける理由づけになっていることがあります。

 

(2)身近にロールモデルを見つけること

身近にロールモデルを見つけること

「自分が働く身近なところに、真似をしたいロールモデルとなる人はいますか?」

その人のような看護をしたい、その人に少しでも近付きたいと思うと、仕事への姿勢も変わります

毎日が同じ業務の繰り返しだと感じていれば何も生まれませんが、少しでも何かを得て自分から成長したいと望むと、必ず得るものがあり自分が満足することができます。

意欲的に仕事をするには、ロールモデルを見つけておくことをおすすめします。

 

(3)信頼できる同期・同僚を持つこと

信頼できる同期・同僚を持つこと

孤独に仕事をするのではなく、信頼できる同期や同僚を持つことは大切です。

仕事をする上で様々なつらい思いや理不尽な思いをすることもあるでしょうが、そうしたやり場のない感情は同じ職場で働く同期や同僚が一番理解して共有してくれます

理解してもらえる相手に話をして感情を解放することは、精神を安定させますし、そのような自分を認めてくれる相手がいるということは自分の仕事に自信を持つことができます。

 

(4)仕事とプライベートは分けること

仕事とプライベートは分けること

仕事を長く続けるためには、仕事とプライベートをきちんと分けたほうが良いです。

患者情報は個人情報保護の観点から職場外に持ち出すことはできないでしょうが、帰宅してからも資料作りをしたり休日に出勤してきて事務作業をするなど、頭がいつも仕事のことを考えている状態になっていると、いつか体調を崩したり追い詰められてしまいます。

プライベートの時間は仕事のことを忘れてプライベートの時間を楽しみ、心を充電させることを大切にしましょう。心が満たされていれば、身体が多少疲れていても回復は早いものです。

 

(5)落ち込んでも引きずらないこと

落ち込んでも引きずらないこと

ベテランでも仕事でミスをして落ち込むことはあります。

ここで重要なのは、落ち込んでもそれをいつまでも引きずらないということです。

看護師の仕事は人の生命を預かっているものですし、一つのミスが大きな問題になることもありますが、自分自身の反省と二度と繰り返さない対策をすることで気持ちを切り替えましょう。

 

(6)患者・家族に感情移入しすぎない

患者・家族に感情移入しすぎない

患者の死や、家族に対して自分の身内のように感情移入しすぎてしまう人がいます。例えば患者が亡くなってその人のことを考えてぼーっとしてしまったり、家族と個人的に連絡を取って相談に乗ってしまったり。

それ自体は人間として悪いことではありませんが看護師としては適切とは言えません

確かに患者の死を悲しまない看護師はいませんし、家族に寄り添うときに相手の立場に立つことはありますが、あまり感情移入しすぎると自分自身の精神を保てなくなります。

 

補足説明!

ポイント

多くの患者・家族に公平に対応しなければならないのに、その一人一人全てに同じ重さで寄り添うことは不可能です。心身ともに疲弊しないよう、感情移入しすぎず患者・家族と一定の距離を持つようにしましょう。

 

3.転職することで看護師の仕事を長く続けられることもある

転職することで看護師の仕事を長く続けられることもある

同じ職場でずっと長く勤めることだけが看護師として良い経験になるとは限りません。

転職することで、看護師として長く仕事を続けることができる場合もあります。

 

(1)勤務条件や環境を変えることで働きやすく

仕事内容がハードなことや、人間関係が悪化して精神的に辛くなったなど、もう看護師を辞めたいと思うことがあっても、転職によって勤務条件や職場環境を変えることで働きやすくなることは多々あります。

一つの職場環境だけしか経験していない方には分かりにくいかもしれませんが、看護師が活躍している現場は病院や施設以外で本当に多いですし、経営する会社や上司が変われば職場の雰囲気や求められる仕事は全然違うものです。

結婚・出産などで離職してしまう人も多いのですが、ライフイベントで勤務スタイルを大幅に変える必要があるなら、離職せずに自分に合う勤務スタイルの職場を探してみてください。

まだまだ自分が選択する余地があるほど求人が溢れている時代ですから、きっと働きやすい条件の職場があるはずです。

 

(2)目標があれば、働く場所はまた変えられる

目標があれば、働く場所はまた変えられる

大きな目標があると、「今この職場を離れると目標には到達できない」というような危機感からしがみついている看護師もいるかもしれません。

しかし、心も身体もつらい思いをしながら無理に続けると、結果的に心身の限界がくることもあります。

明確な目標があるなら、転職によって働く場所を変わってもまた目標を目指すことはできますし、目標を達成するための環境へ戻ることもできます。

例えば認定看護師を目指す看護師が出産などで大学病院を退職したとしても、目標とする認定看護師の分野でパートとしてキャリアを継続していれば、また数年後認定看護師育成支援のある職場に転職することもできます。

そのときの自分に合った仕事の仕方をする一方で、自分のやりたいことや目標を忘れずにいれば、またチャンスを手にすることはできるでしょう。

 

4.まとめ

一般の仕事と違って専門職である看護師は経験が財産になります。だからこそ長く続けることに意味があるのです。

環境に飲まれることや馴れ合いにならずに、自分自身の仕事への向き合い方や目標を振り返ってみましょう。

選ばれた人だけが働ける看護師という仕事なのですから、是非長く続けてほしいと思います。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て復職しましたが、夫の転勤のため退職。 その後、興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職し、現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師2年目です。 転職に迷っている方、病院選びや就きたい仕事選びでリアルな現場の実状を知りたい方への情報を分かりやすくお伝えし、お役に立てればと思います。

保有資格 ・正看護師 ・ACLSプロバイダー
出身/年齢 ・神奈川県/40歳
職務経験 ・大学病院・小規模訪問看護ステーション
診療科経験 ・ICU(集中治療室) ・CCU(冠状動脈疾患集中治療室) ・訪問看護

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