著作者

しゅう

執筆:看護師

しゅう

( 保健師 )

看護師が糖尿病療養指導士になるメリット!求人を募集している病院とは

公開:、更新:2018年03月19日

現在、糖尿病患者数は316万6000人(平成26年厚生労働省の調査)で過去最高となり、今後も増え続けると推定され糖尿病の看護は、需要がより高まっています

看護師が糖尿病療養指導士になることによって、実際のところ給与面で優遇されることはほとんどありませんが日々看護を行う上でメリットと言えることがあります。

今回は、看護師が糖尿療養指導士になるメリットについて紹介していきます。

1.看護師が糖尿病療養指導士になるメリットと自験例

患者に信頼される糖尿療養指導士

糖尿療養指導士になるメリットには、患者からの信頼が得られることや診療報酬の加算による施設への貢献があります。

それぞれのメリットについて詳しく見ていくと共に、自験例についてもご紹介します。

 

(1)患者からの信頼が得られる

糖尿病は、新しい薬が開発され患者への指導や説明が必要になるため、糖尿病療養指導士になることで治療の動向に強く関心を持ち、その都度情報を得るためのアンテナを張ることが必要です。

患者は、初めての治療方法に対して戸惑いや不安があるため、糖尿療養指導士としてわかりやすくサポートすることで、患者は安心することができます。

そのため、患者との関わりの積み重ねで患者との信頼関係を作ることができることはメリットと言えるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

患者に正しい知識を提供し、患者の生活に合った糖尿病との付き合い方を一緒に考える事ができると、糖尿療養指導士としての自信を得る事ができて、看護や生活指導が楽しく充実したものになります。

 

(2)診療報酬の加算によって施設へ貢献できる

糖尿病の患者に対し、ある一定の基準を満たすと診療報酬の加算の対象となる看護行為は、糖尿病合併症加算と糖尿病透析管理加算指導料があります。

糖尿病療養指導士として部署のスタッフにケア方法を情報提供して広めていくことで、看護力が高まると共に患者に良いケアを行うことができ、施設に対してケアによる診療報酬の加算という形で貢献できます。

 

患者が家でもケアができるように正しい指導が必要

糖尿病合併症加算は、看護師が対象の患者に対してフットケアを行うことによって加算されますが、フットケアは、正しい知識の元で実施しないと逆に悪化させてしまうことがあるため、患者が家でもケアできるように正しい指導を行うことが必要です。

 

(3)糖尿療養指導士としての自験例

私が糖尿病療養士として関わった中で、印象に残っている事例を1件ご紹介します。

2型糖尿病で羅病期間が11年の男性患者で、当時は糖尿病性腎症となり関わったのは透析治療を開始して間もない時でした。

その患者には、両下肢に胼胝があって皮膚科受診もしていましたが、自己判断で中断してしまい状態が悪化して潰瘍になり痛みも出現し始めました。

その原因は、裸足で靴を履くことも多々あり靴ずれで傷ができていたが神経障害があり痛みを感じなかったため、そのまま放置したからでした。

夜中に飲酒をすることや、外食で暴飲暴食をするなど食事が自己管理できていないため血糖コントロールが不良で、随時血糖は250mg/dl以上であることも多々ありました。

神経障害という痛みを感じない怖さと、痛みがないことによって、自分で気をつけなければいけないという気持ちが薄れてしまうことの重大さを実感しました。

 

糖尿病患者は足に傷ができると悪化が早い

糖尿病患者は、1度足に傷ができてしまうと悪化するスピードが早く、下肢切断を余儀なくされた患者とも数人関わってきたので、その前に何とかしなければという焦る気持ちが強かったのでとても印象深い事例でした。

その患者に対しては、皮膚科と連携をとり皮膚科受診を再開してもらうと共に、処置の方法を統一し透析日は観察と処置を行いました。

 

患者に指導・ケアすることが大事

血糖コントロールが不良であると、傷が治癒しづらい事を説明して暴飲暴食を控えるよう話し医師に対しても血糖コントロールを再度検討してもらう事と、神経障害について患者に説明してもらうよう依頼しました。

そして足の保護のために靴下を必ず履いて、お風呂の際には足に傷ができていないか観察してもらうように説明しました。

歩く姿を観察した際に、靴のサイズが適切でなかったため、インソールを入れて足底にかかる圧を変えるようにしてはどうかと提案しました。

 

患者自身も関心を持ってくれた

患者に指導やケアを行うことによって、患者は足の創傷に関心を持ち、自分でも観察するようになり、靴下も履いて外出するようになりました。

また、透析日と調整しながら継続して皮膚科受診ができるようになりました。

 

2.糖尿病療養指導士の看護求人を募集している病院

透析室で働く糖尿療養指導士

糖尿病療養指導士の有資格者は、現在19,399名でその中で看護師は8,978名(平成29年6月、日本糖尿病療養士認定機構による)で、看護師が有する資格の中では多い方であるため、糖尿病療養指導士を募集している求人はとても少ないです。

募集が少ない中でも糖尿療養指導士の資格を十分に生かすことができる病院や施設をご紹介します。

 

(1)糖尿病治療に力を入れている施設

糖尿療養指導士の看護求人を募集している病院には、糖尿病の専門クリニックや総合病院でも糖尿病の治療に力を入れて新しい治療法を早く導入している施設があります。

患者に対して勉強会を定期的に開催している施設も多々あり、中にはフットケア外来のある施設もあるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

糖尿病療養指導士として募集していなくても、資格があることによって活躍できる施設は多くあります。

 

(2)透析センター・透析室は継続した指導ができる

透析導入に至る患者の原疾患は、現在糖尿病性腎症である人が最も多く、20年ほど前から糖尿病席腎症の割合が増え続けて今に至っているため、透析患者の中に糖尿病を患っている人は多くいます。

透析センターや透析室では、長期間関わる患者がほとんどであるため、透析中に生活指導ができ継続した指導を行う事が出来ます

 

ポイント!

ポイント

糖尿病に関する知識を持っていると有効な指導を行う事ができるため、透析センターや透析室では糖尿病療養指導士としての力を十分に発揮できるでしょう。

 

3.まとめ

近年、糖尿病の患者が増えたために、看護師として患者にしなければならないケアも増加しましたが、患者の生活習慣に糖尿療養指導士として働きかけることができたら悪化を防ぐことができます。

資格取得後は、さらに糖尿病治療の動向に関心を持って的確なケアを行うことができ、自身のスキルアップにもなるため、メリットはとても大きいと言えるでしょう。

糖尿病療養指導士を目指すことを考えている看護師は、是非参考にしてみて下さい。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

32歳/正看護師、保健師。総合病院で3年間勤務した後、企業の健康診断の短期アルバイトを数回体験。その後は総合病院の透析センターで6年間勤務し、2人目の出産を機に退職。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師・糖尿病療養指導士
年齢 ・32歳
職務経験 ・総合病院
診療科経験 ・消化器内科・透析 ・健康診断

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