著作者

azuki

執筆:現役看護師

azuki

( 看護師 )

看護師の経験年数が少なくても取得しやすい使える資格8つを紹介します

公開:、更新:2018年04月18日
看護師 取得しやすい 資格

看護学生時代に、ここで働きたい!と思って就職した病院であっても、いざ働いてみたら思っていたのと違うと感じたり、他の病院に就職した友人の話などを聞くうちに自分がまだまだ看護師として未熟なのでは?と感じることが出てきます。

そのため、就職して3年ほど経つと転職を意識する看護師は増えてきます。

そんな時、もし何らかのスキルがあれば、希望する病院への転職も有利になります。そこで、経験年数に関係なく、比較的取得しやすいスキルをご紹介したいと思います。

1.福祉用具専門相談員の資格

看護師福祉用具専門相談員資格

加齢に伴う身体機能の低下や怪我、疾患によって今までのような生活が難しくなり、不自由さを感じるようになってしまう患者さんもいます。そのような患者さんが、自宅に帰ってからもできる限り自分で自分のことができるようにし、生活の質を維持していけるように福祉用具を利用することができます。

この資格は特に形外科・脳神経外科ナースにおすすめできます。

 

患者が自宅で使用できる器具を専門知識から選ぶ

福祉用具は、患者さんの身体に合ったものであれば大変便利であり、生活に欠かせないものとなりますが、身体に合っていなければ怪我につながる危険なものにもなりかねません。

さらに、患者さんそれぞれの自宅で利用できるものでなくてはなりません。

そのため、患者さんの身体の状態を十分理解した上で安全に利用でき、かつ自宅で使用しやすいものを専門的な知識を持って相談に応じることができるのが福祉用具専門相談員の役割です。

 

福祉用具専門相談員の資格は短期間で取得しやすい

この資格は、誰でも約1週間程度の講習を受けたあと、修了評価に合格することで取得できます。

あまり時間を費やすことなく取得できる資格でありながら、福祉用具を貸与している事業所には2名以上の福祉用具専門相談員の配置が義務付けられているほど、福祉用具を利用する方々にとって必要な資格なのです。

 

看護師目線だから活かせる資格

院内では、リハビリスタッフが取得している場合も多いですが、患者さんを日々看護している看護師の目線を合わせて、よい福祉用具の選択と使用方法の紹介をし、入院中からの指導に活かすことができるなど活躍の場を広げられる可能性大の資格です。

 

2.医療環境管理士の資格

看護師医療環境管理士資格

認定看護師資格の中に、感染管理認定看護師があります。感染管理認定看護師は、院内の感染領域に関するプロとして、スタンダードプリコーションはもちろん、感染性の高い疾患への対応、職員の健康管理に関することまで一貫して管理し指導する立場にあります。

その感染管理認定看護師のサブ的役割として活躍できるのが、医療環境管理士です。

 

医療環境管理士の資格は自宅だけで勉強可能

資格取得には、病院などの医療現場において必要な感染予防対策の知識とスキルを身につけ、認定試験に合格する必要がありますが、テストの受験日以外は自宅で学習することができるため、休日を利用して受講するというような手間を省くことが可能です。

 

他職種との勉強会の実施や指導が可能になる

資格取得後は、学習した内容を活かして院内の感染予防対策、感染症対策の院内システムを構成したり、他職種を含めた勉強会の実施や指導をおこなうことができます。感染管理認定看護師が在籍している職場では、共に専門的な知恵を出し合って活動でき、不在の職場においては先頭に立って活躍することも可能です。

 

医療資格がなくても受験することができる

医療資格がなくても誰でも受験することができる割に、活用の幅が広い資格であるからこそ、合格率は60%以下と低めではありますが、実はまだ看護師国家試験の際に学習した内容が少し頭に残っていると有利な問題がたくさんあります。

普段の仕事の中にも当然のようにおこなっているスタンダードプリコーションなどが答えとなる問題も多く、現役看護師にとっては取得しやすい資格でもあります。

 

ポイント!

ポイント

医療現場に留まらず、プライベートにおいても自分や家族を守るために、感染予防の知識を活かすことができます

 

3.介護予防運動指導員の資格

看護師介護予防運動指導員資格

超高齢化が進むにつれ、急性期病院であっても入院患者さんの半数以上が高齢者という病院も少なくないでしょう。また、高齢者施設、回復期病院などでは、さらに高齢者と関わる機会が増えます。

 

高齢患者さんの退院後を支えるための資格

怪我や病気のために入院していると、体力のある若い患者さんであっても、活動量が低下することにより入院前と比べると体力が落ちてしまいます。1週間横になっていて低下した筋力が回復するのには、約1ヶ月は必要と言われていますが、高齢の患者さんの場合、入院をきっかけに要介護状態になってしまったり、寝たきりになってしまうこともあります。

私たち看護師は、入院中の看護も大切ですが、退院してからの生活を考えて看護をしていかなければなりません。そこで活用できる資格が、介護予防運動指導員です。

 

理学療法士や作業療法士に代わってリハビリを実施する

入院中のリハビリに関しては、リハビリのプロである理学療法士や作業療法士が、患者さんの身体に必要なリハビリ内容を計画し、実施しています。しかし、リハビリ以外の時間やリハビリのない土日、祝日などはリハビリ計画をもとに看護師がケアの中に取り入れて実施する必要があります。

その際に、介護予防運動指導員としての知識があれば、リハビリ計画に沿った適切なケアを提供することができます。

 

患者さんが要介護状態にならないように予防策を提案

1日を通して患者さんと関わる看護師としての視点から、要介護状態にならないためにその患者さんに合わせた介護予防策を提案し、リハビリスタッフと連携するための知識としても役立ちます。さらに、退院後には要介護状態にならざるを得ない患者さんであっても、残存能力を最大限に活かして生活の質を維持、向上させるためのケアを実施していくことができます。

 

4.BLSヘルスケアプロバイダーの資格

看護師BLSヘルスケアプロバイダー資格

医療従事者として、いつ、どこで、何が起きても対応できるスキルはぜひ身につけておきたいものです。

特に、緊急時の一次救命は命だけでなくその後の状態や回復にも影響するため、一刻を争います。そのため、一般者向けにも講習などが開かれています。

しかし、私たち看護師は医療の現場でおきた急変に対して、適切に対応するスキルも必要です。

 

BLSヘルスケアプロバイダーの資格は筆記試験と実技試験

医療従事者向けのBLSヘルスケアプロバイダーの資格は、入院中の患者さんが急変した場合の一次救命処置について、知識や技術を身につけます。そして、筆記試験と実技試験により合否判定が出ます。

急変は、いつ起きるかわからないため、誰でも最初は何もできずに先輩方が慌ただしく動く中で、見ていることしかできない、あとになって後悔でいっぱいという体験をするものです。

 

いろんな非常時を想定して働けるようになる

それでも、BLSヘルスケアプロバイダーの資格取得を目指し、知識と実技を学ぶことにより、常にもしもの時を想定して行動することができたり、何もできない中でも自分にできることを精一杯おこなうことができるようになります。

患者さんにとっては、看護師の経験年数は関係ありません。どんな時も、最善を尽くせるようにぜひ持っていたい資格です。

 

5.3学会合同呼吸療法認定士の資格

看護師3学会合同呼吸療法認定士の資格

近年、多くの病院で需要の高い資格のひとつが3学会合同呼吸療法認定士です。呼吸器疾患はどの年代にもおこりうるものであり、その患者さんに合わせた適切な呼吸器ケアが重要です。

 

呼吸器の使用方法は難しい

たとえば、吸入ひとつでも方法を誤って使用していたら効果はありません。

特に人工呼吸器の使用方法は難しく、使用頻度の高い病棟であっても苦手という看護師は少なくありません。専門的な呼吸療法を取り入れることにより患者さんの生活の質を向上させる効果もあります。

 

資格の中でも期間と費用がかかるが価値は高い

3学会合同呼吸療法認定士は、常勤として2年以上の実務経験と受講申し込みまでに認定委員会の学会や講習会に参加し12.5ポイント以上取得していれば、2日間の認定講習を受講することができます。その後に認定試験を受けて合格することにより資格が得られます。

吸入療法、酸素療法、呼吸器リハビリ、人工呼吸器などの補助療法に関する知識や技術を習得し、呼吸器ケアのプロとして活躍できること間違いなしです。

 

6.オムツフィッターの資格

看護師オムツフィッター資格

知名度は高くありませんが、オムツフィッターという資格があります。

オムツフィッターは、加齢や障害などにより排泄に介助が必要な方に対して、その人に合うオムツや排泄用具の提案をしたり、環境や食事などの観点から排泄トラブルを改善、軽減するためのアドバイスをする役割を持っています。

 

排泄に悩む患者さんのケアを行う

排泄介助は、する側、される側の両者にとって効率よくおこなえることが大切です。

しかし、羞恥心や自尊心に関わることであるため、誰にでも気軽に相談できるものではなく、意外と悩みを抱えている方は多いものです。

そのような方の悩みや気になることに対して、オムツフィッターは身体機能を考慮しながら専門的な知識を持ってアドバイス、サポートすることができます。

 

オムツフィッターの資格は3階級

オムツフィッターの資格は1~3級に分かれており、まずは所定の研修を受講し、試験を受けて3級を取得します。

その3級を取得することによって2級の受験資格が得られ、2級の次は1級というようにレベルアップしていきます。

排泄に関することは、私たちが生きていく上で欠かせないものです。そのため毎回の排泄ケアが変わることで、生活の質も変化します。そんな、排泄ケアのプロであるオムツフィッターは、自分自身のスキルとしても活かすことができるでしょう。

 

7.グリーフケアアドバイザーの資格

看護師グリーフケアアドバイザー資格

病気やケガなどが原因の症状とは別に、精神的ストレスやショックなどが原因となって、精神的な症状や身体的な症状をあらわすことがあります。

たとえば、身近な人の死を経験したとき、何とか自分の力でそのつらさを乗り越えられる方もいれば、悲しみや喪失感からなかなか抜け出せない方もいます。そのような方が、苦しみら抜け出すためには、心から手を差し伸べる他者の力が必要です。

 

患者さんごとの苦しみに寄り添い緩和させる仕事

グリーフケアアドバイザーは、精神的な症状や身体的な症状に対する知識を学び、ひとりひとり違った苦しみとそれによる多彩な症状を緩和させるため、デリケートな部分に触れながら、よい方向へとアプローチしていく方法を身につけたグリーフケアのプロです。

 

20歳以上なら受講が可能

この資格は2級、1級、特級の3種類があり、それぞれ1~3日と受講日数が異なります。

しかし20歳以上であれば、誰でも受講することができ、特に看護師にとっては患者さんだけでなく、その家族への支援をする上でも活用できる資格です。

 

ポイント!

ポイント

感情労働ともいえるほどストレスの溜まりやすい看護師という仕事をする中で、自分自身が感じる精神的ストレスから脱するためにも役に立つ方法を身につけることができます。

 

8.弾性ストッキング・コンダクターの資格

弾性ストッキング・コンダクターの資格

術中、術後や安静のために身体を動かせない時間が長くなると、下肢の血液循環が悪くなり、深部静脈血栓症やリンパ浮腫をおこす原因になりかねません。

そのため、医療器具として認められている弾性ストッキングを着用することにより、静脈とリンパ還流を改善させる対策が並行しておこなわれます。

 

正しい知識をで適切な着用方法を指導していく

弾性ストッキングの着用は、特に下肢静脈瘤の症状改善には効果があるといわれています。

しかし、着用方法が間違っていては全く効果が違ってきます。正しい知識を持って適切な着用方法を指導できる弾性ストッキング・コンダクターの役割に注目が高まっています。

 

適したサイズを着用すれば高い効果が得られる

弾性ストッキングは市販されているサポータータイプのものとは異なり、適度な圧力を加えることにより、静脈やリンパを心臓に戻す力を助ける効果があり、圧迫療法に適した構造をしています。

そのため、非常にきつく着用しづらくなっています。効果を高めるためには、身体に適したサイズを選ぶことも重要です。

 

あらゆる場面で活用できる資格

弾性ストッキング・コンダクターの資格を得るためには、下肢の静脈、リンパ還流が悪くなることでおこる疾患のメカニズムや治療法、予防法などの知識、弾性ストッキングの選び方、適切な着用方法を身につける必要があります。弾性ストッキングは、特定の診療科に限らず使用する頻度が高いため、あらゆる場面で活用できる資格です。

 

まとめ

看護師のスキルアップとして認知度が高いものは、専門看護師や認定看護師になります。そこまでのスキルアップを目指すためには、数ヶ月間、専門の養成機関で研修を受けなければならず、その間の生活費や研修費の心配も重なります。

さらに、専門看護師になるためには大学卒業資格が必要です。しかし、経験年数や臨床の経験に関わらず、活用できて、なおかつ取得しやすい資格もあります。

民間資格もあれば、学会認定の専門的資格もありますが、どちらも自分自身のスキルになることに変わりはなく、それらの資格を持っていることにより、病院で資格を活かした活動ができたり、それをきっかけに、専門看護師や認定看護師につながる経験を積む機会を与えてもらえることもあり、スキルアップの可能性も広がります。

 


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

高校卒業後、大学に進学したものの将来の方向性に悩み中途退学。その後、学生時代から勤めていたアルバイト先で看護師という仕事に魅力を感じ、社会人経験を経て看護師になりました。

看護師としての経験はまだ浅いですが、他の職種での経験を活かした視点で、どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・東京都/30代前半
職務経験 ・総合病院 ・療養型病院 ・歯科医院(クリニック) ・デイサービス
診療科経験 ・小児科 ・脳神経外科 ・眼科 ・救急外来

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