看護師がフットケア指導士になる方法と取得するメリット・役割

看護師がフットケア指導士になる方法とメリット

フットケア指導士は、足浴など看護師にとって身近なケアの1つであるフットケアのスペシャリストです。

フットケア指導士は、資格を取得することで看護の専門性をより高めることができるため、自分自身のスキルアップとしてお勧めの資格です。

今回は、フットケア指導士になる方法やメリット、期待される役割についてご紹介します。

1.看護師がフットケア指導士になる方法

フットケア指導士になるために認定試験を受ける看護師

看護師がフットケア指導士になるためには、大きくわけて2つの行程をクリアする必要があります。

それぞれの行程について、解説していきましょう。

 

セミナーを受講する

フットケア指導士になるためには、まず日本フットケア学会が主催している、「フットケア指導士研修セミナー」を受講することが必要です。

詳しくは、一般社団法人 日本フットケア学会をご覧ください。

フットケア指導士研修セミナーは平成29年現在、東京と神戸においてそれぞれ6月と9月に1回ずつ計2回開催されており、セミナーを受講するにあたっては、受講したい年の2月頃までに「日本フットケア学会」に入会し、学会員になることが必要です。

学会員となり、3月初旬に学会員限定の専用フォームから受講を申し込むことで、認定セミナーを受講することができます。

 

セミナーはすぐに申し込む

認定セミナーの申し込みは、申し込み開始後わずか数時間で定員に達するほど人気であるため、認定セミナーを受講したい場合は、申し込みが開始される時間になったらすぐに申し込むことをお勧めします。

 

2年で認定試験に合格しないと受講し直すことが必要

認定セミナーは、朝8時から9時頃開始で17時半頃まで丸1日かけて行われ、セミナー終了後には、受講した証明となる「修了証」をもらえます。

認定セミナーの修了証の有効期限は2年となっており、この2年の間に認定試験に合格しなければ、再び認定セミナーを受講し直すことが必要です。

 

認定試験に合格する

認定試験は毎年3月に東京で実施されており、この試験に合格するとフットケア指導士の資格を取得することができます。

認定試験を受けるにあたっては、

  • 認定セミナーを修了する
  • 看護師として3年以上の実務経験がある
  • フットケアの実務経験がある

が、条件となっています。

これら全ての条件をクリアした状態で、受験票を日本フットケア学会のHPよりダウンロードし、受験票を送付することで、試験申し込みが完了します。

 

補足説明!

ポイント

フットケア指導士の合格率は、開催年によってばらつきがあり平成29年度現在、最低は第9回開催の45.1%で最高は第5回開催の75.3%となっています。

 

2.看護師が資格を取得するメリット

糖尿病に詳しい看護師として活躍する

看護師がフットケア指導士の資格を取得するメリットについては、以下の通りです。

 

糖尿病に詳しい看護師として活躍できる

フットケア指導士の資格を取得していれば専任の看護師として認定されるため、糖尿病外来において活躍することができます。

糖尿病に関する診療報酬加算の1つに「糖尿病合併症管理料」が挙げられ、糖尿病足病変がある患者に対し、外来にて30分以上療養上の指導を行った場合に加算されます。

 

補足説明!

ポイント

糖尿病合併症管理料を請求するにあたっては、専任の医師の他に医師の指示の基づき、専任の看護師が指導を行っても請求できます。

 

転職が有利になる

フットケア指導士は、平成29年10月現在、全国で988名とまだ少数の資格であるため、フットケア指導士の資格を取得していることは、転職の際に看護師として自分の知識や技術をアピールでき有利となります。

 

ポイント!

ポイント

糖尿病に特化した病院やクリニックの場合は、フットケア指導士の資格を取得することで加算請求することができるため、採用率は上がることが予想されます。

 

3.資格取得後に看護師が期待される役割

資格取得後にフットケア指導士として活躍する看護師

フットケア指導士の資格を取得しているということは、

  • フットケアを必要とする病態全般に関する基礎知識
  • フットケアに関する専門知識
  • フットケアに関する実技技術

を持っていることを表しています。

そのため、フットケア指導士の資格を持っている看護師には、現場にて以下のような働きが期待されています。

 

下肢切断患者の減少

フットケアの重要性がクローズアップされ、日本フットケア学会の設立、およびフットケア指導士という資格ができた背景の1つに、糖尿病による下肢切断患者の増加があります。

医療者側がフットケアについて知識と技術を高めることで、下肢切断を防ぐことが可能となり、糖尿病患者のQOL向上につなげることができるため、フットケア指導士には、現場において下肢切断患者を減少させるという大きな役割が期待されています。

 

現場全体のフットケアの技術・知識の向上

フットケア指導士は、自らが患者へフットケアを施行するとともに、スタッフへの指導を行うことで現場全体のフットケアの技術や知識の向上が期待されています。

 

補足説明!

ポイント

フットケア指導士は、看護師の他にも理学療法士や介護福祉士、栄養士など、様々な職種でも取得可能となっているため、それぞれの専門分野においてのフットケアを確立し、現場に広めることが求められています。

 

まとめ

看護師がフットケア指導士になる方法やメリット等について紹介してきましたが、いかがでしたか?

糖尿病患者が増えている今、この資格を持っていることは看護師としても大きな武器となります。

フットケア指導士の資格取得を目指している看護師は、是非参考にしてみて下さい。

山村真子

【東京都/33歳・資格:看護師、糖尿病療養指導士】

看護師だった祖母の影響で、気が付いたら看護師を志していました。看護短大にて看護師資格を取得後、大学病院に1年、2か所の総合病院に7年勤務し、看護師として経験を積んだ他、派遣看護師としてツアーナース、介護施設、訪問入浴、イベントナースなど、様々な仕事を経験しています。専門は糖尿病で、糖尿病療養指導士の資格も所持しています。看護師の仕事は大好きですが、今は家庭の事情にて、現場での仕事ではなく、看護師ライターとして活動しています。勤務した診療科や転職時の経験、派遣看護師として行った仕事など、自分の経験を元に、現場で働く看護師さんへより具体的で、役に立つ情報をお届けします!

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