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齋藤

正看護師

齋藤

( 現役看護師)

看護師が401k(確定拠出年金)に加入するメリット・デメリット

齋藤
正看護師 齋藤
看護師が401kに加入するメリットデメリット

看護師の方々、401kはご存知でしょうか。

401kとは、確定拠出年金という年金の種類であり、「個人型(iDeCo)」・「企業型」の2種類が存在しますが、病院・施設が導入しているのは「企業型」となります。

「企業型」401k(確定拠出年金)のシステムは以下の通りとなります。

  • 掛け金:病院・施設が負担
  • 納付方法:病院・施設が納付
  • 金融機関:病院・施設が選択
  • 運用商品:病院・施設が用意したものの中から選択
  • 口座管理料:病院・施設が負担(例外あり)

近年、401k(確定拠出年金)を導入している病院・施設が増えてきており、それらの施設では加入するか否かを個人に任せている施設があります。

401k(確定拠出年金)に加入した場合、自身で行わなければいけないのは「運用」のみですが、制度を理解するのに労力を使うのも事実です。

このページでは、401k(確定拠出年金)の説明と看護師が401k(確定拠出年金)に加入するメリット・デメリットをご紹介いたします。

【目次】
1.401k(確定拠出年金)とは
2.看護師が401k(確定拠出年金)へ加入するメリット
3.看護師が401k(確定拠出年金)へ加入するデメリット
4.まとめ
※こちらのコンテンツは2017年6月に作成しています。税法改正などご注意ください。

1.401k(確定拠出年金)とは

日本円を数える

401k(確定拠出年金)とは、自身の運用の結果により将来の給付額が決定する年金制度のことです。

一般的な年金制度「確定給付企業年金」は、病院・施設が支払ったお金を保険会社や銀行などが運用するため、成果により多少の金額の変動はあるものの将来の給付額が予めある程度決定しています。

 

転職しても継続可能

401k(確定拠出年金)の特徴の1つに、転職などで職場が変わっても継続して年金資産を増やすことができる「ポータビリティ(持ち運び)」があります。

企業型の401k(確定拠出年金)に加入している看護師が転職する場合、これまで積み立てた資産は転職先の制度により継続方法が異なります。

 

転職先が401k(確定拠出年金)を導入している場合

転職先が契約する資産管理機関に移すことで、引き続き搬出対象者になることができ、年金資産を増やすことが可能となります。

 

転職先が401k(確定拠出年金)を導入していない場合

転職先が401k(確定拠出年金)を導入していない場合、転職先の企業年金(厚生年金基金・確定給付企業年金)の有無により継続方法が異なります。

  • 他の企業年金がない場合:個人型の401kに加入することで継続可能
  • 他の企業年金がある場合:運用の指図のみを行う(個人型401k加入不可)

どちらの場合も、国民年金基金連合会に年金資産を移動する必要があります

 

2.看護師が401k(確定拠出年金)へ加入するメリット

電卓を持って笑う女性

看護師が401K(確定拠出年金)に加入する最大のメリットは、自分の運用次第で「本来受け取る額以上のお金を貰うことができる」ということです。

お金を運用することの知識がある看護師や運用が好きな看護師は、加入したほうが多くのお金を受け取れる可能性が高いため、加入した方が良いです。

 

税制面で優遇を受けることができる

401K(確定拠出年金)は、「拠出時」・「運用時」・「受取時」全てにおいて税制面で優遇を受けることができます

「拠出時」・「運用時」においては全く税金を課せられることはありません。「受取時」では年金払い・一時金ともに課税されるものの、課税額が少ないです。

 

定年時、大きな金額を受け取ることができる

401K(確定拠出年金)は、通常の退職金のように1度支給されたらお終いではなく、次の職場に転職しても継続して退職金用の掛け金溜めることができるのが特徴です。

そのため、退職金が支給されたらすぐに使ってしまい全然貯金ができない、という浪費癖のある看護師にはお勧めです。

継続して401K(確定拠出年金)に加入することで、定年後にお金の心配をする必要がなくなる可能性が高いです。

 

ポイント!

ポイント

401K(確定拠出年金)は60歳まで継続加入することが原則となっているため、脱退するには少々面倒な手続きが必要です。簡単に脱退できないため、無理なくお金を保持しておくことができます。

 

3.看護師が401k(確定拠出年金)へ加入するデメリット

日本円の計算

看護師が401k(確定拠出年金)に加入する1番のデメリットは、「本来の退職金よりも貰えるお金が少なくなる場合が多い」ことではないでしょうか。

頑張って運用をしても知識や運用力がなければ資産を増やすことができません

実際、401k(確定拠出年金)に加入していた勤続年数10年以上の看護師は、同年働いた401k(確定拠出年金)に加入していない看護師よりも貰えた金額が少なかったそうです。

 

制度を理解するのが大変

看護師という仕事柄お金を扱うことは少ないため、株や資産の運用などお金を回すことに慣れておらず、もちろん知識もないため401k(確定拠出年金)の制度を理解することが困難な場合が多いです。

新卒で入職した場合は研修で説明してもらえる場合が多いですが、日本が401k(確定拠出年金)を導入する前から看護師として活躍している人には細かい説明を受ける機会はほとんどなく、分厚い説明書を1冊渡されるだけである場合が多いです。

看護師はしなければいけない事が多いため、説明書を熟読できる余裕はないかと思います。実際、自分も説明書はほとんど目を通しておらず、辞める直前に目を通しましたがあまり理解できずに終わった記憶があります。

 

得をしたか損をしたかさえ把握するのが難しい

理解できなければ、結局自分は得をしたのか損をしたのかも理解することが難しいでしょう。もし、お金を運用する知識があったら退職金を得るのに得をしていたのかもしれませんが、どうすれば得だったのかなども分からないため、いまいち釈然としない状況になります。

 

ポイント!

ポイント

401k(確定拠出年金)を導入している施設では、罰則規定はないものの、従業員に対して投資教育を実施することが義務となっています。導入しているのにも関わらず、投資教育をしてくれない場合は1度責任者に確認しましょう。

 

勤続3年以上でないとお金がもらえない

401k(確定拠出年金)制度を導入する施設で、「事業主返還」を採用している施設の場合、運用がプラスになっていれば3年未満でも個人のものになりますが、そうでなければ少なくとも3年以上は働かないとお金を貰うことができません。

看護師の離職率は高く、3年以内に人間関係の悪化や体力・精神面で働くことが困難になる可能性も少なくありません。

勤続3年以上という縛りは、看護師にとって大きな壁になるのではないでしょうか。

 

ポイント!

ポイント

「事業主返還」というのは、在籍期間中に病院・施設が支払った掛け金の総額または確定拠出年金資産額の少ないほうを、事業主に返還する制度のことです。

 

自宅に書類がたくさん届く

401k(確定拠出年金)に加入するとかなりの頻度で様々な書類が自宅に届くため、多忙な看護師には内容を確認するのがちょっとしたストレスになる可能性があります。

また、夜勤をしていれば自然と郵便物が溜まるため、1人暮らしだと溜った郵便物で不在が分かり防犯上も不利となります。

 

4.まとめ

401K(確定拠出年金)は、自身の運用次第で将来の年金額に大きな差が生まれることが特徴です。

制度を理解して上手に運用できれば通常よりも多くのお金が貰える可能性が高くなるため加入をお勧めしますが、「お金の知識があまりない」・「運用が面倒」という看護師には加入をお勧めできません。

私が以前勤めていた401K(確定拠出年金)を導入している病院では、途中で退職をした場合確定拠出年金で溜めたお金が退職金として渡されるというシステムだったため、継続して401K(確定拠出年金)に加入せず、退職金をお金として振り込んでもらいました。

退職金は転職する看護師のチェックポイントです。自分は401K(確定拠出年金)に加入するのとしないとではどちらがお得か、よく考えて転職の際の参考にしてもらえればと思います。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


食べること、スポーツ観戦が好きな看護師です。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・神奈川県/20代後半
職務経験 ・総合病院 ・クリニック ・介護老人保健施設 ・デイサービス
・健診センター ・イベントナース・夜勤専従看護師
診療科経験 ・脳外科 ・神経内科 ・内科 ・皮膚科 ・整形外科

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カテゴリー:看護師の実情

(公開日:)(編集日::2018年03月06日)

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