著作者

あおいロワイヤル

現役看護師

あおいロワイヤル

( 看護師 )

初めてリーダーシップが必要な看護師へ!学びながら役割を全うしよう。

公開:、更新:2018年03月30日
初めてリーダーシップが必要な看護師へ!

看護師経験を積んでいく過程で、誰もが一度はスタッフをまとめる立場になってリーダーシップを求められます。

しかしリーダーシップ力がないから向いていないと悩んでいる看護師はどうしたらいいのでしょうか。

ここでは、200床以上の中規模・大規模病院に勤める看護師のリーダーシップ力と、初めてリーダーシップが必要になった看護師に向けて、実践方法を説明していきます。

1.リーダーシップが求められる看護師とは

リーダーシップが求められる看護師とは

看護師が働く現場では、規模が大きくなればなるほど様々な係や委員が必要になり、ある程度業務が独り立ちできるとリーダーシップが求められる役割が与えられるようになります。

一般社会的においては、ある程度の経験年数があってリーダーシップが認められた時に部下をまとめる役職に就くのが普通かもしれません。

しかし、看護師の場合は入職後数年ですぐに何らかの役割を与えられ、先輩に対してリーダーシップを取らなければならない、ということが一般企業とは大きく異なります。

看護師としてリーダーシップが求められる場面について説明していきます。

 

(1)【入職2~3年目】プリセプターの看護師

プリセプターの看護師

プリセプターは入職2〜3年目で経験する看護師が多く、プリセプティに対する指導だけでなく周囲スタッフに対してもリーダーシップが求められます。

プリセプティをどのように育成・指導していけばよいのか、指導計画と具体的指導について周囲スタッフと共有するために自らがリーダーシップを取らなければなりません。

 

(2)【入職3~5年目】リーダーナースの看護師

【入職3~5年目】リーダーナースの看護師

リーダーナースは、チームメンバーに対して新人教育と目標達成に向けた業務分担や業務遂行管理を行うことや、チーム全体の運営と管理を行います。

リーダーナースには、他に部署の係長や委員、サブリーダーなどを務めながら全体業務を学び、入職後3〜5年目で経験するようになります。

 

(3)管理職(主任・師長など)の看護師

管理職(主任・師長など)の看護師

主任・師長などの管理職は、人員配置やスタッフの育成、メンタルフォローなどの部署全体の運営管理だけでなく、他部署の運営状況の把握と患者受け入れに関する連携や協力など、対外的な交渉も必要です。

患者との関わり以上に事務的業務が多くなるので、直接患者の受け持ちをして看護技術を施すことはほとんどなくなります。

 

注意点!

ポイント

スタッフナースから見れば、患者の受け持ちがないことは少しうらやましく思える時もあるかもしれませんが、患者をみることこそ看護と思う人にとっては管理の仕事はつまらなく感じ、昇進の声がかかっても辞退する看護師もいることが現状です。

 

2.看護師のリーダーシップとは何か?

看護師のリーダーシップとは何か?

看護師のリーダーシップとは何を指すのでしょうか。

辞書などで調べると、

  • 指導者・統率者としての地位や任務
  • 指導者としての能力や資質、統率力と指導力

などが挙げられています。

つまり、看護師のリーダーシップとは、看護師としての指導力を指すことではないでしょうか。

また、リーダーシップはその時代背景や、看護師が働く環境において様々なことが言えるのではないでしょうか。

 

(1)看護師に求められる最低限のリーダーシップとは

日本看護協会が推進する看護師の「教育計画基本方針」の中に「看護実践能力に応じた学習段階設定」があります。

段階1 ・指導や教育のもとで、基本的な看護を安全に実践できる。
・指導を受けることにより自己の学習課題を見つけることができる。
段階2 ・看護実践の場面において単独で看護を提供できる。
・チームリーダー的役割や責務を認識し遂行できる。
・自己の学習課題に向けた学習活動を展開できる。
段階3 ・高度な看護活動を実践でき、かつ他者にモデルを示すことができる。
・自己の学習活動に積極的に取り組むのみならず、指導的役割を発揮できる。
段階4 ・理的かつ実践的知識を統合して、卓越した看護を実践し、所属を超えてリーダーシップを発揮できる。
・自己の学習活動はもとより組織的な教育・研究活動を主体的に実践できる。

(日本看護協会/教育計画基本方針より)

上記の表でお伝えする「段階3」もしくは「段階4」にあなた(看護師)がいることになります。

そのため、「リーダーシップが取れない」「方法が分からない」という看護師は、リーダーシップを難しく考える必要はありません

  • 教育する看護師のモデルになる意識があれば良い
  • 自分のスキルを上げるために学習に積極的に取り組めばよい

以上のことが、看護師に求められる最低限のリーダーシップと言えるのではないでしょうか。

 

補足説明!

ポイント

看護師のリーダーシップと聞くと「段階4」を考えるため、難しく悩んでしまうといえます。まずは小さなリーダーシップから始めてみましょう。

 

(2)看護師のリーダーシップ力は後から確実な指導力に

看護師として経験年数が少ない中で、リーダーシップが必要な役職にチャレンジするので、当然指導力も十分に備わっていないことがほとんどです。

「リーダーシップが備わっているからできるだろう」と役職に選ばれるのではなく、「これからリーダーシップや指導力を身につけて欲しい」と期待されて役職を与えられるのです。

つまり、その役割・立場での仕事を実践しながら学ぶことで段々リーダーシップというものが分かるようになり、振る舞えるようになっていきます。

ですから、最初の時点で「自分は向いていないから無理だ」と消極的に思うことはありません。

 

3.看護師がリーダーシップ力をより学ぶために

看護師がリーダーシップ力をより学ぶために

初めてリーダーシップが必要な看護師が、よりリーダーシップ力を学ぶためにおすすめの実践方法をご紹介します。

 

(1)係や委員を積極的に引き受けること

部署には1人ずつ何かの係や委員の役割が与えられますが、その係のリーダーになることや、委員となって病棟代表になるのはおすすめです。

病棟スタッフに対する依頼や啓蒙活動などの働きかけ方、係活動に対する責任やタスク管理など、基本的なリーダーシップの経験を積むことができ、これらを何度か経験することで、その病棟でのやり方を覚えていくうちに自分自身のリーダーシップ力も磨かれていきます

 

補足説明!

ポイント

まだリーダー業務に慣れていなくて自信がない方や不安のある方は、まず身近な係のリーダーや委員を経験してみましょう。

 

(2)サブリーダーなどの補佐役をしながら客観的に観察すること

看護師経験が少ないことを学んで身に付けたいときは、ロールモデルとなる人を真似てみるのが手っ取り早い方法です。

先輩看護師が行っている様子を客観的に見て、良いところは真似しながら、良くないところは反面教師にします。

サブリーダーを経験してみると、実際の業務を一通り実践するので、具体的に「何をどうすれば良いのか」を理解できるでしょう。

 

(3)リーダー研修へ参加すること

勉強会や院内・院外の研修に参加するとリーダーシップを発揮するための基本を学ぶことができます。

研修せず実践だけで経験してしまうと、病棟独特の慣習に則ってしまったり前任者の間違った方針を引き継いでしまったり、軌道修正がしにくくなります。

正しい判断をするためにも、基本的な考え方や方法を学んでおくことは大切です。

 

補足説明!

ポイント

院内研修がない場合は、院外にも他団体の研修に一般参加できることもあるので、探してみましょう。

 

4.無理せずリーダーシップの役割を全うする方法

無理せずリーダーシップの役割を全うする方法

あなたが「リーダーシップを取りたくない!」と思っている場合でも、ある程度の年数が経てば役職に就くことは必然的で、多くの人にとっては避けては通れないことです。

リーダー業務や役職を経験することで、看護師として視野を広げて大きく成長することを期待して、上司は勧めてくるでしょう。

そのため、なるべく自分を追い込まずにリーダーシップの役割を全うする方法を挙げてみます。

 

(1)メンバーに助けてもらうこと

リーダーシップを取って指南することや管理することに積極的になれなければ、サブリーダーやメンバーなどに協力してもらいましょう。

司会や周知・連絡係をサブリーダーや他メンバーに割り振るなど、全部を自分で背負わずにうまく協力を依頼すると自分の負担も軽くなります。

 

(2)前任者や先輩看護師に相談すること

同じ役職に就いていた前任者や経験豊富な先輩看護師に相談してみると、その経験上の工夫や有効的な方策など、リーダーシップを取るときのコツを教えてもらえて参考にすることができます。

自分なりの方法を手探りで身に付けるのは労力と精神力が必要なので、無難で確実な成果を出すことで取り敢えず乗り切りたいと思うならおすすめです。

 

(3)上司や他者からの評価をもらって自己肯定すること

自分のリーダーとしての立ち回りが不十分ではないか、と不安にならないために、ときどき上司や他者から評価を貰うことは大切です。

「本当はリーダーシップなんて取りたくないのに…」とネガティブな気持ちで業務に就いていると、失敗した時や思うようにいかない時は特に「だからやりたくなかったんだ」と無責任な気持ちになってしまいます。

他者評価してもらい認めてもらうと、自分のやっていることを肯定的に捉えることができます。自己肯定ができれば、前向きに考えて最後まで責任を持って全うできると思います。

 

5.まとめ

誰でも最初からリーダーシップが備わっているわけではありません。

訓練で習得することもでき、初めから向いていないと諦めることや不安にならずに、チャレンジしていただけるきっかけになればと思います。

 

どうしてもリーダーシップを取ることに抵抗がある看護師へ

どうしてもリーダーシップを取ることに抵抗があって、できれば避けて仕事をしたいと思っているなら、キャリアを捨ててスタッフナースとして仕事を続けるのも一つの道です。

しかし、経験年数を重ねても役職に就かず、スタッフとして患者の受け持ちをすることはメリットもあればデメリットもあります。

詳しくは「スタッフナースの転職注意点! 役職に就きたくない看護師へ」を確認しましょう。

自分の看護師人生をよく考えて選択してください。

看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て復職しましたが、夫の転勤のため退職。 その後、興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職し、現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師2年目です。 転職に迷っている方、病院選びや就きたい仕事選びでリアルな現場の実状を知りたい方への情報を分かりやすくお伝えし、お役に立てればと思います。

保有資格 ・正看護師 ・ACLSプロバイダー
出身/年齢 ・神奈川県/40歳
職務経験 ・大学病院・小規模訪問看護ステーション
診療科経験 ・ICU(集中治療室) ・CCU(冠状動脈疾患集中治療室) ・訪問看護


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