看護師の夜勤は何歳まで行える?

看護師の夜勤は何歳まで行える?

「もう年だし夜勤は続けられないわ」という現場看護師の声をよく聞きます。

ある程度の年齢を重ねた段階で早々と夜勤をやらなくてよい職場に転職する看護師も多く見かけます。

さらに若い看護師たちも「夜勤ができるのは若い今だからこそ、ある程度の年齢になったら夜勤はやらない」と宣言している人もいます。

ただ、看護師の夜勤に上限の年齢制限ありません。

看護師が夜勤を行うために労働基準法(61条1項)により、満18歳未は深夜業が出来なくなっている年齢制限がある一方で、上限年齢に制限はありません。

つまり、雇用主(病院)が看護師を雇う限り、60歳でも70歳でも夜勤はできるということです。

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1.現実的に何歳まで夜勤ができるの?

現実的に何歳まで夜勤ができるの?

雇用主が看護師を雇う限り夜勤は可能と説明しましたが、現実的に看護師の夜勤は何歳まで行っていけるでしょうか。

文部科学省の加齢に伴う体力の変化を調査した結果によると、女性の場合60歳~64歳までにピーク時の25%低下します。

加齢に伴う20mシャトルラン(往復持久走)の変化

年齢と体力・運動能力 テスト項目ごとにみた一般的傾向/加齢に伴う20mシャトルラン(往復持久走)の変化)

上記グラフを見て分かる通り、女性の場合、7歳~8歳の体力まで低下することになります。

看護師の夜勤は体力を使うので「もう年だし夜勤は続けられないわ」というのもうなずけます。

ただ、50歳過ぎた看護師でも夜勤専従を行っていることや、60歳を超えても夜勤をしている看護師と一緒に仕事をした経験もあります。

看護師の夜勤に年齢制限はなく、

  • その人のやる気
  • 夜勤への体力
  • そのときの体調

などがもてば何歳になっても看護師として夜勤をすることは可能なのです。

 

夜勤開始年齢から体力は下がり、夜勤は辛いもの

夜勤開始年齢から体力は下がり、夜勤は辛いもの

上記のデータでは、女性は12歳から持久力が低下していることが分かり、看護師の夜勤が始まってから、体力的に辛くなっていくことしかありません。

また、厚生労働省のデータによると、看護師として働いていた人の退職理由の約10%は夜勤が大変である、負担となっているということを理由として挙げています。

看護師の夜勤が辛いと感じる要因として、身体のリズムや家族などの周囲のリズムとは異なった時間帯に勤務をしなければならないことや、人員の配置ミスや夜勤者への業務配慮が十分になされていないことによる過重労働、そしてその過重労働が誘因となって仮眠などが満足にとれずに働き続けることによる身体的、精神的な負担が理由となっていると考えられます。

これらのことから、看護師の「夜勤は辛いもの」なのです。

 

もし辛さがなければ、夜勤をずっと続けても良いと思いませんか?

デメリットが多い、大変なイメージが強いそんな夜勤ですが、今ここで挙げた辛さがもしもなければ、夜勤を続けても良いと思いませんか。

夜勤はデメリットだけではなく良いことも沢山あります。

 

2.看護師として夜勤を行い続けるメリットとは

看護師として夜勤を行い続けるメリットとは

看護師が夜勤をやり続けることによるメリットをいくつか考えてみました。

 

(1)高収入を得ることができる

夜勤をすることの最大のメリットはこの収入面ではないでしょうか。

日勤で働くよりもはるかに収入が良いので、この収入の良さから夜勤を続けていきたいと思う看護師も多いようです。

 

お金と時間のバランスを考えると夜勤がお得

また日勤よりも患者とかかわる時間が短かいことや、忙しくなければ座って過ごせる時間も多く、自分の事務仕事に時間を割くこともできるため、お金と時間のバランスを考えると夜勤のほうがお得だと考える人も多いようです。

「夜勤が辛い」「行いたくない」と考えていてもこの収入面から結局、夜勤を辞められないという結論に至るようです。

 

(2)明けの勤務も1勤務とカウントされるため、得した気分

  • 夜勤明けの時間は仮眠時間もあるため働く時間は6時間前後
  • 患者も寝ているので患者とかかわる時間は正味3時間前後

つまり普段の日勤よりも少ない時間しか勤務していないのに1日勤務したという扱いになるのです。

多くの場合夜勤は午前中に終了するので午後からは好きなように時間を使うことができます。これで1勤務扱いとなると得した気分になるのではないでしょうか。

 

(3)昼間に使える時間が多い

夜勤が始まるまでの時間、夜勤が終了後の時間など昼間の時間を自由に使うことができるのが夜勤を行い続けるメリットでしょう。

もちろん、これから始まる業務、あるいは業務終了まで頑張った体を仮眠で休めることも必要ですがアクティブな看護師ややりたいことのある看護師はこの時間を有効利用しているという人も多いようです。
 

ポイント!

ポイント

自分の体調に合わせてうまく予定を組むことができれば、仕事の前後に好きなことをして楽しむ時間を作れるというのがメリットになるのではないでしょうか。

 

3.看護師が何歳まででも働ける夜勤が楽な職場とは

看護師が何歳まででも働ける夜勤が楽な職場とは

夜勤をやりたくない、でも生活のためあるいは事情があって夜勤をどうしてもやらなければいけない。

そんな看護師のために看護師が何歳まででも働きやすい、夜勤が比較的楽な職場をご紹介します。

 

(1)介護老人保健施設

介護老人保健施設の夜勤は療養環境の夜勤の中でも看護師が働きやすい職場であると考えます。

護老人保健施設には夜勤専従や、夜勤バイトとして働きたいと希望する人も多く、若い看護師から、主婦の看護師、さらには60歳代など高齢の看護師でも働きやすいと夜勤を続けている人が多くいることが特徴です。

 

介護老人保健施設の夜勤が楽な理由

夜勤が楽である大きな理由として力仕事をやることが少ないということです。

おむつ交換やトイレ誘導、体位変換、移乗などといった病院では看護師がやらなければならない仕事はほぼ全て介護士の仕事となります。

看護師は配薬や何かあった時の医療処置など、医療的なことしかやらなくて良い場合が多く、ほとんどの時間をステーションあるいは待機室で座って過ごすことが可能です。

 

夜勤での仕事量も少なく精神的な負担も軽い

病院であると業務の都合等で仮眠時間を削って仕事をしなければならないこともありますが、介護老人保健施設ではそこまで仕事量が多くないため、仮眠を削って仕事をするというようなことはまずなく、仮眠をしっかりと取ることが可能です。

状態が安定している人が多く入院していることから急変するということもほとんどなく、点滴など治療をしていることもまれであるため、精神的な負担も軽いです。

 

(2)「夜勤あり」のクリニック

クリニックで夜勤というとどのようなことをするのか想像できないという人も多いかもしれません。

クリニックの夜勤とは例えば、

  • 治験を扱っているクリニック
  • 睡眠時無呼吸症候群の患者を扱っているクリニック

などです。

夜間に検査が必要な場合に患者が1泊程度お泊りをするため、勤務している看護師は夜勤をしなくてはならなくなります。

夜勤とはいえ、もともと健康的な人が多く自分のことは自分でできるため、看護師は決められた時間に採血や記録などをとるだけがお仕事となります。

そのため、ほとんどの時間を事務所で過ごして好きなことができ、看護師自身もしっかりと仮眠をとることができるため、負担なく夜勤をすることが可能です。

【体験】夜勤ありのクリニックでは60歳の看護師も夜勤をしていた!

私が過去に転職先探しで伺った夜勤ありのクリニックでは、なんと多くの60歳以上の看護師が夜勤をしており、皆、30歳代の若いころから働き続けているという人ばかりでした。

家庭をもち、生活ペースが独身の頃と比較して変化するときから60歳代まで働けるということは本当に働きやすいのかもしれませんね。

4.まとめ

職場を離れる理由としても上位に挙がってくる看護師の夜勤。

精神的にも体力的にも辛いと感じる一方で、収入面や休日の面を考えるとそれなりにメリットもあります。

そのため、体力や精神面の観点から自分が無理せずに働ける環境を見つけることができれば、看護師は何歳まででも夜勤を続けることが可能であると考えます。

常勤での仕事を希望する場合は特に夜勤必須であることが多くなる看護師業界で是非、自分に負担のかからない職場を見つけ、限りなく夜勤を続けてみてはいかがでしょうか。

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

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