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看護師ライター

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( 英国生看護師免許)

海外の看護師が日本に比べて良いなと思う海外の看護師事情について

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看護師ライターYP

看護師の中には、ある程度経験を積んだ後に思い切って海外へ留学する人が多いですよね。最近は留学だけではなく、実際に海外で看護師として勤務をすることを希望する看護師も増加しているようです。

ここでは私自身の海外看護師の経験から得た、日本の看護師と比較して海外で勤務する場合に「日本に比べて良いな」と思える点をいくつか選んでみました。ぜひあなたの職場と比べてみてくださいね。

1.海外の看護師は休日出勤がほとんどない

海外看護師休日出勤

日本で交代勤務で働く看護師さんの場合、勉強会や委員会の集まりなどで休日にも関わらずに職場に出向いた経験は、ほとんどの皆さんがあるかと思います。病院によっては同じ研修を何度か開いて休日出勤の負担を減らそうとしていることもあるようですが、やはり必ず何人かは休日出勤になってしまうかと思います。しかも、この場合は出勤扱いにならないのでお給料はでません。しかし、そんな日本の状況とは反対に欧米諸国の場合はほとんど休日出勤がないのです。

 

研修を強制参加させられることはない

欧米諸国では基本的に勤務時間外に職場で研修などをさせることは強要できません。もちろん人手不足でシフト中には配置されている看護師を数時間の研修に出せないので、できれば自分の休みに研修に出てちょうだい、と言われることはありますが、本人が拒否をすればそれまでです。

欧米諸国ではオンライン研修が盛ん!

ただその場合、研修を受けないままで臨床をしていくと不自由に感じるのは看護師のほうなので、時には看護師も妥協して休日に研修を受けにくることもあります。それでもここ数年はオンライン研修がかなり普及してきて、実技を伴わない研修の場合はほとんどオンラインで済ますことができます。

 

ポイント!

ポイント

オンライン研修の場合、自分のプライベート時間を使うことには代わりありませんが、家で好きな時間にできるというメリットがあります。

 

委員会の負担も少ない

委員会のほうも、ミーティングがある日が担当看護師の休日の場合、同じ病棟の出勤している看護師が代わりに出ます。いくら委員会担当であっても、オフの日にまで来ることはほぼありません。また委員会自体、その担当看護師がいないと困るということはなく、師長などの役職者にも連絡が来るので、委員会は看護師にとっても負担が軽いことが殆どです。

 

ポイント!

ポイント

欧米諸国の場合、このように看護師の休日=プライベートの日として日本に比べて尊重されていことがわかります。

 

2. 看護研究は専門の看護師が行う

海外看護師研究専門

日本では、多忙な病棟看護師が看護研究も普段の仕事と平行して行うのが一般的です。そのため、中規模から大規模の病院で働く看護師さんにとって嫌になる業務の1つと言えば、看護研究を挙げる方が多いかと思います。

 

病棟看護師が研究も行う日本は異例

看護研究はもちろん普段の臨床から何を学んでどのように今後に活かしていくのかという、大切なデータでもあります。しかし、病棟看護師の主な職場は病棟であって、研究内容に基づいた勉強を行うことは当然としても、研究そのものを病棟看護師が行うことは諸外国からみても珍しい例だと言えるでしょう。当然、看護師にかかる負担はかなりのものになりますよね。プライベート時間もなくなってしまいます。

 

分業制を取り、専門看護師が看護研究をする海外諸国

欧米諸国では病棟看護師は臨床に専念をして、それとは別に研究を行う看護師がいます。日本にいる治験などを行うリサーチナースとは別に普段の臨床を基にした研究内容を出す看護師がいます。きちんと研究論文を出せるようにアカデミック的なトレーニングもきちんとされています。逆に言えば、欧米諸国の臨床看護師が研究を行って発表することはほとんどありません。

 

3.海外では時間外勤務を強要されない

海外看護師時間外

日本では、看護師は勤務時間よりも30分から1時間ほど早めに来て情報収集をすることが多くの病院で行われていますよね。しかし「情報収集だって仕事の一環、なぜ勤務外の時間を使って行うのか」と言った不満も当然あるでしょう。勤務時間外に勤務のことを強要はしない海外では、まずこれはあり得ません。

 

時間外勤務は論外!

アメリカのとある病院では、申し送りの時間が短縮され、それに伴い十分な情報が得られなくなり「少し早めに出勤をしてはどうか」と提案された病棟看護師たちが、怒りの声を挙げ、ニュースで話題になっていたことがありました。れほど勤務時間外での勤務には難色があがるということですね。

もちろん「今日はシフトリーダーだから、ちょっと早めに出勤して病棟の様子を把握しておこう」とか役職者が休暇明けで仕事がたまっている場合など、本当に自主的に早めに出勤をしてくる看護師ももちろんいますが、あくまで本人の自由です。日本のように、勤務外であっても早出して情報収集をしなければ仕事にならない、などと言うことは海外ではあまりないですね。

 

4.海外ではまとまった休暇が取りやすい

海外看護師休暇

常に人手不足の日本の病院では「まとまった休みを取って旅行でも」などと思ってもなかなか思うように休みが取れなかったり、万が一休みを申請しても「そんなに連続では無理!」と無慈悲に却下をされてしまった経験のある方は多いと思います。

 

日本の看護師は長期休暇が取りづらい?

2,3日連続の休みはそこそことれるけれど、1週間とかまして2週間まとめて休みの取れる看護師さんは日本でもいったい何人いるでしょうか?ここは海外で働く大きな違いかと思います。もちろんアメリカなどでは病院の規模によっては福利厚生には差がありますが、平均的に考えると日本の看護師さんの休みの取りにくさに比べたら楽ではないでしょうか?

 

欧米諸国はオンとオフがはっきりしている!

欧米諸国ではオンとオフをしっかり分ける考えが確立されているため、有給前も皆自分の旅行の予定などを楽し気に同僚と話します。このあたりは日本とは大きな違いだと言えるでしょう。

 

5. 看護師としての職業的な地位が高い

海外看護師職業地位

アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの国では最終的な入院患者の退院を決めるのは看護師というケースが多々あります。医師の仕事が入院患者の治療方針を決めてそれを実行、評価して退院を決めることになりますが、看護師は患者のトータル的なケアのコーディネーター的な役割をします。

日本のように医者の決定権が全てではない

医師が「治療は終わりで退院」と言っても、この場合は医師との治療は終わっただけで、看護師はそのまま患者を退院させることはできません。コメディカルチームと相談しながらどのような介助が必要か、退院後はどのようになるのか、などを患者家族も含めて相談、必要であれば他の機関に紹介をします。

処方権がある看護師もいる

病棟ではたらく看護師はコーディネーターとして、各部署との患者退院において折衝的な役割もします。またトレーニングを受けて資格認定された看護師には、簡単な薬の処方や慢性病の患者の定期健診をするクリニック運営なども行います。糖尿病認定看護師がインスリンを処方するなんて、日本では考えられませんよね?もちろんこのレベルになるには、大学院レベル相当の教育を受けていますが。

積極的に医者に意見を言うことができる

病棟内でも医師に患者ケアに関して自分の意見や「これが必要ではないか」「これはこの患者には不用だ、向いていない」と思った意見はどんどん言っていきます。もちろん全てが医師に受け入れられるわけではありませんが、医師もいつも患者の身近にいる看護師の意見はしっかり聞く傾向にあります。

 

6.海外の看護師は入職も退職も個人の自由

海外看護師入職退職

そもそも欧米諸国の看護師の世界に「中途入職」などという言葉はあまり聞かれません。なぜなら過半数以上の看護師が中途入職を経験しているからです。日本のように4月1日づけで入職して全員揃って研修からプリセプターを付けられるというような年間スケジュールもありません。

 

自分のタイミングで入職時期を決めている

9月入学、8月卒業のスタイルを取っている欧米諸国なので9月、10月に新入職員が入ってくることは多いことは確かですが、基本的に仕事を始めたい月は病院側と相談をして決めることになります。入職式などもありません。学校を卒業した後に少しゆっくりしたい、長期で旅行に行きたいなどの理由ですぐに就職をしない人もいますし、これを面接で咎められることもないでしょう。

 

無理に退職を引き止められることはない

退職も同様に自由です。人手不足の病棟ではたまに、戦力の中心となっているスタッフには引き留めが入ることもありますが、この場合あくまで役職者側が退職希望のスタッフと話しあって、「この職場に残ってもらうために、何かこちらにできることはある?」と下手に出ての引き留め作戦であって、本人の退職する意思が固ければ、そのまま退職が認められます。日本でよく聞く「年度末まで待ちなさい」とか「後2か月待ってちょうだい」と、退職の意思が固いにも関わらずにズルズルと引き留められることはまず欧米ではききません。

まとめ

毎年新しい新入職員が入ってくるたびに自分の経験年数も増え、任される仕事の範囲や内容も増えていきますね。ある程度の経験ができると、ふと客観的に自分の今の職場状況や働き方がみえてくるかと思います。今の職場には総合的には満足しているけれど、何か新しいことにチャレンジしてみたい、もう少し視野を広げてみたいと思ってくる方も多いかと思います。そのチャレンジの一環として海外看護師になることを選ぶ人もいるでしょう。

もちろん、海外で看護師として働くことは良いことばかりではありませんが、人生は一度きりですし、海外が好きな看護師であればぜひ目指していただきたいと思います。

 


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この記事を書いた人

欧州の国にて大学で正看護師(Registered Nurse)の免許を取得して、現在も欧州在住のまま病棟勤務をしています。医療通訳の仕事もたまにしています。二児の母です。


カテゴリー:海外で働く看護師

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この記事を書いた人:YP
(公開日:)(編集日::2017年07月26日)

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  1. […] また、海外で働く看護師の事情について知りたい方は日本の看護師が海外で看護師として働くメリット6つも合わせて一読ください。 […]

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