著作者

さすらいのナース

執筆:現役看護師

さすらいのナース

( 看護師 保健師 養護教諭)

看護師が定時で帰れる職場・帰れない職場とは?転職するなら知っておこう

公開:、更新:2018年10月01日
看護師が定時で帰れる職場

看護師の職場は残業があるところが多いです。

その勤務体制についていけず転職を考える看護師、また子育てと両立するために定時で帰れる職場へ転職をする看護師は、多くいます(実際、私もそのうちの1人です)。

例え福利厚生が整っていると言われる大病院に勤めていても、残業時間を申請し辛かったり、持ち帰りの仕事が多かったり、時間外の研修があったりと一般企業に比べるとブラック企業としか思えない状況です。

そのため、残業のためにプライベートの時間を削ることになったり、十分に休めず体調不良になったりする看護師もいます。

ここでは看護師が、定時で帰れる職場・定時で帰れない職場と、その特徴についてご紹介します。

これから転職活動をされる方は、参考にしてみてください。

1.看護師が定時で帰れる職場

看護師が定時で帰れる職場には以下のような特徴があります。

  • 患者の急変が少ない
  • 介護職員がいる
  • サービス残業がない

このような特徴を満たしているのが、以下のような職場です。

 

(1)療養型病院

療養型病院の看護師

療養型病院の場合、急変が少ないので病棟全体がバタバタしていません。

いわゆる「急性期病院」のように、患者の状態変化や患者の入れ替わりが目まぐるしくなく、

  • 仕事内容がルーティーン化している
  • 記録が少ない
  • 介護士がいるためケアの負担が少ない

といった環境であるため、残業が少なく定時で帰れることが多いのです。

詳しくは、「療養型病院で働く看護師の仕事内容と転職するメリット・デメリット」の記事も参考ください。

 

(2)有料老人ホーム・介護老人保健施設

有料老人ホーム 介護保険施設

有料老人ホームや介護老人保健施設では介護士が中心となって機能しているため、看護師が主立ってケアをする必要がありません。

更に、これらの施設は病院に比べ、

  • 利用者の入居期間が長い
  • 利用者が在宅での生活を目標としている
  • 在宅で生活できる程度の利用者が多い、
  • 状態変化が少なく、急変や記録が少ない

などといった特徴があるため、定時で帰れる傾向にあります。

 

注意点!

ポイント

有料老人ホームや介護老人保健施設で残業がある場合は、職場の人手不足か利用者の急変があった場合です。

前者であれば転職時に確認ができますし、後者の場合はそこまで頻繁にはありません。

(介護付き)有料老人ホームの看護師転職|働くメリット・デメリット」や「20代で病院から介護老人保健施設(老健)の看護師へ!転職インタビュー」の記事も合わせて確認してください。

 

(3)デイサービス

デイサービスの看護師

デイサービスでの看護師の主な仕事は利用者の健康管理です。

記録は利用者の持参する記録ノートのみのことが多く、それは利用者が帰るまでに記載します。

特記事項があれば、施設の記録に残すことはありますがそれほど多くないので残業となることはめったにないです。

そのため、利用者が帰宅したら後片付けと掃除をすれば業務終了となるので、看護師は定時で帰ることができます。

デイサービスへの看護師転職8つの注意点、メリット・デメリット」の記事も参考にしてください。

 

救急車の搬送も滅多にありません。

デイサービスの利用者が急変し、救急車で搬送する際は看護師が付き添いますが、そういった事は滅多にありません。

私が約1年間デイサービスの看護師として働いたときは、利用者の救急搬送には一度も遭遇することはありませんでした。

 

(4)総合病院の外来

総合病院の外来

病院にもよりますが、総合病院の外来は患者がほぼ予約内での診察です。

また、緊急入院の患者がいても、診察後は病棟に送るので残業がほとんどありません。

外来の実態については、「総合病院での看護師の外来業務とは?転職前確認事項。」の記事でも確認してみてください。

 

(5)企業医務室や学校保健室の看護師

保健室にいる看護師

企業医務室や学校保健師は、健康診断などの繁忙期を除けば、定時で帰ることのできる職場の1つです。

ただし、滅多に常勤での求人募集はなく、また地域によってはそもそも求人すらない可能性もあります。

 

(6)パートナーシップ・ナーシングシステム看護(PNS)の病院

先に紹介した職場よりは、残業がある可能性はありますが、パートナーシップ・ナーシングシステム看護(PNS)を導入している病院もおすすめです。

昨今、耳にするようになったPNSですが2009年に福井大学病院で導入され、様々なメリットから全国各地の病院で導入され始めています。

PNSがうまくいくと、効率的仕事を進めることができることから、そのメリットの1つとして超過勤務時間の減少が挙げられています。

 

私もPNSを体験したことがあります。

私もPNSを体験したことがありますが、一人がバイタルサインを測っている間にもう一人は記録を進められることや、重症患者のケアを一緒にできるので、確かに残業時間が減りました。一方で、管理者をはじめスタッフ全員がPNSの仕組みを理解ができていないと、PNS体制はうまく機能せず、逆に残業時間が増えると思いました。そのためPNSがしっかりと浸透している病院を選ぶことが重要です。PNSが導入されているかどうか、その病院のHPに記載されていることが多いのでチェックしてみましょう。

 

2.看護師が定時で帰れない職場

看護師の残業

看護師が定時で帰れない職場には、以下のような特徴があります。

  • 急性期である
  • 研修や勉強会が多い
  • 予約制をとっていない

定時で帰ることを望むのであれば、このような職場は避けるべきでしょう。

 

(1)急性期の総合病院や大学病院

急性期の総合病院や大学病院は性質状、残業は避けられません。

患者の急変や緊急入院で残業になることは多々ありますし、患者の状態変化が激しいため記録も多くなりがちです。

また研修も多く、さらに時間外に行われることも多いので残業が多くなります。時には看護研究のメンバーになって残業どころかプライベートの時間まで割かなければならないこともあります。

 

(2)救急の患者を受け入れている病院

小さな病院でも、救急の患者を受け入れているとどうしても突然の入院や処置が入ってしまうので、定時で帰れないことが多いです。

 

(3)完全予約制ではないクリニック

意外に思われるかもしれませんが、完全予約制ではないクリニックは、定時で帰れることが少ないです。

特に地元で人気のクリニックや、インフルエンザが流行する冬などは診察終了時間を過ぎても診察が終わらず、残業が増えることがあります。

 

3.働き方を変えれば定時で帰れることもある

働き方を考える看護師

上記のような定時で帰れない職場で働いている場合、わざわざ転職までしなくても、「働き方」を変えるだけで定時に帰れるようになることもあります。

 

(1)短時間勤務制度を活用する

比較的規模の大きい総合病院や大学病院では、看護師の短時間勤務制度が設けられていることがあります。

短時間勤務の看護師は通常、残業は出来ないため、必然的に定時で帰りやすくなります。

ただし、この制度は、未就学児の子供がいる場合のみ適応となることが多いため、注意が必要です。

更に詳しく知りたい場合は、「【体験談】短時間正社員制度を看護師が利用するメリット・デメリット」の記事も確認してみてください。

 

(2)パートや非常勤、派遣看護師になる

パートや非常勤、派遣看護師になれば、病院の係りや役職から離れたり、時間に融通が利きやすくなったりして、正職員看護師と比べ責任は軽く定時で帰りやすくなります。

また、職場によってはパートや非常勤、派遣には残業が認められないため、残った仕事を正職員が引き受けて、定時に帰らせるところもあります。

さら、研修や病棟会や勉強会も基本的には出席しなくてよい、または必要最低限の出席で良い場合が多いです。

 

まとめ

一般的に残業時間が少ない傾向にある職場と言われても、実際のところは就職してみなければ分かりません。

今回挙げた特徴を参考に転職活動に役立ててもらえればと思います。また、転職サイトを活用して調べてみることもお勧めします。

ただし、残業が少ない職場への転職となると総合病院などは選択肢にほぼ入らなくなり、キャリアアップが難しくなるのでよく考えながら転職を検討してください。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

地方の大学病院に勤めていましたが、4年働いたところで結婚のため退職。新天地にて有料老人ホームとデイサービスに再就職しましたが、1年後に出産のため退職しました。
現在は育児をしながら、色々な転職サイトを使い就職活動をしています。私のように子育てをしながら看護師をしている方たちに役立てることのできるような情報を発信できたらと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・保健師・養護教諭第二種
年齢 ・東京都/30代
職務経験 ・大学病院・有料老人ホーム・デイサービス
診療科経験 ・訪問看護

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