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ラビウサ

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( 看護師 専門看護師)

看護師の復職支援セミナー・研修を看護協会・病院・民間でまとめ

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看護師 復職支援 復職支援セミナー 研修

復職したいけれど、しばらく臨床から離れてしまって二の足を踏んでいる看護師はいませんか。

そんな不安を抱いている看護師に対して、復職支援セミナーが各地で開催されています。

復職支援セミナーには、日本看護協会が主催するものと、病院や民間企業が独自に主催しているものがあり、自身の復職の意思に合うものを選ぶことをおすすめします。

ここではどの復職支援セミナーが自分に合っているのか比較するために、日本看護協会主催の場合と、病院や民間企業が主催する場合の復職支援セミナー(研修)のメリットやデメリット、注意点などについてご紹介します。

1.日本看護協会が主催する復職支援研修について

日本看護協会が主催する復職支援研修

日本看護協会が行う復職支援セミナーは、都道府県事業である潜在看護師等職場定着支援事業の委託を受けて、各都道府県に設けたナースセンター(東京都の場合はナースプラザ)が復職支援研修を行っています。

そのため、都道府県にあるナースセンターが、日本看護教会が主催する復職支援研修の窓口となっています。

 

(1)日本看護協会が主催する復職支援研修の内容

日本看護協会が主催する復職支援研修のうち、一日研修の場合は主に座学になります。内容としては、

  • 最近の医療・看護の動向
  • 医療安全
  • 感染対策

などの知識を学ぶことになります。

 

復職支援研修の技術演習の種類

日本看護協会が主催する復職支援研修のうち、数日の演習を含めた研修に参加した場合には、座学講義だけでなく、技術演習も実施します。

演習の種類としては、

  • 採血・注射・輸液の技術と管理
  • 体位変換と移乗の方法
  • 吸引の技術
  • BLS
  • スタンダードプリコーション
  • 経管栄養法
  • 看護観察などのビデオ視聴

などが挙げられます。他にも、復職を成功させた看護師との交流会などがあります。

 

補足説明!

ポイント

カリキュラムは各地のナースセンターによって違いがあります。

採血や輸液管理、吸引や呼吸管理などの研修はナースセンターで実施しているところや、復職前に知っておきたい知識をe―ラーニングで学ぶこともできるナースセンターもあります。

 

再就職に必要な情報の講義内容

復職支援研修のなかには、再就職をする際に必要な労働契約や履歴書・職務経歴書などの書き方のコツを講義のメニューとしているナースセンターもあります。

研修内容によっては、繰り返し受講できる場合もあります。再就職を本気で考えている人にとって、よりリアルな体験を実践できます。

 

病院での実地研修の内容

病院での実地研修についても、都道府県と看護協会がバックアップする研修であるため、病院の受け入れ体制も安定しています。

研修日数によって違いますが、見学だけにとどまらず、採血や点滴、輸液ポンプの使用方法、BLS、経管栄養などの体験や、研修先の看護師と一緒に環境整備やバイタルサイン測定、体位交換や清潔ケア、食事や排泄介助などを行うこともできます。

もちろん、在職中の看護師と交流する時間もあります。

 

(2)日本看護協会の復職支援研修を受講するメリット

日本看護協会主催の復職支援研修を受講するメリットは、事業母体が都道府県であり、看護協会が実施しているため、研修内容はしっかりと練られているということです。他にも、

  • 無料(交通費は実費)で受けることができる
  • 研修中の傷害・賠償責任保険加入無料などのサポート
  • 知識・技術ともに、看護協会で示すものがベースとなっているため安心
  • 研修を受けた病院に就職する必要がないため、行ってみたい病院を選ぶことができる

以上のことも、日本看護協会主催の復職支援研修の魅力の一つです。

 

(3)日本看護協会の復職支援研修を受講するデメリット

看護協会の復職支援研修を受けるためには、ナースセンターに登録する必要があるということはデメリットと言えるでしょう。

また、病院研修を受講しても、その病院への就職をあっせんしているわけではありません。

そのため、研修先の病院に就職を希望したい時には、ナースセンターの就職相談に申しこむ必要があります。

 

各地のナースセンターによって研修内容などが違う

ナースセンターによって復職支援研修を受けることができる対象や内容が違うということも、日本看護協会の復職支援研修のデメリットの一つです。

他県のナースセンターの復職支援研修が受けたいと希望しても、対象外になることもあります。

 

(4)日本看護協会の復職支援研修受講の注意点

日本看護協会の復職支援研修は都道府県の委託事業で行っているため、研修対象者の要件が各ナースセンターによって違うということに注意しましょう。

例えば東京の場合は「有資格者で現在離職中で東京都内に就職希望の方」が対象ですが、大阪は「有資格者で現在離職中で大阪府在住の方」です。

他にも「有資格者で現在離職中でブランクが概ね3年以上、週20時間以上勤務できる方」など、研修を受ける際のハードルが高い場合があります。

 

ポイント!

ポイント

前述の通り、研修メニューも各地のナースセンターによって違いがあります。そのため、受講条件や受けられる研修内容をあらかじめ確認した上で、研修に申し込むことが大切です。

 

(6)日本看護協会の復職支援研修を受講するには

日本看護協会の復職支援研修を受講するために日本看護協会会員になる必要はありませんが、復職支援研修を申しこむ際にはナースセンターに登録することが必要になります。

復職支援研修参加までの手順は以下の通りです。

  1. 近く(もしくは就職したい場所)のナースセンターに問い合わせ、受講の申し込みを行う
  2. エントリーシートに記入する
  3. 研修参加の可否がナースセンターから連絡がくる

病院体験の場合には、研修対象病院に直接連絡を入れ、研修参加の可否の連絡がくる形が基本の形になるようです。

詳しくはナースセンターの復職支援セミナーの受講が可能になった時点で説明があります。

 

2.病院の復職支援セミナーについて

病院の復職支援セミナー

病院が主催する復職支援セミナーの多くは、ナースセンターで開催する復職支援研修と同様のプログラムを組んでいます。

それは、病院自体が地方自治体による看護職確保対策事業に参加していることが多いためです。

 

(1)病院が主催する復職支援セミナーの内容

病院の主催する復職支援セミナーは、採血・点滴・輸液ポンプだけでなく、例えば、

  • 心電図や人工呼吸器の取り扱い
  • 血糖測定器の取り扱い
  • ACLS

などの、看護協会主催の復職支援研修より更に実践に役立つ技術に触れることができます。

 

病院のことを知るためのイベント

病院主催の復職支援セミナーのなかには日数にもよりますが、グループ病院や施設の見学、食堂の食事を楽しむなどのイベントも組み込まれている病院もあります。

病院主催の場合には、復職セミナーを通して就職者を増やす意図があります。そのため、より具体的で、病院を知ってもらうための時間や演習を経験することができます。

 

(2)病院の復職支援セミナーを受講するメリット

就職希望の病院の復職支援セミナーを受けることができれば、その病院で必要とされる基本的な看護技術を体験することや、病院見学や看護スタッフとの交流を通して、その病院の雰囲気を知ることができることがメリットです。

また、就職相談の時間が用意されている病院もあるため、復職する意志が強い人にとっては、より具体的な行動に結びつけることができます。

 

(3)病院の復職支援セミナーを受講するデメリット

復職支援セミナーを通して、病院も就職に結び付けたい気持ちがあります。

そのため、病院によっては、「年齢制限 45歳まで、ブランク5年以内」という病院の希望が研修条件に盛り込まれている場合があることはデメリットと言えるでしょう。

 

その病院への復職希望のためのプログラムに近い

病院主催の復職支援セミナーでは、就職相談や事前・事後のアンケートの記入などもあり、復職準備というよりも復職希望のためのプログラムの印象が強くなるということも短所のひとつです。

セミナー時間なども、日本看護協会の復職支援研修より時間的余裕がない場合があります。

そのため、演習メニューとしてはいろいろと書かれていても、見学だけで終わってしまう場合もあるため、実践力を身に付けたい看護師はプログラムの時間配分を確認することが大切です。

 

(4)病院の復職支援セミナー受講の注意点

病院・看護部主催の復職支援セミナーは、看護部の人員などにより毎年開催されるとは限りません。

SNSで「復職支援セミナーを行っている施設」のリストに参加してみたい病院があっても、開催していない年度もあるため注意が必要です。

 

補足説明!

ポイント

病院・看護部の復職支援セミナーの多くは無料ですが、病院実習などがある場合の「傷害保険加入」や昼食代などが実費でかかることもあるため事前に確認が必要です。

 

(5)病院の復職支援セミナーを受講するには

病院主催の復職支援セミナーを受講するには、病院に直接問い合わせる形になります。

病院のホームページを確認し、お問合せ先に連絡を入れるか、必要書類をダウンロードした上で申し込みます。申し込みが受理されると、病院から直接連絡がきます。

 

3.民間が主催する復職支援セミナーについて

民間が主催する復職支援セミナー

病院以外で復職したいと考えている看護師は、ニチイやベネッセコーポレーションなど民間の復職支援セミナーを受講すると良いでしょう。

 

(1)ニチイの復職支援セミナーの内容

ニチイが主催する復職支援セミナーの内容は、

  • 介護現場の現状などの講義
  • バイタルサイン測定や血糖測定・経管栄養などの実技
  • 介護施設見学

などの半日プログラムで参加費は無料です。施設見学は時間が短めになっています。

 

ポイント!

ポイント

ニチイの復職セミナーは各地で開催しており、場所によっては復職相談も行っています。介護現場の看護師として復職したいと考えている方は、気軽な気持ちで参加することができるためおすすめです。

 

(2)ベネッセコーポレーションの復職支援セミナーの内容

ベネッセコーポレーションが開催する復職支援セミナーは、実技はありません。

第一部と第二部に分かれており、第一部は「最近の医療看護の動向、あらたな職域と働き方」の講義と、先輩ナース体験談、ランチ会を実施します。

第二部は希望者のみ参加型の介護施設見学になります。第一部は無料、第二部は交通費自己負担となります。

 

まとめ

看護師の復職支援セミナー(研修)は、都道府県から委託を受けたナースセンターが主催するものと、病院や民間の施設が独自で行っているものがあります。

どの復職セミナーを受けるかは、具体的な復職意志によって選ぶことをおすすめします。

自分に合ったプログラムを見つけて、まずは研修を受けてみることから始めましょう。


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この記事を書いた人

看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。


カテゴリー:看護師の復職

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この記事を書いた人:ラビウサ
(公開日:)(編集日::2017年11月08日)

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