著作者

azuki

執筆:現役看護師

azuki

( 看護師 )

看護師が履歴書に書く転職理由のポイント!<例文付き>

公開:、更新:2018年04月16日
看護師が履歴書に書く転職理由のポイント

看護師は比較的転職が多く、何度が履歴書を書いた経験がある方もいると思います。しかし、その書き方によって面接官に与える印象は大きく異なります。

また、人気のある転職先の場合はライバルよりも面接官によい印象を与える内容にする必要があります。

そのため、このページでは看護師が履歴書に転職理由を書くためのポイント、職務経歴書の退職理由、履歴書の志望動機に書く、転職理由などを例文付きでご紹介していきます。

基本的な看護師の履歴書の書き方については「成功する!看護師履歴書の書き方【完全マニュアル】」を確認しておきましょう。

1.看護師が履歴書に書く転職理由のポイント

看護師が履歴書に書く転職理由のポイント

志望動機は、面接官が目にした時、「この人に一緒に働いて欲しい」と思える内容である必要があります。

もし、志望動機の中にその職場を選んだ決め手となる内容がないことや、一般的な内容ばかりでは「この職場ではなくてもいいのでは?」という印象を与えてしまいます。

また働ける曜日や時間の制限や、働く上でマイナスとなるような内容、今の職場への不満などが書かれていると「また転職しそう」という悪い印象を与えてしまいます。

面接官によい印象を与えられる志望動機にするためには、まず面接官に対して「この職場だからこそ志望した」という強い気持ちと「できるだけ長く働いてスキルを磨きたい」という働く上での前向きな姿勢を言葉にして伝えるようにします。

 

学歴/職歴の箇所の場合

学歴/職歴を書いたすぐ下に、その職場を退職した理由を書いてもよいです。その場合は、つらつらと理由を書くのではなく、「一身上の都合によるもの」、「会社都合によるもの」というようにスマートな表現でコンパクトに書くようにします。

 

職務経歴書の箇所の場合

看護師の職務経歴書では、その職場でどのような働き方をし、何を学んだか、に加えて「どのような理由で退職を決意」して「転職をしたのか」を書くと前後の流れがよくわかります。

その際は、 1~ 2 行でシンプルにまとめるようにします。

また、何度か転職を繰り返している看護師の場合、同じ転職理由を書いてしまうと、「また同じ理由で転職するのでは?」と思われてしまうので書かないようにします。

 

2.職務経歴書に記載する退職理由の例文

職務経歴書に記載する退職理由の例文

職務経歴書の中で退職理由や転職の目的を書いていきます。一つの項目は 150 ~ 200 字程度に伝えたいことをまとめると面接官も読みやすくなります。

職務経歴書の書き方の詳細は「看護師の職務経歴書の書き方<例文(テンプレート)見本付き>」を確認しておきましょう。

それでは、 2 ~ 3 回転職している看護師の職務履歴書の例を元に、転職する理由例文を確認していきましょう。

 

例文1:

職務経験 ◯◯総合病院 整形外科病棟勤務(看護師)
従業員786名 病床数210 床
勤務期間 平成 20 年 4 月〜平成 23 年 3 月
職務内容 ・整形外科疾患の患者への術前後の看護、指導
・医師との連携
・清拭、排泄介助、入浴介助、食事介助、移乗、移動介助

【退職理由】

新人看護師として整形外科に配属し、先輩方の指導を受けながら社会人としてのマナー、今後看護師として働く上で基本となる知識、技術の習得ができました。

年齢に関係なく多くの患者を担当する中で、以前から興味があった小児看護により魅力を感じました。患児の年齢や生活背景に合わせて関わることの難しさや保護者とのコミュニケーションに悩むこともあり、今後はより深く小児看護を学びたいと思い退職しました。

 

例文2:

職務経験 ◯◯小児専門病院 病棟勤務(看護師)
従業員610名 病床数150 床
勤務期間 平成 23 年 4 月〜平成 27 年 7 月
職務内容 ・患児の看護、指導
・患児の保護者への指導
・新人教育
・リーダー業務

【退職理由】

各地から複雑な疾患を抱える患児が入院しており、特定の診療科だけでなく整形外科、呼吸器、消化器疾患など幅広く知識を学ぶ必要がありました。そのため、積極的な勉強会への参加や自己学習に努めました。また、新人教育を通して人に伝わる話し方、教え方を身につけることができ、今まで以上に患児や保護者とのコミュニケーションを図れるようになりました。

リーダーとして他の看護師が対応できない保護者や不安の強い患児の対応を任されることも多くありました。

しかし、それに伴い残業が増えたことで体調を崩すことが増え、自分のペースで働ける職場への転職を考えて退職しました。

 

例文3:

職務経験 ◯◯こどもクリニック(看護師)
従業員12名
(小児科外来、アレルギー外来)
勤務期間 平成 27 年 8 月〜現在
職務内容 ・診察の補助
・患児の保護者への指導
・乳児健診

【退職理由】

約 7 年間病棟勤務をしてきた経験、また小児専門病院で学んだ知識と技術を生かし、来院した患児の様子から緊急性の高い状況を瞬時に判断し対応することができました。設備が十分整っていない中でも、限られた物品を使って患児が診察、処置中に安心して過ごせるようなアイデアや室内の配置換えなどを自ら声を発して進めることができ病棟ではできない小児看護を学ぶ経験ができました。

しかし、患児と関われる時間の少なさ、症状によってはクリニックで対応できる限界があることに悩み、再び小児科の病棟で勤務したく退職しました。

 

職務経歴書のポイント

志望動機に書く場合は、他の箇所を気にすることなく転職の理由を書くことができますが、やはり「ありのままを正直に」書くことや、「ネガティブな印象を与える」転職理由は書かないようにします。

 

3.履歴書の志望動機に書く転職理由<例文>

履歴書の志望動機に書く転職理由<例文>

では、実際に履歴書の志望動機に書く転職理由の例を見てみます。今回は特に、転職理由として書きづらいケースを挙げてみました。

 

(1)新人看護師の場合<例文>

新人看護師の場合<例文>

【志望動機に書く転職理由例文】

私は、幼い頃からドラマの影響を受け、救急看護に携わりたく看護師の道を選びました。貴院は三次救急指定病院であり、さらに自宅から近いため、いずれはオンコール対応ができるよう自ら進んで学びたいと考えております。

現在勤務している病院は、看護学校の系列病院であり、就職してみると救急看護とは程遠い場でした。新人看護師としてまずは学ぶことに専念しておりましたが、やはり救急看護への夢を諦めきれず貴院への転職を志望しました。

誰とでも良好な関係を築ける私の長所は、貴院の目標とする他職種との連携を強化する点も活躍できると考えております。

 

書くときのポイント

新人看護師の転職は、新人というだけで既にマイナスイメージです。そのマイナスをどうプラスに書き換えていくのかがポイントになります。

今回の例では、実際は「学生から流れで就職してみた結果思うような働き方ができなかったので転職したい」という理由かもしれません。しかし、「夢だった救急看護が学びたい」、「救急指定病院で自分は活躍できる」と熱意をアピールするような書き方に変えています。

 

(2)ブランクがある看護師の場合<例文>

ブランクがある看護師の場合<例文>

【志望動機に書く転職理由例文】

出産、育児のために5年間医療の現場から離れておりましたが、子供が5歳になりだいぶ手が離れたため、今後は自身の経験を活かして子育てに悩む保護者へのアドバイスや患児が安心して治療を受けられるような看護を提供したいと考えております。

なぜなら、私自身も成人看護の経験しかなく、初めての出産、育児では不安なことばかりで小児科の看護師に大変お世話になった経験があるからです。

貴院は、地域では少ない小児科のある総合病院として多くの子供たちや保護者が頼りにしています。貴院のような地域に密着した小児科で、子育て経験を活かした看護を提供させていただきたく応募致しました。

 

書くときのポイント

ブランクのある看護師が、経験のある診療科を希望する場合は面接官も比較的構えることは少ないですが、経験のない診療科となると一から指導する必要があるので、それ以上のメリットを期待されます。

またブランクの理由によっては、本当に働けるのか心配される要因にもなるため、どのようにアピールするかがポイントです。

今回の例では、子育て中のブランクがありまだ子供も小さいというデメリットがあるため、「手が離れた」ことや「子育てに悩む保護者へのアドバイス」といった子育て経験があるからこそ働けるという強みをアピールしています。

 

(3)転職を繰り返している看護師の場合<例文>

転職を繰り返している看護師の場合<例文>

【志望動機に書く転職理由例文】

私は今までに5回の転職を経験しました。しかし、各々の病院でしか出来ない経験ができ、数多くの患者様とも接して参りました。その結果、1つの診療科に限定せず複数の診療科の知識、技術を習得することができました。また広い視野で患者様に向き合い、希望の場所へ退院できるよう支援することに魅力を感じるようになりました。

貴院は、地域包括ケア病床を有し疾患や環境の違う患者様それぞれに合わせた退院支援に力を入れていると知りました。私の今までの経験がひとりひとりの患者様の立場に立った支援に貢献できると考え、志望致しました。

 

書くときのポイント

転職を繰り返していると、「また、すぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまい、マイナスイメージが強くなります。そのため、転職回数をどのようにプラスに変えて伝えるかがポイントです。

今回の例では、「自分に合わなくて何回も転職を繰り返した」という理由を転職したことで「複数の診療科の知識や技術を習得することができた」というプラスに変えています。そして、転職を繰り返した結果、今やりたい看護に気づき、今までの経験が活かせることをアピールしています。

 

(4)未経験の分野を挑戦したい看護師の場合<例文>

未経験の分野を挑戦したい看護師の場合<例文>

【志望動機に書く転職理由例文】

12年間、生活習慣病や消化器疾患の患者様が多い内科に特化した病院に勤務して

参りました。最近は学生や新人教育にも指導者として携わっております。

しかし、内科疾患以外の知識には乏しく、外科治療を終えた患者様の体調の変化に戸惑うことも多くありました。本来、外科、内科疾患のどちらも適切な管理の上で治療を行う必要があると思っております。

貴院は外科の専門病院であり、内科疾患の知識が重宝すると考えております。外科看護は未経験ではありますが、外科看護を学びながら指導者として培ってきた相手に伝わる指導を活かし、内科看護を伝達しながら貴院で活躍させていただきたく、応募致しました。

 

書くときのポイント

未経験の分野に転職をする場合も、ブランクのある看護師でもお伝えしたように、一から指導するだけのメリットを期待されます。そのため、その分野でどのように活躍できるのかを具体的にアピールすることがポイントです。

今回の例では、看護師歴が長いにも関わらず内科看護しか経験がないため、外科になじめないのではないかと面接官が不安に思うケースです。しかし、内科疾患の知識、内科看護の経験が外科には必要であることをアピールし、さらに看護師経験が長いことを活かして「内科看護を伝達」するという相手側の病院にもメリットになることをアピールしています。

 

(5)時間に融通を利かしたい子育て中の看護師の場合<例文>

時間に融通を利かしたい子育て中の看護師の場合<例文>

【志望動機に書く転職理由例文】

現在総合病院で病棟勤務をしておりますが、子どもが保育園に上がり残業ができない、夜勤ができないなどの問題があります。そのため、今回クリニックへの転職を考えるようになりました。

病棟では眼科疾患の術前術後の患者様の看護にも携わっておりました。また、以前3年間手術室に勤務し眼科手術の経験もあります。

貴院は手術対応もしている眼科クリニックであり、今までの経験を十分活かすことができると考えております。また、自宅からも近く子育てをしながらでも通いやすいため、長期的な勤務ができると考え、志望いたしました。

 

書くときのポイント

子育て中のママ看護師は、子どもの都合に合わせて融通の利く働き方を希望しますが、それは雇う側にとってはデメリットになります。そのデメリットを塗り替えるようなメリットをアピールすることがポイントです。

子育て中で休みがちになる、勤務時間が制限される可能性があっても「眼科疾患の術前術後の看護」経験があり、さらに「眼科手術の経験」もあるという、まさに仕事ができることがわかる大きなメリットをアピールしています。

また、経験者ということで、即戦力になることが期待できます。

 

4.履歴書の志望動機に書く「NG」と「OK」の転職理由<例文>

履歴書の志望動機に書く「NG」と「OK」の転職理由<例文>
ここまで、さまざまな状況に合わせて志望動機の例をみてきました。ここからは、書いてしまいがちだけど、「NG」な内容の志望動機の例をみていきます。

 

(1)病院の理念をほめるような内容

NGな転職理由例

NGな転職理由例私は、貴院の理念である「心のふれ合う医療」というところに大変共感致しました。看護師として働く中で、患者様だけでなく同じチームとして多職種とも心のふれ合いを大切にすることが、よい医療・看護につながるのだと考えております。

また、そのような理念の下で充実した看護教育を行っているところにも魅力を感じました。ぜひ、貴院で「心のふれ合う医療」に結びつく看護を学びたいと思い、志望いたしました。

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ポイント

一見、病院のことをしっかり調べて、よい部分を挙げているように見えますが、あまりにも一般的で誰でも書けるような内容になってしまっています。また、自分の長所などをアピールすることなく、「学びたい」という受け身の姿勢も気になります。

では、上記をうまく書き換えてみます。

理念を出す場合は、このように「なぜ理念に共感したのか」が伝わるように、長所などをアピールするようにします。また、「自ら学ぶ姿勢」と「何を目標にしているのか」、「なぜこの病院がいいのか」を明確にして書くようにしましょう。

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OKな転職理由例

OKな転職理由例私の長所は、誰とでも明るく分け隔てなく関わることができるところです。それは看護師になり、疾患や性格の影響でうまくコミュニケーションが取れない患者様と関わるときに活かされ、信頼関係の構築に役立てて参りました。そのため、貴院の理念である「心のふれ合う医療」というところに大変共感致しました。

また、今後もより多くの患者様の看護に触れながら、さまざまな研修、勉強会に積極的に参加し、いずれは貴院で活躍する認知症看護認定看護師を目指したいと考えております。その点においても、貴院は充実した看護教育を実施しており、認定看護師の側で自ら学べる環境が整っていることにも魅力を感じました。

ぜひ、貴院で看護師として成長し、「心のふれ合う医療」に貢献したく、志望いたしました。

 

(2)自分のメリットを前面に出した内容

NGな転職理由例

NGな転職理由例私は看護師の資格を取得して以来、附属の大学病院の外科病棟に勤めて参りました。三次救急指定病院ということもあり、慌ただしさや厳しさを痛感する場面がたくさんありました。その中で、急性期にある患者様の看護を学び、今後も外科で学んだ知識と経験を活かしたいと考えております。

スキルアップの場を探す中で、貴院は自宅から近く、福利厚生や待遇面でも理想的であり魅力を感じました。また、二次救急指定病院であり、外科病棟などでは今までの経験を活かし即戦力として活躍できると考え、志望致しました。

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ポイント

こちらの志望動機も、一見問題ないように見えますが、この病院を選んだ決め手が「自宅から近く」、「福利厚生や待遇面でも理想的」という部分に感じます。すると、他に良い条件があればまた転職してしまうのではないかという不安が残ってしまいます。また、長所や活躍できるアピールも弱い印象があります。

では、上記をうまく書き換えてみます。

実際に転職先を選ぶときには自分のメリットを考えますが、それを志望動機に書く場合は注意が必要です。

上記のように、「近い」だけでなく「看護に重きを置いて働けて外科看護でスキルアップするためには最適の環境」とすることや、「給与が高い」「福利厚生が充実している」だけではなく「安心して長期的に学べる」と長く働く意思をプラスして伝えるようにするとよいでしょう。

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OKな転職理由例

OKな転職理由例私は看護師の資格を取得して以来、三次救急指定病院の外科病棟に勤めて参りました。慌ただしさや厳しさを痛感する場面がたくさんありましたが、意識がなかった患者様が笑顔で退院する姿に勇気づけられ、もっと多くの患者様が1日でも早く自宅に退院できるような質の高い看護を提供できるようになりたいと思っております。

貴院は、外科疾患も多く対応している二次救急指定病院であり、さらに自宅からも近いため看護に重きを置いて働けて外科看護でスキルアップするためには最適の環境だと考えております。また、福利厚生が充実している点でも安心して長期的に学べると考え、応募致しました。

 

5.まとめ

志望動機は、履歴書や職務経歴書の中でも一番目を通す箇所です。なぜなら、「本当にここで働いていけるのか」が読み取れる箇所だからです。

面接官に信用を与え、熱意や自分を雇うことのメリットを最大限アピールできる志望動機を仕上げていきましょう。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

高校卒業後、大学に進学したものの将来の方向性に悩み中途退学。その後、学生時代から勤めていたアルバイト先で看護師という仕事に魅力を感じ、社会人経験を経て看護師になりました。

看護師としての経験はまだ浅いですが、他の職種での経験を活かした視点で、どんなときも患者さんを思った優しさのあるケアができる看護師になることを目指しています。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・東京都/30代前半
職務経験 ・総合病院 ・療養型病院 ・歯科医院(クリニック) ・デイサービス
診療科経験 ・小児科 ・脳神経外科 ・眼科 ・救急外来

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